Windows 10 ゲームマラソン
「ファンタシースターオンライン2」 無料で遊べる大作アクションRPG
多彩な武器とスキル、クエストに育成要素……3年分の圧倒的なボリュームが魅力
(2015/8/10 12:00)
セガがサービス提供中のオンラインアクションRPG「ファンタシースターオンライン2」(以下、「PSO2」)。「ファンタシースターオンライン」シリーズの最新作として登場し、サービス開始から丸3年が経過した。登録ID数は350万を突破し、現在も高い人気を誇る本作は、国産の本格派オンラインゲームとしても重要な存在になっている。本日の「Windows 10ゲームマラソン」は「PSO2」を紹介しよう。
Windows 10への対応状況(8月5日現在) | |
---|---|
動作状況 | ★★★★★(正式対応) |
メーカー対応 | 正式対応済み |
Windows 10独自機能 | Gamebar、GameDVR、Xbox App(ウィンドウモードのみ) |
不具合報告 | 特になし |
サポート情報 | 「PSO2」が正常に動作することを確認いたしました |
常に何かが起こっている! 重厚で多彩なゲームを無料で楽しめる
本作は敵を倒して強力な武具を揃えていく、ハック&スラッシュと呼ばれるゲームに分類される。シリーズ初代の「ファンタシースターオンライン」は、3Dアクションでハック&スラッシュを実現したことで高い評価を受けた。「PSO2」も基本スタイルはその伝統を受け継いでおり、複数の武器やテクニック(魔法のようなもの)を使った3Dアクションが楽しめる。
本作の特徴は、シリーズの伝統を守りながらも、オンライン専用タイトルとして圧倒的なボリュームを持つところにある。武器の多様性のみならず、職業も複数用意されており、それぞれに特徴的な武器やスキルが用意されている。転職も自由にでき、職業ごとにレベルが設定されている。
ゲームはクエストを受けてフィールドへ出発し、指定された目標の達成を目指す、というのが基本的なルール。本作ではこれに、様々なNPCから依頼されるクライアントオーダーや、フィールド上で突然発生するエマージェンシートライアルなど、複数のイベントシステムが重複して発生する。ただクエストを受けて淡々と敵を倒していくだけではなく、常に何かが起こっている状態が続いて、プレーヤーを飽きさせない。
他のプレーヤーとパーティを組んでクエストに挑むことも可能だが、ある程度ゲームを進めると、NPCを仲間に呼べるパートナー機能も用意されている。複数のパートナーを呼び出してクエストに向かえば、1人でもパーティプレイが楽しめる。もちろん他のプレーヤーとパーティを組むためのシステムも用意されており、同じ目的のプレーヤーを募ってクエストに出かけることも可能だ。
他にも様々な要素が満載の作品だが、マニュアルを読みこんで準備する必要はない。ゲームを始めると、重要な地点ではチュートリアルが出現し、ゲームを遊びながら多彩な要素について学べる。シリーズ未体験の人や、オンラインゲームに慣れていない人も、気軽に遊べるよう配慮されている。
そして本作のすごいところは、これらのゲーム部分は無料で楽しめるという点。有料部分はアイテム倉庫などの補助機能と、衣装などのアバター要素となっており、お金を払っても強力な装備が買えたりはしない。キャラクターの能力はあくまでゲームプレイによって伸ばしていくことになる。
PC版ならではのインターフェイスと動作の軽快さが魅力
Windows 10上での動作については、プレビュー版の時点で特に問題なくプレイできていたが、8月5日、改めてセガは、最終的な動作確認が完了し、正常に動作することを発表した。
本作はPlayStation Vita版も用意されている。同じキャラクターを使い、同じゲーム内容でプレイできるので、家ではPC、出先ではPS Vitaという使い分けが可能だ。さらにスマートフォンで遊べる「PSO2es」もある。こちらはソーシャルゲーム的な内容だが、相互連動機能でキャラクターやアイテムを共有できる。
Windows版の特徴は、やはり最も美しいグラフィックスで楽しめる点だ。本作のサービス開始当初は、非常に細かく設定できるキャラメイクも話題になった。1人1人のキャラクターの僅かな違いを感じられるのも、高解像度で遊べるWindows版だからこその魅力だ。特に本作は三人称視点のゲームなので、自分が気合を入れて作ったキャラクターを美しい映像で見たいと思うのは自然なことだろう。
それでいてゲームは軽快に動く。動作環境は、CPUがCore 2 Duo E6300以上、ビデオカードがGeForce 7800 GTまたはRADEON HD 2900 XT以上と数世代前のレベルになっている。さらにCore i7/i5 3000シリーズ(Ivy Bridge)の内蔵GPUであるインテル HD グラフィックス 4000シリーズでも動作するとしており、現在発売されているPCのほとんどで問題なくプレイできるはずだ。
PCならではのキーボードとマウスの操作も快適だ。シリーズ的にはゲームパッドで操作したいと思う人も多いはずだが、W/A/S/Dキーで移動、マウスで視点移動、クリックで攻撃という操作になっており、FPSなどのPCゲームに慣れた人ならこちらの方がスムーズに遊べる。ターゲットは近くにいるものを自動で狙うが、照準を画面中央に固定するTPSスタイルにも変更でき、遠距離武器ならまさにFPS感覚で遊ぶこともできる。大型の敵の弱点を狙うというアクションも、これなら楽々こなせる。
本作はこれまでにも、度重なるバージョンアップでゲームが拡張されてきた。その圧倒的なボリュームは、サービス開始から3年という時間をかけて、開発者と多数のプレーヤーによって生み出されたものだ。今から遊ぶプレーヤーは、3年分積み重ねられた完成度でゲームを始められるとともに、これからの進化も見ることができる。Windows 10が登場した今からでも遊んでいただきたい大作だ。
(C)SEGA