インタビュー

祝3周年記念! "なぞのリモコン"の誕生秘話など「DOAXVV」のアレやコレを作田ディレクターに直撃インタビュー!!

作田D「もう何が際どいのかわからなくなっている」

2020年11月 サービス開始3周年!

 コーエーテクモゲームスがDMM GAMES及びSteamでサービス中のPC用バカンスゲーム「DEAD OR ALIVE Xtreme Venus Vacation(DOAXVV)」が、11月に3周年を迎える。これを記念して本作のディレクターを務める「作田泰紀氏」へのインタビューを行うことができた。

 本作の魅力的な水着やぶっ飛んだギミックがどのようにして作られたのか、常人には理解できない作田氏ならではのこだわりなど、とても面白い話が飛び出したのでぜひ最後まで読んでいただきたい。

本作のディレクターを務めるコーエーテクモゲームスの作田泰紀氏
現在3周年を記念したイベントが開催中
【【DOAXVV】Steam®版も配信開始!プロモーションムービー】

プレーヤーを楽しませる攻めた水着&面白ギミックはこうして生まれた!

――「DOAXVV」のリリース3周年おめでとうございます。初めにこの3年間でもっとも印象深かったことはなんでしょうか?

作田氏:3年間振り返ってみても、やっぱり印象深かったのはコロナ渦のときですね。「DOAXVV」は毎週アップデートを常に心掛けてきましたが、この状況でイベントや新しい水着を作り続けられるのかという問題がありました。どうやって作っていこうといろいろ思案して、本当にヤバいなって場面はありましたが結果なんとかリリースしてきました。2周年までとは全く違った1年でした。

――コロナの影響で発売が延期したゲームや運営が止まっていたアプリもありましたし、かなり過酷な状況だったんですね

作田氏:とにかく大変でした。でも、そんな最中に「パティ」をリリースしてたっていう(笑)。

褐色の美少女パティは、もっとも大変だった4月末に追加された

――今年はSteam版も配信されましたが、配信した経緯などを聞かせてもらえますか

作田氏:もともと海外ではSteam版が配信されていまして、とても多くのユーザーさんに楽しんでもらっている状況で、Steamでもこんなに受け入れてもらえるのかという手応えを感じていまして、それなら国内でもやってみようという流れになりました。DMMさんでしかゲームを遊んでいないユーザーさんも多いですが、Steamでしか遊んでいないユーザーさんも多いと思うので、Steamユーザーさんにも楽しんでもらいたいと配信に至りました。

――なるほど。Steamの新規ユーザーの広がりはいかがですか?

作田氏:正直なところ、Steamのプラットフォームではまだまだこれから新規ユーザーを広げていきたいといった感じです。今は手探り状態ですが、コンシューマゲームが中心のSteamユーザーの方にアプリ運営型である本作の面白さをどうやって伝えていくかが課題ですね。

――17日に始まったばかりの3周年イベントですが、今回登場した「3rdアニバーサリーコーデ」は煌めく夜空をイメージしたものになっていますが、これはどういった経緯でこのコンセプトになったのでしょうか?

作田氏:これまで、「おっ! 次はこんなのが来た!」って驚いてもらうような攻めた水着を出すことが多かったので、3周年はちょっと方向性を変えて、逆にスマートにいきました。あえて狙った“逆”がユーザーの皆様に楽しんでいただけるのかドキドキしています。

3rdアニバーサリーコーデは、正統派といえる綺麗なデザイン

――この1年も沢山の新作水着が誕生しましたが、その中で1番思い入れのある水着はありますか?

作田氏:今年の中ですと、透ける機能が付いた「シークレットクラス」ですね。以前に登場した「ネイキッドサマー」も同様の透ける水着なんですが、あの水着は思ったほどまだ透け機能のパワーを引き出し切れていなかったなと感じまして、それならこのコーデならどうかな? というようなある意味チャレンジだったんです。

大人の色気を感じさせるシークレットクラス
布地が透けて中が丸見え。なんとも誉れ高いギミックである

――透ける機能はロマンがありますよね。水着を透けさせるあの「なぞのリモコン」はどういった発想から生まれたんですか?

作田氏:いろいろなギミックを作る際には、「こういう体験したいよね」というのと「こんな技術があるけど何か面白い事できないか?」という2つのパターンがありまして、そこで「水着が透けたら嬉しいよね?」という話になるんです(笑)。それで技術的にも透けさせることができるかを試して、イメージと技術がうまく合致して、実装してみようって流れになります。完成した透け機能をこの世界観でどうやって説明しようと考えたときに“なぞの”を付ければ全て解決するんじゃないかということで、なぞのリモコンが生まれました(笑)。

ギミックはただ盛り込むだけではなく、ゲームの世界に存在する理由付けまでしっかり考えられていた

――リモコンの他にも面白いギミックがたくさんありますが、今後さらに増やしていく予定などはあったりしますか?

作田氏:もちろん増やしていきたいとは考えています。今はまだボヤっとした形ですが何となくのイメージはあるので。こういうことしたいな~ってボヤっと考えているときに、新しい水着のデザインを見て、「この水着と組み合わせればコレができるよね」っていう合致するときがあるんです。例えば以前のハロウィンで登場した「ブラッディ・キッス」には「ブラッディメイク」というギミックがあったのですが、もともとはエイプリルフールのお遊び用に用意したギミックでしたので、今後この技術を使うことは無いんじゃないかと思っていたんです。ですが「ブラッディ・キッス」の吸血鬼風なデザインを見て、これはうまく活かせるんじゃないかということで、仮装メイクのギミックが実装されました。こんな感じで、今後も新ギミックを増やしていきたいと思っています。

こちらがノーメイクのブラッディ・キッス
エイプリルフールのゾンビメイクが活かされ、新ギミックのブラッディメイクが生まれた

――先ほどお話に出たシークレットクラスもですが、もはや水着ではないものも多く何でもアリのようにも思えるのですが、これはNGといったラインはあるんですか?

作田氏:基本的にはいろんなスタッフからデザインが上ってきたのを見て、“着た女の子が損をするようなデザインの水着”は駄目だと決めています。単純に可愛くなかったり、品が無いなって思ったものはNG。そこは絶対守ろうとしています。

――確かにどの水着も可愛いですが、品がないという点ではそんな水着も無いことも無いような……

作田氏:自分の中では色々な理由付けでこれはアリというラインのものだけを出しているつもりですけど、皆さんから見たらおかしな物もあると思います(笑)。

「DOAXVV」の世界ではこれも水着である
作田氏の中には、水着を採用する際の明確な判断基準があることがわかった

――水着のデザインなどにかなりのこだわりを感じますが、作田ディレクターの中でビジュアル的に最強だと思うキャラとコーデの組み合わせはありますか?

作田氏:難しいですね。どれもと言えばどれもなんですが、一番最初にパッと思い浮かぶのが“なぎさのふりふりワンちゃん”ですね。犬の格好の水着なんですが、これだけのために毛皮の質感を作ったり力を入れましたね。「他の水着で毛皮は使わないの? 使ってほしいんだけど」とCGスタッフによく聞くんですけど、「ちょっと重すぎるので駄目」と却下されています。なので毛皮表現でしっぽを振る演出もふりふりワンちゃん専用になっています。

なぎさ自身がまさにエロわんこになっている「ふりふりワンちゃん」。リアルに作り込まれた毛皮の質感、他の水着にもぜひ使われてもらいたい

ファンが気になる今後の「DOAXVV」について

――新たに追加された「つくし」をはじめ、「DOAXVV」オリジナルの女の子は原作「DOA」にはいないタイプの個性派が揃っていますが、そこはあえて被らないようにと意識はされているのですか?

作田氏:女の子を新しく追加するときは常に、新しい可愛いを提案したいというのがあって、そこで今いる人物と雰囲気が被ってしまうとそれは新しい可愛いではないなと。つくしの場合ですと、「DOA」シリーズのキャラクターってみんな自信がある女の子ばかりなので、そこで自分に自信のない女の子という新しい人物を追加しました。結果、原作のキャラクターとの棲み分けができているという感じです。

8月に追加された新キャラクター、自称「陰キャ」のつくし。「DOA」シリーズでは異質のキャラクター性だ

――なるほど。そうやって女の子の個性が生まれているんですね。個性といえば、本作では女の子の髪型を変えられるのも面白いポイントですが、まだ1種類しかない子もいたりしますけど、追加するのはなかなか大変なのでしょうか?

作田氏:これが結構大変なんです。ユーザーさんからも多数ご要望いただいていて最初は髪形をどんどん追加していきたかったんですけど、毎週のアップデートをしながら髪型を追加していくというのがなかなかに困難で。そういった中で追加したのがたまきの新髪型なんですけど、ユーザーさんにはかなり喜んでいただけたようなので、間を縫いながら今後もなんとか頑張りたいなと。

――アップデートは毎週ですもんね。これは当初から毎週アップデートするっていうのは決めていたんですか?

作田氏:実はサービス開始前は2週間に1回のアップデートという形で、1週間くらいは空きを作ろうと思っていたんです。でも実際サービススタートしてみると、「次はどんな水着が来るんだ?」とユーザーさんが楽しみにしている声が多く聞こえてきましたので、毎週アップデートで新しい水着を追加して、ガチャを回す楽しみを体験できるようVストーンを集められるフェスを用意したりといった形になりました。スタッフは大変だと思うんですけど頑張ってくれています。

――ユーザー目線ですと毎週新しいイベントがあって、尚且つ、無料でこんなにもらっちゃっていいの!? というほどVストーンが大量にもらえて嬉しい事ずくめですが

作田氏:Vストーンはそうですね。無課金の方でもガチャを回せて、運よく水着を手に入れてゲームを楽しんでいただければと。

――手に入れれば確実に水着を着てもらえますからね。ゴミ箱に捨てられない(※)のは本当に嬉しいですね

作田氏:私は1作目の「DOAX」の立ち上げのときから関わっているのですが、あの仕様はなかなかにすごいですよね。ちなみにですけど、あれは私が考えたんじゃないです(笑)。そんな過去作を踏まえて、本作ではビーチバレーをオートにしてスキップ機能も入れて、少しでも面倒さを無くしてシンプルに女の子とのバカンスを楽しんでもらえるような設計にしました。

※ゴミ箱に捨てられない……初期の「DOAX」シリーズでは、大金を貯めてやっとの思いで購入した水着をプレゼントしても、気分次第ではそのままゴミ箱に捨てられてしまうという鬼の仕様であった。

たまきの待望の新髪型「ウェーブポニテ」が8月に追加された
過去作では自分で操作する必要があったビーチバレーは、今作からオートになって快適化された

――キャラクターの話に戻りまして、本編の「DOA6」にたまきが参戦しましたが、逆にDOA本編から「DOAXVV」にキャラを登場させる予定などはありますか?

作田氏:基本的には「DOAXVV」の中で新しい女の子を提案していきたいと思っています。「DOA」シリーズの中で描かれているストーリーや世界観など、大事にしなければいけないところがいっぱいあるんです。ご要望が強くありましたし、「DOA6」の発表のタイミングということで「DOAXVV」にレイファンを追加しました。この時の製作は、当初想像よりも凄く苦労したことを覚えています。とにかく“何故オーナーに対してレイファンは心を許すのか?”とかを考えるのが大変で。原作の「DOA」シリーズが好きなユーザーさんもたくさんいるので、原作と切り離した全くのパラレルワールドですよって形にはしたくないんです。そういった制約の中で原作キャラを出すのは結構難しいんですね。

本編の「DOA6」に華々しく参戦したたまき。合気道という予想外な流派も話題を呼んだ
原作からの唯一の追加キャラ、レイファン。追加に至るまでかなりの苦労があったようだ

――これまで大量な水着が登場してきてましたが、3年目ともなると水着のネタなどはどうですか?

作田氏:水着のネタは常に苦しい状況です。プランナーも毎回ヒーヒー言ってます。季節のイベントに絡んだバレンタインデーの水着なんかはコンセプトは変わらずデザインは新規なものになるので、今も来年に向けて苦しんでいます。そんな苦しい中で上ってきたデザインを見て「駄目、品がないから」と弾くという(笑)。

同じバレンタインデーの水着でも、毎年デザインがこんなにも大きく変わっている

――「アクア・キャビア」や「ふわもこフォーム」など、かなり攻めた際どい水着がありますが、今後まだまだ上にいけるのか、それとも現状で限界なのか、いかがでしょう?

作田氏:そうですね、まだいけるんじゃないかと。同じラインで攻めるのも難しいので、今のライン上じゃない新しい軸を見つけて、そこで攻めていきたいと常に考えています。正直を言うと、もう何が際どいのかわからなくなっていますけど(笑)。

これらとは別ラインの攻めた水着を考案中とのこと。どんなものが生まれるのか期待が高まる

――この先、4周年、5周年と、「DOAXVV」はどのように進化していきますか?

作田氏:先日の生放送でも発表したのですが、現状、研究開発の段階なのでまだどういった形になるかはわからないんですけど、「Windows MR」で開発してみたいなと思ってやっています。「DOAXVV」って女の子とコミュニケーションしながら毎日楽しく過ごすというゲームなので、「HoloLens 2」だったら女の子がもっと身近になればなと思って開発を進めています。女の子と会って、毎日新しい発見や喜びを感じられるようなゲームにしていきたいと思っています。

――「Windows MR」対応は今から楽しみですね。では最後にファンに向けて一言いただけますでしょうか

作田氏:このたび3周年を迎えることができまして、これは毎日遊んでいただいている皆様のおかげです。この3年の中で我々の力及ばず、いろいろなところでご迷惑をおかけしたこともありましたが、今後も皆様に女の子とのバカンスを楽しんでいただけるよう頑張っていきたいと思います。SNS等含め、いろいろなご意見をいただければと思います。

――本日はありがとうございました。

 今回のインタビューでは、ユーザー目線ではわからない開発の苦労や、作田氏の強いこだわりを感じることができた。今後もユーザーに“新しい可愛い”を提供してくれる「DOAXVV」。この先どのように進化していくのか目が離せないところだ。

3周年イベントでは新水着はもちろん、懐かしの「どんけつゲーム」も「DOAXVV」に登場する
ちなみに弊誌GAME Watchイメージのスタジオも実装されます!ぜひ使ってみてください