【特別企画】
絆を高め、銀河を救え! 「Marvel’s Guardians of the Galaxy」体験レポート
仲間達の能力を使い、謎を解き、強敵を撃破していく楽しさ
2021年9月22日 22:00
- 【Marvel's Guardians of the Galaxy】
- 10月26日 発売予定(PC版のみ10月27日)
- 価格:
- 8,800円(パッケージ、デジタル、クラウド版)
- 9,900円(デジタルデラックス版)
スクウェア・エニックスはプレイステーション 5/プレイステーション 4/Xbox Series X|S/Xbox One/Nintendo Switch/PC用アクションアドベンチャー「Marvel’s Guardians of the Galaxy」の試遊会を開催した。
「Marvel’s Guardians of the Galaxy」は、スター・ロード率いる「ガーディアンズ オブ ギャラクシー」が活躍するアクションアドベンチャー。プレーヤーは"自称リーダー"であるスター・ロードとなって、銀河の平和を巡る大冒険を繰り広げていく。
今回はゲームの序盤、少しだけ物語が進み、ガーディアンズの能力をフルに活用できるようになった時点での、探索要素と戦闘を体験できた。ガーディアンズのスキルをうまく使用することで壮快なプレイが楽しめるし、ガーディアンズの"絆"を深めるのが楽しい。各要素を紹介していこう。
なお、今回はスクリーンショットやムービーが英語版になっているが、本作は日本語字幕、日本語音声も収録している。プレーヤーの好みで切り替え可能だ。
個性豊かなガーディアンズとの絆を深めるのが楽しい!
まず、「ガーディアンズ オブ ギャラクシー」を知らない人のために、彼らを説明していこう。「ガーディアンズ オブ ギャラクシー」は「マーベルコミック」のヒーローである。自称リーダーのスター・ロードことピーター・クイルは地球人だが、少年時代に地球から拉致され色々あって宇宙海賊に。その後足を洗った彼はガーディアンズのリーダーとして個性的なメンバーをまとめ、様々な冒険を繰り広げていく。
ガモーラは緑色の肌を持つ女性で、強大な力を持つスーパーヴィラン・サノスの"娘"である。強力な軍隊を持つサノスは様々な星に戦争を仕掛けたが、ガモーラはサノスが戦った星の生き残りの1人で、サノスの娘として優れた暗殺者として育てられる。サノスと決別した彼女はきつい物言いをしながらも、なんだかんだでガーディアンズの絆を気に入っている。
ドラックスもまたサノスと関わりのあるキャラクターだ。サノスに妻子を殺された彼は、永き苦難の末サノスを討ち英雄となるものの、サノスの死を信じることができず暴れ回り最終的には凶悪犯罪者が収監されるキルン刑務所に収まる。出所後、彼の力を見込んだスター・ロードの誘いでガーディアンズの一員となる。見た目は怖く、空気が読めないが、情に厚く、素朴で純粋な性格。
ロケットラクーンことロケットはアライグマ型(厳密にはアライグマではない)の宇宙人賞金稼ぎであり、ピーターとの出会いも彼の賞金目当てだった。かわいらしい見た目と裏腹に、粗暴で短気、毒舌家であり、「歩く武器庫」ともいうべき、様々な重火器を手足のように使いこなす。メカや宇宙船の扱いも長けている。憎まれ口を叩くものの、ガーディアンズをチームとして気に入っている。
植物型宇宙人であるグルートは種族最後の生き残りだ。彼は「私はグルート」としか話さないが、ロケットは正確に彼の言葉がわかる。体を急成長させ巨大化したり、植物を操ることが可能。普段は何を考えているかよくわからないところがあるが、いざというときには頼りになる。
本作ではピーターとしてガーディアンズと共に冒険を繰り広げていく。彼らはゲーム中ひっきりなしにしゃべるし、彼らの過去や性格を知るエピソードも多い。そして戦闘ではガーディアンズの能力をフルに活用することで、爽快な戦いを展開できる。「Marvel’s Guardians of the Galaxy」は、ガーディアンの仲間との絆を深め、彼らと共に戦う楽しさを満喫できるゲームだ。具体的なゲームシステムを紹介していきたい。
仲間の能力を活用し周囲を探索、謎を突き止めろ!
「Marvel’s Guardians of the Galaxy」のストーリーは完全にゲームオリジナルとなる。ピーター達は最初のトラブルで「ノバ軍警察」に罰金を科されることとなる。罰金を払うため、彼らの拠点に赴くことになるのだが、ロケットは「罰金なんか払わずとんずらしてしまえ」と不満たらたらだ。
今回の体験は5章目、ストーリーが少し進んだところからのものだ。本来は最初のトラブルや、要塞内での戦いを経て基本的な操作方法やゲーム要素を学んでいるが、試遊バージョンではここからコントローラを握ってのスタートとなる。今回はPS5版でプレイした。
まず驚かされるのは、やはりグラフィックスの緻密さだ。スターロードの革ジャンや、特にロケットのアライグマの毛並みの表現がすごい。PS5やXbox Series Xといったハードではまずこの表現が見所だろう。そして吹き替えの音声。ガーディアンズ達はとにかく良くしゃべる。日本語音声だと彼らの細かいリアクションの意味がわかって楽しさ倍増だ。フルローカライズは本作の魅力の1つだ。
ゲームの展開はガーディアンズの拠点である「宇宙船ミラノ号」から、ノバ警察の本拠地へ向かうこととなる。ミラノ号の内部ではガーディアンズ達と交流ができる。彼らの私室に行くこともできる。ガモーラや、ロケット達と会話を交わすだけでなく、彼らの思い出のアイテムを見つけそれらに関しての会話も可能だ。
マーベル作品はキャラクターに非常に厚いバックストーリーがある。コアなコミックファン以外にはキャラクターディテールはわかりにくいかもしれない。「Marvel’s Guardians of the Galaxy」はミラノ号で語られるエピソードなどでバックストーリーを補完している。キャラクター性もよくわかるだろう。
また、本作はマーベルコミックを基にしているので、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)とは設定が異なる部分もある。コアなファンにとっては、こういった違いを楽しむこともできる。コミックスに登場したヴィランだけでなく、小ネタなども数多くちりばめられているとのことだ。
ミラノ号の探索だけでもたっぷり遊べるが、今回は先に進めた。ミラノ号はノバ軍警察の本拠地に向かう。しかし出迎えるはずの職員もいず、誰もいない。中に入り探索するも人がいない。「何かおかしいぞ」と思いながらも、ガーディアンズ達は探索を進める。
探索パートはマップを探しストーリーを進めていく。細かく探索していけば、アップグレードに必要なリソースなども入手できる。マップ中に「作業台」を見つければピーターの装備をアップグレードさせることができる。
マップでは狭い場所に体の小さなロケットにはいってもらったり、壊れたドアを修理してもらうなどの仲間の協力を得られる場所がある。R3ボタンを押すことで視界が「バイザーモード」となり、インタラクトできるものが表示される。ドラッグスの怪力を活用したり、様々なものがあるという。
時にはスターロードのブラスターでオブジェクトを破壊したり、ブーツにあるジェットを点火しての2段ジャンプで高いところに移動するなどアクションが必要な場所もある。探索を進めていくことで、物語は進行していく。
時には会話で選択肢が出る場合がある。例えばこの探索に関してロケットは最初から反対していた。彼の不満をどう鎮めることができるかは、会話にかかっている。話をしていると選択肢が出て、制限時間内に内容を選択する。成功すれば仲間の信頼を得られるが、失敗すると反感を買ってしまう。本作は「ガーディアンズのリーダーにプレーヤーがなるゲーム」である。彼らといかにコミュニケーションをうまく取っていくかも楽しさの1つだ。
そして「戦闘」である。やはり「Marvel’s Guardians of the Galaxy」にとって戦闘は大きな魅力だ。特に本作は自分1人だけでなく、ガーディアンズ達の能力をフルに使うところに面白さがある。リーダーとしていかに仲間と協力できるか、それが本作の戦闘の醍醐味である。
まさに臨機応変! ガーディアンズの能力をフルに使い戦い抜け!
「Marvel’s Guardians of the Galaxy」での戦闘は本作の大きな魅力だ。基本は自分(ピーター)の姿を後ろから見るTPSだが、ガーディアンズと一緒に戦闘を繰り広げていくというところに最大の楽しさがある。プレーヤー自身はピーターを操作するが、「ガーディアンズモード」によって仲間に指示を出し、力を合わせて戦っていくのだ。
戦いは多数の敵を相手にすることが多い。ガモーラの暗殺術、ロケットの重火器など、仲間の力を最大限に引き出さねば勝つことは難しい。そして"連携"を意識することで、ガーディアンズの戦力は何倍にも跳ね上がる。
ガーディアンズモードを発動させると、敵に対しガモーラ、ドラックス、ロケット、グールートのアイコンが出て、そこからさらにサブメニューで発動させるアビリティを選ぶことができる。ガモーラ、ドラックスの初期アビリティは単体攻撃、ロケット、グルートの初期アビリティスキルは範囲攻撃で、各々の得意分野が表われている。
例えばグルートのアビリティで敵を跳ね上げてからロケットの攻撃でまとめてダメージを与えるなど連携を意識することで効率的なダメージを与えることができる。ドラックスは敵の姿勢を崩す攻撃が得意だ。敵がよろめいた隙を狙いガモーラで追加攻撃を与えれば大ダメージを与えることができる。ゲームを進めることで彼らのスキルは増えていく。
敵は遠距離攻撃を行なってきたり、集団で襲いかかってきたり、巧妙に攻撃してくる。プレーヤーはピーターとして"司令塔"の役割を担い、効率的に戦っていくことを目指す。マップ内ではドラックスが投げられるオブジェクトなどもあり、状況をうまく見ながら戦っていくと有利に戦える。また一定のダメージを与えると追加攻撃が可能な場合もあり、ピーターは時には離れ、時には大胆に敵に突っ込むことでよりカッコ良く戦える。
L3ではピーター自身のアビリティも使える。ピーターのアビリティの1つはジェットブーツを使 って一定時間空を飛ぶこと。うまく活用することで敵から離脱しやすくなる。また ダメージを受けた場合は、敵を倒すと得られるリソースを回収することでダメージが回復する。
また、ブラスターでエレメント攻撃を可能である。今回は「アイス」が使用できたが、凍った敵はダメージ耐性が低くなり、ダメージを受けやすくなる。耐久度の高い敵には有効な攻撃だ。
そして戦っていくことで「ハドルゲージ」が満タンになったら「ハドル」の発動だ。ハドルはピーターの持つテープレコーダーからの音楽をギンギンにならして仲間に気合いを入れられる。このとき仲間にかける言葉でハドルの効果が変わる。うまく選ぶことができれば、仲間の士気が大きく上がるのだ。
「Marvel’s Guardians of the Galaxy」の戦闘は慣れないと正直かなり忙しい。敵の状況、効果的な技、アビリティと発動タイミング、ボタン操作……。試遊では覚えることが多くて無我夢中だった。敵が強いと仲間は倒されてしまい、彼らの回復も考えなくてはいけない。かなり要素の多い戦闘システムだと感じた。
本作は「ガーディアンズのリーダー」になりきれるゲームである。口が悪く、行動がぶっ飛んでいて、暴力的だが、最高にイカした仲間達。彼らのことに詳しくなり、彼らの能力を熟知し、そして力を合わせる。本作の戦闘はアクション性が高いが、ガーディアンズモードによる指示を出す奥深さがある。プレーヤーは単にアクションで敵を倒すのではなく、"司令塔"として仲間と力を合わせる。この楽しさは本作ならではのものだと感じた。
本作ではストーリーを進めていくことで経験値が入り、仲間や自分のスキルを取得することができる。うまく戦えばボーナスも入るので、よりカッコ良く効率的な戦い方を目指したくなる。アビリティを得ることでより対応できる状況は多くなり戦術は多彩になっていく。また戦闘目的もただ敵を殲滅するだけではなく、オブジェクトの破壊を優先するなど様々な状況があるようだ。
1時間ほどの試遊だったが、「Marvel’s Guardians of the Galaxy」は本当に"ガーディアンズの絆"を深めていくのが楽しいゲームだと感じた。彼らとの軽口、そして彼らが抱えてる過去や葛藤を理解していく楽しさ。彼らの能力と自分の能力を組み合わせ、強力な敵を倒していく楽しさ、何よりも銀河を揺るがすような難事件を、「無敵の5人組」がどのように解決していくのか、そこに興味が惹かれた。雰囲気も明るく、楽しい作品である。製品版への期待が高まる体験だった。
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