【特別企画】

ゾンビの街を駆け抜ける興奮! 「ダイイングライト」ならではの生き残る楽しさ

ストーリー分岐や充実した戦闘など、「ダイイングライト 2」は新しい楽しさを提示

 そして「ダイイングライト」をプレイすることで高まるのが、「ダイイングライ ト2 ステイ ヒューマン」への期待である。「ダイイングライト」は全世界で2,000人以上にプレイされたというヒットを記録したゲームであり、その面白さは折り紙付きだが、いくつか「こういった要素があればもっといいのにな」と思う点がある。筆者は先日「ダイイングライト 2」の先行プレイを体験し、開発スタッフからの説明を受けた。前作を改めてプレイしたことで、「ダイイングライト 2」での新要素がより明確になった。「ダイイングライト 2」で盛り込まれる新要素を紹介していこう。

 「ダイイングライト 2」の大きな特徴の1つに「戦闘の進化」がある。正直前作の戦闘は武器を振り回すか逃げるかという、大味なところがあった。「ダイイングライト 2」では敵の攻撃を受け流すことで隙を生じさせることができるなど駆け引きの幅が大きく広がった。また敵を飛び越えたり、ダッシュからのキックなど、前作にあった要素もより使いやすくなっている。また、敵も隙の大きな攻撃を出してきたりと、戦闘要素はかなり練り込まれている。

 さらにステルス要素も見逃せないところ。忍びより敵の背後をとることで、強力なゾンビや人間の敵も素早く静かに倒すことが可能となった。敵のいる拠点へ侵入する際、このステルス要素によるアドバンテージは大きい。

【「ダイイングライト 2」、格闘、ステルス、特殊武器、多彩な要素で戦え!】

 このほか昼夜の要素において、前作は強力なボラタイルが出現するため問答無用で逃げるというプレイが求められたが、こちらの難易度は緩和されている。ゾンビ達は"巣"を作る性質があることは前作から言及されていたが、「ダイイングライト 2」ではこの特性が明確になり、建物の中などは昼は日光を避けるゾンビがひしめく一方で、夜はゾンビ達は外に出て行ってしまうため、探索が容易になるといった要素も盛り込まれている。ステルスと組み合わせ、より奥深い攻略が可能となったのだ。

【「ダイイングライト 2」、恐ろしい夜の光景】

 もう1つの大きな要素が、「物語の分岐」である。前作でも複数の勢力の対立があったが物語は一本道だった。「ダイイングライト 2」では拠点をどの勢力に提供するか、勢力争いにプレーヤーが鍵を握ることとなる。勢力のバランスによってフィールドそのものも変化していく。繰り返しプレイすることで「世界の違い」を体感できる。

 この世界の変化は周回プレイの楽しさを増すだけでなく、マルチプレイの面白さにもつながるという。マルチプレイではホストが遊んでいる世界に訪れることができるようになるが、ホストは別の選択をしているかもしれない。今自分がプレイしている世界とは大きく異なる世界を垣間見ることもできるとのことだ。

 前作でも「もしこの決断を主人公がしたら物語はどう変化するのかな?」と思わせるシーンはいくつもあった。「ダイイングライト 2」ではこの選択が可能となるのだ。「ダイイングライト 2」はゾンビアポカリプスから20年が経過し、人類はゾンビ達がいる世界で自給自足の世界を歩んでいる。各勢力は危ういバランスで存在しているのだ。ここにプレーヤーがどのような変化をもたらすか? よりダイナミックに変化する世界を体験できるのである。

【物語の分岐】
「ダイイングライト 2」ではプレーヤーが各勢力に介入できるようになる。プレーヤーの決断で世界がどう変化するか、楽しみな要素である

 世界の違いや、新要素である空中を移動できるパラグライダー、MODを組み入れることで強力になる武器など、「ダイイングライト 2」はこのほかにも様々な新要素が盛り込まれる。まず「ダイイングライト プラチナエディション」をプレイして「ダイイングライト 2」を待ち望むというのも違いがより明確になって楽しいだろう。

 もちろん、前作をプレイしていなくても今作は充分面白い。ゾンビパニックが世界中に広がり、その中で生きていかなくてはいけない人々。対立するいくつかの勢力に干渉していく楽しさ。凝った戦闘システムや、独特の世界観などこういった魅力は前知識がなくてもユーザーをこの世界に引き込み、夢中にさせるだろう。やはり"新しさ"というのも大きなポイントだ。最新のゲームとして開発者がどんなことを実現したかったのか、ここを楽しんで欲しい。

【パラグライダー】
「ダイイングライト 2」で追加される空中を移動できるパラグライダー

 「ダイイングライト 2」は発売延期もあってかなり待たされたが、いよいよ2月4日に発売となる。筆者は「プラチナエディション」で"復習"もバッチリ、非常に楽しみとなった。より進化した戦闘や、昼夜の要素、物語の分岐など、前作があったからこその盛りだくさんのゲーム要素を持つ作品となっている。今からプレイするのが本当に楽しみだ。