【特別企画】
「BABYLON'S FALL」CBTプレイレポート。“ギデオンアーム”による爽快感のある華麗なアクション
2021年11月23日 00:00
- 【BABYLON'S FALL】
- 発売日:未定
- 価格:未定
スクウェア・エニックスは、プレイステーション 5/プレイステーション 4/PC(Steam)用オンライン専用アクションRPG「BABYLON'S FALL」クローズドβテスト(CBT)フェーズ3を11月15日より11月17日まで実施した。
「BABYLON'S FALL」は、プラチナゲームズが開発している、ハック&スラッシュをベースとした最大4人プレイ対応のオンラインマルチアクションゲーム。プレーヤーは、特殊な装具「機棺(ギデオンコフィン)」を背負わされた戦士「哨士(センチネル)」となり、莫大な遺産が眠るといわれる巨塔「バビロン」の攻略を目指す。
今回のCBTで体験できたのは、実際にゲーム内で使用するプレイアブルキャラクターのキャラクターメイクと、バビロンの塔の低層階のステージ3種類、また、そのステージの高難易度バージョンだ。本稿ではそのCBT フェーズ3の模様と感触をお伝えしたい。
なお、前回までのCBTはPS4とPCでのみ実施されたが、フェーズ3からはPS5版も登場。筆者は今回PS5版から参加した。
まずはキャラクターメイク! 3種族をベースに自分の分身を作成
本作の主人公はキャラクターメイクで作成することができる。
種族は3種類おり、華麗なる海洋の民「ユーイス人」、高潔なる山岳の民「アガフ人」、勇猛なる森林の民「ゲレリオン人」の中から1種族を選択する。それぞれの種族で使用できるアクションが異なり、「ユーイス人」は敵との距離を瞬時に詰めることができる「ガットアンカー」を、「アガフ人」は体勢を崩した敵からエネルギーを奪う「ガットスナッチ」を、「ゲレリオン人」は「ガットスナッチ」と敵を弱体化させる効果を持つ「ガットインベード」を使用できるようになる。
今回筆者は「ユーイス人」を選んだ。
キャラメイクでは、顔のタイプや髪形、目や髪、唇の色、ボイスなどを決められる。性別というカテゴリーはなく体系のタイプを選ぶことで男性っぽい体系、女性っぽい体系を選ぶことができるようになっている。
キャラクターが出来上がると、プレーヤーも特殊な装具である「ギデオンコフィン」を背負う戦士センチネルとなって、この世界に降り立つことになる。
息をのむほどきれいなグラフィックス。絵画調の世界が「BABYLON'S FALL」の世界観をさらに強めてくれる
キャラメイク後、拠点に到着すると一番最初にプレーヤーの目に飛び込んでくるのは、きれいな港町と、その向こうにそびえ立つ巨塔「バビロン」だ。グラフィックスは絵画調で非常に幻想的になっており、圧巻の一言。今回のCBTではゲーム開始後に世界観に関する説明は特になかったが、一目みるだけでこの世界の異様さは十分に体感できた。ここが今回の冒険のはじまりなのだと否応なしに感じてしまう。
ステージ中でも、その絵画調なグラフィックスが異質な世界観を感じさせてくれる。1つ目のステージは陽の日差しを感じられるほど明るいステージ。2つ目のステージは少し暗めな不気味なステージ。3つ目のステージは嵐が吹き荒れ、大きな石も飛んでくる荒れ狂った天候のステージと、それぞれ印象の違うステージだった。どのステージも同じ「バビロン」という巨塔の中にあるとは思えないほど印象が違うので、一瞬戸惑うほどだ。絵画のような描かれ方をしているグラフィックスにより、その異様さが特に際立って見えるのかもしれない。
1人でも4人でも楽しい! “ギデオンアーム”による爽快感のある華麗なアクション
今回のCBTでは、「バビロン」の塔の低層階3ステージと、その高難易度ステージをプレイすることができた。
本作は、拠点でクエストを受注するか、他のプレーヤーがメンバーを募集しているクエストに参加することでステージに挑むことができる。拠点でクエストを受注し、ステージを攻略して拠点に戻るという「モンスターハンター」シリーズのような形式だ。自分でクエストを募集すると他のプレーヤーが参加してくれるかドキドキする。
また、クエストには“推奨パワー”が設定されている。装備している武器や防具などについているパワー値を基準に、クエストに挑めそうかどうかを一目で判断することができるようになっている。
なお、クエストを受注し、プレーヤーが揃う前に「準備完了」状態にしておくと、一定時間で出発するのでメンバーが4人揃う前にステージに挑むこともできる。筆者は最初のクエストをソロで挑んだが、本当に右も左もわからない状況に陥った。攻略に不安があるプレーヤーは友人と一緒にプレイするか、他のプレーヤーが募集しているクエストに参加するのをおすすめしたい。他のプレーヤーと一緒だと、攻略のコツなどを教えてくれる人もいる。のちのち仲間の大切さを思い知った。
アクション面では、サクサクと反応のいいアクションを楽しむことができた。かなり力強く走る様や大ジャンプはもちろん、4つの武器を駆使したバトルはなかなかに見ごたえがある。基本的には敵に連続攻撃を叩き込みつつ、敵の攻撃が来たら回避して、また攻撃を叩き込む。武器によって多少の違いはあるが、攻撃スピードや連撃の速さもとても速いのでストレスなく攻撃できるのが爽快感を味わわせてくれる。
攻撃をする際に出てくるエフェクトもかなりこだわっていて、そのエフェクトの派手さと美しさでより攻撃のスピード感や楽しさを感じられる。アクションの反応の良さとその演出の組み合わせは本作の醍醐味といっていい。
今回のCBTでは、武器は剣、弓、ハンマー、ロッド、盾が用意されており、キャラクターに4つ装備することができる。うち2つは手に装備して使うことができ、動きの速いライトアタック用と攻撃力重視のヘビーアタック用となる。残り2つの武器枠は「ギデオンアーム」というキャラクターの動きとは関係なく攻撃をしてくれる特殊能力用の武器となっている。
「ギデオンアーム」に装備した武器は、復活中以外はどんな状況でも使うことができる。ただし、攻撃するにはエネルギーを必要とするため、エネルギー切れを起こすと回復するまでは使えなくなってしまう。このエネルギーは時間経過で徐々に回復するほか、攻撃に成功しても回復していく。
手に持っている武器とギデオンアームの武器両方を同時に使って攻撃を畳み掛けることができるので、うまく駆使しながら戦うと爽快感がある。筆者のお気に入りは、手・ギデオンアームの両方に剣を装備して、とにかく剣で切っていく攻撃方法だ。それとは別に、弓やロッドを装備すれば後方支援型の戦い方もできるようになっている。
バトル自体は爽快感もあり、襲い来る敵をバシバシ倒していけるので気持ちがいい。
また装備の中にはギデオンアームを使うためのエネルギーの回復を早めてくれるものや、敵を吹き飛ばすものなど、追加効果が付いているものがある。追加効果がたくさん付いているとバトルで戦いやすくなるので、積極的に装備するのがおすすめだ。
ステージ中は、敵が湧いてくる場所(VERSE)が決まっており、そこで湧いた全ての敵を倒し終わるまで次に進むことはできない。1ステージに4つから5つほどVERSEがあり、VERSEをクリアしたら次のVERSEまで移動、そしてVERSEで戦闘、また移動という流れになっている。また、VERSEをクリアするごとにスコアが表示され、ステージ内のVERSEのスコアの平均がステージ全体のスコアとなる。
敵を倒すとアイテムをドロップする。そのアイテムを拾い集めながらクリア地点を目指していく。拾ったアイテムはステージクリア時に鑑定され、どんなアイテムを手に入れたのかを一気に確認できる。手に入るアイテムは武器、防具、通貨など。いらないアイテムは鑑定時にそのまま売ってしまうこともできる。手に入れた武器や防具の中で、どれを持ち帰り、どれを売るか。装備を吟味する瞬間が楽しい。
手に入れた装備をつけ、またステージに挑む。1番最初のステージは最初の武器以外何も装備していない状況から始まるが、ステージに挑んで強いアイテムを手に入れていくと、自分が強くなっていくのを実感でき、戦いがどんどん楽しくなっていく。
何度もステージにチャレンジし、さらに上のステージに挑めるようになるまで装備を集め続ける。単調な作業のようにも感じられるが、手に入れた装備がどんな動きをするのかどんな効果があるのか、自分にはどんな武器があっているのかを確かめながら戦うので、目新しさがあって楽しい。武器によってかなり戦い方が変わるので、戦況も全く違う。同じステージでも武器や装備によって体感が変わってくるのも新鮮だ。
高難易度ステージになると、同じステージなのに「VERES」がずいぶんと難しくなっている。低難易度ステージと同じように戦っていても思うようにスコアが上がらなかった。攻略にかなりコツがあるように感じたが、今回の体験ではそこまで詰め切ることができなかったのが悔やまれる。
本作は最大4人でプレイできるマルチオンラインゲームとなっているが、実際にソロや2人でステージに挑んでも十分に楽しむことができた。もちろん4人プレイは4人プレイで迫力もあるし、お互いをサポートする協力プレイもできる。しかし、1人でもいろいろ武器を試したり、探索したりそれなりにちゃんと楽しめた。仲間がいる楽しさと、1人でじっくり探索する楽しさの両方を兼ね備えていると感じた。完全オンラインマルチゲームなのでソロは難しいかと思っていただけに、1人でもしっかり楽しめたことで、より仲間がいる状況でプレイする楽しさを感じられた。
まだ開発中ということなので、このCBTの結果を基にもっとより良くなっていくと思ったらとても楽しみだ。発売が今から待ち遠しくて仕方ない。
© SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. Developed by PlatinumGames Inc.