【特別企画】

史上最大のゲーム改革︕「リネージュ」オリジンサービス先行プレイレポート

解像度のアップグレードでビジュアルの質が大幅向上!さらに新クラス「フェンサー」や自動狩りも追加

2020年2月6日 サービス開始予定

 エヌシージャパンは、PC用MMORPG「リネージュ」において、「オリジンサービス ハルパスワールド」を2月6日に導入する。

 オリジンサービスとは、先行してサービス中の韓国の新しいバージョンをほぼそのまま日本にも導入するもの。そのため先行して導入されているグラフィックスの改善や、自動狩りなどが含まれるアップデート「リマスター」が導入され、さらに新クラス「フェンサー」実装されているバージョンとなる。

 というのも韓国で1998年、日本では2002年に正式サービスを開始した「リネージュ」だが、今の基準でゲームを見るとレガシーに見えてしまう部分がある。それらを“リマスター”したアップデートが韓国のサービスでは適用されており、それをいち早く反映したものがオリジンサービスだ。

 またオリジンサービスでは今後のアップデートも韓国のサービスから大きな差をおかずに日本国内でもプレイできるようになる予定だ。またオリジンサービスはPvPが盛んになるような仕様が導入されている。

 なお、既存のワールドは「ライブサービス」という名前で引き続き運営される。こちらも2020年内にオリジンサービスに実装されるグラフィックスの改善や新クラス「フェンサー」、自動狩りなどのアップデートが行なわれるが、ライブサービスは日本独自の仕様が多数含まれているため、オリジンサービスからは少し遅れた状況でアップデートされていく予定だ。

 つまり「オリジンサービス」とは韓国の最新仕様に近い状態の新たなワールドで、既存のワールドとは異なるサービスとして運営されていく、というもの。既にテストサーバーでプレイしている読者もいると思うが、今回はこのオリジンサービスを先行してプレイすることができたので、3つの注目ポイントにフォーカスしながらその内容をお届けする。

【【リネージュ】5年ぶりの新クラス! 『フェンサー』 PV】

グラフィックスが超キレイに!解像度とFPSアップでより美しく

 「オリジンサービス ハルパスワールド」では多くの要素が追加されるが、パッと見で目を惹くのがグラフィックスだ。

 というのも、「リネージュ」は韓国で1998年にサービスが開始されたタイトルのため、ベースとなるグラフィックスは最新のMMORPGタイトルと比較すると解像度が低い。そのためドットが目立つレガシーなグラフィックスになっており、新規プレーヤーには少しハードルが高く感じられたのも事実だ。

 スクリーンショットを比較すると一目瞭然だが、まず解像度が1920x1080のフルHDにアップグレードされた。解像度のアップにあわせてキャラクターの描写が繊細になり、これまで目立っていたギザギザ部分などが滑らかになっている。またFPSも向上しておりこれまでのサービスではカクカクしていたゲーム画面が、ヌルヌルと動くようになった。

 筆者はリマスター前の「リネージュ」に触れていたので以前のグラフィックスも味があって好きだったのだが、リマスター後のグラフィックスは「リネージュ」らしさを残しつつ、表現力が向上しているので非常に好印象だ。

【グラフィックス新旧比較】
こちらが現行のグラフィックス
これがリマスター後のグラフィックスだ。比較すると一目瞭然で、細かな部分の表現力が上がっている

 また、あわせてUIの一新も行なわれた。極端な表現をするとこれまでのUIは既にあるUIに改造を加えていく、いわば“魔改造”のような一面があった。既存プレーヤーは差分を抑えていくのでそれほど置いてけぼり感は感じないが、新規に始めるプレーヤーにはパッと見でわかりにくいのが欠点だった。

 今回のリマスターによりUIも一新され、かなりわかりやすくなっている印象だった。またこれまでのUIが好みというプレーヤー向けにUIの切り替えも可能なので好みにあわせて選択できるのもポイントが高い。

【UI新旧比較】
こちらが現行のUI
こちらがリマスター後。UIも大きく改善されており、以前に比べるとかなり見やすくなっている印象だ

ついに自動狩り機能が実装!放置しながら狩りが可能に!

 続いて注目なのが「自動狩り機能(Play Support System、以下PSS)」だ。昨今は様々なMMORPGで実装されているが、ついにその機能が「リネージュ」にも導入される。

 「自動狩り」の導入の経緯について聞いたところ、これまでの「リネージュ」は自分でストイックに狩りをして、レベルを上げ、レアアイテムを獲得する、というのが本作の楽しみ方であり美徳だったのだが、プレーヤーのライフスタイルの変化などから、PCの前に座ってガッツリと狩りをし続けるというのが難しいプレーヤーも多くなっているという。極端なレベル差が生まれるとモチベーションが下がってしまう面もあるが、そういったプレーヤーに利便性を提供することで、「リネージュ」をより長く楽しんでもらいたいという意図で本機能が導入されたという。

 とは言っても適当に設定して放置すれば経験値もゲーム内マネーも入手できてホクホクというわけではなく、自分なりのカスタマイズが必要だ。これがPSSの面白みだと感じた。

 というのも本機能はかなり高性能で、なおかつカスタマイズ性が高い機能になっている。バフや消耗品をガンガン使って経験値獲得をメインの目的にするのも1つのスタイルだし、逆にゲーム内マネーを稼ぐためにポーションや消耗品を使うのも最小限にする、という設定も可能だ。狩場の設定から消耗品はバフの使用まで、自分なりに最も効率の良いカスタマイズを探すのも楽しみ方の1つになりそうな印象だ。

設定項目は非常に細かい。特にしばらく戦闘がなかったら(周りにモンスターがいなくなったら)、ランダムテレポートして敵がいるところを探すなど、かなり手動でのプレイに近い狩りができる印象だ

 ちなみにここまで高機能だと手動で狩りをするメリットがなくなるのでは、と思ったのだが、すべての狩場で自動狩りができるわけではない。特に上位狩場はPSSが機能しないため高い効率を求めると手動で狩りをする必要があるように差別化されている。

約5年ぶりの新クラス「フェンサー」が登場!PvPで猛威を振るいそうな注目のクラス

 そしてもう一つ注目なのが約5年ぶりの新クラス「フェンサー」だ。

 「フェンサー」は前衛職で殆どの装備を「ナイト」と共通で装備できる。特徴としては既存クラスの「ナイト」や「ウォリアー」と比較すると打たれ弱くなっている代わりに、攻撃に特化しており、対人戦などでは戦闘を仕掛ける“イニシエーター”的なクラスだ。本クラスで特徴的なのは、スキルのクールタイムがスキルのグループごとに分かれていること。というのも既存クラスではどのスキルを使用してもすべてのスキルにクールタイムが発動する。そのため複数のスキルを連携して使用するというのが難しい仕様になっていた。

 フェンサーはスキルのクールタイムがグループ分けされているので、Aのグループのスキルを使用してクールタイムが発動しても、Bのグループのスキルはそのクールタイムの影響を受けないので、複数のスキルを連携させることができる。

「フェンサー」は攻撃的なスキルが多く、スキルの連携も可能なことから、特にPvPではアグレッシブな立ち回りになる

 特にフェンサーの戦い方で印象的だったのが、少し離れたセルから一気に距離を詰めたあと対象をスタンさせる「パンテラ」というスキルを使った後、さらに別のスキルで畳み掛けるという連携が可能なことだ。これはクールタイムがグループ分けされているからできる「フェンサー」ならではの芸当だ。

 特に「ハルパスワールド」は新規ワールドのため全員が1からのスタートになる。フェンサーを育てておけば、将来発生するであろう小~中規模なPvPで猛威を振るいそうな印象だ。

パッシブスキルが豊富なのもフェンサーの特徴。レベルが上がるごとにボーナスが付くスキルなどもあり、レベルを上げることで着実に強くなっている実感が味わえる

 他にも新要素として「神話武器」や、既存クラス向けの「伝説スキル」なども追加される。「伝説スキル」は既存クラス向けの優遇措置という立ち位置で、これまでに存在したスキルの強化バージョンのようなものだ。例えばナイトであれば通常よりもスタンの時間が長い「フォーススタン」といったスキルが実装される。

ナイトの伝説スキル「フォーススタン」

 まったく新しい「リネージュ」の体験がいち早くプレイできる「オリジンサービス ハルパスワールド」は全員のスタート地点が同じなので、「リネージュ」に興味を持ったプレーヤーが飛び込むのには絶好のチャンスだ。今なら公式ウェブサイトから事前登録すると豪華なアイテムが入手できるキャンペーンも行なわれている。ぜひこちらもチェックして欲しい。