【特別企画】
「パズドラ」プロの“新常識”︕ LUKA選⼿&スー☆選⼿がゲーミングタッチペン「UP-TPG」の実⼒を検証!!
その完成度はプロお墨付き。将来的にはカスタマイズも!?
2020年12月18日 00:00
いま、「パズドラ」のプロシーンでタッチペン(スタイラスペン)の使用率が上がっていることをご存知だろうか?
気温や湿度、自分の体調などで指のコンディションは日によって微妙に変化し、スクリーン上での滑りに影響する。その点、優れたタッチペンならば安定して均一な滑りでポインティングが可能になる。そのうえ指先よりもタッチペンの先端のほうが細く、画面のどこに触れているかという視認性が向上する。
つまり精密で安定したプレイが求められるプロの試合において、タッチペンは大きな武器となるという認識が選手たちのあいだで広がってきているのである。
勝利のためのタッチペン。その「パズドラ」プロシーンの”新常識”にまさに飛び込もうとしているのが、プリンストンの高耐久&低摩擦ゲーミングスタイラス「UP-TPG」だ。
液晶ディスプレイやビデオ会議システム、ガジェット周辺アクセサリーなどで知られるプリンストンだが、この「UP-TPG」は同社のゲーミングブランド「ULTRA PLUS」の製品としてラインナップされている。ゲーマーのためにこそ作られた、れっきとした”ゲーミングタッチペン”というわけだ。
タッチの感度と使い心地を何より重視するゲーマーのために、高耐久と低摩耗を極めたという「UP-TPG」だが、では現役のプロ選手は「UP-TPG」をどう評価するのか。「パズドラ」プロ選手のLUKA選手、スー☆選手にその使い心地を伺った。
なお、「UP-TPG」はライムゴールド、ブラック、シルバーの3色展開で、価格は各2,480円(税別)。交換用のペン先セット「UP-TPGSHIN3P」は1,680円(税別)にて販売されている。
こだわりのタッチペン「UP-TPG」の特徴とは?
ここでかんたんにタッチペンの仕組みを説明しておこう。
スマートフォンの多くは静電容量方式のタッチパネルを採用している。画面に指で触れることによって、パネルに流れている電流に変化が生じ、その変化を読み取ることで「タッチしている」と検知する方式だ。
この方式では、指で触れることで電流が人の身体に逃げることでタッチを判別する。いわゆる“スマートフォン対応”の手袋でないとタッチパネルが反応しないのはそのため。つまりタッチペンの先端には人の指先に変わって電流が流れる素材、導電性の素材が用いられているわけだ。
金属繊維で編まれたメッシュ、導電性のシリコンゴム、導電性繊維で織られた布、表面を導電性素材でコーティングした樹脂の円盤など、その素材や形状はかなりバリエーションに富んでいて、それぞれ使い勝手の違いや長所短所が存在する。
この「UP-TPG」の場合は、東レ製の素材に特殊加工を施したものを採用。団子状に複雑に絡まった先端はとても滑りがよく、そして耐久性も高い。
その完成度の高さは一般的なタッチペンでは行なわれることのない耐久スライドテストでも証明されている。その耐久スライドテストとは、ガラスフィルム上で計100gの圧力をかけ、8cmの距離を1回として40回/1分のペースで100万回もスライドさせるというもの。これだけの負荷をかけた後でなお、その先端は実使用に耐えるものだったということだ。
ただしいくらペン先の耐久性が高いとはいえ、消耗品であることに変わりはない。繊維が弾力を失い、使い勝手が落ちてきたときのために、ペン先だけで別途購入し、交換することもできる。
アルミ無垢の棒材から削り出し、アルマイト加工を施したボディはスタイリッシュで、溝とローレットが彫り込まれているので滑りづらく、安定した操作が可能。かなり高級感あるルックスでまとめられている。
「パズドラ」プロ選手、LUKA選手とスー☆選手がその使い勝手を検証
「スライドゲームに最適な滑らかさ!!」
これが「UP-TPG」のパッケージに記されたコピーだ。「スライドゲーム」、タッチパネルの上で指をスライドさせるゲームといえば、誰もがまっ先に思い浮かべるのは「パズドラ」こと、「パズル&ドラゴンズ」だろう。
そこで、プレイはもちろんデバイスに関しても最もシビアな目を持つプレーヤーとして、「パズドラプロリーグ」で活躍するプロ選手、スー☆選手とLUKA選手のお2人に「UP-TPG」の使い心地を検証していただいた。
スー☆選手
2018年に行なわれたパズドラチャレンジカップ闘会議2018で優勝し、プロライセンスを獲得したパズドラプロゲーマーである。
チームの構築力だけでなくシーンに合わせた読みと応用力を持ち、冷静沈着に試合を進めることで様々な大会で上位に入賞しており、安定した戦績を収めている。
YouTube動画にも力を入れており、わかりやすく聞きやすい解説で多くのプレイヤーに支持されている。
・スー☆選手のYouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCQroUtPIMKyVFulhROUItog
・スー☆選手のTwitter
https://twitter.com/miomio97
LUKA選手
2016/2017年に行なわれた「パズドラジャパンカップ」で優秀な成績を収めたことを評価され、パズドラプロゲーマーの1人目としてライセンスを獲得。
効率を重視したプレイスタイルと端正なルックスで多くの支持を集める。パズル力が非常に高く、黎明期から多数の大会で上位入賞をしている。
YouTubeやTwitterでも情報発信を行なっている。
・LUKA選手のYouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCuvtzqgu0ZNg0bXxmyDUjOg
・LUKA選手のTwitter
https://twitter.com/luka_pd
まず既に公式試合でもタッチペンを愛用しているというスー☆選手の感想は、自分が愛用している製品と比較しながらのものとなった。
「現在使っているものが12gなのに対し、『UP-TPG』は18gと少し重いけれど、それが安定感に繋がっています。また、タッチペンは使い続けていると皮脂などの汚れをペン先が拾って滑りや反応が悪くなってくるんですが、『UP-TPG』は今のところそれがまったく感じられません。“ペン離れ”もまったくないのがいいですね」(スー☆選手)
既に比較対象として慣れ親しんだタッチペンがある上に、プロとして真剣勝負に用いる道具に辛口にならざるを得ないスー☆選手にも、「UP-TPG」はかなりの好感触だったようだ。ここで言う“ペン離れ”とは、ペンはスクリーンに押さえつけたままなのに、“離れた”と判定されてしまうこと。ペン先が汚れたり、あるいは元来の性能として導電率が低いタッチペンなどに見られるトラブルだ。
一方、「パズドラ」のプロになる以前からずっと指でのプレイを続け、最近になってタッチペンの導入を考えているというLUKA選手の感想はどうだろう?
「画面上を移動させたときの感触がとても滑らかで、動きに詰まるところがまったくありません。これならプロリーグの試合も含めて本格的に使ってみたいですね。ローレット加工が指に馴染んで滑りませんし、重さも僕にとっては使いやすいです」(LUKA選手)
ペン先の安定した品質も◎。さらにプロ選手が「UP-TPG」に望むポイントとは?
真剣勝負の武器に用いようという両選手だけに、「UP-TPG」に対して鋭い要望も聞かれた。
「やはり大事なのはペン先。移動時にこれを保護するキャップが欲しいですね。それと、ペン先がもう少し細くなるとタッチしている場所をより正確に視認することができると思います。もうひとつ、今使っているものには筆記具のようなクリップがついていて、これがペンの持ち方を固定する役目を果たすんです」(スー☆選手)
タッチペンは使い続けると先端の弾力が少しずつ失われて来る。押しつける角度が一定になるとより使い心地が安定する効果を発揮するわけだ。
実はスー☆選手は試合の1週間前に必ずタッチペンを新品に交換。しかも、安定した操作感を得るためにその1週間をかけて「馴らし」を行なうという。
それだけではない。スー選手が現在使用しているタッチペンは、先端に導電性の布が球状に貼られているタイプ。ところがその布を取り付けるときにしわが寄っているものがあるのだそうだ。しわのあるものは使い心地に影響するため、何本も購入して選別し、それを試合に用いているというのだ。
「この『UP-TPG』のペン先は繊維が複雑に絡んだ状態で、今使っているもののようにばらつきがなく、安定した使用感が得られる点はとても素晴らしいですね」(スー☆選手)
一方、LUKA選手からもこうした声が挙がった。
「クリップのような引っかかりがあると、グリップの位置を決めるときに便利そうです。でも、位置と形状が難しいかも。重さや重心位置も含めてカスタマイズできるとうれしいですね。細かくカスタマイズして自分専用のものが作れれば気持ち的にもより愛着がわきますし」(LUKA選手)
今後はダーツの矢のようにカスタマイズ可能な製品も!?
こうした要望に対し、発売元のプリンストンはどう考えているのだろう? eスポーツ事業推進室係長である酒井拓郎氏にも取材に加わっていただき、両選手からの要望などを伝えてみた。
「ペン先を細く、あるいは小さくすると、導電性に影響が出てしまいます。なので、操作性を損なわないバランスを見極める必要はありますが、確かにより精密な操作のためには検討してみる価値はありますね」(酒井氏)
タッチペンには透明な樹脂製の円盤が使われたものもある。そういうタイプなら視認性は高そうだ。
「弊社でもそのタイプの製品を出しています。樹脂をペン先に用いる場合は表面に導電性を持たせる物質をコーティングするケースが多いのですが、使用を重ねてコーティングが剥がれると反応が悪くなっていきます。
そのため、ペン先の寿命が短い傾向があるんです。『UP-TPG』はプロ選手の過酷な使用にも耐えるよう、耐久性を重視し、そのテストも行った自信作です。でも、ペン先が交換式なので、カスタマイズの1バリエーションとして、ペン先のタイプが選べることも視野に入れてもいいかもしれません。現在使用しているものよりも優れた導電性素材が見つかれば、ペン先の自由度がより高まる可能性もありますし、今後も検討を重ねていきたい部分です」(酒井氏)
実はプリンストンにはプロ選手の使用にも耐えうるゲーミングブランド「ULTRA PLUS」の製品として、カスタマイズ可能なタッチペンを開発する計画もあるという。
「イメージしているのは、ダーツの矢です。各パーツを組み合わせて好みの1本を作り上げていきます。スー☆選手から重さについての指摘がありましたが、これは質感を高めるためにアルミの棒材から削り出した結果です。確かに長時間の使用では軽いほうが有利かもしれません。LUKA選手からご指摘もあったように重心まで変えられるとよりカスタマイズ性が高まりますね」(酒井氏)
「UP-TPG」はプロお墨付き!究極は「自分専用タッチペン」の登場
両選手に「UP-TPG」に対する感想をまとめていただいた。
「僕は『パズドラ』を指でしかプレイしてこなかったので、タッチペンに慣れるまで時間が必要です。その上で、指とタッチペンのどちらがより有利なのか、検証を重ねるつもりです。でも、この『UP-TPG』にはかなりの可能性を感じました。この製品を使ってみて、長期的に見ればタッチペンで行くほうが有利かもしれないと思いはじめていますね」(LUKA選手)
「『UP-TPG』のペン先は大きさ、細さはともかく、耐久性や操作性はプロが使用してもまったく問題ない完成度を誇っていると感じます。重量やクリップなど、僕の好みにマッチさせることができれば、すぐにでも乗り換えを検討したいところ。自分のフェイバリットカラーが紫なので、カラーバリエーションで紫が出ればさらに完璧ですね」(スー☆選手)
“好み”という点での要望はあれど、両選手とも「UP-TPG」には高い評価を与えている。ゲーミングブランド「ULTRA PLUS」の名に恥じない製品であることは確かだ。
今後の課題は両選手が感じた“好み”の部分。確かにダーツという競技でも選手の好みに合わせた矢をカスタマイズすることが競技文化の一部となっている。モバイルゲームがこれだけ進化してきている現在、タッチペンもより自分好みのデザインに、よりしっくりくる重さにと、そのカスタマイズ性も含めて進化が求められていることは間違いない。「UP-TPG」は現行でもゲーミンググレードの製品としてその完成度はプロの目に叶うものではあるが、「ULTRA PLUS」として生み出されるタッチペンの進化にはぜひ注目したい。