【特別企画】
今こそゲーミング除菌! 徹底掃除で快適在宅ゲームライフ
これで新型コロナも吹き飛ばそう。汚れ溜めがちのデバイス各種をこの機会にすっきりさっぱり!
2020年4月17日 11:56
かのウイルスの影響で自宅にいる時間が格段に増えたわけであるが、いまもっとも気になるキーワードは「除菌」である。
ゲームに必要不可欠なもの、それは入力機器だ。キーボードにマウス、そして各種コントローラーなど。要は毎日触る道具であり、毎日触れるからこそ清潔に保っておくべきものである。身近な入力機器がウイルスや菌の温床になっているのは嫌だし、もしそうなっていたら新型コロナ関係なく様々な病気になるかもしれない。
こんなご時世なので「よし、じゃあ片っ端から除菌だ除菌!」と思い立ったわけだが、そこで気づいたことがある。ゲーマーの手持ちデバイス、手垢とホコリで汚れがちということに……。
筆者手元のDUALSHOCK 4はまさにその典型で、ボタンの端、グリップの溝、アナログスティックの表面などあらゆるところに手垢がこびり付き、入り込み、表面はうっすらと油でテカっている。改めて見ると……き、汚い!
汚れの主な原因は手汗が死ぬほど噴出した「SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE」じゃないかなと思うのだが、つまり筆者がゲームで味わってきた多くの感動と興奮が、手垢という結晶としてDUALSHOCK 4に蓄積されているわけである。除菌の前に、どうやら掃除が必要だな!
一方で「ゲーマーの手持ちデバイス、手垢とホコリで汚れがち」という仮説、もしかして編集部にも汚ゲーミングデバイスを抱えているスタッフがいるのではないかと募集をかけてみたところ、いるわいるわ。毎日使って手垢が溜まっているマウス、霜のようにホコリが降り積もってしまったNintendo Switch、あるいはその両方が積み重なったキーボードなど、見る人が見たらグロ認定を受けるような攻撃力の高い汚ゲーミングデバイスたちが瞬時に集まってきた。
これはもう、除菌を超えた“ゲーミング除菌”が必要である。ならばまとめてやってやる! 世の中がこんな状況だからこそ、汚ゲーミングデバイスを掃除、除菌して快適なゲームライフを目指したいと思う!
用意はこれだけ! アルコールがなくても大丈夫
ゲーミング除菌! と大げさに言ってみたものの、用意するものはそれほど多くない。
今回主に使用したもの
・キムワイプ M-150(クレシア)
・水の激落ちくん 400ml(レック)
・セスキの激落ちくん 400ml(レック)
・隙間掃除便利グッズ TKとんがりおそうじ綿棒140本入(アズマ)
中でもポイントは、除菌を一手に引き受けるアルカリ電解水100%の「水の激落ちくん」だろうか。アルカリ電解水は、12.5以上の高いph値で除菌ができるアルカリ性の液体。アルコール系の除菌製品が軒並み売り切れとなっている中での代替品だったのだが、4月に入ってからでもECサイトですんなり購入できたのがよかった。
任天堂からは「Nintendo Switch本体やJoy-Conにアルコールを用いると、プラスチックの部分が色あせたり変形する可能性があるから避けてほしい」とのアナウンスもあり、本企画に使用するものとしては悪くないと思う。ほかのラインナップについては、追々ご紹介していきたい。これでやるぞ! ゲーミング除菌!
ケース1:ホコリと手垢にまみれたDUALSHOCK 4
まずはDUALSHOCK 4から。こちらは2種類ある。ホコリが付着したもの、手垢がこびりついたものだ。
ホコリが付着したものは、見た目こそ悲しいくらい汚いが、水の激落ちくんを噴霧したキムワイプでさっと拭けばすぐにきれいになる。キムワイプは見た目がティッシュに似た紙製品だが、ティッシュよりも硬い手触りでボロボロになりにくい。
ワイプという名前からわかるとおり、そもそもが拭き取り用の紙。繊維がしっかりしているのでグッと力を入れても破れにくい。理工系御用達としてとても有名なキムワイプだが、こうした掃除の際にはかなり使いやすかった。筆者はゴリゴリの文系だったためこれまで使用したことがなかったが、様々な場面で愛用されるのはとてもうなづける。
一通りホコリを拭き取って、改めて水の激落ちくん+キムワイプで全体をさっと拭けば、もうピカピカ。これにてゲーミング除菌完了!
問題は手垢の方だ。今回掃除をはじめて気づいたのだが、積年のガンコな手垢は軽く拭くくらいでは動かない。もっと根本的に汚れを浮かせていく必要がありそうだ。
そこで有効だったのが、水の激落ちくんで手垢を「浸す」という攻略法。キムワイプに水の激落ちくんを染み込ませ、そのまま手垢のひどいところに当てる。
そのまま1分ほど待機して、再度キムワイプで拭くと……取れる! 面白いように手垢がふやけて取れる! また、アナログスティックの裏側や細かい場所は「とんがりおそうじ綿棒」で掃除していく。綿棒に水の激落ちくんを染み込ませてもいいし、乾拭き代わりの仕上げに使ってもいい。この綿棒は先が尖っているので、コネクタ部分もフィットして綺麗にできる。
厄介だったのはグリップ部分の溝に入り込んだ手垢。ここは溝が細く、とんがり綿棒でも太刀打ちできなかった。そこで役立ったのが爪楊枝。先をキュッと入り込ませてシューッと溝の隙間を滑らせていくと、手垢がカリッと剥がれて綺麗になった。これは気持ちいい。あらかじめ溝に「浸し」をしていたのも上手く作用したのかもしれない。手垢がすっかり落ちて、ゲーミング除菌完了!
ケース2:隙間の大きいゲーミングマウスとNintendo Switch
続いてはゲーミングマウスとNintendo Switchだ。ゲーミングマウスは一見汚れていないが、手がフィットする側面や底面にホコリや手垢が付着している。またNintendo Switchにはひどいホコリ。ドックの中までびっしりなので、これを取り除いていく。
ゲーミングマウスは、DUALSHOCK 4で学んだ「浸し」を実施。これが溝の手垢に効果的で、浸したあとは綿棒でそっとなぞるだけでゴソッと綺麗にできた。デザイン性の高いゲーミングマウスなだけあって溝や隙間が多いのだが、そこは綿棒でキュッキュと拭き上げていく。全体はキムワイプ、細かい部分は綿棒と使い分けて、スッキリと除菌が完了した。
Nintendo Switchも基本的には同様の手順だ。ポイントは、ドックが掃除をするにはやや複雑な構造をしていること。広い部分はキムワイプでざっと拭き、それでも届かないところを綿棒で拭く。今回のNintendo Switchは幸い目立った手垢がなかったので、ホコリを取り除くことでピカピカに仕上げられた。これも除菌完了!
ケース3:あらゆる汚れを積もらせた5年ものキーボード
今回の企画で、最大の強敵となったのがゲーミングキーボードだ。はっきり言って、見た瞬間から絶望するレベル。霜のようにうっすら積もったホコリはただ付着しているだけでなく、なにかベトッとしたような重さすら感じさせる。
試しにキムワイプを折りたたみ、キーの下を滑らせてみると……ホコリに加えて髪の毛も大量に出てくる! 汚すぎるぞ!!! 持ち主によれば、5年前から掃除をしていなかったそう。こんな大物を掃除することになるなんて……。
しかしこれ、どうしたものか……。本来ならひとつひとつキートップを外して丁寧に除するべきなのだろうが、ここまでとは想定していなかったのでその用意がない。
つまり、今の装備のままでなんとかせねばならない。今まで通り、水の激落ちくん+キムワイプ+綿棒で少しずつ綺麗にできるのだが、キーボードの下からはいくらでもホコリと髪の毛が出てくるし、狭い場所が多いので一気に掃除ができない。
手を動かしながら「これキリがないぞ……」と悩んでいたら、突如として思いついた。「うちには掃除機がある!」と。そこでさっそく掃除機を持ってきて、多少荒っぽいがガーッと吸ってみると、吸える吸える。裏に入り込んだホコリや髪の毛がガッツリ取れて、それだけでだいぶスッキリした印象になった。掃除機、最強か?
表面的なホコリはだいぶ取り除けたが、あとはキートップに付着した手垢などを拭き取っていく。おおまかな汚れがなくなったとはいえ、キーひとつひとつをしっかり拭いていく必要があるため、やはり時間がかかった。汚れはキーの側面にまで回り込んでいる場合もあり、本当にひとつずつ、丁寧に掃除していく必要があった。
ときにキムワイプ、ときに綿棒を使って磨き上げていくこと約1時間。完璧とは言わないが、かなり綺麗にすることができた。あとは全体を水の激落ちくんで拭いて……これにてゲーミング除菌、完遂!!!
除菌の必要性が高まっている世の中の状況だが、終わってみると、掃除は根本的に気持ちいいものだと改めて認識できた。
ゲーマーはゲームをするのが最大の娯楽なので、ついつい掃除をおろそかにしがち。しかし、家にいる時間が否応なしに増えているからこそ、こうして正面から掃除と除菌に向き合ってみると、とてもいい気分転換になるのではないだろうか。
道具を丁寧に扱っている実感が持てるし、自分が使っているデバイスへさらなる愛着を深めることにもつながる。より安全に、より清潔に。今だからこそ実行するゲーミング除菌。快適なゲーミングライフのためにも、おすすめである。