【特別企画】

『進撃の巨人』リヴァイ兵長(CV:神谷浩史)コラボロボット掃除機「Roborock S6 Pure」は、“進撃の掃除機”となるか?

【Roborock S6 Pure 進撃の巨人リヴァイ兵長オリジナル音声モデル】

6月9日発売予定

69,800円(税込)

 Roborockから6月9日に発売予定の「Roborock S6 Pure 進撃の巨人リヴァイ兵長オリジナル音声モデル」(以下、S6 Pure リヴァイモデル)は、同社の高性能ロボット掃除機「Roborock S6 Pure」をベースに、『進撃の巨人』の人気キャラクター「リヴァイ兵長」のオリジナル音声を追加した日本独自製品だ。

 もちろん、リヴァイ兵長の音声を担当したのは、人気声優の神谷浩史氏。神谷氏のクールな声質は、冷静かつ無愛想なリヴァイ兵長のイメージ通りであり、アニメを見てリヴァイ兵長の虜になったというファンは多い。筆者もご多分に漏れず、『進撃の巨人』にはまった一人であり、その重要キャラクターであるリヴァイ兵長の音声でしゃべるロボット掃除機が登場すると聞いて、即座に「それは欲しい!」と思ってしまった。

 『進撃の巨人』ファンなら当然分かるだろうが、リヴァイ兵長は綺麗好きであり、なにかと掃除にうるさい。例えば、エレンたちに掃除を命じ、その掃除後の部屋を見ていった一言「全然なってない。すべてやり直せ」や、ウォール・マリア奪還作戦の前日、食事会の最中にジャンとエレンが喧嘩を始めたとき、リヴァイ兵長が二人を蹴り倒した後にいった台詞「お前ら全員はしゃぎ過ぎだ。もう寝ろ。あと掃除しろ。」など、とにかく掃除に関する名言が多い人物なのだ。

 今回、発売前に製品を試用する機会を得たので、『進撃の巨人』ファンならではの視点で、じっくりレビューしてみた。

【Roborock S6 Pure 進撃の巨人リヴァイ兵長オリジナル音声モデル】
Roborock S6 Pure 進撃の巨人リヴァイ兵長オリジナル音声モデル全景
本体手前には、リヴァイ お掃除ver.の絵がある
本体奥には、調査兵団の兵士長として二刀流で闘うリヴァイの絵がある
正面には、自動充電センサーと衝突回避センサーがある
後方には、排気口が用意されている
右側面には、衝突回避センサーとバンパーがある

「Roborock S6 Pure」がロボット掃除機として凄いわけ

 今回レビューする「S6 Pure リヴァイモデル」は、2020年7月に発売された「Roborock S6 Pure」がベースとなっており、ロボット掃除機としての基本的な性能は「S6 Pure」と変わらない。ロボット掃除機といえば、iRobotの「ルンバ」をはじめ、ここ数年、多くのメーカーがロボット掃除機市場に参入しており、次々と新製品が登場する注目製品である。

 Roborockは、2014年4月に北京で創立されたベンチャー企業であり、ロボット掃除機を始めとするスマートデバイス製品の開発・販売を行なっている。同社は高性能なロボット掃除機を低価格で提供していることで急成長を遂げ、現在では世界40カ国以上で、年間750万台以上のロボット掃除機を販売している。

 S6 Pureは、Roborockの現行製品の中でも中核となるモデルであり、その特長は以下の通りだ。

・「掃く」と「拭く」の1台2役
・吸引力が高いのに静か
・動きが洗練され無駄がない
・大容量バッテリー搭載で最大180分稼動
・アプリが高機能で使いやすい
・スマートスピーカー対応

 順番に説明しよう。一般的なロボット掃除機は、通常の掃除機と同じく、ゴミを吸引して取り除くことしかできない。つまり「掃き掃除」である。それに対し、S6 Pureは付属のモップクロスと水タンクをセットすることで、雑巾などで行う「拭き掃除」も同時に可能なのだ。もちろん、先にゴミを除去してから拭き掃除を行う仕組みなので、ゴミが濡れて吸引できなくなることはない。

 2つめの特長は、数多くのセンサーを搭載し、本格的なSLAMを実現したことによるものだ。SLAMとは、Simultaneous Localization and Mappingの頭文字をとったもので、日本語にすると「位置特定と地図作成を同時に行なう」という意味になる。SLAMを搭載した製品なら、新しい部屋を掃除する場合でも、部屋の中の地図をリアルタイムに作成しながら、その中で自分がどこにいるかを把握できるのだ。

 以前は、SLAMを実現するのに必要なセンサーが高価であり、民生用機器でSLAMを実現するのは難しいとされていたのだが、ここ数年の技術の進歩により、ロボット掃除機でもSLAM搭載がトレンドとなっている。しかし、SLAMの実現方法はメーカーによって異なる。例えば、カメラを使ってSLAMを実現しているロボット掃除機の場合、暗闇ではカメラで映像を撮影することができず、夜電気を消してしまうとSLAMがうまく働かなかったりする。

 S6 Pureでは、高精度なレーザー距離センサーを搭載しているため、暗闇でも問題なく位置特定および地図作成が可能だ。またその速度も非常に速い。SLAMによって地図が完成したら、独自アルゴリズムによって無駄のないルートで的確に掃除を行う。S6 Pureには、13種類で合計19個ものセンサーが搭載されており、落下や衝突を回避しながら、巧みに障害物を避けていくのだ。

【S6 Pureに搭載されているセンサー】
赤い部分がSLAMを実現するためのレーザー距離センサーで、その上にはレーザーヘッド圧力センサーがある
底面にもさまざまなセンサーが搭載されている
前方に4つあるセンサーが落下防止センサーである
正面には自動充電センサーと衝突回避センサーがある

 また、バッテリー容量が5,200mAhと大きく、連続で最大3時間も駆動できることも魅力だ。一度に300平方メートルの掃除が可能とのことだ。300平方メートルを畳に直すと164畳分を超える。宮殿や城に住んでいるのでもなければ、十分であろう。また、SLAMで常に自分の位置を把握しているため、掃除の途中で充電が切れても、充電後再び中断した場所に戻って掃除を再開できる。

 スマートフォン用アプリもよくできており、使いやすい。アプリやスマートスピーカー対応については、実際の使用シーンで説明したい。

アプリのセットアップも簡単

 S6 Pure リヴァイモデルを使うには、まず、Wi-Fiネットワークを介してセットアップが必要だ。ロボット掃除機によっては、このセットアップが面倒なものもあるが、Roborock製品なら、専用アプリを使うだけで簡単に行なえる。

 まず、App StoreかGoogle Playで、Roborockアプリをダウンロードする。次に、S6 Pure リヴァイモデルの上部カバーを開け、右奥にあるWi-Fiランプを確認し、上面の電源ボタンと充電開始ボタンを同時に長押しする。「Wi-Fiをリセットしている」というメッセージが流れて、Wi-Fiランプがゆっくり点滅を開始したことを確認したら、スマホでRoborockアプリを起動し、アカウントを作成、ログインを行なう。

 ホーム画面で「ロボット掃除機を追加」をタップし、ロボット掃除機のスキャンを開始する。S6 Pure リヴァイモデルが見つかったら、それをタップし、利用しているWi-Fiルーターのパスワードを入力すればセットアップは完了だ。ただし、Wi-Fiは2.4GHz帯のみ対応で、5GHz帯には対応していないので注意が必要だ。

 本体のサイズは直径35.3cm、高さが9.65cmで、重量は3.2kg。ロボット掃除機としては標準的なサイズとなっている。

【S6 Pure リヴァイモデルのセットアップ手順】
S6 Pure リヴァイモデルの上部カバーを開け、Wi-Fiランプを確認する
本体上面の電源ボタンと充電開始ボタンを同時に長押しする
Roborockアプリを開いて、アカウントを作成する
「ロボット掃除機を追加」をタップする
見つかった「Roborock S6 Pure」をタップする
利用しているWi-Fiルーターを選択し、Wi-Fiパスワードを入力する(5GHz帯には非対応)