【特別企画】
「ソフィーのアトリエ2 ~不思議な夢の錬金術士~」先行プレイレポート
シームレスバトルでテンポ良し。奥深いパネル調合も体験
2021年10月2日 22:00
- 【ソフィーのアトリエ2 ~不思議な夢の錬金術士~】
- ジャンル:錬金術再生RPG
- 開発・発売元:コーエーテクモゲームス
- プラットフォーム:プレイステーション 4、Nintendo Switch、PC(Steam)
- 発売日:2022年2月24日 発売予定
- (Steam版は2022年2月25日発売予定)
- 価格:
- 【通常版/DL版】8,580円(税込)
- 【プレミアムボックス】11,935円(税込)
- 【スペシャルコレクションボックス】23,100円(税込)
- 【Digital Deluxe版】未定
- 【Digital Deluxe with Season Pass 版】未定
コーエーテクモゲームスは、「アトリエ」シリーズ最新作となる「ソフィーのアトリエ2 ~不思議な夢の錬金術士~」を2022年2月24日に発売すると発表した。今回、「東京ゲームショウ2021」のタイミングに合わせて特別にプレイすることができたので、その内容をお届けしよう。
「アトリエ」シリーズと言えば、1997年にプレイステーションで発売された「マリーのアトリエ ~ザールブルグの錬金術士~」に端を発し、現在までにメインシリーズとして22作品がリリースされている、息の長いタイトルだ。その最新作となる「ソフィーのアトリエ2 ~不思議な夢の錬金術士~」は、2015年に登場の「ソフィーのアトリエ ~不思議な本の錬金術士~」の続編となる。
今作では、故郷キルヘン・ベルを離れて旅を続けていたソフィーが体験した数多の冒険のうちの1つ、夢幻世界エルデ=ヴィーゲで離ればなれになった相棒のプラフタを探し求める彼女の冒険譚と、巡り会う仲間たちとの絆と心の継承が描かれていく。
キャラクターデザインを担当するのはNOCO氏とゆーげん氏で、主役は錬金術士ソフィーだ。今回はキャラクターの3Dモデリングも一新され、「ソフィーのアトリエ」から6年の間に培われた技術を惜しみなく投入することで、より表情豊かになった彼女たちとの冒険が楽しめる。フィールドも美しくなり、これまで以上に「アトリエ」の世界観に没入することができるだろう。
今回プレイすることができたのは、序盤の触りとなる部分。隅から隅までプレイして6時間分くらいだが、その範囲内でもやれることが非常に多かった。発売まではまだ4カ月以上あるということで、このレポートではフィールド探索と調合シーン、そして戦闘を中心としたファーストインプレッションをお届けする。
フィールドはより美しく、採取はより行いやすく
本作は、ソフィーの相棒プラフタが、旅の途中に彼女が夢の中で見たのとそっくりな大樹を発見したことから始まる。詳しく調べようと近づくと、突如現れた不思議な渦に吸い込まれ、2人は離ればなれになってしまう。
ソフィーが目を覚ますと、そこは夢幻世界エルデ=ヴィーゲ。どこかにいるであろうプラフタを探し回ると、町はずれにアトリエを構えている人物がプラフタだと知る。早速足を運んでみるものの、そこにいたのはプラフタと同じ名前の、だがソフィーの知らない少女だった……。
このような流れから、プレーヤーは主人公のソフィーを操作して夢幻世界エルデ=ヴィーゲを探索することとなる。早速プレイを始めると、前作にあたる「ソフィーのアトリエ」のリリースから6年が経過していることもあり、ビジュアル面で大幅にパワーアップしているのが真っ先に目につくだろう。操作感はこれまでのシリーズと同じく、×ボタンを押せばジャンプするし、□ボタンでは杖を振るう。カメラアングルなども、これまで通りにオプションでカスタマイズが可能だ。
採取方法もシンプルで、植物やオブジェクトの手前で□ボタンを押すのみ。手に入る材料があらかじめ吹き出しの中に表示されるので、何がゲットできるのかが分かりやすいのがありがたい部分だろう。しかし、随所で採取の部分に×印がついている植物などを見かけることから想像するに、初期装備の杖以外の採取道具が登場しそうだ。
シームレスバトルの実装で、従来作以上にテンポが良くなった戦闘シーン
フィールドには、あちこちに魔物がうろついている。それに触れるか、もしくは杖を振って当てることで戦闘が始まるのは従来通りだが、今作ではこれまでと違いバトルシーンへのシームレスな移行が実装された。ロードや場面切り替えを挟まなくなったことで、ゲーム全体をテンポ良く楽しめるようになり、プレイ時の快適性も大幅にアップしている。なお、戦闘自体はコマンド入力式のターン制バトルとなっており、入力に対してきびきびと反応してくれるので、繰り返し戦っていてもダレてしまうことがないのもポイントだろう。
戦闘用パーティは最大6人で編成することができるのだが、前衛3人はアサルトチーム、後衛3人がバックアップチームとして隊列を組むこととなる。プレーヤーはマルチリンクターンバトルと呼ばれる、前衛と後衛チームを連携させる戦い方で勝利を目指すのだ。
パネルのマス目に材料を当てはめる“パネル調合”での試行錯誤に夢中!
「アトリエ」シリーズに欠かせない要素である調合だが、今作では「不思議」シリーズならではのパネル調合を採用している。各材料には、錬金成分と呼ばれる属性付きのパネルが1~4つ設定されており、これを調合パネルにはめていくことで品質や効果レベルが上昇する仕組みだ。マス目を埋めるほどに品質が良くなり、また縦横に並べた列が多いほど大成功する確率が上がり、さらなる品質アップを期待できる。錬金成分にはさまざまな形があるので、属性と合わせて調合パネルへどのようにはめ込んでいくかを考えていたら、鬼のように時間が溶けてしまった。今作も、時間泥棒なのは間違いない……恐るべし(笑)。
調合パネルには、ライトユーザーに優しい低難易度の通常パネルの他に、調合に慣れたユーザーがより強力なアイテムを作れるようになるという、高難易度のリバースパネルが存在する。シナリオ後半になると、リバースパネルでの調合が大部分を占めることになるかもしれない?
見た目の美しさはもちろん、圧倒的にテンポの良くなったシームレスバトルやハマり具合が深いパネル調合など、遊びどころが満載!
今作は、「ライザのアトリエ」、「ライザのアトリエ2」の「秘密」シリーズの技術を活かした美しいビジュアル面が目につくが、改良された戦闘システムも素晴らしいの一言。シームレスバトルを実装したことで、テンポの良さはシリーズ随一となっただけでなく、ツインアクションやデュアルトリガーなどを使えば1戦闘あたりにかかる時間も短い。素材集めのためにバトルを繰り返す必要がある作品だけに、戦いがサクサクと進むのは嬉しいことだ。奥が深いパネル調合や、より採取しやすくなったシステムなどとも相まって、今まで以上に時間を忘れてプレイするようになるのは間違いないだろう。ストーリー展開も気になる、マスターアップが大いに楽しみな1本だ。
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※掲載されている画面写真は開発中のPlayStationⓇ4版のものです。