【特別企画】
【ジブリパーク】「耳すま」も「猫の恩返し」もどっちも楽しめる! ジブリパーク「青春の丘」レポート
2022年10月12日 22:29
- 【ジブリパーク】
- 11月1日 開園予定
ジブリパークの「青春の丘」は、アニメ映画「耳をすませば」と「猫の恩返し」をモチーフにしたエリア。両作は、完全に同じ設定とはいえないが“続編関係”にあり、スタジオジブリとしても珍しい作品となっている。
そんな「青春の丘」では、「耳をすませば」の作中に登場するアンティークショップ「地球屋」や、「猫の恩返し」の“猫の事務所”を再現。本稿では、2つの作品の世界観を同じエリアで再現するという、ファン思いなエリアである「青春の丘」を紹介していく。
もしやこれは……"猫サイズ"? 「猫の恩返し」より「猫の事務所」をミニチュア再現
「青春の丘」は、ジブリパークの入り口となる「エレベーター塔」から一番近いエリアだ。エレベーター塔を出て左に行くと、アンティークショップ「地球屋」の後ろ姿を見ることができる。少し坂を登れば、「青春の丘」エリアだ。
さて、いざ「地球屋」に入ろうと思ったときに、それが目に留まった。なにやら小さい建物がある。そして私の前にその建物を見ている人は、窓をのぞき込むように撮影している。いったい何を見ているのだろうか……。
いざ、自分の番が回ってきた時、小さい建物の窓を覗いてみると、その理由が分かった。これは「猫の恩返し」の主人公・バロンたちが住む“猫の事務所”をミニチュアで再現したものだ。いざ覗いてみて、猫の事務所と気づいたときはテンションが上がった。
本当に猫が入れそうな“猫サイズ”で再現された事務所の中には、所長のバロンと、少し口が悪いけど憎めないムタの2匹が会議をしている様子。そのほかにも、バロンのガールフレンドらしき肖像や、食器棚、振り子時計まで、“猫の事務所”を完全再現している。
小窓は2カ所開いていて、横からのアングルと、後ろからのアングルの2つ楽しむことができる。後ろからのアングルでは、堂々と座っているムタの姿を正面から見ることができるほか、横からのアングルでは気付かなかった“窓の横で黄昏れるバロン”の姿を見ることができる。1つで2度おいしいとは、まさにこのことだ。
「地球屋」に入ろうとしたところで、"猫の事務所"があるのは、思わぬサプライズを受けた格好だ。また「地球屋」に行く前にテンションもあがり、ウキウキな気持ちで向かうことができる。いざ向かった「地球屋」には、“あの名曲”が脳裏でながれるほど、とあるフロアが完全再現されていた……。
思わず名曲を口ずさむかも! 「地球屋」は“バイオリン工房”も完全再現
猫の事務所でテンションが上がった筆者は、ウキウキな気持ちで「地球屋」に向かった。そして入った瞬間に息をのんだ。「地球屋」といえば、少し変わったアンティーク家具を扱っているショップだが、先ほどまでのジブリパークの空気とは違い、大人な雰囲気が漂い、聞こえてくる音も足音だけで、周りの人もその雰囲気を味わっているようだ。
再現されたアンティーク家具は、ところ狭しと並び、どれもクオリティが高い。また、主人公の月島雫が「猫の恩返し」を書くきっかけになった、バロンの人形も飾られていた。さらに、奥にはキッチンや食卓もあり、実際に家具・家電も置かれているなど、すぐにでも住めそうな場所になっている。
少し急な階段を使い、下のフロアに行くと、そこには作中で天沢聖司がバイオリンを作っていた工房が再現されていた。ここは、地球屋の店主である西 司朗などとともに、主人公・雫が名曲「カントリーロード」を歌った場所。思わずハミングしそうになるのを堪えながら、脳内で名曲を再生していた。
工房には、多数の道具類や、バイオリンを再現。中には作りかけのバイオリンもあり、訪れた人の想像力を掻き立てるような展示内容となっていた。
「地球屋」を出て、最初の地点に戻ると、今更ながらに自転車の存在に気付いた。これは、天沢聖司が乗っていた自転車で、最後に雫を迎えに行った際の“黄色いジャケット”も用意。実際に羽織って自転車にまたがることができ、“天沢聖司体験”を味わうことができる。
「地球屋」では、大人な雰囲気が漂う空間と、名曲を思い出させる空間の2種類があり、「耳をすませば」を思い出しながら、中には実体験できるエリアになっていた。