インタビュー

祝!「リネージュM」4周年&「リネージュ」運営7,777日記念インタビュー

「リネM」は「最上級変身ガチャ」11連分配布、「リネ」は記念イベントを開催

【「リネージュM」4周年&「リネージュ」7777日】

5月29日 達成

 エヌシージャパンがサービス中のAndroid/iOS用MMORPG「リネージュM」、そしてPC用MMORPG「リネージュ」はファンから愛される長寿タイトルだ。5月29日に「リネージュM」は4周年を迎え、「リネージュ」は先日21周年を超えてサービス開始から7,777日となった。両タイトルで、それらを記念したキャンペーンやアップデートが行われている。

 そこで今回は両タイトルにおいて、これまでの印象的な出来事を振り返りつつ、この記念日にあわせてどんなイベントやアップデートが実施されるのか。その目玉情報やアップデート予定について、「リネージュM」サービスチームリーダーの鈴木氏と「リネージュ」日本プロデューサーの李鍾沅氏に話し伺った。その模様についてお届けする。

「リネージュM」サービスチームリーダーの鈴木氏
「リネージュ」日本プロデューサーの李鍾沅氏

人間模様が浮き彫りになる「リネージュ」IPの4年と7,777日

――本日はよろしくお願いします。まずは改めて、簡単に自己紹介をお願いいたします。

鈴木氏:「リネージュM」サービスチームリーダーの鈴木です。「リネージュM」におけるサービスの方向性を開発元と協議したり、協議内容を決定する業務を担当しています。具体的には、各種ゲーム内のデータから見られる傾向や、SNSやお問い合わせからの要望に基づいて、イベントやアップデートを実施するチームのリーダーを担当しています。

李氏:2016年から「リネージュ」サービスチームに所属し、2019年からプロデューサーを務めている李鍾沅です。日本のプレーヤー向けにコンテンツの計画や方向性を決定する業務を担当しています。具体的にはプレーヤーのデータを見ながら、滞りのあるレベル帯のバランスを調整したり、コンテンツを改善して日本のプレーヤー向けに提供するという業務をしています。

――それぞれのタイトルで直近のトピックスを教えてください。

鈴木氏:まず最も大きいのは3周年のタイミングで実装された新職業の「死鎌士(デスサイザー)」の実装です。また昨年末の「Ep.exceed OASIS」というアップデートでは全11職業のクラスケアという史上最大規模のアップデートを行いました。今年2月に「Ep.exceed LEGACY」というアップデートで「騎士」と「ダークエルフ」のクラスケア、今回の「Ep.exceed TRIGGER」で「銃士」「暗黒騎士」「竜闘士」をメインとしたの大規模クラスケアを行いました。


Ep.exceed OASIS

 「リネージュM」ではアップデートの節目にクラスチェンジができ、これまでは職業が偏る傾向がありましたが、だいぶバランスが良くなったと思います。クラスケアはちょっとした調整ではなく大調整とも言えるもので、基本的に弱くなる調整は入りません。できることが増えて、強さを実感できようにしています。エンドコンテンツやPVPにおいて、色々なスキルが飛び交うようになってプレイがスリリングになりました。

李氏:「リネージュ」はアップデートが少ないタイトルで、大きなものは年に2回くらいです。昨年は3回と普段より多めにアップデートを行い、韓国とのアップデートの差も縮まりました。その中でもこれまでマイナーな職業だった「イリュージョニスト」のリブートを行い、かなり強くなりました。


「イリュージョニスト」のクラスケアが行われたアップデート「幻惑の奏者」

 エンドコンテンツは大きく変わっていないのですが、バランスの再調整によって、プレーヤーが選択するクラスが変わってきています。本作でも基本的に下方修正がなく、利便性を上げる方向の調整がメインです。遠距離職業が遠距離攻撃だけじゃなく、逃げる人を追い打ちするスキルが追加されるなど、できることの幅が広がりました。そういった調整を現在も進めており、今年大きめのアップデートができるかもしれない、といったところです。

――「リネージュM」は4周年を迎えました。鈴木さんの今のお気持ちをお聞かせください。

鈴木氏:4年という月日を振り返ると感慨深いですね。ここまでサービスを続けて来れたのは今プレイしていただいているプレーヤーの皆さまはもちろん、「リネージュM」に触れたことがある全ての方のおかげだなという、感謝の気持ちで一杯です。

――一方の「リネージュ」も、サービス開始から7,777日を迎えました。李さんのお気持ちはいかがでしょうか。

李氏:「リネージュ」は、自分が高校生くらいのときに触っていたゲームです。そのプロデューサーを担当していることは奇跡だと思っていて、一言ではなかなか表現できないのですが、感無量というか、感謝しているというか、本当に色々な気持ちがありますね。

――それでは再び「リネージュM」に話を戻します。この4年間で印象的な出来事を教えてください。

鈴木氏:やはり昨年末の「Ep.exceed OASIS」のアップデートですね。その当時の全職業の調整だったので、かなり苦労したアップデートでした。ただその分、アップデートで今までプレイしてくれていた皆さまがすごく喜んでくれました。それは良かったかなと思います。

 トラブル関連でいうと、初めて攻城戦が開催された2019年の9月頃でしょうか。特定のサーバーで攻城戦が終わったあとに操作不能になる不具合が発生してしまいました。その時はチームメンバーも慣れていませんから、チームが少し取り乱したのを覚えています。しっかりお詫びをし、緊急メンテナンスをして結果的に改善したのですが、怖い思いをしました。

――個人的な思い出なのですが、「リネージュM」では外交関係でのトラブルがよく起きていました。あまり楽しい思い出ではないのですが、とても印象に残っています。ゲームをプレイしていると、最後には人間や人間関係がキーになってくるのがすごく「リネージュM」らしいなと思っています。

鈴木氏:人間模様と言うのでしょうか。確かにそういったものは「リネージュ」というIPの永遠のテーマかもしれないですね。

――本当に感情的になれるというか、ボスの取り合いに負けた悔しさ、対人戦で負けた怒り、仲間と勝ち取った勝利の喜び。そういう感情が動かされる体験があるから、私たちはこの世界に帰ってくるんだなと思います。

鈴木氏:我々も、「みなさんバチバチにやりあっているな」と思って見ています。たまにその感情の矛先がこちらに向くこともありますが、それだけ真剣に遊んでもらえているんだなと。ありがたいことだと思っています。

――では李さんは、「リネージュ」で印象に残っているエピソードはありますか?

李氏:ボスモンスターの「エンシェントガーディアン」ですね。2017年5月28日に、世界で初めて日本のプレーヤー達によって討伐されたことが印象に残っています。



エンシェントガーディアン

 このモンスターが出現する「忘れられた島」は美味しい狩り場で、狩り場の奪い合いが発生していた場所でした。そのためボス討伐に挑戦するどころではない、という理由もあり、韓国、台湾、中国、日本のどの国でも討伐されていませんでした。

 ですが、ある血盟の君主が「どうしても『エンシェントガーディアン』を倒したい」と色んなところを回って、協力を依頼して。普段であれば絶対に手を組まないような血盟も「そういうことなら」と協力して、倒してしまったんですよね。

 日本のスタッフから初めて聞いたときは「嘘でしょ?」とスタッフを疑いましたし、韓国の開発メンバーに報告したときも「嘘でしょ?」と私とまったく同じ反応をしていました(笑)。ネット上でニュースになるほどの話題にもなって、この出来事はとてもよく覚えています。

 他のMMORPGタイトルではゲームがプレーヤーにストーリーを提供するのが通常ですが、「リネージュ」はプレーヤーがドラマを作っていく側面があります。そこにまた1つのドラマが生まれたと感じるエピソードでした。

――なるほど。自分も「リネージュ」にも語りきれないほどのエピソードやドラマがあって、青春の殆どは「リネージュ」にありましたし、「リネージュM」はもう一度会えた青春のような、本当に思い出深いタイトルです。

鈴木氏:そう言っていただけると、本当にありがたいです。

それぞれのタイトルで記念イベントが開催

――「リネージュM」の4周年記念イベントについて目玉を教えてください。

鈴木氏:色々ありますが、特に推したいのは4周年を記念したスペシャルクーポンとスタンプラリーですね。4周年記念スペシャルクーポンは既存の方向けのもの、新規の方向けのプレゼント、どちらかを選んで獲得できるキャンペーンです。

 例えば新規の方向けのプレゼントだと、希少級までのオーバーエンチャント済みの期間限定の装備をプレゼントします。期間限定なのでずっとは使えませんが、期間を長めに取っているのでその間にガッツリ装備を作っていただければと思います。がんばって取り組めば、手元にずっと残る希少級装備を作る、ということもできると思います。

 既存の方向けのプレゼントだと、ガチャパックの中で1番グレードの高い「最上級変身ガチャパック」というのがあるのですが、これが11連分もらえます。このガチャからは1番下のランクでも高級、最高で伝説級の変身カードが手に入るので、夢がありますし、もし重複してしまっても合成の素材にできる。それが11連引けるという大変お得なプレゼントです。

■「4周年記念スペシャルクーポン」のページ


――4周年のアップデートではどのような要素が追加されますか?

鈴木氏:基本は「銃士」の大規模クラスケアをメインに据えたアップデートです。ほかにも「竜闘士」と「暗黒騎士」の大規模クラスケアや、「水晶」という新装備の追加、血盟コンテンツを通じて獲得できる血盟装備の追加など、多岐にわたります。

 特に3職業で行われる大規模クラスケアによって新規スキルの追加やリニューアルが行われます。エンドコンテンツやPVPでよりサポートスキルが飛び交うようになり、スリリングで新鮮な戦いが楽しめるようになると思います。

■「「Ep.exceed TRIGGER」大規模クラスケア」のページ


――では「リネージュ」は7777日を記念したキャンペーンはありますか?

李氏:韓国では実施していない7つのメリットをプレーヤーの皆さんに提供できればと思っています。インタビューの時点では最終調整中なのですが、課金アイテムや高級な消耗品などを7個プレゼント、ほかにも7をテーマにしたバフを提供するなど、みんなでお祝いできるようなイベントを考えています。

■「正式サービス開始7777日記念イベント」のページ


――「リネージュM」の今後のアップデート予定について教えてください。

鈴木氏:時期などはまだ明言できないのですが、9月中に韓国で既に実装されている新職業を追加できればと考えています。またイベントに関しても細かいところまではまだ言えないのですが、夏休み・ハロウィン・クリスマスなどシーズンごとのイベントは実施したいと考えていて、ほかにも新しいイベントがいくつか開催できるように準備を進めています。

――「リネージュ」はいかがでしょうか。

李氏:次のアップデートの時期は6月末から7月中くらいを目処に準備中です。内容は今年の3月に韓国で実施された「君主」と「ドラゴンナイト」のリブートです。その後もアップデートの感覚を縮めて、最新のコンテンツを楽しめる環境を作りたいと考えています。

 またシーズンイベントは日本独自なので、旨味のあるものを準備する予定です。それとは別に、6月くらいに「赤き騎士団のワールド」という新規キャラクターを効率良く育成できるワールドを期間限定で運用する予定です。このワールドで新しいキャラクターを作って、狩りに困らないように成長させて、普通のワールドに移住するというコンテンツです。

――それでは最後に一言ずつ今後の意気込みをお願いします。

鈴木氏:「リネージュM」の周年イベントは年々スケールが大きくなっていて、プレゼントアイテムに関する期待感が上がっています。プレーヤーの皆さんには毎年すごく喜んでもらっていて、来年も喜ぶ顔が見たいので、5周年を迎えられるように頑張って行きます。そのために調整を繰り返しながら、プレーヤーの皆さんに楽しんでもらえるサービスを提供しつつ、9月頃に新職業が実装できるように尽力していこうと考えています。これからも愛され続ける「リネージュM」になるように頑張って参りますので、何卒よろしくお願いします。

李氏:日本で1番長く、1番愛されるオンラインゲームを目指して、まだまだ尽力していきます。先日21周年を迎えたのですが、毎年周年イベントでプレーヤーの皆さんが戻ってきたときに、楽しんで遊んでもらえるようなコンテンツになっていると思うので、喜んでこの世界で遊んでもらえるような環境作りをしていきたいと思っています。

――ありがとうございました。