山村智美の「ぼくらとゲームの」

連載第62回

セガのロードマップ「Road To 2020」から、休眠中タイトルの復活にいろいろと期待が高まる話

この連載は、ゲーム好きのライター山村智美が、ゲームタイトル、話題、イベント、そのほかゲームにまつわるあれやこれやを“ゆるく”伝えるコラムです。毎週、水曜日に掲載予定。ちなみに連載タイトルは、本当は「ぼくらとゲームの間にある期待の気持ち」。新しい体験の、その発売を、いつでも楽しみにしている期待の気持ち。そのままだと連載タイトルとしては長すぎたので……「ぼくらとゲームの」。

「あのゲーム大好きだったなー、もう続編とか全く出なくなっちゃったけど、いつか復活しないかなー。」と、ゲーム好きな人なら誰でもひとつは、こういう気持ちを抱いている作品があるのではないでしょうか。

セガの2017年3月期の決算説明会が行なわれました。

決算の説明会やその資料では、その会社が今後どのような取り組みをしていくのかも説明されますので、なかなかゲームファン目線でも見逃せないものがあるわけですが。

今年のセガでは、2020年までの取り組みやロードマップを記した「Road To 2020」も公開しており、注目していきたい項目が多数ありました。

セガサミーグループの2020年までの取り組み、ロードマップを記した「Road To 2020」

「Road To 2020」のゲーム分野からいくつか抜粋すると、

・PCゲーム強化
・タイトル数の厳選
・新規IPへの挑戦
・休眠IPの再活用等を含む過去のIPのリバイバル

などが注目どころでしょうか。

パッと興味を引くのは、やはり「過去のIPのリバイバル」。これはようするに過去に人気のあったゲームタイトルやシリーズを復活させたり活かしたりしていくということ。

こういう話題となるとコンテンツ資産が多く長年のファンも多いセガですので、「あのタイトルを作ってくれ!」という声がたくさん。セガの名作は今回に限らず、それこそいろんなタイミングで最新作を期待する声があがってきました。

これまでに新作が出て欲しいという声を目にしてきたものだと、

・「ジェットセットラジオ」
・「パンツァードラグーン」
・「バーチャロン」
・「バーチャファイター」
・「NiGHTS」

だいたいこのあたりが定番でしょうか。

ちなみに以前だとここに必ずと言っていいほど「シェンムー」がありましたが、「シェンムー3」は2015年のE3で電撃的に発表されて実現しましたので。今は「シェンムー1・2」のリメイクやリマスターを期待したいですよね。

パッケージゲーム分野では「有力IPのリバイバル(別ページでは休眠IPの再活用という記述もある)」というのが気になるところで、あんなタイトルやこんなタイトルの復活もあり得るのかも、と期待が高まります

「Road To 2020」では「PCゲーム強化」が挙げられているところも見所です。

最近でもセガとプラチナゲームズによる「ベヨネッタ」や「VANQUISH」のSteam版が登場しましたし、これまで以上に積極的な取り組みが想像されるところ。

日本でもPCゲームを遊ぶという人が以前よりもかなり増えたという印象がありますが、海外では元より大きな市場です。よりハイスペックな環境でゲームをプレイしたいというところからも、PC版を選ぶ人は増えています。

加えると「Road To 2020」には「タイトル数の厳選」もありますので。タイトルを厳選し集中させ、グローバル向けに大きなヒットを目指すのであれば、PC版の発売は欠かせないという時代になったという感があります。

今後に発売される新作も選択肢にPC版が欲しいところですけど、「ベヨネッタ」や「VANQUISH」のような過去作のPC版リリースも定期的に行なわれていくと嬉しいところですよね。

この「Road To 2020」では、パッケージゲームへの「新規IPへの挑戦」ももちろん掲げられていますし、過去のタイトルからどんなものが出てくるのか、新規タイトルにどんなものが出てくるのか。どちらにも期待していきたいところです。

ではでは、今回はこのへんで。また来週。