インタビュー

MET Asia Series: PUBG Classic、Rascal Jester Wesker選手 開幕直前インタビュー

「もちろんMOST KILLは狙っている。結果を出してアジアに名を残せる選手になりたい」

【MET Asia Series: PUBG Classic】

7月26日~28日開催

会場:BITEC Bangna(タイ バンコク)

 「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS」のアジア大会「MET Asia Series: PUBG Classic」が7月26日開幕した。1日6試合ずつ、3日間に渡って、計18試合の長丁場で優勝を競うという、箱根駅伝のようなeスポーツ競技だ。

 初日の試合開始に先駆けて、日本代表チームRascal Jesterのエースで、先のPJSではRascal Jester2位入賞の原動力となり、MOST KILL賞も受賞したWesker選手に話を聞くことができた。

 Wesker選手は、日本の「PUBG」プレーヤーとしては最古参に位置するベテランプレーヤー。2017年の「PUBG」β時代からSunSister Royaltyで活躍し、その後、野良連合に移籍、現在はRascal Jesterで活動し、その全てで国際大会に出場するという国体大会出場請負人。ただ、これまで国際大会では結果が出せておらず、本大会へは強い想いで望んでいるようだ。

【オープニングに登場したWesker選手】

2シーズン目で勝ち取った国際大会の切符。「自分で言うのもなんだがめっちゃ強いと思う(笑)」

――本大会の個人的な目標を聞かせて欲しい

Wesker選手: これまでチームとしては一番最初に出たアジア大会で5位が最高で、それ以降は結果が出せていない。この間は選手としてパフォーマンスがあまりよくなかったが、今回はPJSをしっかり勝ち上がっての出場。しかも2シーズンやったメンバーでの出場なので、もっと上位に入賞できればと思う。自分のパフォーマンスも悪くないと思うし、むしろ良い状態で現地に入れたので、どのような結果が出るのか自分でも楽しみにしている。

――選手として有名になったのは前の前のチームSunsister Royaltyだと思うが、今回のPJSでMOST KILLを受賞して驚いた。あの当時と比較して何が変わったのか?

Wesker選手: 個人的には、自分で言うのもなんだがめっちゃ強いと思う(笑)。自分はもともと生粋のアタッカーだったが、色んなチームを経たことで、アタッカー以外のオーダーもやったし、チームの穴を見つけて、そこに自分が入るみたいな活動を続けてきたが、今Rascal Jesterで前に出るアタッカーの役割になっている。今の役割はアタッカーだけではないが、ただ倒すだけではなく、冷静に周りの状況判断をしながらファイトに入れるプレーヤーになれたかなと思う。

――これまでSunSisterを皮切りに、野良連合、Rascal Jesterと色んなチームを渡り歩いてきているが、今のチーム力はどの程度だと考えているか? Rascal Jester加入当初は噛み合っていない印象があったが、2シーズンを経てしっかり噛み合って結果も着いてきていると思う。

Wesker選手: 個人スキルは日本トップクラスだと思うし、その結果としてPhase2は1位で終えることができた。加入したときに噛み合わなかったのは、まず自分がどういう動きをしていいかがわからなかったし、味方の動きもよくわからなかった。なおかつそのときのチームの基本的なスタンスが、「キルを余り取らずに後ろから動いて順位をのばしていく」という方針だった。それからルールが変わったこともあり、「これからはキルを取らないと勝てないと思うから、こういう動きをしたい」とチームに伝えて、みんなの意見も聞きながらやっていった。オーダーはSeaKingJAWSなので、彼に意見をしてチームを変えていった。

 Rascal Jesterはずっとメンバーが変わっていないし、外から見ている期間の方が長いから、こうしたらもっと強くなるんじゃないかと伝えて。それが形になったのが今シーズン。入った当時を1とすれば、今は7ぐらいまで来てるんじゃないか。まだ波はあるが、この大会に出る前にも、アジアスクリムに参加して、国際大会でも少しずつ自分たちの形が出せるようになってきている。

――チーム力は非常に高い状態にあるのではないかと?

Wesker選手: 高くなっているがまあ穴がある。残りの3はそこが課題で、そこをどう埋めるか。PJSの最終日はとても良かったので、あの動きが国際大会でもできれば上位は狙えると思っている。

――さきほどチームとしては8位を狙っているということだったが、個人的には何位を目指しているのか?

Wesker選手: やるからには1位を取るという気持ちでやっているが、全部1位を目指して入り込んでコケてしまったら意味がない。8位以下というのはページの右側で、最近の国際大会はそこが定位置になっている。まず1日目は左側、8位以上を目標に、相手の動き方を学んでより上位を目指していきたいと思う。

――試合前に実施されたスクリムの手応えはどうだったか?

Wesker選手: 正面での撃ち合いは全然撃ち負けなかった。個人的には撃ち負けないと思っていて、強いチームもいるのでわからないが、五分五分の撃ち合いをしたら負けないんじゃないかと思っている。

――Wesker選手は、PJSのMOST KILLプレーヤーだが、本大会でMOST KILLは狙うか?

Wesker選手: それはもちろん狙う。そのためにここに来ている。MOST KILLに選ばれたらカッコイイ。日本で、ではなくて、世界でこの人強いと言われるようなプレーヤーになりたい。配信したら海外から視聴者が来てくれるような選手になりたいと思っているので、本大会でも個人で結果を出していきたいと思う。個人でポイントが稼げればそれはチームに貢献できるので。

――今回のMOST KILLのボーダーはいくつぐらい?

Wesker選手: 1ゲーム4キル計算で72ぐらい? 上手くハマればそれぐらいは行けると思う。それぐらい自信がある。これぐらいビッグマウスのほうがおもしろいでしょ(笑)。

――ここを観て貰いたいという所はあるか?

Wesker選手: フィジカル。撃ち合い。戦闘。そこが一番選手として輝いているかなと思う。なかなか画面に映らないと思うので、キルログを見ておいて欲しい(笑)。

――ファンに向けてメッセージを。

Wesker選手: これまでずっと不甲斐ない結果で終わっていたんで、本大会では結果を出したいという気持ちしかない。応援よろしくお願いします。

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