「ガールズ&パンツァー」好きなら「World of Tanks」に来い!

【ガルパン×WoT連載】第11回:大洗は愛があふれる戦場だ!「第20回大洗あんこう祭」参戦レポート

「ガルパン」のステージイベントより。町は13万人もの来場者で溢れるようだった

 アニメ「ガールズ&パンツァー」(以下、ガルパン)とオンライン戦車アクションゲーム「World of Tanks」(以下、WoT)のコラボ連載。今回は11月13日に茨城県東茨城郡大洗町で開催された「第20回大洗あんこう祭」を取材してきたのでレポートする。

 大洗町(おおあらいまち、と読む)は言うまでもなく、「ガルパン」の舞台となった町である。人口は約17,000人で、観光地として知られてはいるが、落ち着いた港町という印象だ。その町に、「第20回大洗あんこう祭」は昨年を上回る約13万人の来場者があったという。人口の8倍近い人が集まる、とんでもないイベントである。

 筆者は「大洗あんこう祭」に参加するのはもちろん、大洗町に行くのも今回が初めて。いわゆる聖地巡礼も兼ねての取材だ。1日限りのイベントだが、朝から様々な出来事があった。イベントの楽しみをお伝えするのはもちろんだが、この記事を読んで興味を持ち、「来年は参加してみよう」と思った方のために、筆者が体験した様々な内容をお伝えしていきたい。

最初の戦場は大洗に着く前にある

水戸駅の大洗鹿島線への乗り継ぎで使う交通系ICカードの清算機
大洗行きの列車を待つ行列。さすがは「大洗あんこう祭」

 筆者が千葉県某所の自宅を出発したのは当日の朝5時半。「大洗あんこう祭」の開始は9時だが、8時過ぎには大洗に到着し、歩いて街中も楽しみながら会場まで向かおうという算段だ。

 都心方面から電車で向かう場合、JR常磐線を使って水戸まで行き、そこから鹿島臨海鉄道大洗鹿島線に乗り換え。3駅、15分ほどで大洗駅に到着する。……順調ならば。

 水戸駅での乗り換えはちょっとコツがいる。鹿島臨海鉄道はSuicaなどの交通系ICカードに対応していない。しかし水戸駅には8番線に大洗鹿島線があり、改札を出なくても行ける。8番線に降りる手前には交通系ICカードをタッチする機械があり、ここに触れると水戸までの料金が精算される。

 大洗鹿島線の支払いは、降りた駅(今回なら大洗駅)の窓口で、交通系ICカードまたは切符を提示して清算する。車内に車掌が居る場合(ワンマン電車もある)は、そこでも支払いが可能だそうだ。鉄道で後払いというのは馴染みがないので、知らないと困惑するかも。なお帰りの切符は大洗駅で購入できる。

 「大洗あんこう祭」の当日は、このタッチする機械の前に行列ができていた。都心方面から鉄道で来る人は同じ経路になるのだから当然だ。筆者もタッチしてホームに向かうと、そこには列車を待つ人の大行列が。やってきた列車にも乗り切れず、次の列車を待つことになった。イベント開始の1時間近く前に着くタイミングでもこの調子で、さらに後の時間帯ではホームに入れないほどの来場者になっていたそうだ。鹿島臨海鉄道としても、例年を遥かに上回る来客数に驚いたことだろう。

 ちなみに、乗り過ごした列車は「ガルパン」ラッピング列車だった。結果的にラッピング列車をばっちり撮影できたので、仕事的にはよしとしたい。

「ガルパン」ラッピング列車で大洗へ(筆者は乗り損ねたが)

「ガルパン」ファンを手厚く出迎える大洗駅

大洗駅に到着。ホームも列車もすでに聖地である

 満員の乗客を乗せ、力強いエンジン音を響かせて走る大洗鹿島線の気動車(大洗鹿島線は電化されていない)に揺られて大洗駅に到着。駅や周辺は田舎の風景なのだが、列車を降りた瞬間から「ガルパン」ネタが雨あられ。

 ホームにはこっそり戦車のプレートがあり、貼られたポスターは「ガルパン」絡みのものが多い。改札を出れば「ガルパン」グッズを売る店があり、駅の外には「ガルパン」ラッピングバスがある。そもそも大洗駅自体が「ガルパン」の聖地なので、何もなくてもファンは大喜びなのだが、驚くほど「ガルパン」に染まっている。「ガルパン」ファンとしては、予想外の大歓迎を受けてありがたいやら困惑するやら不思議な心境だ。

改札を出る前から、あちこちから「ガルパン」が目に飛び込んでくる。そして大洗港とフェリー「さんふらわあ」も聖地である
改札を出たらそこも聖地。案内所も外も「ガルパン」だらけの大歓迎ぶり

(石田賀津男)