山村智美の「ぼくらとゲームの」
連載第54回
ピアノのメロディーがまた素晴らしい「ゼルダの伝説 BotW」にどっぷりでエンドレスハイラルな話
2017年3月15日 12:00
この連載は、ゲーム好きのライター山村智美が、ゲームタイトル、話題、イベント、そのほかゲームにまつわるあれやこれやを“ゆるく”伝えるコラムです。毎週、水曜日に掲載予定。ちなみに連載タイトルは、本当は「ぼくらとゲームの間にある期待の気持ち」。新しい体験の、その発売を、いつでも楽しみにしている期待の気持ち。そのままだと連載タイトルとしては長すぎたので……「ぼくらとゲームの」。
「ゼルダの伝説」の伝説がまたひとつ。
世界中から絶賛の声が巻き起こっている「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」ですが、僕ももちろんプレイしてます。ちゃんとしたレビューはこちらに掲載されておりますのでそれをご覧頂くとして、こちらでは僕が好き勝手に書き散らしましょう。
まずは、そうですね……
Nintendo Switch版でプレイ中の僕は、いろんなスタイルで遊べる「Nintendo Switch」と、いつまでもアレやろうコレやってみようが止まらない「ゼルダの伝説 BotW」の組み合わせに、
完全に生活をやられてるんですよ。
原稿書き中に「あー、ちょっと休憩。15分だけゼルダやろうかな……」
なんて思うと、気づいたら2時間ぐらい経つんですよ。
まぁ、それぐらいは良いゲームと出会ってしまうとよくあることなんですけど。
(よくあっちゃダメなのはわかってますけど、もうしょうがないんですよ。しょうがないの)
そこからご飯を食べようとなると、Nintendo Switchをドックから取り出して小脇に抱え、ご飯を食べ終わったあとにおもむろにテーブルモードで設置。テレビを見ながら両手ぶらりJoy-Con持ちの脱力ゲーマースタイルで2時間ぐらい経つじゃないですか?
で、だんだんバッテリー残量が気になってきて、「っていうか、ドックに刺してテレビでやればいいじゃん」っていうことに気がついて自室に戻って続きを遊び、また2時間ぐらい経つでしょう?
さすがに疲れてきたから横になるかーっとベッドに向かうと、やっぱりドックからNintendo Switchを取り出して、横になりつつ携帯モードで続きをやりますよね?
体力の限界が近づいてくるとさすがに一時中断。ドックにNintendo Switchを戻してタブレットでネットを見るんですよ。もちろん「ゼルダの伝説 BotW」の情報とか感想なんかを見たくなるわけで、ネタバレに遭遇しないようにドキドキしつつ読むわけですが、そのなかで自分の知らなかったアレコレを知って「これ、やってみたいな」って思うと、またドックからNintendo Switchを取り出してプレイ再開しちゃうのは、もうしょうがないですよね?
そんなこんなで深夜もどっぷり。下手するとカーテンの向こうが明るくなってくる始末。
僕はもうダメだ。ハイラルのことは僕に任せてくれ。現実世界のことはみんなに任せたよ……とか、わけのわからないことを思いつつ、眠りにつくわけです。
エンドレス ハイラル。
エンドレス Nintendo Switch。
広い世界に遊びがたっぷり詰まっているゲームと、Nintendo Switchの組み合わせはまぁ強烈ですよ。
いろんな褒められ方がすでに溢れかえってる勢いの「ゼルダの伝説 BotW」ですけど、僕は音楽を褒めていきましょう。
「ゼルダ」シリーズには珍しいピアノがメインの曲が、今作では非常に印象的です。
風の音や虫の音などの環境音に、単音のピアノによるメロディーが乗っていく、あの哀愁の深さ。ピアノ曲にも少しコミカルなものや、もの悲しいものもありますが、特にもの悲しいメロディーラインの曲だと世界の中での孤独感が高まってきて、それが余計にこの世界の広さを強調させるところもあり。
そんなピアノ単音のメロディーから、忍び寄るようにストリングスで「ゼルダ」のメインテーマが聞こえてきたときの高揚感たるや! もう素晴らしいです。
ピアノ短音でのシンプルなメロディーが、素朴さ、それに暖かさも感じさせつつ、短音だからこその響きには美しさもあり。そんなメロディーを聴きつつ夕陽に輝く草原の光景なんかを目の当たりにしたら、
そりゃーキャプチャボタン押しますよ。スクショ保存です。
今見てみたら、僕は300枚ちょいスクショ保存してました。
このゼルダシリーズとしてはちょっと異色なピアノ曲が、ほのぼの感も、寂しくなるぐらいの世界の広さ感も、美しさも。今作のいろんなものを高めていると思えます。音楽の力は偉大。
さてさて、YouTubeでは任天堂アカウントにて「The Making of The Legend of Zelda」というメイキング映像が公開されております。
こちらも必見な内容なのですが、メイキングのインタビューだけに、多少ネタバレというか、いろんなシーンやお話が出てきますので。ある程度以上はプレイしたという人や、メインストーリーはクリアしたよという人にオススメです。
……これを見ると、また「ゼルダの伝説 BotW」をプレイしたくなること間違いなしです。
そういえば、このコラム連載は昨年の3月10日が第1回でしたので、なんと1年を迎えてしまいました。いつもこんな駄文を読んでくださっている皆様のおかげです。これからもこの連載らしく、ゆるゆるとがんばりますので、よろしくお願い致します。
ではでは、今回はこのへんで。また来週。