【特別企画】
「カプコンアーケード 2ndスタジアム」ファーストインプレッション
名作から貴重作まで! 前作と合わせ、カプコン黎明期のタイトルがほぼパーフェクトに揃う
2022年7月15日 09:34
- 【カプコンアーケード 2ndスタジアム】
- 7月22日配信開始
- 価格:無料(「ソンソン」が同梱)
- 【DLC】
- 価格:各収録タイトル400円(税込)
- 価格:30本パック「Capcom Arcade 2nd Stadium Bundle」4,000円(税込、+「ガンスモーク」)
7月22日に配信開始となったプレイステーション 4/Xbox One/Nintendo Switch/Steam「カプコンアーケード 2ndスタジアム」は、1980~2000年代にかけて発売されたアーケードゲーム32タイトルがまとめて遊べるソフトだ。
前作「カプコンアーケードスタジアム」で配信された32タイトルに加え、また新たに32タイトル増えたことで、歴代のカプコン作品のほとんどが現行のプラットフォームで楽しめるようになったのは、まさに朗報と言えるだろう。
今回は、Steam版の「カプコンアーケード 2ndスタジアム」を発売前に先行体験できた。本稿ではそのファーストインプレッションをお伝えする。
【本作の収録タイトル】
・「ソンソン」(※本作に無料で同梱)
・「超浮遊要塞エグゼドエグゼス」
・「ガンスモーク」(※30本パック購入特典)
・「ラッシュ&クラッシュ」
・「サイドアーム」
・「必殺 無頼拳」
・「ブラックドラゴン」
・「ストリートファイター」
・「虎への道」
・「1943改 - ミッドウェイ海戦 -」
・「ラストデュエル」
・「Rally 2011 LED STORM」
・「マジックソード」
・「ワンダー3」
・「ザ キング オブ ドラゴンズ」
・「ブロックブロック」
・「ナイツ オブ ザ ラウンド - 円卓の騎士 -」
・「マッスルボマー - THE BODY EXPLOSION -」
・「アルティメット エコロジー」
・「ぷにっきぃず」
・「ヴァンパイア - The Night Warriors -」
・「ヴァンパイアハンター - DARKSTALKERS' REVENGE -」
・「ストリートファイター ZERO」
・「ロックマン ザ・パワーバトル」
・「ストリートファイター ZERO2」
・「スーパーパズルファイターIIX」
・「ロックマン 2 ザ・パワーファイターズ」
・「ヴァンパイアセイヴァー - The Lord of Vampire -」
・「カプコンスポーツクラブ」
・「ポケットファイター」
・「ストリートファイター ZERO3」
・「ハイパーストリートファイターII - The Anniversary Edition -」
今や極めて貴重なタイトルを数多く配信。各種便利機能も引き続き搭載
前作と同様に、本作を起動するとメインメニュー(GAME SELECT画面)が表示され、背景には昔のゲームセンターをほうふつとさせる、懐かしのアーケード用ビデオゲーム筐体がズラリと並ぶ。遊べるゲームのタイトルは、懐かしのカプコン製ビデオゲーム筐体「IMPRESS」で稼働している体で画面に表示されるのも前作と同じだ。
本作の収録タイトルをざっと見たところ、「カプコン黎明期の作品が、これでほぼパーフェクトにそろったな」というのが筆者の率直な印象。前作の配信ラインナップが発表された際に「ソンソン」や「エグゼドエグゼス」など、当時からゲームセンターで遊んでいたプレーヤー間では特に有名だったタイトルをなぜ出さなかったのか、正直疑問に思っていた。だが、本作でこれらのタイトルがついに移植され、しかも安価で遊べるようになったのは本当にうれしい。
「マッスルボマー」や「アルティメット エコロジー」など、数十年の時を経て初移植されたタイトルが目立つのも見逃せないポイント。ほかにも「ワンダー3」などの貴重なタイトルが遊べるのも、本作の大きな魅力になっている。
筆者は第1弾の「バルガス」以来、カプコン歴代のアーケードゲームはほとんどプレイした経験を持つが、これらのタイトル以外にも「ぷにっきぃず」や「カプコンスポーツクラブ」のように、発売当時のゲーセンでもほとんど見た記憶がない作品が登場しているのも大いに驚かされた。
本稿を執筆するにあたり、筆者は試しにSteam版で10タイトルほどプレイしてみたが、いずれも移植再現度、操作感ともに目立った違和感はなく快適に遊ぶことができた。たとえアーケードコントローラーを持っていなくても、本作はPSやXbox用コントローラーにも対応しており、なおかつボタンの割り当てを自由に変更する機能も付いているので、これらのコントローラーを使っても問題なく遊べる。
前作と同様に、プレイ中に失敗してもすぐに以前の地点に戻ってからプレイが再開できる「巻き戻し」をはじめ、ゲームの進行速度を自由に変更できる「スピード調整」や、いつでもプレイデータをセーブ・ロードできるなどの便利機能を搭載しているのも本作の大きな特長だ。タイトル別の操作マニュアルを見たり、難易度や残機設定などを自由に設定したりする機能ももちろん付いている。
初期設定では、アップライト筐体の表示アングルを擬似的に再現した形でゲーム画面が表示されるが、「DISPLAY SETTINGS」で通常のフラットな画面表示に切り替えることももちろん可能。同じく「DISPLAY SETTINNGS」を利用して、フレームを「IMPRESS」以外の筐体のデザインに変えて楽しむこともできる。
そして本作ならではの大きなサプライズは、前作では100円で販売されていた「無敵プレイ」が、本作では何と無料でダウンロードできることだ。かつて、ゲームセンターでクリアを諦めた、あるいは当時進めなかったステージを遊んでみたいといったプレーヤー(または元プレーヤー)の夢を叶えたうれしい配慮だ。
プレーヤーのやり込みを称えるシステムも引き続き登場。前作を持っていると多くの特典ももらえる
ゲーム終了後、特定の条件を満たすと「ACHIVEMENT」が獲得できたり、プレイ内容に応じて「CASPO」と呼ぶポイントがもらえるのも前作と同じだ。
「ACHIEVEMENT」の獲得条件は、すべて確認したわけではないが、筆者が試した限りでは、入手しやすいものに関しては前作とほぼ同じ印象。なので、前作をある程度やり込んでいたプレーヤーであれば比較的スムーズに集めることができるだろう。
「CASPO」を集めると、一定数ごとにプレーヤーのCLASS(称号)が上がり、壁紙などの報酬がもらえるメリットがあるほか、獲得ポイント数をプレーヤー同士で競う、オンラインランキングの集計にも利用される。また「CASPO」とは別に、世界中のプレイヤーとスコアやクリアタイムを競える「ランキング」の集計も随時実施している。
前作「カプコンアーケードスタジアム」を持っているプレーヤーには、さまざまな特典が用意されているのもうれしいところだ。
前作のセーブデータを持っていると、メニュー画面のカラーやBGMを変更できる機能が付いた「カプコンアーケードスタジアム音楽とライト」が手に入る。また前作で追加タイトルを購入した人には、収録タイトルの説明書やキーアートをゲームの壁紙に設定できる「インストラクションカードとキーアート背景」も無料で入手可能となる。
ほかにも、8月4日までの期間限定で「ヴァンパイア」「ストリートファイター」シリーズのアートを使用した2Dフレームや「ヴァンパイアセイヴァー」のアートを使った3D筐体が選べるようになる「Capcom Arcade 2nd Stadium:スペシャルディスプレイフレームセット」が無料で配信されるのに加え、前作で配信された「ストリートファイターII」が7月21日まで無料で配布され、なおかつ「ストII」を遊んでおくと本作をダウンロードした際に特典がもらえるので、こちらも忘れずにもらっておきたい。
"ワンダー3" is a registered trademark of TEZUKA PRODUCTIONS CO., LTD.
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