インタビュー

オープンワールド終末サバイバルRPG「Undawn(アンドーン)」開発者インタビュー

生き延びさえすれば待っているのは自由! 多様なニーズに対応するリアルサバゲー

【Undawn(アンドーン)】

6月15日 発売予定

利用料金:無料(ゲーム内課金あり)

 Level Infiniteは、Android/iOS/PC用オープンワールド終末サバイバルRPG「Undawn(アンドーン)」を6月15日にリリースする。利用料金は基本無料で、ゲーム内課金制。

 「Undawn」は、人類の文明がゾンビによって崩壊した残酷な世界を舞台に、装備の調達、食料や資源の確保、シェルターの建設などを行ないながら拠点を設営し、ゾンビや敵勢力との戦いに挑んでいくサバイバルゲーム。本作では“サバイバル”という要素を徹底的に追求し、過食による肥満、様々なケガや病気、体温維持といったキャラクターの体調管理が非常に重要という、ユニークなシステムが採用されているのが特徴となる。

 また、極限環境を生きる者達の人間ドラマが描かれる濃厚なストーリーや、主人公のボイスを担当する梶裕貴さん、高橋李依さんをはじめとする豪華声優陣によって彩られる個性豊なキャラクター達なども大きな魅力だ。

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 本作はメインとなるストーリーを進めていくほか、サブクエスト、広大なオープンワールドの探索、PvE・PvPといった多種多様なコンテンツも用意されているのだが、3月30日より期間限定で実施されていたクローズドβテストで体験できた内容はごく一部のみとなっていた。

 6月15日の正式サービス開始に先駆け、「Undawn」開発を手掛けるLIGHTSPEED STUDIOS所属メインプランナーのMaxyy Zhang氏、Level Infinite所属パブリッシングプロデューサーのSiyu Luo氏にインタビューを行なう機会を得たので、本作の魅力、コンテンツの具体的な内容、今後の展開など気になる質問をぶつけてみた。

左:Maxyy Zhang氏 右:Siyu Luo氏

「Undawn」は多種多様なニーズに応えられるゲーム。目指すのは誰でも楽しめるゲームバランス

――本日はよろしくお願いします。まず「Undawn」というゲームが生まれたきっかけを教えてください。

Maxyy Zhang氏:LIGHTSPEED STUDIOSはシューティングゲームを制作するのが得意なスタジオですが、ゲームを開発していく中で、シューティングという単一のプレイ体験だけではユーザーのニーズを満たせないと考えていました。そこで、サバイバル、オープンワールドといった要素を加えることで、多種多様なユーザーニーズに応えられるのではないかという思いから「Undawn」を開発しました。

――オープンワールドを採用した理由についてお聞かせください。

Maxyy Zhang氏:ゾンビをテーマにしたゲームはPCやコンソール系では多く見られますが、同じようなサイクルとなるものが多いと感じていました。ユーザーの多くが最終的に追求するのはキャラクター強化の限界だと思いますが、そういった1つの縦軸だけでなく、より豊富な体験ができるようなゲームを提供したいと思い、ゾンビとオープンワールドを融合したゲームを作りました。

――本作において特にこだわっているポイントはどんなところでしょうか?

Maxyy Zhang氏:様々なユーザーに対応できるようにするため、各システムの難易度をバランス良く調整しており、どのジャンルのユーザーでも楽しめるゲームにするということをとても大切にしています。また、グラフィックスのクオリティについても大事にしていて、同じようなジャンルのゲームの中でもかなり高い水準のものを提供していると思います。

――難易度という点において、シューティング要素についてはエイムの難しさだったり、プレーヤーによって差が出やすいところだと思いますが、どういった調整を行なっているのでしょうか?

Maxyy Zhang氏:シューティングに慣れていないユーザーは基本的な操作を身につけることが大事だと考えており、チュートリアルなどガイド的な部分には力を入れています。また、エイムについては全体的に照準を合わせやすい設計にしています。さらに、今後は自動シューティング機能の実装も予定しており、どうしてもシューティングが苦手という人にはこういった補助機能を利用することで、支障なくゲームを楽しんでいただけると考えています。

終末を迎えた世界観
広大なオープンワールドをたっぷり探索できる

ベテラン声優の起用でよりよいゲーム体験を可能に

――キャラクターのボイスを豪華声優陣が担当しているところにも大きな魅力を感じました。しかも台詞はフルボイス、準備はかなり大変だったと思います。収録などは順調だったのでしょうか?

Siyu Luo氏:1年前から準備を始めました。今回担当していただいたのはベテランの方々でしたので、声優さんの方からこのキャラクターの設定だったらこういう口調のほうがいいかもしれない、といったような、声優さん自身のこだわりもあったので、お互いに意見を出し合いながら収録を進めることができました。

――海外版ではその地域の有名な方などを起用されているのでしょうか?

Siyu Luo氏:いえ、他の地域では特に有名な方を起用しているわけではありません。日本のユーザーの皆さんにとってはキャラクターのボイスは非常に重要だと感じていましたので、より良い体験を提供できるように、日本では有名な声優さん達を起用させていただきました。

――ストーリーについては今後のアップデートなどで追加されていくのでしょうか?

Maxyy Zhang氏:ストーリーは本作において大事な要素として制作しています。今後はメインのストーリーだけでなく、なぜこの世界は終末を迎えることになったのか、といった世界観の背景などを徐々にユーザーの皆さんに知ってもらうようなサブストーリーを制作予定です。メインストーリーとサブストーリーを両方プレイしていただくことで、この世界の全貌を知ることができるという形を想定しています。

 サブストーリーについては、リリース後の別のバージョンにて実装となる予定です。

キャラクター達が生活する拠点

ソロでもマルチでもプレイスタイルに合わせて自由に選べる豊富なコンテンツ

――PvE、PvPは具体的にどのようなコンテンツになるでしょうか?

Maxyy Zhang氏:PvEはソロ・マルチの両方で挑戦できるダンジョンを用意しています。PvPでは主に2つのモードがあり、1つは自分で強化した装備などを持ち込んで戦えるもの、もう1つはそういった強化された装備などを持ち込めない、全てのプレーヤーが公平に戦えるものを用意しています。

――PvPなどのコンテンツをこなすことによって得られる報酬などはどんなものが用意されているでしょうか?

Maxyy Zhang氏:メインとなるのはキャラクターの育成素材となります。ほかにも、衣装、装備の塗装といった外見を変更できるアイテムや、建築用のインテリアアイテムなど、様々な報酬を用意しています。

 また、これらのコンテンツは常設するものもあれば、シーズン制で定期的にランキングが更新される、といったものも用意していますので、それぞれのプレイスタイルに合わせた遊び方をしていただければと思います。

――PvE、PvPのほかにエンドコンテンツはありますか?

Maxyy Zhang氏:オープンワールド世界での探索というものを我々の中では重要視しており、今後は様々なマップや地形、天候など豊富な内容を提供予定です。そうすることで、PvE、PvPといったキャラクターの数値的なものを縦軸、探索を横軸として、より長く継続的にユーザーの皆様に楽しんでいただけると考えています。

――本作はソロでも遊べる要素が用意されていますが、どちらかというとマルチプレイに比重を置いたゲームになりそうでしょうか?

Maxyy Zhang氏:元々ソロ向け、マルチ向けといった設計ではなく、どちらもこの世界では必要不可欠な要素だと思っています。サバイバルや建築など、生き抜くということに関していえばソロだけでも十分楽しめますが、さらなる強さを求めるのであれば他人と戦ったり、共闘作戦を行なう必要が出てきます。

――本作は中国、米国、ヨーロッパなど他の地域でも展開されますが、サーバーは日本独自のものが用意されるのでしょうか?

Siyu Luo氏:はい、日本単独のサーバーを用意しています。理由としては、シューティング面においてラグの発生は致命的な問題となるので、それを軽減するために単独サーバーの方が良いと考えました。日本ユーザーの生活時間に合わせた独自イベントの設定などの調整を行なっているのも理由の1つです。

 また、言語の問題もあるので、同じサーバー内で同じ言語のプレーヤーを集めることで、ソーシャル体験も良くなり、マルチプレイを行なう際にもより良いコミュニケーションをとれると考えています。

ゾンビだけでなく様々な敵と戦うことも
生き延びるには衛生面も重要
自分好みの建物を自由に建築できる。インテリアなどは各コンテンツの報酬などでも獲得可能

――課金要素はどういったものが用意されているのかお聞かせください。

Maxyy Zhang氏:サバイバルの体験部分については課金要素を入れておりません。食料・飲み物に関しては自分で探すしかなく、よりリアルなサバイバル体験ができるようになっています。服装などキャラクターの見た目を変更するものや、装備、車の塗装、建築のインテリアといったものに関しては課金で入手できるものを用意しています。また、バトル関連の数値の部分についても一部課金要素があります。

――バトル関連の数値というのは具体的にどういったものになるでしょうか?

Maxyy Zhang氏:攻撃力や防御力、クリティカル率のアップなどステータス面が上昇するようなものとなります。ただし、これらはデイリークエストやイベントなどをこなすことで誰でも入手できるので、時間を短縮してすぐに強くなりたい人向けの商品として提供するものとなります。

――最後に、今後の展開について教えてください。

Siyu Luo氏:リリースは6月15日ですが、前日の6月14日に事前ダウンロードを開始する予定です。その際にはキャラメイクをできるようになります。もちろん、あとから変更することもできますので、ぜひ1度お試しいただければと思います。

 リリース後には本作のグローバルアンバサダーを務めるウィル・スミスさんと連動したゲーム内イベントを実装いたします。このイベントをプレイすることで、育成アイテム、建築インテリア、衣装などのアイテムを手に入れることができます。ほかにも、日本に馴染みのあるテーマのイベントなども実装予定です。

 また、ゲーム外では日本市場のアンバサダーとして、お笑い芸人のかまいたちさんを起用したTVCMの放送が開始するほか、有名なインフルエンサーさんと一緒にゲームの宣伝なども行なって行く予定ですので、楽しみにしていただければと思います。

――ありがとうございました。