【特別企画】
攻略方法は無限大! 未来型戦略RPG「タイムディフェンダーズ」先行プレイレビュー
多様性のあるステージ×約70体の英雄の組み合わせ
2021年7月16日 00:00
- 【タイムディフェンダーズ】
- 2021年夏 配信予定
- 基本プレイ無料(アイテム課金制)
Vespaは2021年夏配信予定のスマホ向け未来型戦略RPG「タイムディフェンダーズ」の事前登録を開始した。
本作はステージごとに地形が異なり、多くのプレイアブルキャラクター(英雄)が登場する戦略RPG。プレーヤーの戦術によって大きく戦い方が変わるのが最大の特徴となっている。訓練用のステージ以外は同じ地形が登場しないステージ構成となっており、常に新しい戦略を練って、何度もチャレンジしてクリアを目指していく。
スマートフォンゲームとは思えないほどの1ステージのボリュームで、しっかり腰を据えてプレイできる作品だ。また、使用できる英雄が約70体もいるので、どの英雄を使っていくか、どう育てていくかを考えたりするのも楽しい。全体を通してプレーヤー自身の考え方が大きく反映されるゲームとなっているので、RPGながら自分の色が出やすいゲームになっている。
今回はそんな「タイムディフェンダーズ」の配信前に先行でプレイすることができたので、その魅力をお伝えしたい。
なお、本稿で使用しているゲーム画面は開発中のものだ。正式サービス開始時には、本作のクローズドβテスト(CBT)で寄せられた意見をもとにあらゆる改善がなされる予定とのこと。
🔔改善レポート公開🔔
— タイムディフェンダーズ公式🎊事前登録キャンペーン実施中🎊 (@TDFS_JP)June 18, 2021
βテストレポートに改善項目と追加項目のリストが追加されました!
リリースに向けチーム一丸となって準備を進めています!
ぜひ目を通してみてください。
▼詳細はこちらhttps://t.co/IRxQfUBlyd#TDFS#タイムディフェンダーズpic.twitter.com/tMA83QECQj
戦術は無限大。手持ちの英雄を最大限に生かす戦略を探し出せ!!
「タイムディフェンダーズ」のバトルは、ステージ上に様々な英雄たちを配置して戦わせ、敵からの侵攻を防ぐのが基本目標となる。
バトルで使用できる英雄たちには1人1人役職が決まっており、「アサルト」、「ガーディアン」、「レンジャー」、「エスパー」、「ヒーラー」、「スペシャリスト」など多岐に渡る。敵を足止めすることが得意な役職や、遠距離攻撃による敵の殲滅が得意な役職、味方の回復や強化などサポートが得意な役職など、それぞれ得意なことが違うため、それぞれの“色”を活かせるように上手く配置することが重要だ。
また英雄は、それぞれに定められたコストを消費して設置する。コストは時間経過、もしくは「アサルト」の役職が敵を倒すことで増えていく。「アサルト」の役職がコストを上げてくれるからといって常に「アサルト」を戦場に出しておくのが最善というわけでもない。戦況に合わせた英雄の配置を考えていく必要がある。
設置した英雄は射程内に敵が来ると自動的に攻撃してくれるので、主だった攻撃を操作することはない。自動的に攻撃してくれることで全体の戦況も見渡せて、戦況に応じた対応がしやすいと感じた。しかし、スキルの発動はプレーヤーの判断に委ねられる。英雄たちのスキル効果もひとりひとり異なり、それぞれの役職やキャラクターの設定を反映したスキルを使える。スキルの発動で戦況が一気に好転することもあるので使いどころをしっかり見極めたい。
なお、英雄たちのスキルは配置後、もしくは一定時間経過すると使うことが可能だ。必要な経過時間は英雄によって異なるので、バトルで使う英雄のスキルがどんな効果でどれくらいの時間を要するのかしっかり確認してほしい。
本作の最大の特徴として、バトルステージは地形が1つ1つ異なるという点がある。英雄を配置できる場所も人数も違うだけでなく、クリア条件もそれぞれ異なる。プレーヤーはステージに合った英雄の組み合わせを考えて、12人のチームを編成しバトルへと赴くことになる。
そのバトルステージは屋外の道路や畑、ショッピングモール、博物館、教室などとにかくバラエティーに富んでいる。「ジンの家」、「守護学校:教室」が筆者のお気に入りのステージだ。「ジンの家」は序盤に出てくるステージだが、一番日常生活にリンクしているステージで、ここからプレーヤーが非日常に旅立つことを予感させる。「守護学校:教室」は机がうまく配置してされており、ちゃんと教室と戦場が同居しているのがいい。
筆者が苦労したステージの中で、特に骨が折れたのが物語序盤の「守護学校:模擬実習」だ。4方向からやってくる敵を迎え撃ちながら、中央にある保護対象を守り抜かなくてはいけないというステージとなっている。序盤の最大の難所といってもいいほど難しいステージで、筆者は攻略におよそ3時間ほどかかった。
この4方向から中央に向かって敵が集まってくるというのは、他でもほぼ見ることがないスタイルとなっているため、自分の手持ちの英雄たちをどう組み合わせるのがベストなのかを考えるのにも苦労した。筆者は、手持ちの英雄では前線が脆くなっていたところを、遠距離を得意とする英雄たちでカバーする戦略で挑んだ。遠距離攻撃で敵を素早く倒すことで盾役の英雄が受けるダメージを軽減して、敵の侵攻を遅らせる戦略だ。序盤に「アサルト」でコストを稼ぐことができれば、後半戦は遠距離による攻撃でなんとか壊滅させることができた。
ちなみにこの「守護学校:模擬実習」。メンバーをある程度入れ替えて、盾役となる英雄をさらに少なくして戦ってみた。実際に配置できる英雄の中で盾役・回復役を最小限にし、周りに攻撃役をたくさん配置する。4方向から迫る敵全てに気を配る必要があるので、防衛すべき保護対象の状況確認がおろそかになりがちではあったが、なんとかクリアできた。もう少し保護対象に注意を払えればもっとしっかり戦えそうだ。
そして筆者が今なお苦戦するのが「ルージュ村:ぶどう畑」というステージだ。小さなゴブリンがたくさん押し寄せてくるステージで、とにかく攻守のバランスをとるのが難しい。
このステージの攻略法は、たくさんの敵が一挙に押し寄せてくるという状況下で、いかに効率よく敵を倒していくかだ。最初に挑んだときは処理が間に合わず押し切られてしまったが、全体攻撃を得意とする英雄「ローズ」を軸とした戦略を練ってみたところ勝つことができた。
使う英雄、英雄の配置場所、スキルを使うタイミングなど、同じステージでも戦い方がかなり変わってくるので、プレーヤーそれぞれの戦略で戦い抜くゲームだと感じた。実際に、1回目の挑戦とはほとんど違うパーティで同じバトルステージに挑んでみたが、同じ英雄を使ったとしても周りの英雄が違えば、最善となる配置場所も配置タイミングも全く違うものになった。同じステージでも戦い方が何通りもあるのが本作最大の魅力だ。
英雄を集めて育てて、プレーヤー独自のチームを組もう
バトルで使用できる英雄はストーリー上で手に入れるか、タイムエンジン(いわゆるガチャ)を使って英雄を呼び出すことで手に入れることができる。タイムエンジンを使うにはアイテムが必要となるが、バトルをクリアしていくと結構手に入るので、英雄がなかなか呼び出せないという事態もほとんどなかった。
また、重複した英雄は「エゴの欠片」というアイテムに変換される。このアイテムは英雄の育成に使うことができるので、重複したからといって気落ちしなくて済むのもありがたい。
英雄たちにはランクが付いており、「SSR」、「SR」、「R」、「N」の4段階に分かれている。もちろん「SSR」の方が攻撃力や防御力が高いが、その分配置する際に必要なコストも高くなっている。チームを組む時にランクの高い英雄ばかりで組んでしまうと、配置するのに時間がかかり、あっという間に敵に突破されてしまうということもあるので、ランクの高さだけでなく必要コストも確認しながら組むことをオススメしたい。
また、英雄の育成項目は「覚醒」、「刻印」、「超越」、「スキル」の4つがある。
「覚醒」は英雄が使えるスキルの覚醒段階を1段階上げることができる。スキルを1段階上げるには英雄自身のレベルとスキルのレベルが一定の値まで到達している必要がある。
「刻印」は英雄の配置コストの引き下げと再配置時間の短縮をすることができる。「刻印」は5段階あり、1段階上げることにコスト-1と再配置時間が-10秒される。「刻印」にはそれぞれの英雄の「エゴの欠片」が必要となるので、同じ英雄を多く手に入れるほど段階を上げやすくなる。
「超越」は英雄のレベル上限の引き上げをすることができる。上限の引き上げには英雄のレベルが一定に達していることが条件となる。
「スキル」は英雄が今使っているスキルの効果を強化することができる。スキルでは通常攻撃とプレーヤーが操作できるパッシブスキル、ある条件下で自動で発動するパッシブスキルの3種類を強化することができる。
どの英雄をどう育成して強化していくかはプレーヤー自身の好みや戦略によって異なる。手持ちの英雄を眺めながらどう育てていくか考えていくのが大事そうだ。
多様性があるサブコンテンツ! メインストーリーとは異なるプレイ体感
本作にはメインストーリーのほかにも作品内で必要なアイテムを集めることができるコンテンツがたくさん用意されている。
例えば、輸送モードは、ディフマンに襲われて経済危機となった東京に世界各国の金塊を運ぶ際の護衛をすることで、作品内で使用するゴールドを得ることができるコンテンツとなっている。かなり骨の折れるコンテンツではあるが、その分ゴールドの獲得量も多いので、チャレンジする価値は大いにあるコンテンツだ。
他にも、各役職ごとに学校で机を並べて勉強し、経験値を獲得することができる「授業」や、育成のための役職別アイテムを手に入れることができる「覚醒訓練」などのコンテンツもあり、英雄たちを育成する工程も楽しめるようになっている。
3Dグラフィックスで表現されるアニメのようなストーリーシーン
本作の主人公は、鳴神陣(ジン)という少年だ。舞台は謎の亀裂(時空亀裂)からやってきたディフマンたちの脅威にさらされている世界となっている。
ジンは、幼いころに妹のユリと共にディフマンたちに襲われた経験から、超能力に目覚め電撃を操ることができるようになった。そこから8年間兄弟睦まじく生活していたが、再びディフマンたちが現われ、妹のユリが攫われてしまう。攫われてしまったユリが別の次元の世界「オルド」にいると知ったジンは、彼らに抗うことができる唯一の組織「タイムディフェンダーズ」へと加入し、様々な世界を飛び回りながら戦い、妹のユリを助けに行くという物語だ。
ストーリーシーンは3Dグラフィックスでアニメのように描かれ、登場人物たちの心情がわかりやすいものになっていると感じられた。ストーリーがとても見やすいので、状況もわかりやすく、物語としてもとても楽しめるものになっている。
また、その他の登場キャラクターもかなり個性的だ。
ジンたちが避難するときに出会うブリガンディアは大きな盾を持ったガーディアンで、何体もの敵をブロックする果敢な戦士だ。性格も懐が深くどんなことにも動じず、どんと構えて仲間を率いる強靭な女性という印象を受けた。
他にも包容力抜群でなんでも許してくれそうに見えてしっかり間違いを間違いと認めさせるブライドや、かなり人当たりが強く言葉遣いもきつく本心も読めないタイムディフェンダーズのリーダーDr.メテウスなどバラエティーに富んでいて、非常に魅力的だ。
高い戦略性が求められる本作。達成感・やりがいを求める人にオススメ
本作をプレイして、プレーヤーに高い戦略性が求められるゲームだと感じた。同じバトルステージ、英雄たちでも配置場所や配置タイミングによって戦局がガラッと変わるほどかなりシビアなゲームだ。しかし、その分プレーヤー自身のやりがいや、クリアしたときの達成感が大きいゲームだと感じた。
筆者は今回の体験の中で、1度データを消して最初からやり直してみたが、新たな英雄たちと戦うことでいろいろな発見があった。最初からいた英雄もいれば、新しく入ってくる英雄もいる。タイムエンジンでやってくる英雄たちのタイミングも全然違う。今まで使えた戦法も使えない。今いる英雄たちでベストの戦い方を探して、何度もトライ&エラーを繰り返して様々な戦い方があることを学ぶことができた。なかなか悔しい思いもして大変だったが、その分クリアできた時の喜びも大きかった。約70体の英雄の組み合わせとステージの数だけ戦い方があるので、ぜひいろいろな戦い方を試してみてほしいと思う。
タワーディフェンスゲームとしても、戦略ゲームとしても、そしてストーリーもおもしろいので一度体験してみてほしい。ぜひ興味がある方は、現在事前登録を行っているので、そちらもチェックしてみてほしい。
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