【特別企画】
「FFBE幻影戦争」ファーストインプレッション。正統派バトルシステムに多様な育成要素でやり込みがいを感じるSRPG
2019年11月14日 19:00
スクウェア・エニックスは、Android/iOS用タクティカルPRG「WAR OF THE VISIONS ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス 幻影戦争(以下、FFBE幻影戦争)」を11月14日に配信した。
「FFBE幻影戦争」は、Android/iOS用RPG「ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス」の世界観をもとに制作されたシミュレーションRPG。本作の舞台となるアードラ大陸の一国であるリオニスの第1王子で本作の主人公「モント・リオニス」が、同盟国であるホルンの王女「マシュリー・ホルン」率いる旅団が賊に襲われているところを助けに行くところから物語が始まる。
「ファイナルファンタジー」シリーズのシミュレーションRPGといえば、外伝的な作品でありながらもかなり評価の高い作品「ファイナルファンタジー タクティクス(以下、FFタクティクス)」を思い出す人は多いだろう。本作は、国家間の戦いや何々戦争というタイトルからも「FFタクティクス」の系譜を感じさせるが、実際のゲームプレイはどうなのか。序盤をプレイしたファーストインプレッションをお届けしたい。
正統派シミュレーションバトル! 簡単ながらも多くの要素が飛び交う奥の深い戦い
最初にプレーヤー名を選び、チュートリアルが始まる。チュートリアルでは、本作の肝となるバトルの基本を教わることになる。バトルは非常にオーソドックスなシミュレーションRPGスタイルだ。ユニットの行動順になると、移動を1回、攻撃かアビリティ、アイテム使用を1回だけ行なえる。ちなみに、攻撃後に移動することも可能だ。
また、行動は1ユニットごとに行なうようになっている。ユニットの行動順は画面左に表示されているため、次に行動するユニットが誰なのかを常に確認しながら、どう戦況を動かしていくかを考える必要がある。
ほかにも、一部ユニットが使える必殺技「リミットバースト」や召喚獣、攻撃属性の相性、同じ属性で連続して攻撃するとダメージが上がるチェイン、マップによる高低差など、戦況を左右する様々な要素が存在する。まだ序盤のステージしか攻略できていないので、楽々クリアできているが、高難易度ステージになればなるほど複雑な戦略を求められるだろう。
ただ、本作のバトルは少し操作方法に難があるように思う。画面をスライドすることでアナログスティック式にユニットが移動するようになっているため、カメラを移動させるにはカメラ切り替えボタンをわざわざタップしなければならない。スライドでカメラ移動、タップでユニット移動のほうが直感的で動かせやすいのではないだろうか。もちろんタップすることでユニットを移動させる方法もあるのだが、カメラ移動に一手間いるので煩わしさを感じる。
また、敵の攻撃範囲を常に表示する機能もほしい。どこまでが安全圏か判断するのに、カメラ切り替えボタンをタップし、敵ユニットを1体1体確認しなくてはならないのだ。このあたりはアップデートで改善されることを期待したい。
しかしながら、オートバトルは優秀だ。マップ上に落ちている宝箱を優先する機能もあるため、簡単なステージであれば基本的にオートで問題ない。倍速機能もあり、ステージを周回するときに重宝する。
多様な育成要素。ユニット以外にも武具や召喚獣などやり込みがいアリ
本作の育成要素は、ユニット以外にも武具と召喚獣、ビジョンカードと多数用意されている。いずれもユニットを強化するのに必要な要素だ。しかも、ユニットにはレベルだけでなく、レベルキャップを開放するための限界突破や覚醒、ジョブの強化、アビリティの強化といった複数の育成要素が含まれており、かなりボリューミーな内容になっている。1ユニット育てるだけでもやりごたえがある。
まだまだ序盤しかプレイできていないが、重厚な世界観に奥の深いバトル、やり込みがいのある育成要素と、やりごたえは充分。優秀なオートバトルで周回プレイもストレスフリーに進められそうで、配信初日ながらもゲームとしての完成度はすでに高い。「FFBE幻影戦争」は、モバイル向けシミュレーションRPGの定番タイトルとして名が挙げられるようになるだろう。
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