【特別企画】
『進撃の巨人』リヴァイ兵長(CV:神谷浩史)コラボロボット掃除機「Roborock S6 Pure」は、“進撃の掃除機”となるか?
2021年5月26日 11:14
SLAMの性能を検証! 検証その1「巨人回避作戦」
さてそれでは実際にS6 Pure リヴァイモデルの実力を検証していきたい。もちろん、普通にレビューするのではGAME Watchらしくないので、『進撃の巨人』の世界観に寄せたテストをしてみることにした。
と、その前にS6 Pure リヴァイモデルの付属品を紹介しておく。S6 Pure通常モデルと同じく、充電ドック、充電ドックの周りに敷く防湿マット、拭き掃除に使う水タンクとモップクロスが付属するほか、リヴァイモデルならではの付属品として、本体に貼るオリジナルステッカーとリヴァイ兵長オリジナル音声ガイドブックが同梱される。
オリジナルステッカーの絵柄はもちろんリヴァイ兵長である。上半分には二刀流で闘う調査兵団でのリヴァイ兵長が、下半分にはリヴァイ お掃除ver.が描かれており、ファンも納得の組み合わせだ。S6 Pure リヴァイモデルに収録されているリヴァイ兵長の音声は全て本製品のために新たに録り下ろされたものだが、ガイドブックにはその台詞が全て掲載されている。
最初は、S6 Pure リヴァイモデルの最大のウリであるSLAM機能について検証する。S6 Pure リヴァイモデルは、レーザー距離センサーにより、自己位置推定と地図作成を同時に行うSLAMを搭載し、効率良く隅々まで掃除を行うことができる。普通、ロボット掃除機を使う場合は、ロボット掃除機の行動を妨げないように、障害物をできるだけ片付けてから掃除をスタートさせるが、ここではSLAM機能の実力を見るために、あえてロボットの行動を邪魔するような障害物を設置してみた。その障害物はもちろん「巨人」だ。S6 Pure リヴァイモデルを壁外調査を行う調査兵団にたとえ、壁外に棲息している「巨人」を躱しながら、部屋の掃除を完遂できるかというのが、この検証のテーマだ。
検証に使った部屋は広さ6畳の洋室で、床はフローリングである。息子にダンボールの上に「巨人」の絵を描いてもらい、切り取ってダンボール箱に貼り付け、倒れないようにしたものを3体作成し、部屋に配置した。ゴミの代わりに、部屋の四隅や中央部などに長さ1cm未満の猫のトイレ砂をばらまき、カーペット部分と片隅に置いた段差用のセットには細かな重曹もばらまいた。
S6 Pure リヴァイモデルで掃除を開始するには、本体正面の電源オン/オフボタンを押すか、Roborockアプリを開いて「掃除開始」をタップすればよい。Roborockアプリを使えば、マップ作成状況やS6 Pure リヴァイモデルの現在位置がリアルタイムで分かるので便利だし、移動軌跡も表示されるので面白い。アプリを使った場合、インターネット経由で遠く離れた場所から掃除の開始や停止などが可能だ。
S6 Pure リヴァイモデルのマップ作成と掃除の様子は、以下の動画などを見ていただきたいが、筆者はマップ作成の速さと正確さ、掃除ルートの賢さに正直驚いた。これまで他社のSLAM搭載ロボット掃除機を何台か触ったことがあるのだが、それらと比べてもマップ作成が短時間で完了し、精度も高い。筆者の予想を大きく上回るものであった。
肝心の掃除能力だが、こちらについても十分に満足できるレベルであった。四隅や床全面にまいた猫のトイレ砂はほぼ完璧に吸引されていた。四隅の内1カ所だけは、角に多少猫のトイレ砂が残っていたが、サイドブラシが片側だけなので、移動方向によっては角に多少掃き残しが起きることがある。カーペットの上にまいた重曹はわずかに残っていたが、この重曹の粉は細かく、ロボット掃除機はもちろん、通常のキャニスタータイプの掃除機でも1回で完全に取り切ることは難しい。騒音レベルもロボット掃除機の中ではかなり小さいほうで、夜中でもわりと気兼ねなく使えそうだ。掃除時間も多少ばらつくようだが、6畳の部屋なら20分もかからず完了する。
通常の機能検証ならこれで十分だが、せっかくのリヴァイコラボモデルなので、Roborockアプリから目的地への移動機能を使ったり、充電できないように充電ドックに細工をするなどして、リヴァイ兵長の音声をいろいろ再生させてみた。