【特別企画】
最上位コンテンツの実装と新規プレーヤーの育成加速を両立!「TROVE」最新アップデート「クリスタルコンバット」体験レポート
2019年2月19日 17:04
DMM GAMESは2月6日、プレイステーション 4用ボクセルアートMMO「TROVE」において、大型アップデート「クリスタルコンバット」を実装した。
「クリスタルコンバット」の目玉となるのは、これまでは通常のアドベンチャーワールドとは異なり探索要素がメインだった「ジオード」に、戦闘がメインコンテンツとなる「ジオードトップサイドワールド」が実装されたこと、そしてこれと関連して装備の新たなレアリティ「クリスタル」と新たに「コズミックジェム」が追加されたことだ。
今回は「ジオードトップサイドワールド」をウロウロしながら色々と試してみたので、アップデートの内容を改めておさらいしつつ、「クリスタルコンバット」で「TROVE」のゲームプレイがどのように変わったのかを紹介していく。
なお、正直筆者個人のキャラクターでは実力的にまだまだエンドコンテツにたどり着ける段階になかったので、本稿の執筆にあたっては「クリスタルコンバット」のアップデート内容をすぐに体験できるキャラクターをDMM GAMESに用意していただいた。
新たな"ハクスラ"の舞台「ジオードトップサイドワールド」
「ジオード」は既存の冒険の舞台である「TROVE」の惑星の外に位置する場所であり、これまでは「ジオード洞窟」の探索がメインコンテンツとなっていた。ここではこれまで集めた装備とは全く異なる、探索用の「ジオード」専用装備「モジュール」を強化して洞窟の探索を進め、集めた素材でマウントや衣装、コンパニオンなどをクラフト。これまた専用に用意された「ジオードマスタリー」を稼いでいくというのが主な楽しみ方だった。
「TROVE」の楽しみはアドベンチャーワールドを駆け巡り、点在するダンジョンを攻略しつつ装備を集めてキャラクターを強化して、さらなる高難易度コンテンツに挑んでいく、といういわゆるMMORPG的なものに限らず、装備はもちろん、乗り物や回復アイテム、ペットや果ては釣り竿まで、素材アイテム以外のほぼすべてのアイテムが「コレクション」の対象になるというところにある。
これらのアイテムは素材を用いた「クラフト」で作ることもできれば、NPCから買うことができたり、ダンジョンの宝箱から入手できるものまで、その入手方法は様々だ。全カテゴリのアイテム総数は度重なるアップデートに伴って今や膨大な数になっており、これらを集めることでいわば「TROVE」の"やりこみ指数"とも言える「マスタリーポイント」が上がっていき、オマケにキャラクターが強化されていく。
つまりは敵を倒してアイテムを集め、コレクションを増やし、より強化されたキャラクターでアイテムを集め、さらにコレクションを増やし……という無限ループのような遊び方ができるのが「TROVE」の魅力の1つなのだ。アイテムは性能もさることながら、見た目にも面白いものが沢山あるので、ついつい集めたくなってしまう。
少々脱線してしまったが、「ジオード」はこの無限ループのうち、敵を倒すいわゆる"ハクスラ"的な遊び方よりも「コレクション」に特化したコンテンツであった。そこに現われた新たな"ハクスラ"の舞台、「ジオードトップワールド」に「ウーバー:8」、「ウーバー:9」、そして史上最高難易度となる「ウーバー:10」のワールドが実装されたのが今回のアップデートのポイントだ。
さらに既存のダンジョンは小さな「☆1」のものと大きな「☆3」のものが存在していたが、「ジオードトップサイドワールド」には新たに「☆5」のダンジョンが登場する。「☆5」のダンジョンでは内部に設置された「ダークハート」を起動することで、ボスと「カースドスカル」が計5つ発生し、カウントダウンが始まる。既存のダンジョンと同じくそれぞれを倒すことで宝箱が出現するが、制限時間内に全ての討伐対象を倒すことで追加の報酬を獲得することができる。
報酬を求めて時間に追われながらダンジョンを駆け巡る……という光景は「チャレンジ」でも度々目にする光景ではあるが、1つのダンジョンでそれをやるというのはなかなか新鮮だ。「☆5」のダンジョンは巨大かつ構造が複雑で、最初のうちは迷っているうちにボスや「カースドスカル」が見つからずタイムオーバー、ということもままあることと思う。これはもう回数をこなして慣れていくしかない。ちなみに、パワーランク25,000ほどのナイトでは「ウーバー:10」の「☆5」ダンジョンをソロで攻略するのは少々厳しかったので、このくらいの実力で「ウーバー:10」に挑むのであれば、近隣のプレーヤーと協力して進めていくほうが良いと思われる。
「ジオードトップサイドワールド」攻略の鍵、「クリスタル」装備と「コズミックジェム」
「ジオードトップサイドワールド」に合わせて実装されたのが「光」と「闇」というステータス。「ジオードトップサイドワールド」の敵は「闇」というステータスを持っており、「闇」が付与された敵にダメージを通すためには「光」のステータスが必要になるほか、「光」の数値はパワーランクに加えて「ジオードトップサイドワールド」の「ウーバー:9」、「ウーバー:10」に入場するための条件にもなっている。
この「光」のステータスを持つのがもう1つの今回のアップデートの目玉、「ステラー」を超えた最上位レアリティ「クリスタル」装備と、既存の「ファイア・ウォーター・エア」に続く新たなジェム「コズミックジェム」だ。
クリスタル装備には「シャドウ」装備のように1~3までの「クリスタルレベル」が設定されており、当然ながらレベルが高いほうが付与ステータスや光の数値は大きくなる。装備の強化は「ジオードトップサイドワールド」で採掘できる鉱石「ニトログリテリン」、主にダンジョンクリアで獲得できる「クリスタルコア」、クリスタル装備の分解で獲得できる「フォージフラグメント」を用いて行なうことができるが、残念ながら「クリスタルレベル1(ゲーム内表記は「クリスタル」)」の装備を「クリスタルレベル2」に上げることはできない。
上位のクリスタルレベルの装備は「ウーバー:9」や「ウーバー:10」より獲得できるようになるが、体感では相当にレアで、ダンジョンを周回していてもなかなかお目にかかれない。そして強化に必要な「ニトログリテリン」の要求量も多く、かつ「ニトログリテリン」も結構レアな鉱石なので、まとまった数を集めるにはなかなか苦労する。武器そのものを獲得するのも強化するのも大変という感じだが、それだけに育て上げたときの達成感は計り知れないものがあるだろう。ちなみに筆者はアイテム発見率2,000程のキャラクターで数時間程度プレイして「クリスタルレベル2」の装備を1個入手したのみで、レベル3を手に入れることはできなかった。
ただ、「クリスタルレベル1」の装備は比較的よく見かけるし、「ジオードトップサイドワールド」における拠点「アウトポストシュライン」に設置された「サンシーカーのクリスタルフォージ」では「ニトログリテリン」、「ベリジウム」を用いて各武器をクラフトすることもできる。お手軽にそこそこの性能と「光」を持った武器が手に入るので、まずは1本武器を作ってから「ジオードトップサイドワールド」の世界に挑むのがいいだろう。
一方新たな「光」のジェムである「コズミックジェム」は「コズミックジェムボックス」より、「コズミックエンパワージェム」は既存の「エンパワージェムボックス」や、「ジオードハブ」にある「クリスタロジーワークベンチ」でクラフトできる「コズミックエンパワージェムボックス」より入手できる。
中でも「コズミックエンパワージェム」にはそれぞれダメージを軽減するシールドを展開し、シールドが破壊されると爆発して敵にダメージを与える「エンピリアンバリア」、ダメージを受けた際、爆発する花を一定確率で生成する「フラワーパワー」、敵にダメージを与えると狂乱状態となり、攻撃速度と「光」が増加する「バーサークバトラー」、クリティカルヒット時に移動速度が増加し、攻撃にHP吸収効果が付与される「ヴァンパイアヴァンキッシャー」の4種類が用意されている。
なお、「コズミックジェム」の装備レベルは25(エンパワー)、27、30。新たなスキルとクラスの組み合わせを模索する楽しさもさることながら、純粋にジェム3つ分の強化ができるというのはパワーランクの向上に大いに貢献してくれることだろう。
ちなみに、今回のアップデートではジェム周りに細かくも重要な変更が行なわれている。まずひとつはこれまでジェムの強化の際、一定確率で破壊されてしまうリスクがあったが、アップデート以降は破壊されることがなくなった。これにより、素材さえあればお気に入りのジェムを最大まで強化することができるようになるということで、極めて有り難い調整と言える。
また、ジェムをレベルアップさせるとパラメーターブーストが発生するが、「ジェム鍛造所」にてブースト対象のパラメーターを変更することもできるようになった。その際の必要素材は「抑制カオススパーク」からクラフトするか、「光沢のジェムボックス」から入手できる「カオスフレアコンテイド」。「抑制カオススパーク」でさえシャドウタワーで入手できる「ルナソウル」3つなどのレアアイテムが必要となるためそう簡単に何度もチャレンジできるものではないが、ジェムのステータスを詰める際には役立つだろう。
「トローヴィアンアトラス」がどこでも使用できるように!そのほか利便性やキャラクター強化の快適さが大きく向上
本アップデートの目玉と言えるのは上記「ジオードトップサイドワールド」と「クリスタル」、「コズミックジェム」だが、その他にも細やかなところで利便性の向上が図られている。
特に「トローヴィアンアトラス」がどこでも使用できるようになったのが極めて大きい。今後はアドベンチャーワールドをハシゴしたり、シャドウタワーに行きたいときに思いついたら直行できるということで、ハブを経由する必要がなくなったのである。本作のロードが特段長いというわけではないが、マップ移動の際にワールド→(読み込み)→ハブ→(読み込み)→ワールドと2回の読み込みを挟んでいたことを考えると、ある意味革命的な進化とも言えるほど快適だ。
また、これまで装備の強化に使用した「パール・オブ・ウィズダム」はある意味使い捨てで、装備が不要になっても回収することができなかった。しかし、今回のアップデートからは「ステラー」、「クリスタル」の装備を分解した祭、使用した「パール・オブ・ウィズダム」の返還が受けられるようになった。
加えて、クラスレベル10以降に発生するアドベンチャーが新たに追加。アドベンチャーは主にジェムに関するもので、クエストを進行していく過程でレアリティの高いジェムなどを獲得することができるようになった。キャラクターの育成の過程ではパワーランクが伸び悩み、装備更新のために地道な努力が求められる時期が度々訪れていたが、強いジェムを入手できることでサクッとキャラクターの強化ができるようになったのだ。ひとたびパワーランクが5,000を突破すると、そこからは「ジオードトップサイドワールド」の「ウーバー:8」に入場できるようになり、そこで「クリスタル」装備や「コズミックジェム」を入手できるので、パワーランク10,000までの道のりがより易しいものとなった。
「TROVE」の楽しみは多種多様なコンテンツの中でコレクションを充実させ、キャラクターを育成していくことにある。中だるみが解消されたことで、新規~中堅プレーヤーがより「TROVE」の世界に没入できるような内容と言えるだろう。
「クリスタルコンバット」で「TROVE」の世界はより広く、よりディープに。かつ新規に優しく
DMM GAMESが「TROVE」の日本語版を手がけ、PS4版を発売したのは2018年5月のことだが、開発のTrion Worldsが直営するPC・英語版「TROVE」の配信開始は2015年7月。コンテンツそのものはおよそ3年半の歴史があるだけあって、遊びの幅や深さ……特に本作のウリの1つであるアイテムのコレクション要素は圧倒されるほどの広がりを見せている。
「TROVE」ではどんなアイテムにも使い道があり、行動全てがキャラクターの育成や「TROVE」世界の住人の証たる「マスタリーランク」の向上に繋がる。敵を倒した際にアイテムのドロップ音が鳴り響く瞬間はハクスラ好きにとって至福の瞬間であるし、コレクターには埋めきるのが不可能に思えるほどのコレクションの空白が提示され、ビルダーは自身の拠点となる「コーナーストーン」や、「クラブワールド」で「マインクラフト」よろしく建築に明け暮れることもできる。
「クリスタルコンバット」ではそんな「TROVE」の面白さを加速させるエンドコンテンツの拡充と、より深いやりこみ要素が追加された。一方でユーザーフレンドリーな調整も行なわれ、エンドコンテンツにたどり着くまでの道のりの見直しも行なわれた。既存プレーヤーは既にゴリゴリとプレイ中とのこととは思うが、このアップデートを期に新たなプレーヤーにも「TROVE」をプレイしてみてほしいと思うし、プレイを中断してしまったプレーヤーにもぜひもう1度新たな「TROVE」世界に触れてほしいと思う。
©2018 Trion Worlds, Inc. Trove has been licensed by DMM GAMES. Trove and Trion Worlds are registered trademarks of Trion Worlds, Inc. All rights reserved.