PSPゲームレビュー
サモンナイト5
前作から約6年半振りとなるファン待望のシリーズ最新作が遂に登場!
- 発売元:
- 開発元:
- プラットフォーム:
- PSP
- 価格:
- 5,980円
- 発売日:
- 2013年5月16日
- プレイ人数:
- 1人
- レーティング:
- CERO:B(12歳以上対象)
(2013/6/3 00:00)
5月16日、バンダイナムコゲームスからプレイステーションポータブル用ファンタジックシミュレーションRPG「サモンナイト5」が発売された。価格はUMD版が5,980円、ダウンロード版が5,380円。プレイ人数は1人。開発は、リメイクされたPSP「サモンナイト3」、「サモンナイト4」を手がけるフェリステラ合同会社が担当している。
データインストールに対応しており、利用するには370MB以上の空き容量が必要。シーン切り替えが多く、ロードが発生する場面は多いが、データインストールを利用すれば、快適にプレイできる。
リィンバウムを舞台にした召喚師とその響友(クロス)の物語。
よく喋り、表情豊かな会話シーンにも注目!
【世界観:サモンナイト5序文】
「異世界・リィンバウム」――そこは、さまざまな魂が出逢う場所。
分かたれし4つの異界をつなぐ楔であり、悠久なる楽園の礎となるべき世界。
界と界が相討つ哀しき戦いを経て、生きとし生けるものたちは「界の意思(エルゴ)」の庇護を離れるという道を選んだ。「響融化」によって結界という壁が取り払われ、交じり合ってゆく世界で彼らは、ぎこちないながらも共存共栄の道を歩みはじめる。
古き召喚術の理(ことわり)は失われ、対等な形で結ばれる新たなる「誓約」。魂の絆で結ばれた者たちは「響友(クロス)」と呼ばれ、生涯の友として苦楽をともに生きていく。
世界の架け橋となる彼らを見守り、また、異界間の諍いを調停する者たち。それが、「異世界調停機構(ユクロス)」に属する、新たなる「召喚師」である。
シリーズ正統続編である本作の舞台は、シリーズファンにはお馴染みのリィンバウム。公式サイトでも公開されている通り、「サモンナイト3」の主人公が登場したりファンには嬉しい要素もある。こう説明すると、「シリーズを遊んでいないと楽しめなさそう」と思うかもしれないが、本作に登場するのは新たな主人公であり、単体で楽しめる物語になっているので安心してもらいたい。
とはいえ、過去シリーズを遊びたくなる人もいることだろう。現在、シリーズの全タイトルがPSPで遊べるようになっている。「1」と「2」はゲームアーカイブスとして、「3」と「4」はオリジナル要素を加えたリメイク版として発売されている。なお、本作の発売を記念し、「1」と「2」は6月17日まで通常の半額となる300円で配信されている。
本作ではアドベンチャーパートとバトルパートの2つでゲームが進行していくが、アドベンチャーパートでの会話シーンが豊富に用意されており、物語や世界観が存分に味わえる。主人公はバトル中のみボイス付きだが、他のキャラクターたちはボイス付きでよく喋る。
また、PSP「俺の妹がこんなに可愛いわけがない ポータブル」から始まり、同社の多くのタイトルで用いられている「LIVE 2D」の技術は本作でも採用されており、キャラクターたちは豊かな表情を見せてくれる。この点に関しては公式サイトのPVを見てもらうのが早いだろう。
2人の主人公と4人の響友。響友により主人公の性能は大きく変化!
ゲームを始めると、女主人公「アルカ」と男主人公「フォルス」のどちらかを選択。また、最初にプレイすることになる「第0話」では響友となる人物を4人の中から選択する。
「第0話」は、幼少期の主人公が故郷で起こったある事件をきっかけに、響友と出会い、召喚師になる道を目指すことになるエピソードが描かれる。
このエピソードの中で、主人公の危機を救ってくれた相手に対し、お礼としてあげるプレゼントに何を選ぶかによって、今後行動を共にする響友が決定。選んだ響友により、主人公が使える術や武装などが変化する。それぞれ性能は異なるが、どれを選んでもゲームを進める上で困ることはない。迷ったなら、好きなキャストで選択してみるのもいいだろう。