★PSPゲームレビュー★
心地よい爽快感と戦略性! ゲーム初心者も安心のおすすめアクションタイトル 「100万トンのバラバラ」 |
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主人公の攻撃隊長である「ティトリ」を操作して、敵の攻撃を避けながら空中を浮遊する敵の戦艦を切断していくアクションゲーム。戦艦を「撃つ」のではなく「切る」というユニークなアイデアと、童話の挿絵や切り絵をほうふつとさせるグラフィックスおよび軽快なBGMが作り出す世界観は、他の作品ではちょっとお目にかかれない独特の味わいがある。
なお筆者は、本記事を「ストーリーモード」の全ステージをクリアしてエンディング画面を見るまでプレイした時点(※達成率で言えばおよそ40パーセント)で執筆している。よって、ゲーム中に登場するすべての要素には必ずしも触れているとは限らないので、あらかじめご了承をいただきたい。
■ 初心者でも安心して遊べる簡単操作を実現
本作品は各ステージごとに1体ずつ敵の戦艦が登場し、ティトリは戦艦のボディにしがみつきながらノコギリを使用して、戦艦のボディをバラバラにして切り落とすというゲームである。制限時間がゼロになる前に、戦艦をどんどん切断して画面左上に表示された戦艦の大きさを100パーセント(初期値)からゼロパーセントにすればステージクリアとなる。また、ステージによっては大きさをただゼロパーセントにするだけでなく、特定のアイテムを回収したり切断禁止の地点を避けるなどといったように、クリア条件が複数設定されている場合もある。
操作方法は、方向キーまたはアナログパッドでティトリの移動、○ボタンを押すとノコギリを使用して足元の地点に切り込みを入れることができる。○ボタンを押したまま移動することで戦艦に連続して切り込みが入り、切断に成功すると、戦艦全体から小さい方のボディが落下して消滅する。缶詰のフタを缶切りで切るのと同じ要領だと考えてもらえばわかりやすいだろうか。
マップ(戦艦)上のあちこちには敵キャラが出現し、触れると当然ながらミスとなる。敵が近付いてきたら触れないように避けるか、Rボタンを押してシールドを構えた状態で攻撃をガードすればミスを防ぐことができる。ミスをすると、ティトリの後をついてくる仲間のキャラクターが1人ずつ減っていき、ティトリが1人だけの状態の時に敵に触れた場合はゲームオーバーとなる。つまり、仲間がいわゆる「残機」の役割を果たしていることになる。ほとんどのステージでは仲間が2人いる状態からスタートするので、昔からよくある3機設定のアクションゲームと同じ感覚でプレイできるようようになっている。さらにマップ上の牢屋に閉じ込められている仲間を探し出して救出すれば、ティトリの「身代わり要因」(すなわち「残機」)をさらに増やすことも可能だ。
敵を倒すときは、ノコギリを使って直接切ることはできないので、敵のいる場所を囲むようにして戦艦に切り込みを入れ、切断した破片ごと敵を落下させることが必要だ。ただし空を飛ぶ敵に対しては効かないので、もし空中を移動する敵が接近した場合は避けるかガードでやり過ごすことになる。主人公がいつも携帯している武器を使っても、敵を直接倒すことができないという実に珍しいアクションゲームだ。
仲間が1人以上いる状態で□ボタンを押すと、その場にボムをセットすることができる。ボムは通常のノコギリでは切ることができない、鉛色に描かれた硬い装甲部分や敵キャラをも破壊する強力な性能を持つが、ボム使用後には仲間が1人ずつ戦艦から脱出していなくなってしまう。よってボムは「残機」と引き換えでの使用となるため、無闇に使用するとゲームオーバーのリスクがその分高くなる。また、万が一ボムで切断した瞬間にティトリが(小さいほうの)破片上にいた場合は、そのまま落下に巻き込まれて即ゲームオーバーとなってしまうので注意が必要だ。
敵を破片に巻き込んで倒したり、ときどきマップ(戦艦)上に落ちている「やるンケル」というアイテムを取ると、画面左端に表示されているティトリの「やる気ゲージ」がアップする。この「やる気ゲージ」がたまっている状態で△ボタンを押すと「やる気アタック」が発動し、ティトリが無敵状態になると同時に装甲も切れるようになる。また発動中は移動速度がアップし、なおかつ○ボタンを押さなくてもノコギリを自動的に使用するので非常に便利だ。「やる気アタック」は「やる気ゲージ」の残量がゼロになるまで効果が持続し、たとえ「やる気ゲージ」が満タンではなくても任意のタイミングで発動させることが可能だ。ただし、「やる気アタック」発動中はティトリの方向キーに対してのレスポンスが低下する(※急に向きを変えることができなくなる)ので、敵が密集していたりスペースの狭い場所では、使用するとかえって身動きがとりにくくなってしまうデメリットが発生するケースもあるので注意したい。
○ボタンで戦艦を切断、□ボタンでボムの使用、そして△ボタンによる「やる気アタック」。攻撃の要素はこの3つだけしかなく、操作自体も実に簡単だ。敵の攻撃をガードする際は、Rボタンをずっと押しっ放しにしていれば絶対にミスにならないので、危険を感じたらシールドをずっと構えておき、敵がシールドにぶつかって跳ね返ったスキに脱出すればよい。ガードの操作についても、後述する「チュートリアルモード」のステージで何回か練習すれば誰でもすぐにコツをつかめることだろう。
【スクリーンショット】 | ||
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硬い装甲も敵も瞬時に破壊する強力なボム。使うたびに仲間のストックが減るので乱用は禁物 | ||
アイテムを取ったり、破片に巻き込んで敵を倒すと画面左の「やる気ゲージ」が加算される | ||
「やる気アタック」を発動するとティトリが無敵状態になり、通常は切れない硬い装甲もあっという間に切断することが可能。効果は「やる気ゲージ」がなくなるまで持続する |
■ 3種類のゲームモードと豊富なステージ数を盛り込み、高い爽快感および戦略性を実現
ゲームモードは、「ストーリーモード」、「チャレンジモード」、「チュートリアルモード」の全3種類。アクションゲームが得意な人であれば、いきなり本編の「ストーリーモード」から始めても特に問題はないだろうが、初回プレイ時は必ず「チュートリアルモード」を選択し、仲間たちのアドバイスに従って基本となる操作方法や攻略テクニックをまず覚えることをおすすめしたい。なお、「ストーリーモード」と「チャレンジモード」には「ノーマル」および「イージー」の2種類があり、プレーヤーの腕に合わせた難易度を自由に選んでプレイできるようになっている。なお、「チュートリアルモード」は「イージー」のみが存在する。
筆者が最初にプレイしてまず思ったのは、ノコギリで戦艦を切り落としたときの爽快感が高いこと。小さな主人公よりもはるかに巨大な戦艦を切り落とし、徐々にバラバラになっていく様子を見ていると実にスカッとする。また1度に数千トンもの大きな破片を切り出して落下させると、一瞬画面が静止してから破片がゆっくりと沈んでいく演出もあり、爽快感がさらに増すようになっている。ただ欲を言えば、大きな破片を落としたときの演出はビジュアル、サウンドとももっと派手にしたほうがよかったようにも思えるが、演出を過剰に入れたためにゲームのテンポを遮断してしまうリスクを避けたいという、開発スタッフの配慮があったのではないかと推測される。
さらに一定量以上の大きな破片を落としたときには、タイマーの減少を一時的にストップさせる効果が発生するメリットもある。よって、余裕があるときはなるべく大きな破片になるよう、切り込みの入れ方をよく考えてプレイすることが攻略上極めて重要なポイントとなる。同じく、ボムの効率のよい使い方をマスターすることも攻略には欠かせない要素。ボムの効果範囲は、ときどきマップ上に落ちている「ファイアプ」というアイテムを取ると2段階まで火力がアップし、さらに矢印の書かれたアイテムを取るとボムの効果範囲が矢印の方向へと変化する特徴がある。どのステージでもただ闇雲にボムを置くのではなく、爆発後にどの向きに切り込みが入るのかをよく考えながらプレイすることが必要だ。
上記のような攻略テクニックは、全7ステージの「チュートリアルモード」をひととおりプレイすることで学べるようになっているが、このモードにおけるステージ構成が実によくできている。たとえば5面では敵の攻撃のガード方法、7面ではボムの使い方などといったように、いずれのステージとも1面につき1個のテーマに絞って各種テクニックが練習できる構成になっているので、プレイしながら自然に操作方法が覚えられるようにうまく設計されている。初心者でも簡単に遊べるよう十分配慮して作られているところに筆者はとても好感が持てた。
【スクリーンショット】 | ||
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1回の切断で大きな破片の落下に成功すると、一瞬画面が静止してからゆっりと落下する演出がありプレーヤーの快感を増幅させる。タイマーが一時的にストップする効果もあるので、どんどん「大量切断」を狙っていきたい |
「チュートリアルモード」は全7ステージ。「タテタテ」、「ヨコヨコ」など矢印の書かれたアイテムを取ることよってボムの効果範囲が変わる仕組みは必ず覚えておきたい |
「ストーリーモード」は最初は1面だけしかプレイできないが、クリアに成功すると2面のプレイが可能となり、以下同様に1ステージをクリアするたびに次のステージが順番に登場し、1度出現したステージは以後何回でも遊べるようになる。一方、「チャレンジモード」は最初から10ステージ分がプレイ可能で、ステージクリア後の成功報酬としてもらえる「ネジ」を一定数以上集めることで、遊べるステージがどんどん追加されるようになっている(※「ネジ」は「ストーリーモード」でも取得可能)。また「チャレンジモード」では戦艦をただ切断するだけでなく、すべての敵を破片に巻き込んで倒したり、あるいはすべての仲間を救出してなおかつノーミスでクリアするなどといったように、ステージごとにさまざまなクリア条件が設定されているものが多い。
いずれのモードとも、ゲームを面白くしている最大の要素は登場する戦艦(ステージ)および敵の数の豊富さと、それにともなう戦略性の高さにある。戦艦はすべて船や飛行機型のデザインなのかと思いきや、アリやテントウムシ、カメなどの生物をモチーフにしたものや、あるいは何とも形容しがたい幾何学的で複雑な形状のものが出てきたりと、ステージによってタイトルどおりのバラバラ。各ステージごとにどこをどう切断すれば効率よく破片が落とせるのか、攻略法も当然ながらガラリと変わってくる。ステージ選択画面、およびゲーム開始前のデモシーンでは必ず戦艦全体のマップが表示されるようになっているので、これを見ながら「最初はこの部分に切り込みを入れて、次はここにボムを仕掛けて切断すれば楽になるハズだ……」などというように、攻略法をあれこれ思案しながらプレイするのが実に楽しい。
しかし、広いマップのステージだと1画面内にはとても納まり切れないので、デモを見ただけでその形状をすべて暗記するのは正直難しい。そこで活用したいのが、全体マップ表示とズームアウト機能である。もしゲーム中で困った場合は、セレクトボタンを押すとポーズがかかり、いつでも全体マップが見られるのでとても便利だ。またLボタンを押すと、画面がズームアウトして通常よりも広い範囲を見ることができるようにもなっている。ズームアウト時はポーズがかからないが、Lボタンを押したままプレイすることでより多くの敵やアイテム、牢屋の位置などを確認しながらプレイができるので実戦では非常に役立つ。これらの機能を搭載したことによって、途中で道に迷ったり牢屋の場所を忘れてしまったりすることが少なく、プレーヤーがより快適に遊べるようになっている。
【スクリーンショット】 | |
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戦艦のデザインはどれも実に個性的。どんな切り方をすれば大きな破片が落とせるのかを考えながらプレイするのが実に楽しい |
セレクトボタンを押すとポーズがかかって全体マップが表示され、Lボタンを押すとズームアウトの状態でプレイできる機能のおかげで、より快適にゲームを遊べるようになっている |
また終盤のステージに進むと、装甲の占める割合が多めになっている戦艦もたびたび登場する。このようなステージではただ闇雲に切断を繰り返していると、もうあと少しでゼロパーセントという段階になって装甲部分ばかりが残ってしまい、切断できる場所がなかなか見つからずに困ってしまうことがしばしば起きる。さらに、もし万が一「やる気ゲージ」や仲間のストックがない状態に追い込まれた場合は、切断できる場所が見つからずに手詰まり状態になってしまうリスクも発生する。このように本作品では、敵を切ったり避けたりするテクニックだけでなく、切る場所や順番などをよく考えながらプレイするというパズル的な思考も要求されるのである。
敵キャラクターは種類によって行動パターンがまったく異なる。いつも同じ場所を行ったり来たりする敵がいたかと思えば、プレーヤーがせっかくノコギリで切った亀裂を修復したり、あるいはティトリをしつこく追ってくるホーミングミサイルを連発する砲台など、バリエーション豊かな敵が行く手を阻む。戦艦の形状とともに、敵の動きもじっと観察して攻略法を考えながら楽しめるのも本作品のいいところである。
「ストーリーモード」および「チャレンジモード」とも、筆者がプレイした限りでは難易度は全体的にやや低めに抑えられ、初心者でもストレスなく楽しめるように調整してあるという印象だ。「ストーリーモード」では25面を超えたあたりから急に難しくなるものの、それでも不条理なまでに難しいと思うようなことは一切なかった。
無事エンディングを見終わってもまだ飽き足らないという人は、ある条件を満たすことでプレイが可能となる「イージー」と「ノーマル」よりも難易度の高い「ハード」や、クリア時間を競う「タイムアタック」を選んで遊ぶとよい。敵の攻撃がより激しくなったり、制限時間が大幅に短縮されたりしているので、「ノーマル」よりも格段に歯ごたえがあるハズだ。また、本作品にはゲーム全体の達成率をパーセンテージで表示する機能もあるが、同じステージでも「ノーマル」と「ハード」とでは達成率を別々にカウントするので、100パーセント達成を目指すのであれば当然ながら全ステージの「ハード」をクリアすることが必要となり、エンディングを迎えた後でもかなりの遊び応えがあることだろう。
【スクリーンショット】 | |
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終盤まで装甲が多く残ると手詰まりになる危険もある。敵の種類も豊富で、特に誘導ミサイルを撃つ「ホーミング」や切り込みを修復してしまうサソリ型の「ザリクソン」は実に厄介な存在 |
「ノーマル」だけでは物足りないという人は、ある条件を満たすと解除される「ハード」や「タイムアタック」に挑戦して腕を磨こう |
ステージをクリアすると、★マークよる5段階評価をはじめ、残りタイムや救出した仲間の数などをもとに計算した得点などを教えてくれるリザルト画面が表示される。ここでもらえる「ネジ」を一定数以上集めると、前述の追加ステージとともに「みならい隊員」、「しんまい隊長」、「りっぱな隊長」などというようにティトリの階級がアップするようになっている。階級が上がったからといってティトリの性能が特にアップするわけではないが、プレーヤーの実力をはかるバロメーター的な役割として機能している。
さらにゲームを進めていくうちに特定の条件を満たすと、救出した仲間のリストを表示する「じゅうみんひょう」が閲覧できるようになったり、本作品の「テーマソング」が流れるムービーが「レコード(記録)」のメニューから見られるようになるなどの新要素がどんどん追加される。これらの要素を探し出すことも、プレーヤーのモチベーションを持続させるのにひと役もふた役も買っている。また達成率を上げるためには、「ストーリーモード」で救出した仲間の数を増やし、「じゅうみんひょう」のリストを埋めていくことも当然必要になるので、たとえ1度クリアしたステージであっても、まだ助けていない仲間を助けるための新しい攻略法を考えてやり込む楽しみも存在する。
さらに面白いのは、途中で救出に失敗して敵にやられてしまった仲間が「はかば」というメニューに登録されること(※「はかば」も「じゅうみんひょう」と同様に追加要素の一種である)。しかも、わざわざパーセンテージで「失った仲間たち」の割合および人数まで表示されるのが何だか(いい意味で)とてもおかしい。またゲームの進行上は特に意味はないが、ティトリが墓の前にいるときに△ボタンを押すと花束を捧げ、敬礼する演出があるのも実にユニークだ。
自らの腕を磨くために「ハード」や「タイムアタック」に挑戦するのはもちろん、「じゅうみんひょう」のコンプリートを目指してみたり、あるいは「テーマソング」などのオマケ要素を探し出して鑑賞にひたるなど、プレーヤーごとに自分好みの遊び方で楽しめるようになっているのも本作品の大きな魅力だ。
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リザルト画面を見ればプレーヤーの実力が一目瞭然にわかる。さらに「ストーリーモード」プレイ時は、救出した仲間の有無も合わせて確認ができる |
「チャレンジモード」は各ステージごとに異なるクリア条件にトライできるのが魅力。「ストーリーモード」とはまた違った攻略パターンの構築が要求される |
「ネジ」を集めることでティトリの階級がアップする。さらに特定の条件を満たせば、「じゅうみんひょう」や「テーマソング」のムービーなどが見られるようになっていく |
救出に成功した仲間は「じゅうみんひょう」に、失敗した仲間は「はかば」に登録される。ティトリがお墓に花を手向けて敬礼する演出は、プレーヤーに対して「次回は生還させてあげよう!」というモチベーションを喚起する効果もあるだろう |
■ ゲーム初心者にもぜひおすすめしたい良作
戦艦をノコギリやボムで切断するという、今までにない斬新なアクションが楽しめる「100万トンのバラバラ」。難易度やゲームモードに関わらず、どのステージでも2~3分程度あればクリアできるので、仕事や勉強で忙しい合間の気分転換などにも最適。前述したように難易度も低めに抑えられているので、これなら初心者でも問題なく楽しむことができる。
戦略面だけでなく、演出面が充実しているのも本作品の大きな魅力だ。童話や絵本に出てきそうな、ほのぼのとしたキャラクターおよび背景に統一されたグラフィックスが織り成す世界観は実に個性的で、見ているだけでも気分がなごむ。戦艦を切断したり、敵をやっつけたりして「戦う」ゲームでありながら、過激さや残酷さのようなものを一切プレーヤーに感じさせることがないのは、味方・敵双方のキャラクターが温かみを持ったデザインで丁寧に描かれているからこそであろう。
主に「ストーリーモード」において、ステージ開始時などに見ることができるキャラクター同士の会話イベントも面白い。プレーヤーに攻略のヒントを与えてくれるのはもちろん、お互いにまったく噛み合わない会話を繰り広げるギャグも随所に盛り込まれていてとにかく楽しい。また、ノイジークロークの坂本英城氏の作曲によるサウンドも秀逸の出来で、特にトランペットの軽快なメロディが奏でるメインBGMはとてもノリがよく、ゲームの世界観にぴったりシンクロしていて何回聞いても飽きることがない。老若男女を問わず安心しておすすめできる作品である。
なお、「新生活はバラバラ色キャンペーン」として、本作のダウンロード版が4月1日~4月7日の1週間限定で、期間限定価格2,800円にて販売されている。まだ遊んでいない人は体験版をプレイして、期間中に購入すればお得。参考にされたい。
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デモ画面に登場するティトリとその仲間たちが繰り広げる会話シーンは、さながらドタバタ喜劇のようで見ているだけでも面白い |
(C)2010 Sony Computer Entertainment Inc.
http://www.jp.playstation.com/
□「100万トンのバラバラ」のページ
http://www.jp.playstation.com/scej/title/100mt/
(2010年4月5日)