【特別企画】

AIとの新しい関係が楽しいデジタルカードゲーム「ゼノンザード」

AIに教わり、相談しながら複雑なルールをマスターしていく新世代カードゲーム

2019年9月よりサービス中

基本プレイ無料

 AIカードダス「ゼノンザード」というバンダイのデジタルカードゲームをご存じだろうか? 本作はスマートフォンでプレイでき、「マジック:ザ ギャザリング」などのように複雑なルールと本格的な駆け引きがプレイできるかなりコアなルールを採用したゲームだ。

 トレーディングカードゲームのデジタル晩は多くのライバルがいる。「ハースストーン」、「シャドウバース」など大きな人気を得ているタイトルもある。「ゼノンザード」は後発ではあるが、「ゲームに詳しくなくても、AIにゲームを教わりながら強くなれる」というところに大きな特徴がある。

 AIはカードの使い方がわかっていて、駆け引きの基礎もわかる。プレーヤーは最初AIが組んだデッキで、AIに教わるままカードを操作し、勝ちを重ねていく。その中でプレーヤーはAIがやっている戦術やコンボを覚えていくのだ。AIに教えられながら自分なりのデッキを構築していく楽しさ。強さを模索していく間にもAIに相談しながらテーマに沿った構築が行なえる。

 「ゼノンザード」は9月からサービスがスタートし、12月からランキングバトルが始まることで本格始動、先日3月10日にはリリースから半周年を迎えた。現在、新規インストールしたプレーヤーには計100パックがもらえるキャンペーンも実施しており、半周年記念のログボやミッション等のイベントを行なっている。

 さらに3月23日からはアニメ「ソードアート・オンライン」とのコラボレーションも始まる。この機会に「ゼノンザード」を始めてみてはいかがだろうか?

【「ZENONZARD<ゼノンザード>」世界観ティザー映像】

本格的なTCGを、AIが優しくてほどき、高度な戦術も見て学べる!

 「ゼノンザード」は本格的なトレーディングカードゲーム(以下、TCG)。筆者は「マジック:ザ ギャザリング(以下、「マジック」)」をやっていたことがあるが、本作をプレイするにあたってその知識が活きた。

 プレーヤーは40枚のデッキを組み、初期の手札6枚でゲームをスタートする。同じカードは3枚までデッキに組み入れることができる。ターンは細かくフェイズにわかれており、デッキからカードを引く「スタンバイフェイズ」、マナを配置する「マナフェイズ」、マナを使ってミニオン(モンスター)を召喚したり、ミニオンでアタックするなど様々なアクションができる「メインフェイズ」、そしてターン終了を宣言する「エンドフェイズ」がある。

 メインフェイズには、自分か相手のアタック時に相手の行動を打ち消したり、相手の攻撃に対してカウンターを食らわせることができる「フラッシュタイミング」が存在する。「マジック」や条件に合うカードががマナがあれば使用可能だ。マナに関してはマナをとして使用できる「ベース・ミニオン」が手札になくても無色マナが配置できるので高コストのカードばかりでデッキを組まなければ手が動かないと言うこともない。

 また、ベースミニオンはベースから出してフィールドに配置することができるので、この駆け引きも面白い。カードにはそれぞれ特殊なルールがあり、組み合わせ、戦略でその可能性は無限だ。

「ゼノンザード」はかなり複雑な駆け引きが楽しめるデジタルTCGだ。プレーヤーはAIの指示に従うことでゲームの基礎が覚えられる。プレイになれてきてもAIのアドバイスは役に立つ

 「ゼノンザード」はエキサイティングな対戦が楽しめるが、複雑なゲームである。上記の簡単なルールすらTCGをプレイしたことがあるなら部分的には理解できるが、本当に初めての人はわからないだろう。しかし「ゼノンザード」ではこれらを“AI”の力でプレイできて、なおかつ勝ってしまうのだ!

 「ゼノンザード」で最初に行なうのは相棒=バディAIとするキャラクターの選択。AIは16人いて、清楚な美女からアメコミヒーロー風、さらには着ぐるみ風など実に様々。彼らとの出会いはストーリー仕立てになっていて、いくつかの質問に答えると“相性”も表示される。ここで相棒となるキャラクターを選び、彼らの導きの元ゲームを進めていく。彼らはAIキャラクターであり、ゲームを細かく教えてくれる。外見やキャラクターとしての性格は違うが、カードゲーム特化型AIとしての性能は一緒だ。

 そう、「ゼノンザード」の最初の第1歩は全部彼らが教えてくれるのだ。何のカードを引き、どう置くか全部指示してくれるのである。他のゲームで手順を教えてくれるのはおざなりなチュートリアルだけだが、「ゼノンザード」は違う。プレーヤーが望めばずっと教えてくれるのだ。プレーヤーはAIの“提案”からゲームの基礎、現在のデッキでの有用な使い方、勝ち方を学んでいく。一見無意味に見えたり、技と攻めずにターンを終了したときも、実は相手の行動を警戒していたり、カウンターを狙っていたりする。AIのゲーム進行からプレーヤーは「ゼノンザード」というゲームを学んでいくのだ。

相棒となるAIは「コードマン」と呼ばれる。コードマンは16人。筆者は妖艶な美女・メディーラと共に戦っている

 もちろんAIに従わなくても良い。「もっと攻撃に集中したい」、「あえてこういう戦い方をしたい」……同じデッキを使って戦っていると場面場面で自分なりの動かし方が見えてきて、それでうまく勝てたりする。AIはそのプレーヤーの行動を“学習”して次のアドバイスに活かしてくれる。AIはプレーヤーと共に成長する存在なのである。

 対戦相手を探して戦っていく本作の基本モード「ランクマッチ」では、プレーヤーは対戦相手のAIと、対戦プレーヤーはこちらのAIと戦う事となる。AIとの言わばCPU戦のため相手を待たせることがなく、自分のペースでゲームを進めることができ、相手の行動を打ち消すアクションも可能なわけだ。

 バランス的には自分と同じレベルの相手がマッチングされることに加え、対戦相手のAIはこちらの助言をしてくれるAIと比べると弱めの様で、序盤のカードが揃っていないデッキでも結構勝てる。勝ちを重ねながら、ゲームやカードの性能を徐々に覚えていけるのだ。AIに従っているだけなのにかなりゲームがわかっているような気持ちになれる感覚、そしてAIの助言を外してうまく言ったときの爽快感はぜひ味わって欲しい。このAIとの関係性は、「俺、何か新しいゲームをプレイしているぞ」という気持ちにさせてくれるだろう。

戦いを重ねることで自分のデッキの特性はもちろん、相手の戦術なども見えてきて、自分の中でもやりたいことが増えてくる

よりゲームを知りたい、違うデッキで戦いたい……そんなときもAIがアドバイス!

 AIの“言いなり”になってプレイしていると、自分がゲームに介入しなくてもゲームを進んでいるのかとも思えてしまうことがある。次第に疎外感を感じるかもしれない。自分が主導的にゲームを楽しむために、よりゲームを知りたい、そういうときもAIがサポートしてくれるのだ。

 ネットで「ゼノンザード 攻略」といったキーワードで調べると「最強デッキ」などが出てくる。この最強デッキを目指すのがカードゲームの1つの面白さと言える。しかしその最強デッキのようなレシピはまずできない。必要なカードを得るためにはパックをゲーム内通貨や課金で購入し、ランダムで得るのが一般的だ。余ったカードを破棄することで得られるポイント「スピリット」で得る方法もある。ただレアなカードはかなりのスピリットが必要となる。

欲しいカードはスピリットを消費して得ることもできる

 最強デッキのカードが揃わないからといって諦めるのは早い。というかそこに向かってコツコツとプレイを繰り返し、その過程でゲームにのめり込んでいくことこそ「ゼノンザード」の醍醐味なのだ。最強カードは揃わない。ただいくつかはカードがあって、このカードを使って戦いたい。そういうときは未完成のデッキをAIに見せることで、現状のデッキに手持ちの何のカードを足せば良いのか、教えてくれるのである。

 今持っているデッキを元に、新規でパックを購入し、そこから何が使えるか判定してもらうことも、全く違う属性を選んでデッキを組んでもらうこともできる。AIは各カードに対して「理解度」が設定されている。AIと自分を鍛えるために、色々なデッキを組んで戦うことでゲームに対してより深く理解していくことになる。

組んだカードをAIに判定してもらい、デッキを作っていく。新しくカードが手に入った場合、今のデッキを見直してもらうことも可能

 また対戦はログが残り、将棋の感想戦のように対戦を振り返ることができる。AIでの評価もあるし、「IFバトル」としてどの手順からもやり直せるので自分のデッキの戦いを研究することも可能だ。もちろん相手の戦いから手順を学ぶことも可能。研究心が強いプレーヤー向けのツールもきちんと用意されており、AIがサポートしてくれる。

 もちろん、全く踏み込まなくても良い。AIと一緒にプレイして、そこそこ強いデッキを目指すというのも本作の遊び方だろう。AIの言われるとおりにプレイし、ゲームプレイで得た通貨が貯まってきたらパックを購入し、たまにAIにデッキの改良を打診する。こういった戦い方でも下位ランクならそこそこ勝て、爽快感もある。こういったプレイでも「TCGを遊んでる雰囲気」が充分体験できることも、「ゼノンザード」の面白さだと筆者は思う。のめり込むのも、ライトに遊ぶこともできるのだ。

将棋の感想戦のように戦いを振り返り、違う手を試すこともできる

 「ゼノンザード」は成長していく。2か月半に1回のペースで新カードパックが発売され、バランスが 変わる。最強を目指すランクマッチ、オフィシャルサポーターとしてお笑いコンビの霜降り明星を採用した公式番組の放送や、オンライン/オフラインでの大会など、また、本作のキャラクターや世界観を掘り下げるアニメも製作されていく。「ゼノンザード」はまさにこれからさらに盛り上がっていくのだ。まずはこの「AIと一緒に戦う」という本作ならではの新しい感覚を体験して欲しい。

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