【特別企画】

美少女たちと絆を深め、古今東西の名作の世界を救え!! 「ガールズ・ブック・メイカー 〜君が描く物語〜」を一足先にプレイ

司書の采配がバトルの勝敗を左右する!?

10月19日 配信予定

価格:基本無料(一部アイテム課金制)

ジャンル:物語を旅する、次世代フォーメーションバトルRPG

プレイ人数:1人

 EXNOAは10月19日より、PC・スマートフォンブラウザ及びDMM GAMESストアにて展開するRPG「ガールズ・ブック・メイカー ~君が描く物語~」(以下、「GBM」)を配信する。

 NEXTON×DMM GAMESの合同ブランド「ユメミル」の「ガールズ・ブック・メイカー」シリーズ最新作となる本作は、「ピーターパン」や「かぐや姫」など、世界の名作の登場人物をモチーフとした美少女たちとの触れ合いが楽しめる次世代フォーメーションバトルRPGだ。プレーヤーは現世から召喚された主人公となり、異世界の「大図書館」を守る「司書」として、「走れメロス」や「三銃士」といった物語のキャラクターたちと協力しながら、世界の危機を救うことになる。

 美少女との触れ合いといえばDMM GAMESのお家芸だが、本作の登場人物たちはオリジナルの物語での姿とはやや(だいぶ?)異なる個性を持っており、プレーヤーの固定観念を打ち壊すほどのひと味ちがった交流が楽しめる。また、「次世代フォーメーションバトルRPG」と銘打ってあるように、「GBM」の戦闘では3×6マスに最大9人+1人(助っ人)を配置したバトルシステムが採用されており、各ユニットの行動順や配置が攻略のカギを握る。今回のレビューでは、個性が豊かすぎるキャラクターたちとの触れ合いや、プレーヤーの采配が勝敗を左右するバトルの面白さを中心に、「GBM」の魅力についてご紹介していきたい。

【『ガールズ・ブック・メイカー 〜君が描く物語〜』公式プロモーションムービー】

異世界を舞台に、物語を食い荒らす「虫」や新たな敵と対峙!

 「ガールズ・ブック・メイカー」は、異世界の大図書館を舞台に、現世から召喚されたプレーヤーが司書となって、「物語世界」(リブレット)を食い荒らそうとする虫と戦うシリーズ作品だ。リブレットには数多くの「登場人物」(プリマ)や「管理者」(レジスタ)がおり、プレーヤーは彼女たちと絆を育みながら、様々な世界を救っていくことになる。

 本作「GBM」はシリーズ1作目の続編という位置づけであり、虫を操る新たな敵「リジェクテッド」の脅威にさらされた異世界に、前作の主人公が再び召喚されるところから物語が始まる。とはいえ、ゲーム開始時から世界観やキャラクター同士の関係性は自然な形で紹介されるので、シリーズ未プレイでも問題はない。また、大図書館の館長「イストリア」や前作のパートナー「テイル」といったシリーズお馴染みのキャラクターも登場し、新たにフォーメーションバトルのシステムも導入されているため、過去作をプレイした人でも満足できる作りとなっているはずだ。

前作の後、異世界での経験から社畜編集者となった主人公……モノローグがやけに生々しく、設定が妙にリアル!
イストリア(左)と司書仲間のテイル(中央)に加え、本作からパートナーとなる新人司書の「読子」(右)と共に、主人公は再びリブレットを救うことに
舞台となるリブレットについては最初に簡単なあらすじなどが紹介されるので、原作を読んだことがないプレーヤーでも安心して楽しめる
序盤から主人公たちの前に立ち塞がるリジェクテッドの「エマ」。忘れられた物語から生まれたという彼女たちの目的は一体?

 本作のストーリーを追う「メインクエスト」では、危機が迫ったリブレットからの救援要請に応じて、主人公たち大図書館の司書が様々な物語の世界を訪れる。第1章は「走れメロス」、第2章は「銀河鉄道の夜」というように、「GBM」ではひとつの物語で1章の構成となっており、各章の中で原作の物語を題材としたオリジナルのストーリーや戦闘を楽しめる。なお、バトルは美少女ゲームにありがちなユルい戦闘をイメージしていると、いい意味で裏切られるのでご注意を!

メインクエストでは各章がエリア分けされており、エリアごとにストーリーパートと戦闘パートが存在する
バトルでは敵味方ともに愛らしいキャラクター同士が戦いを繰り広げる。何とも微笑ましい画に油断してしまいがちだが、本作の戦闘はなかなかシビアなのだ……
前作にも登場したプリマの1人、スーパーアイドルの「かぐや」が今作でも華麗に登場。ガチャ画面でも演出を盛り上げてくれる
走り屋に変貌した「パトラッシュ」など、個性豊かな美少女をガチャで仲間にして、共にリブレットの危機を救おう!

意識が高いメロスとやる気のないダザイ!? 自由すぎるキャラクター同士の絡みに注目!

 前述のとおり、「ガールズ・ブック・メイカー」シリーズには数多くの名作物語が登場する一方で、物語の住人たちは時に原作のイメージとはかけ離れた姿を見せる。読者が物語に持つイメージに沿う行動を取るはずのプリマたちは、その一生懸命さが空回りすることもあり、原作のイメージとは真逆のプリマも多い。例えば、第1章で訪れる「走れメロス」の世界にいるキャラクターたちを見ても、その傾向は実に顕著だ。メロスは主役のイメージを守ろうとするあまり、なぜか横文字を連呼する意識高い系と化し、親友のセリヌンティウスは人質のイメージからか、常に拘束具に縛り付けられることをよしとする。暴君ディオニスに至っては、「GBM」の世界では必死に暴君を演じようとする、ただの優しいお姉さんである。

 そんな登場人物たちだけでも十分にお腹いっぱいなのだが、プリマを監督する役割を持つレジスタも、原作者をモチーフとしているはずが(いや、むしろモチーフにしているからこそ?)、一癖も二癖もあるのだ。今作で「走れメロス」を管理しているレジスタの「ダザイ」は趣味が“エナドリのがぶ飲み”と“職務放棄”で、やる気ゼロという突っ込みどころ満載のキャラクターに仕上がっている。それほど本作のキャラクター造形や台詞はギリギリを攻めており、美少女たちの愛らしい見た目と相まって、原作を知るプレーヤーほど、そのギャップに抱腹絶倒マチガイなしだろう。

生真面目な性格をリジェクテッドに利用されてしまうメロス。闇落ちしても横文字の連呼はやめないようだ……これだから意識高い系ってやつは!(でもかわいいから許す)
「痛いなら外せばいいんじゃないっすかね?」などと無粋な突っ込みをしてはいけない! こういうプレイなのだ!!
ガッチリ鎧を着こんで気難しい顔をしても、仲間への優しさが隠しきれないディオニス。いやちょっと可愛すぎませんかね?
原作者の面影はどこへやら……やる気がない素振りをしつつも、ダザイはプリマたちをしっかりと見守っている(はず?)
絆を育んだキャラクターたちは、主人公の呼び出しに応じて他のリブレットにも現われ、助太刀してくれる。物語のクロスオーバー的な展開も、本作の見どころのひとつだ

 癖が強すぎるプリマたちについ目が行きがちな本作だが、前作でパートナーを務めた天真爛漫なテイルや、主人公と同じく現世から召喚された堅物新人司書の読子など、大図書館の面々もなかなかの個性派ぞろい。主人公を巡る三角関係や、なぜかリジェクテッドから狙われる読子の謎など、彼女たちの動向からも目が離せない!

 メインクエストの他にも、本作には個性豊かな美少女たちの更なる素顔に迫る「キャラクターエピソード」や、お気に入りのキャラクターとの絆を深められる「親密度育成」といった遊びもあり、美少女たちと触れ合う機会が豊富に用意されている。特にキャラクターエピソードは本編に負けず劣らずとカオスなものもあれば、キャラクターたちの意外な一面に触れられるものもあるので、ぜひ覗いてみよう。

堅物と思われた読子にも、ムッツリな一面が!? R指定ギリギリの展開はDMMならでは!
事件の解決後も横文字の連発で周りを困惑させるメロス。メインクエストのその後を覗けるのも、キャラクターエピソードならではだ
お気に入りのキャラクターにプレゼントを上げることで親密度が上昇。一定の割合に達するとパラメータにボーナスが付くので、どんどんお近づきになろう!(深い意味はない)
スーパーアイドルだって、親密度がMAXになれば、あんなことやこんなことが!?

バトル前の采配がカギを握るフォーメーションバトルの面白さ!

 次に、本作のバトルシステムについて紹介しよう。「GBM」では、3×6マスに最大9人+1人(助っ人)を配置するシステムが採用されており、敵味方の双方に、防御役の「ウォリアー」と「パラディン」、攻撃役の「アタッカー」と「マジシャン」、そして支援役の「サポーター」といった5種類の役割が存在する。それぞれ得意不得意がはっきりしているので、たとえば物理防御に優れたウォリアーには魔法攻撃が得意なマジシャンで攻撃し、逆に魔法防御に優れたパラディンには物理攻撃特異なアタッカーで攻撃するなど、各役割の長所や短所に応じた配置を工夫することが勝敗を左右する……というより、戦闘開始後は一切、味方を動かすことができないので、戦闘前の采配がすべて、と言っても過言ではないのだ!

アタッカーの読子は前面の敵しか攻撃できないため、防御役の虫しか攻められないが……
後面の敵を攻撃できるプリマであれば、後ろにいる攻撃役の虫にダメージを与えられる
編成は「おまかせ」が楽ではあるものの、段々とテンプレートだけでは通用しなくなる。敵の構成を慎重に見極め、編成を工夫しよう
ひとつ飛ばしで敵を攻撃できるプリマもいるので、スキルの効果をよく確認しておくことが重要だ

 誤解を恐れずに言えば、筆者も本作を始める前は美少女との触れ合いが中心で、バトルはユルめな感じだろうと、タカをくくっていた。確かに序盤はおまかせ編成で敵の構成を気にせずとも進められたが、第1章の終盤あたりから早くも敵の攻撃や配置が嫌らしくなり、徐々に勝てなくなっていったことを素直に白状したい。「えっムズくない?」って思わず口に出たほどである。

 防御役をすり抜けて攻撃してくる敵もいたり、攻撃能力を持たないサポーターだけが残ると敗北になったりと、他にも注意点がいくつかあり、正直「GBM」のバトルシステムに複雑さがあるのは否めない。敵のボスのスキルが複数マスを攻撃してくるうえに、味方は回復スキルを持つユニットがほとんどいないのに、敵のサポーターが複数にリジェネを掛けるなど、本気で殺意が湧くこともあった。が、不利な条件下で敵の構成を見極め、行動順や配置を工夫し、味方の被害を最小限に抑えて勝利した時の快感は、何ものにも代えがたいものだった! たぶん、三国志の軍師・諸葛亮孔明とかもこんな気持ちだったのだろう(適当)。

味方のHPがどんどん減って何かおかしいと思ったら、敵のボスがカウンター持ちだったというオチ……面倒でも敵のスキルはちゃんと確認しようね!
防御役がやられるとあっさり総崩れになるという、いい例。こうなると数で勝っても逆転は難しいのだ……ちくしょー!!
防御役を増やせば安定感は増すが、ターン数が掛かってステージミッションをクリアできない。かといって防御役を減らすと戦闘不能者が増えるというジレンマ……このゲームバランスが本当に絶妙!

 人事を尽くして天命を待つ、という言い回しにもあるように、策だけで倒せるほど敵も甘くはない。レベル差が大きい場合は味方の強化もしっかり行ないたいところだ。ただ、最大9人まで配置できるうえ、敵に応じて味方の構成も変える必要があるので、はじめは色々な役割を持つキャラクターを満遍なく育成することが求められるだろう。本作では「曜日クエスト」で強化素材やコイン、「遠征」でレアなアクセサリーなどを入手できるので、じっくり時間をかけて美少女たちを育成していくことも重要だ。

曜日クエストではユニットの強化や進化に使う素材やコインを入手でき、メインクエストと同様、スタミナがある限り周回設定も可能
ユニットを進化させていくとレベルの上限が増え、最終的に衣装も変わる。味方の強化も兼ねて、お気に入りのキャラクターを進化させよう!
遠征では任意の味方を派遣してアイテムを入手できるが、レアなアクセサリーほど時間が掛かるので、仕事前や就寝前に行なうのがオススメだ

攻めに攻めた展開と骨太なバトルシステムで、今夜も眠れない!

 近年では作家のキャラ化もさほど珍しいことではないにしろ、美少女化しつつも、作家本人の逸話なども際どい形で性格に反映させた本作のレジスタは、かなり攻めたキャラクター造形であるという印象を筆者は受けた。また、プリマを敢えて原作のイメージからかけ離れた性格にすることで、かえって原作の良さを浮き彫りにしたり、たとえば第2章の「銀河鉄道の夜」では第三次稿と第四次稿の違いや、原作ラストの解釈に踏み込んだりと、メインクエストの随所から物語そのものに対するリスペクトも強く感じられた。

 まさにカオスの一言が相応しい「GBM」の世界観ではあるが、一見ふざけまくった設定でプレーヤーを笑わせつつ、与えられた役割を演じることの重み、そして真の自由とは? といったテーマをも含めていることは、特筆すべきだろう。それぞれの物語の世界も十分に魅力的でありながら、物語の世界を壊そうとする敵の目的や正体、読子との関係など、謎が謎を呼ぶ展開は先が気になって仕方がないほど。早く先に進みたいのに、バトルが手強い分、配置やキャラクターの育成に時間がかかり、時にもどかしい気持ちになるのも正直なところだ。

 とはいえ、それもたくさんの美少女と触れ合う機会が持てると思えば、苦にはならない。キャラクターエピソードで美少女たちの素顔を覗いたり、ムフフな展開を楽しんだり……さらに製品版では様々なイベントやキャンペーンも行なわれるとのことなので、今夜も物語の世界にどっぷり浸かって眠れなくなりそうだ!

「銀河鉄道の夜」の車掌だけはもっと何とかならなかったのかと、筆者は声を大にして突っ込みたい!
走り屋パトラッシュに振り回され、満身創痍のネロが吐いた台詞……名作「フランダースの犬」の感動はどこいったん!?
そんなわけないだろ! もういつでも寝る準備は万全だよ!(グへへ)