山村智美の「ぼくらとゲームの」
連載第60回
Amazonマーケットプレイスの妙に値段が安い商品には気をつけて頂きたい話
2017年4月26日 12:00
この連載は、ゲーム好きのライター山村智美が、ゲームタイトル、話題、イベント、そのほかゲームにまつわるあれやこれやを“ゆるく”伝えるコラムです。毎週、水曜日に掲載予定。ちなみに連載タイトルは、本当は「ぼくらとゲームの間にある期待の気持ち」。新しい体験の、その発売を、いつでも楽しみにしている期待の気持ち。そのままだと連載タイトルとしては長すぎたので……「ぼくらとゲームの」。
来週はゴールデンウィーク! というわけで、「よーし、Nintendo Switchを買って旅行の移動中にも遊んじゃお」とか、「欲しかったプレイステーション 4 Proを買ってがっつりゲームするぞ」的な人もいらっしゃるかと思うんですけど、今回はネット通販大手Amazon.co.jpでのお買い物に少しご注意頂きたいというお話です。
僕もご多分に漏れずAmazonのヘビーユーザーであり、買い物しまくりであり、宅配業者さん本当にいつもありがとうございますなわけですが、
少し前から変な価格設定のAmazonマーケットプレイス出品を見かけるようになりました。(マーケットプレイスとは、Amazon以外の販売者が商品を出品し、販売しているものです)
それこそ普通は定価近い値段で売られている最新タイトルのゲームが半額以下で出品されていたり、それこそ1円とか100円で出品されていたりと、あり得ない価格設定で出品されているものが多数。
最初にそういうマケプレ出品を見かけたときには、「これはなんだか怪しげだなぁ……」なんて思いつつも、どうせすぐに消えるだろうなんて軽く考えていたのですが……。
そういう怪しい出品はどんどんと増え、今ではAmazonで主なゲームやハードを見ると、ほとんどの価格表示が滅茶苦茶という有り様。
記事掲載時点での画像も掲載しておきますが、Nintendo Switch本体が新品で2万円以下だとか、PS4 Proが2,800円~2万円台といった値段で出品されています。
もちろん、特殊な理由もなくそんな値段で買えるわけがありません。
こういった異常に安い値段のマーケットプレイス出品は購入したとしても商品は届かないようですが、
それでも商品を送るための購入者の住所や氏名は、販売側に伝わってしまいます。そうした個人情報の取得を目的にしている可能性があるわけですね。
(購入に使ったクレジットカード番号などの支払い情報は販売業者には伝わりません。販売者への支払い金額はAmazonからの振り込みになります)
当初このような目的と思われる出品は、それこそ高額な製品が1円や100円といった、さすがに誰が見ても怪しいとわかるような金額になっていたり、商品の発送元がアメリカや中国になっていたりとわかりやすかったのですが、
このコラムの内容を書くために調べてみたところ、今ではそこそこのお値段(とは言ってもものすごく安い)で、発送元も日本だったりと、一見すると「もしかしたら、あり得るのかな?」なんて思ってしまいそうな出品設定になっているものが多く見られました。
以前よりも巧妙になっているようで、これがさらに巧妙になっていくと、問題のない出品がどれなのかを見極めるのも難しくなっていくかもしれません。
ちなみに僕はAmazonマーケットプレイス出品用のアカウントも登録していまして、そちらでログインした先ではマーケットプレイス出品について相談ができる「セラーフォーラム」が利用できるのですが、そちらを見てみると、やはりそうした詐欺による影響を危惧する声があり、実際にここ最近の売り上げに影響が出ているという書き込みもありました。
Amazonマーケットプレイスそのものの利用に、販売、購入どちらの側にも大きな影響が出てきてしまっているようです。
これについては、1日も早いAmazon公式による発表と対応を望みたいですが、それまでは異様に安い販売価格にすぐに飛びつかず、出品アカウントの説明や、出品商品のコンディション説明などをよくチェックして、きちんとした販売者かどうかを見極めてもらいたいところです。
ではでは、今回はこのへんで。また来週。
【お知らせ】
5月3日のゴールデンウィークは連載をお休みさせていただきます。次回掲載は5月10日となります。