【特別企画】
ワニの復活劇が今始まる──「幼稚園」4月号付録「ワニワニパニック」は大人こそ夢中になれる!
「映画ドラえもん」とWコラボで楽しめる!
2020年2月29日 00:00
- 【「幼稚園」4月号】
- 2月29日ごろ 発売
- 特別価格:1,350円(税込)
アーケードゲーム「ワニワニパニック」が、実は“絶滅危惧種”になっていたことをごく最近知った。アミューズメント機器製造メーカーが倒産し、新しい部品が製造できなくなってしまったことで、ワニ達が絶滅の危機を迎えているというではないか。
その話を耳にして、幼い頃よくゲームセンターでプレイしていたことを思い出した。当時は子供だったためハンマーではなく両手を使い、素手でワニを叩いてしまったこともあった。あの頃のワニたちには悪いことをしたなぁ……と心の中で謝罪しつつ、 悲しい気持ちになっていた。だが、2月に開催された「JAEPO 2020」では、6月に正式稼働予定の「ワニワニパニックR」として、見事約30年振りに復活を遂げることとなった。おかえりワニ!(参考記事)
そんなワニによる逆襲が今にも始まりそうな中、小学館が毎月発行している幼児向けの雑誌「幼稚園」で、2月29日発売の4月号の付録として、「ワニワニパニック」の紙製組み立て付録が登場する。「ワニワニパニックR」よりも一足先に、バンダイナムコエンターテインメント完全協力のもと当時の開発スタッフが監修を手掛けた付録として堂々と復活するのである。
さらに「映画ドラえもん のび太の恐竜」ともコラボしており、着せ替えをすると、ワニ部分が恐竜となって映画ドラえもんバージョンに変身!
今回、付録である「ワニワニパニック」&「新恐竜パニック」を実際に組み立てて一足先に遊ぶことができた。モーターユニットを内蔵することで、紙の付録なのに自動でワニが動くようになる驚きの仕組みと、想像以上の感動のクオリティが体験できた。小学館の本気をしかと受け止め、こちらも大人が全力で遊ぶ様子を写真と動画を交えながら、その凄さをお伝えしていきたい。
“やりすぎ”付録が大人気! 売り切れ続出の幼児向け雑誌「幼稚園」
創刊は1931年と、長い歴史がある「幼稚園」だが、ここ最近世間を賑わせているのをご存じだろうか。2019年にはセブン銀行とコラボし、実際にお札が出てくる本物そっくりの「セブン銀行ATM」が作れるなど、“本格的すぎる”付録が話題となっている。数年前から様々な企業とコラボした付録に、異常なこだわりが見えるほど力を入れているのだ。
さらに江崎グリコとコラボした、「セブンティーンアイスじはんき」では、紙でできた本物と同じデザインのアイスが、紙の自販機から出てくる様子がネットやメディアなどで騒然となっていた。その人気は凄まじく、創刊以来初となる重版が決定したほど。
その付録のクオリティの高さに、思わず未就学児向けの雑誌ということを完全に忘れそうになる。人気の秘訣は、子供だけではなく、大人にもかなりウケていることにある。「幼稚園」の付録は、大人たちが本気で作った驚きの仕掛け演出により、紙製付録の域を超えたもはや芸術作品である。
細かい作業に集中できる大人こそハマりやすい!
「ワニワニパニック」の醍醐味といえば、穴から顔を出し入れするワニを叩くことだが、それを紙の付録で果たしてどう再現するのか。全く想像できないが、早速付録の部品を開封してみることに。
雑誌の他に、各種パーツに使用する紙の部品と、ワニを動かすために使用するモーターユニット、さらにワニを叩いた数をカウントしてくれるカウンターが同梱されている。なお、モーターには別売りの単3電池1本が必要になる。
そして開封して驚いたのだが、今回は「ワニワニパニック」と「映画ドラえもん のび太の新恐竜」のダブルコラボレーションとなっている。そのため、従来デザインの「ワニワニパニック」と、「のび太の新恐竜」デザインの「ワニワニパニック」の2つで楽しめる、何ともお得感ある内容となっている。
雑誌で作り方を見ながら、いざ組み立て開始! まずは紙パーツを全て切り取る作業から進めてみる。勢いあまって破らないように気を付けつつ、この時点ではどこに使用するのかよくわからない部品の数々を、ブチブチッと気持ちのいい音を立てながら切り取っていく。この音がASMRのようでちょっと快感。
全て台紙から切り離すと、24個もの部品になった。中には指より小さいパーツもあるので、ここで部品を無くさないようにだけ注意しておきたい。本付録は、注意書きとして「必ず大人と一緒につくってね」とあるので、小さなお子さんと一緒に作る際は、特に部品の紛失に気を付けたい。
作り方の順番に沿って、最初に黒い紙と、ワニとコイン挿入口の絵が描かれた部品で本体の土台を作る。組み立ては、基本的に折れ線がある箇所を、山折りか谷折りにする。さらに突起がある“ツメ”と、切れ込みがある“穴”部分には番号が割り振られているので、どこに何を差し込めばいいのかすぐわかる親切設計になっている。
切れ込みの穴に、紙のツメを破ったり折れないよう差し込むのが意外と難しい。とはいえあくまでも子供向けの付録なので、折ったり組み合わせるだけでできる。
続いて、ワニが出てくる穴の上に居るピンクとムラサキのワニ2匹と謎のカメ、そして得点が表示されるボードに取り掛かる。ワニやカメは小さいパーツなので、細かい作業が求められるが、折れ線に沿って折っていくだけで立体感が出てくるから不思議である。
さらに、イラストも実際の「ワニワニパニック」を忠実に再現しており、色もグラデーションになっていることで、平面の紙がより立体的に見えるよう工夫されている。付録をデザインする際は、実物を参考にして形や色合いなどを忠実に表現できるようデザインしているそうだ。その付録にかける情熱にも脱帽である。
この時点で組み立てを開始してから30分程経過していたが、かなり完成形に近づいてきた。組み立ての最中は無心になれるので、気が付いたら時間を忘れて作業していた。紙で工作する懐かしい感覚と、折ったり組み立てたりするだけの単純作業に没頭できるので、正直言ってめちゃくちゃ楽しい。むしろ大人1人でも十分楽しめる。
しかし幼稚園児が1人で作れるかと言ったら、パーツごとに様々な工程があるので恐らく無理だろう。逆に親子が一緒になって組み立てることを前提としており、紙の付録で物作りを学びながら遊べるのが、とてもいいなとも思う。そしていつの間にか大人の方が夢中になっていた、ということがごく自然に想像できる。
そしてついに本体が完成! あの「ワニワニパニック」が手のひらサイズで再現できていることにまず感動する。そして裏側にある隙間にモーターユニットとカウンターを装着。すると得点ボードの穴からカウンターの数字が表示されるようになった。すごいぞ、すごすぎるぞ「幼稚園」!
個性豊かな表情のワニたちが魅力! ドラえもんコラボでは恐竜に変身!
ここでついに、「ワニワニパニック」の主役であるワニのお出ましだ。これからただ叩かれる運命の彼らを、自らの手によって作るのは忍びないのだが、「もうおこったぞ~!」と聞こえてきそうな怒り顔や、叩かれても常にニッコリ笑顔といったアーケード版のワニの表情がそのまま描かれていてるのが、なんとも愛くるしい。
さらに「映画ドラえもん のび太の新恐竜」コラボの「ワニワニパニック」では、ワニが恐竜に変身! ワニよりも手ごわそうな存在だが、イラストで恐竜のゴツゴツした皮膚感が上手く再現されている。
そんなワニや恐竜たちを組み立てる作業は、楽しさを越えてもはや愛着が湧いてくる。小さい部品ながら、口を大きく広げてパクパクすることができ、ワニ単体だけでも「ワニワニパニック」を彷彿とさせる。
そしてワニの出入り口の穴から飛び出している、モーター部品の突起に5匹のワニを合体させる。するとひょっこり穴から口元だけを覗かせて、見事にスタンバイしてくれた。
これで組み立て完了かな? と思っていたら、大事なパーツが残っていた。ワニを叩くお馴染みのハンマーを作ることを忘れてはならない。ハンマーは2枚のパーツを組み合わせて丸いクッション部分を立体的に作り、持ち手の棒を差し込むことで、握って振り下ろせるミニミニハンマーが出来上がる。
本体にはハンマーを収納できる穴も空いている。こんな細部まで忠実に再現しているのは驚きだ。組み立て所要時間、およそ1時間。ついに、「ワニワニパニック」の完成である!! 出来上がった瞬間は、思わず「やったー!」と叫んでいた。
ワニ&恐竜が動く! そして叩いた感触もリアル! 実際に遊んでみました
実際に完成した「ワニワニパニック」と「ドラえもん のび太の新恐竜パニック」で早速遊んでみることに。モーターユニットの背面に付いているスイッチを、下に長押しすることで、5匹のワニたちが30秒間オートマチックに可動し、穴から出たり入ったりしてくれる。原動力は、別売りの単3電池1本を、モーターユニットに入れることで自動で動く仕掛けになっている。
スイッチを入れると、音を立てながらワニがランダムに動き出す様子は、アーケード版「ワニワニパニック」そのものだ。さらにゆっくりと穴から顔を出し、噛みつく寸前で勢いよく顔を引っ込めるので、なかなかハンマーを当てられない様もリアルに再現されている。
そしてワニや恐竜を叩いた時の感触もちゃんとあり、手ごたえを感じることができる。上手に叩けた時は、得点ボードにあるカウンターの数字が増えているではないか。衝撃的なクオリティに感動しつつ、ゲーム性も本来の「ワニワニパニック」を完全に再現できているので、「これ作った人すごいな」と感心せずにはいられなかった。
熱中して思いのほか力強く叩いてしまっていたのだが、モーターは30秒後に自動で停止してくれるので、ワニが痛がるのを最小限に抑えることができる。実際遊んでみると、これが本当に付録なのかと思うほど「ワニワニパニック」できていたことに驚いた。
子供だけではなく、大人も懐かしんでプレイできることは間違いないだろう。世代を超えて愛され続ける「ワニワニパニック」の魅力をまた実感し、家でゲームセンターさながらに楽しむことができるので、ぜひ作って遊んでみていただきたい。
なお、「幼稚園」は企業コラボが人気で雑誌自体売り切れになることが多いという。確実に手に入れたいという方は、ぜひ早めに購入することをおすすめしたい。
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