【特別企画】

『真・三國無双8 Empires』TGS先行プレイレポート&開発者インタビュー

うごめく戦況を制して勝利を掴む!多彩な作戦が魅力の新しい攻城戦

【真・三國無双8 Empires】

発売日:2021年12月23日

プラットフォーム:PS4/PS5/Xbox One/Xbox series S|X/Nintendo Switch/PC(Steam)

 株式会社コーエーテクモゲームスは、2021年9月30日から千葉県幕張メッセで開催される東京ゲームショウ2021にて『真・三國無双8 Empires』を出展する。今回、それに先駆けて同じバージョンをプレイすることができたので、その内容をお届けしよう。なお、後半には本作ゼネラルプロデューサー鈴木氏へのインタビュー記事も掲載している。

【『真・三國無双8 Empires』PV】

 今回触ることができたTGS2021バージョンは、PS5を使用してのプレイ。体験可能なのは、武将を自由にエディットできるエディットモードと、攻城戦が体験できる争覇モードの2つとなっている。まずは、エディットモードから触ってみた。

 今では、数多くのタイトルでキャラクターエディットができるだけでなく、それらでもかなり細かい部分まで作り込むことが可能になっている。しかし、本作のエディットモードでは、より深くまで作り込むことができるのがわかった。例えば顔に関してであれば、あらかじめ設定されたパターンから選ぶだけでなく、額や頬骨の位置、輪郭の位置までもを自由に変更することができる。肌色や髪色が変えられるのは当然で、カラーリングもカラーパレットから選択可能。化粧も、アイラインやアイシャドウ、口紅、チーク、おしろいなどを施すことができるので、常日頃から化粧している女性なら、男性が行うよりもキャラクターを素敵なメイク姿に仕上げられるのではないかと感じられた。

顔だけでも、眉や目、瞳といった要素だけでなく、渋さを変えることもできてしまう。輪郭の場合は、プリセットから選ぶほかに頬骨の場所などから調整することも可能。
化粧の要素も導入された。いろいろとオシャレしてみると、それまでにはなかったユニークな武将を生み出せそうだ。
カラーも数値で選ぶだけでなく、カラーパレットから直感的にピックアップすることができるようになった。

 顔や体といった場所だけでなく、身に着ける衣装もエディットができるようになっている。男性キャラなら、上半身裸にして頭や胸にのみ防具を身に着けるといった怪しい姿にすることも(笑)。

頭部のみ防具を装備すると、見た目がちょっと可笑しな感じにも。
どこかで見たような、原住民風にエディットすることもできる。

 また、戦闘時以外に鎧を脱ぐ設定を行うこともできるようになったので、なぜか散策時に鎧を纏っているといった不自然さを解消することも可能になった。もちろん、従来通りにしておく設定にもできるので、プレイヤーのスタイルに合わせて選べる。これだけアレコレと手を入れられるので、自分だけのオリジナルエディットキャラクターで『真・三國無双8 Empires』を遊べば、面白さが何倍にも増すだろう。

この項目にチェックを入れておけば、その条件下では鎧を脱いだ状態で表示される。細かい部分だが、従来作以上に没入感が深まるだろう。

作戦を遂行しながら城を攻め落とす攻城戦は、かなり奥が深し

【『真・三國無双8 Empires』「攻城戦」実機プレイ映像】

 一通りエディット武将を体験したところで、いよいよ攻城戦が体験できる争覇モードのプレイに突入。用意されていたのは、難易度が易しい・普通・難しいの3種類のデータだった。初プレイなので、ここはもちろん“易しい”を選択することに。実際のゲームでは、出陣に際して周囲の勢力のことを考えたりしなければならないが、体験バージョンでは深いことを考えずに戦いに出てみた。

広大な中国大陸を舞台にして、自軍の領土から周囲に侵攻していく。全員で出撃してしまうと、空っぽになった城は簡単に取られてしまう危険があるので、注意する必要がある。
侵攻先と出陣武将を選択。敵と味方の戦況がグラフで表示されているので、それを見ながら武将を選んでいく。

 続けて、侵攻時に展開する作戦秘計と呼ばれるものを選ぶことになる。自分が操作する武将を含め、参戦者が提案する作戦が表示されるのだが、採用して計画通りに実行できれば成功となり、戦闘を有利にすすめることができるのだ。反対に失敗してしまうと、何らかのマイナス要素が自軍に降りかかってしまう。選ばなければプラスマイナスゼロとなるものの、作戦を選択すれば提案した武将との友好度がアップするだけでなく名声を獲得することも可能なだけに、リスクを取るか無難に侵攻するか悩まされるところだ。

例えば、ここで諸葛亮が提案してきた夜襲を選んだ場合は、敵の拠点を制圧できれば作戦成功となる。作戦秘計は、選んだ時点で武将との友好度が変化するため、取り消しはできない。

 作戦秘計が決まれば、いよいよ出陣となる。ここから先はシリーズお馴染みの戦闘シーンへと移行し、プレイヤーの操作テクニックが物を言う戦いが繰り広げられることに。まずは、選んだ作戦秘計の夜襲が成功するよう、敵拠点の制圧を目指す。道中ではL1を押すと防御態勢になると同時に、「無双」シリーズをプレイしてきたユーザーにはお馴染みの秘計カードが表示されるので、これを有効活用しながら作戦を遂行していくのが無難な進め方だ。

夜襲を成功させるべく、一つ目の拠点制圧に成功!残っている場所は画面右上の地図に表示されているので、次はそこを目指して進む。
敵を倒していくと、画面下のL1と書かれた部分に表示されている、各秘計カードのゲージが溜まっていく。これが一杯になれば、任意のタイミングで秘計を使うことが可能だ。

 今回は無事に敵拠点を制圧することができたので、作戦秘計は成功。敵である韓玄軍は弱体化するので、これ以降は戦いをグッと楽に進めることができるのだ。なお、侵攻中には敵も作戦秘計を展開してくることがある。その場合は、相手の作戦実行を阻害すべく行動しないと、戦況をひっくり返されてしまう場合もあるので注意したい。

夜襲成功により、弱体化する韓玄軍。韓玄の動揺した表情を見て、思わずほくそ笑んでしまう。
敵陣に攻め込んでいると、韓玄軍が火計を仕掛けてきた!これを防ぐには、制限時間内に作戦兵長を倒さなければならないのだ。相手の居場所はやはり地図上に示されるので、そこへ急ごう。

 自軍が衝車拠点を制圧できると、敵城の城門を攻撃する衝車が出現する。ここからは、城門突破するための戦いに。当然ながら、武将の攻撃では門へダメージを与えることはできないので、衝車が城門を開けるまでは周囲にいる邪魔な敵の排除に専念しよう。

衝車が出現したので、城門を突破するまで待とう。今回は易しい難易度だったので、あまり苦労せずにここまで進めたが、難しくなるとそう簡単にはいかなくなる。
侵攻中には、武将へ個別に指示を出すこともできる。うまく命令すれば、自分が出張ることなく敵を排除してくれるだろう。

 城門を突破すると、最後は決戦モードへと突入する。ここでは敵総大将が出現するので、撃破すれば勝利となるのだ。撤退していた敵武将も再登場するため、互いに死力を尽くした戦いが繰り広げられるが、敵勢力の首都を攻めている場合、総大将を倒すことができれば配下武将を捕縛できる。秘計や必殺技を駆使して攻撃し、勝ちどきを上げよう!

城内に突入、最終決戦が始まる!戦場の投石拠点を制圧しておけば、自軍からの投石で敵戦力を一気に減らすこともできる。
総大将を倒せば、その時点で戦闘は終了。自軍の勝利が確定する。総大将よりも周りの武将が強い場合は、こうすることで被害を最小限に抑えられるだろう。このときは韓玄の近くに強敵の魏延が出現していたが、総大将を撃破し、勢力を滅ぼしたことで自動的に捕縛となった。
戦闘終了後は、捕縛した武将を登用することができる。ただし、相手に断られてしまった場合は解放するか、または処断するしかない。解放を選ぶと、次の戦いで敵として再登場するが、捕縛すればもう一度登用するチャンスあり。

 こうして初の体験プレイで勝利を収めることができたので、調子に乗って今度は難易度“難しい”で出撃してみた。出陣前の時点で、既に相手勢力の方が強いだけでなく、地図を見る限りでも自軍がほぼ包囲されているのがわかる。今回操作する武将は呂布だが、その力をもってしても戦いをひっくり返すのが容易ではなさそう……そう感じながらも戦いを始めると、とにかく敵の数が多いことに驚かされる。倒しても倒してもきりがないため、なかなか作戦秘計を実行させることができない。しかも、敵からの投石がバンバン飛んでくるため、味方がもの凄い勢いで減っていってしまうのだ。いかに呂布が一騎当千の力を持っているとしても、単騎で城を落とすというのはかなり困難。敵の攻撃でジリジリと体力を削られ、結果として最後には討ち取られてしまった。

作戦秘計の夜襲は成功させられたものの、相手の作戦秘計である弩砲建造は防ぐことができず。そして気づけば呂布1人の戦いに。ここからの逆転も不可能ではないと思われるが、呂布の体力が尽きた時点で敗北となってしまう。

 2つの難易度でプレイしてみたが、難易度が“易しい”の場合はアクションが苦手でも味方が何とかしてくれるため、気づいたら攻城戦が終わっていた。つまり、難易度設定さえしっかり考えておけば、アクションゲームがそれほど得意ではないというユーザーでも、戦略面で本作を楽しくプレイできるだろう。

 反対に、“難しい”難易度の場合は敵が本当に手強く、テクニックだけで何とかするのはハードルが高いと感じた。この場合、各武将をしっかりと育てておく必要があるだけでなく、秘計作戦を確実に決めながら攻めていくのが重要なのかもしれない。しかし、一線を越えてしまえば“難しい”難易度の方が遊びごたえがありそうなので、シリーズをプレイし慣れているユーザーやアクションゲームが得意な人は、ぜひ高難易度でプレイして欲しいと感じた。