集英社、展示会「ジャンプフェスタ2010」を開催
試遊機初出展となるタイトルも多数登場!
12月19日、20日 開催 会場:千葉「幕張メッセ 国際展示場 展示ホール1~8」 入場料:無料 |
株式会社集英社は、12月19日、20日の2日間、千葉・幕張メッセでゲームやアニメなどの展示会「ジャンプフェスタ2010」を開催する。開催時間は、9時から17時(最終入場は16時30分)までで、入場料は無料。
「ジャンプフェスタ2010」は、幕張メッセのホール1からホール8まですべてを使って実施。集英社の発行する雑誌「週刊少年ジャンプ」、「Vジャンプ」、「ジャンプSQ.」のブースのみならず、ゲームメーカーブースも出展され、アニメやマンガのファンはもちろん、ゲームファンなど多くの人が会場を訪れている。
今回ゲームメーカーは、ホール1からホール6にかけて出展。4ホールから6ホールまでの展示ゾーンには、スクウェア・エニックスやカプコン、バンダイナムコゲームスやソニー・コンピュータエンタテインメントなどといった大手メーカーが名を連ね、ひときわ混雑していた。
出展タイトルのほうは、ワンピースやナルト、ブリーチや家庭教師ヒットマンREBORN!などのマンガを題材としたものに押され気味だった「ジャンプフェスタ2009」と比べると、集英社の版権が絡んでいないタイトルの数も増えてきたように思える。機種別に見ても、PSPとニンテンドーDS向けのソフトが多いのは前回と同じだが、プレイステーション 3やXbox 360などのタイトルの出展も増えている。
さて、本稿では発売前のタイトルに絞り、各メーカーのステージイベントで発表された新作タイトルの情報やブースに出展されていた試遊機の簡単な内容をお伝えしていく。
■ バンダイナムコゲームス:「NARUTO -ナルト- 疾風伝」シリーズの新作2タイトルを発表
バンダイナムコゲームスは、11タイトルという豊富なラインナップに加え、イベントを行なうステージをやや広めにとり、新作発表や豪華ゲストを迎えてのイベントを大々的に実施していた。中でも特に来場者の注目を集めたのが、「NARUTO -ナルト- 疾風伝」シリーズの新プロジェクトが発表される「『NARUTO -ナルト- 疾風伝』新プロジェクト発表会」だった。
「『NARUTO -ナルト- 疾風伝』新プロジェクト発表会」では、プロデューサーの佐々木氏が登壇し、2010年の発売が予定されている新作タイトルとして、PSP用「NARUTO -ナルト- 疾風伝 キズナドライブ」とPS3/Xbox 360用「NARUTO -ナルト- 疾風伝 ナルティメットストーム2」の2本のプロジェクトが始動していることを明らかにした。
佐々木氏の話によると「NARUTO -ナルト- 疾風伝 キズナドライブ」は、4人で協力してさまざまな任務に挑戦するゲーム(フォーマンセル・アクション)だという。選べるキャラクターは、攻撃型、回復型、支援型、万能型の4つのタイプに分けられ、それぞれの役割を各プレーヤーが状況に応じて遂行できるかどうかが肝となるようだ。例えば、支援型のシカマルが影縛りの術で強敵の動きを止めている間に、攻撃型のナルトが螺旋丸などの強力な攻撃を仕掛けるという具合だ。
PS3/Xbox 360用「NARUTO -ナルト- 疾風伝 ナルティメットストーム2」のほうは、プラットフォームとタイトル名、さらに2010年秋の発売に向けて鋭意開発中であることのみが明らかにされた。またいずれのタイトルも世界観を垣間見られる映像が上映され、ステージ前に集まった来場者たちの目を釘付けにしていた。ゲームの詳しい内容などは、今後の情報に期待したい。
1本目の新作タイトルは、PSP用「NARUTO -ナルト- 疾風伝 キズナドライブ」 | 4人のプレーヤーで協力して任務遂行を目指すゲームのようだ | 登場するキャラは、攻撃型、回復型、支援型、万能型の4つのタイプに分かれる |
「NARUTO -ナルト- 疾風伝 キズナドライブ」の主題歌は、ナルト役の声優・竹内順子さんの歌う「LIFE GOES ON」。ステージ上で実際に披露された | 2本目の新作タイトルである「NARUTO -ナルト- 疾風伝 ナルティメットストーム2」は、主なスペックのみの発表となった |
バンダイナムコゲームスのブースに出展されていた発売前のタイトルは、PS2「サモンナイト グランテーゼ 滅びの剣と約束の騎士」(映像出展のみ)、DS「デジモンストーリー ロストエボリューション」、DS「ドラゴンボールDS2 突撃!レッドリボン軍」の3本。このうち、「デジモンストーリー」と「ドラゴンボールDS2」は、試遊機も展示されていた。両タイトルともに今回が初出展となる。
「デジモンストーリー ロストエボリューション」の試遊機では、製品版の物語の一部をデフォルトのキャラを使って楽しめるようになっており、体験版の最後にいるボスを倒すとクリアとなる。制限時間は10分で、クリアするかゲームオーバーになるとその時点で試遊終了となる。
「ドラゴンボールDS2 突撃!レッドリボン軍」の試遊コーナーには、アドベンチャー編とマルチプレイを楽しめる試遊機が別々に設置されている。アドベンチャー編のほうは、配信されている体験版と同じ内容で、マルチプレイでは、悟空とクリリンを使って原作に登場するボスキャラの撃破を目指す。いずれも制限時間は10分。マルチプレイのボスキャラは、うまく立ち回れば倒すことができる。
■ ハドソン:Wii「お笑いパーティーゲーム100 バクショー!(仮)」を発表。試遊機も出展
同社の「ジャンプフェスタ2010」特設ページのステージスケジュールで事前に告知されていた、新作紹介ステージ「Wii新作タイトル」は、Wii用「お笑いパーティーゲーム100 バクショー!(仮)」。ステージイベントでは、簡単操作で手軽に遊べるミニゲームを集めたパーティーゲームであることを、実際に来場者にステージに上がってもらい遊び方などを説明しながら紹介した。
実際にプレイしつつ紹介されたミニゲームは、「レッツフライ」、「ザ・ハードパンチャー」、「スーパースタント」、「ハイスピードドラム」、「爆弾ヘディング」、「飛び込み危険50%」、「タンクバトル2」の7種。プレーヤー個人の力量だけでなく、運のみで勝敗が決まるものもあるなど、王道パーティーゲームとして気の会う仲間とワイワイ遊べそうな印象を受けた。なお製品版に収録されるミニゲームの数は、タイトル名が示すとおり100種の予定という。
ステージでの紹介だけかと思いきや、試遊機も1台設置されている。Wii「お笑いパーティーゲーム100 バクショー!(仮)」。2010年発売予定 |
■ スクウェア・エニックス:「ドラゴンクエストVI」などの試遊機をメインに展開
スクウェア・エニックスは、試遊機をメインにブースを展開。そのうち発売前のタイトルは、DS「ドラゴンクエストVI 幻の大地」、PSP「キングダム ハーツ バース バイ スリープ」、PS3「スターオーシャン4 THE LAST HOPE インターナショナル」、DS「エストポリス」の4本で、各タイトル共に多くの来場者が試遊待ちの行列を作っていた。
ステージでは、アーケード用「ドラゴンクエスト モンスターバトルロードII」の大会が実施された。その最中に、最新作「ドラゴンクエスト モンスターバトルロードIIレジェンド」の稼動が、2010年1月15日より開始されることや、DS用「ドラゴンクエストVI 幻の大地」の初回封入特典として「ドラゴンクエスト モンスターバトルロードIIレジェンド」のカードが付属することが発表された。これらの詳細は、追ってお伝えする。
「ドラゴンクエストVI 幻の大地」では、ゲームのオープニングから遊べる初心者向けのものと、すでに本作をプレイしたことのある人向けのセーブデータが用意された試遊機が出展されている。ベースは「東京ゲームショウ2009」(TGS2009)バージョンだが、内容は異なる。
「キングダム ハーツ バース バイ スリープ」の試遊機は、「TGS2009」バージョンとは異なる内容で、シングルプレイとマルチプレイ(最大3人)を楽しめる。シングル、マルチともにザコ戦が4ラウンド用意されており、それをすべてクリアするとボスとの戦いに挑める。制限時間は15分だが、ゲームに慣れてくればボスまでたどり着けるだろう。
「スターオーシャン4 THE LAST HOPE インターナショナル」の試遊コーナーでは、製品版のストーリーを普通に進めていては会えない可能性のあるボスと戦える。また、ボイスを英語にするなどメニュー設定も自由に変更できるようになっている。
「エストポリス」の試遊機では、製品版に収録される序盤のステージをプレイ可能。1人プレイで3人のキャラクターを切り替えながら、ダンジョンでのモンスターとの戦いやダンジョンのギミック解きを楽しむことができる。ゲームシステムとしては男性向きかと思いきや、行列に女性が多く見られたのが印象的だった。
■ カプコン:「戦国BASARA3」など3タイトルを集中的にアピール
カプコンは、PS3/Wii「戦国BASARA3」、PSP「LAST RANKER(ラストランカー)」、DS「大神伝 ~小さき太陽~」の試遊機を設置。これらのタイトルはステージイベントも実施され、集中的にプロモーションが展開されていた。
「戦国BASARA3」の試遊コーナーでは、徳川家康、石田三成、伊達政宗、真田幸村の4人のキャラクターで、15分間シングルプレイを楽しめる。プレイ可能なステージは、毛利元就のステージと徳川家康のステージで、どのステージになるかは選択するプレーヤーキャラクターによって決まる。
「LAST RANKER(ラストランカー)」の試遊機は、「ドロウサギの掃除」という修練(ミッション)をプレイできる。このミッションでは、まず「アバレウシ」、ランカーの順に戦い、どちらにも勝利すると最後にファズというライバルとなるキャラとの戦闘にチャレンジできるようになっている。
「大神伝 ~小さき太陽~」の試遊機は、「TGS2009」のときと同じく、4種の「筆しらべ」を体験できる「基本編」と基本編で学んだ「筆しらべ」を活用しつつステージを進んでいく「実戦編」の2つのモードで構成。ただし、いずれのモードもプレイするステージが「TGS2009」バージョンとは異なる。
PS3/Wii「戦国BASARA3」。スタイリッシュ英雄(HERO)アクション、2010年発売予定、価格:未定 | PSP「LAST RANKER(ラストランカー)」。RPG、2010年発売予定、価格:未定 | DS「大神伝 ~小さき太陽~」。アクションアドベンチャー、2010年発売予定、価格:未定 |
■ SCEJ:6本のPSPタイトルを追加出展
「100万トンのバラバラ」を体験プレイできる最初の機会。待ち時間は比較的短めだったので、気になっている人はブースを訪れてみては? |
SCEJは、事前には公表していなかったタイトルとして、「グランツーリスモ」、「みんなのスッキリ」、「リトルビッグプラネット ポータブル」、「100万トンのバラバラ」、「みんなのテニス ポータブル」、「勇者のくせになまいきだ:3D」の6本を出展。これらのタイトルがインストールされているPSPが設置されており、好きなものを10分間自由にプレイできる。
このうち発売前のタイトルは、「100万トンのバラバラ」、「みんなのテニス ポータブル」、「勇者のくせになまいきだ:3D」の3本で、「100万トンのバラバラ」は、初の試遊機出展となる。
体験版「100万トンのバラバラ」は、本イベントオリジナルのステージを2つ収録。巨大戦艦をバラバラに分解していくという本作の魅力が、比較的簡単な1つ目のステージと、ゲームに慣れた人でも苦戦する2つ目のステージに詰め込まれている。2010年2月18日発売予定で、価格は、UMD版が4,980円、ダウンロード版が3,800円。CEROレーティング:A(全年齢対象)。ジャンルは解体切断アクション。
「みんなのテニス ポータブル」の体験版では、1人用のエキシビジョンモードをプレイ可能。4人のキャラクターの中からプレーヤーキャラクターを選択して4セットマッチの試合を楽しめる。「みんなのゴルフ」シリーズのように、ジャストインパクトを決めるとナイスショットが出るわけではなく、わざとタイミングを外すことで相手のフォア側、バック側に打ち分けていく。2010年2月25日発売予定で、価格は、UMD版が4,980円、ダウンロード版が3,800円。ジャンルはテニス。
「勇者のくせになまいきだ:3D」では、本作からの新たな概念「水」を使った戦略の構築を体験できる。プレイ可能なステージは3つ。制限時間は10分だが、慣れてくれば3ステージともクリアできるという。2010年3月発売予定で、価格は未定。ジャンルはダンジョン・マネージメント。
□集英社のホームページ
http://www.shueisha.co.jp/
□「ジャンプフェスタ2010」のページ
http://www.jumpfesta.com/
(2009年12月19日)