★オンラインゲームレビュー★

とにかく攻撃! わいわい楽しいアクションRPG
充実したゲーム要素と、デザインセンスに注目

「ドラゴニカ」

  • ジャンル:オンラインアクションRPG
  • 開発元:Barunson Interactive
  • 運営元:ネクソン
  • 利用料金:基本プレイ無料・アイテム課金制
  • 対応OS:Windows XP
  • 発売日:1月20日より正式サービス開始

 ネクソンはオンラインアクションRPG「ドラゴニカ」の基本プレイ無料アイテム課金制の正式サービスを1月20日から開始した。「ドラゴニカ」は軽快な操作性でアクションを楽しめる作品だ。キャラクターのデザインはかわいらしく、パーティーでわいわい楽しめる雰囲気が魅力だ。

 韓国では「アラド戦記」、「メイプルストーリー」のヒットを受けて、アクション性を強めたオンラインアクションRPGがいくつも登場した。「ドラゴニカ」もそれらの作品の影響を受けながら、「もっと爽快感を、もっと楽しく!」というスタッフの“エネルギー”が本作をひと味違う作品にしている。この“勢い”はぜひ体験してみるべきだと思う。



■ 派手に、かわいらしく、きらびやかに! デザインと攻撃重視のゲーム性が楽しい

キャラクター作成画面。頭の大きなかわいらしいデザインだ
チュートリアルは、キーボード操作の説明のみとなっているが、ゲームパッドでも快適にプレイできる
職業ごとに異なるプロローグが描かれる。現時点では、このストーリーを追うコンテンツは未実装で、実装が待ち望まれるところだ

 「ドラゴニカ」はドラゴンと人間が暮らす平和な世界を舞台としている。しかし50年前、ドラゴン族の「ブルードラゴン」が魔女にそそのかされ、「暗黒王エルガ」となり、人間に戦いを挑み戦乱の世が始まった。悪のドラゴンと人間達の戦いの中で、人間の英雄「ブラッド将軍」までも悪しき存在へと変わってしまった。

 その激しい戦いを終わらせたのは人間界の勇者「ライアン」と「ダスティン」だった。暗黒王エルガとブラッド将軍は封印され戦争は終結した。しかしそれから50年後、再び戦争の影がこの世界を覆うようになっていく。プレーヤーは勇者の血を引く者として、冒険に飛び込んでいくのだ。

 「ドラゴニカ」ではプレーヤーは「戦士」、「弓使い」、「魔法使い」、「盗賊」の4つから1つを選びキャラクターを作成する。「ドラゴニカ」のキャラクターは頭の大きなかわいらしいデザインで、髪型や顔パターンは数パターンずつ用意されている。初期装備からデザインが凝っているのも本作の特徴で、最初の街からプレーヤー達はキラキラした華やかな装備を身につけている。初期から派手な装備なため、より高位の装備はどう発展していくのか楽しみなところだ。

 本作のキャラクターはデザインのみならずアクションの描写にもこだわりが感じられる。戦士は剣を振り、魔法使いは杖の先から炎を発射し、盗賊はかぎ爪で敵を切り裂き、弓使いは弓を連射する。盗賊は空中で回転ノコギリのように空中で敵に攻撃できたり、魔法使いは隕石を降らせたりする。敵のアクションも楽しく、特に倒されたときのリアクションが面白い。カツラをかぶっている「ヅラタヌキ」は倒されるとカツラだけが地面に落ち、オークは骨付き肉になって転がったりする。随所にデザイナーのこだわりが感じられるのだ。

 キャラクター描写に限らずフィールドも細かく書き込まれており、ギミックもたくさん仕込まれている。最初の村から冒険のフィールド、インスタントダンジョンと、農村風景から野原、切り立った崖とバラエティーも豊かに変化していく。特にレベル20前後で訪れ、今後の新たな拠点となる「風の港ブリーズ」は、円を描いた形になっており外周と、中央には空に浮かんだ島というインパクトの強い地形となっている。

 ブリーズではプレーヤーはジャンプ台を使って、空を飛ぶように中央と外周を行き来する。ぴょんぴょん跳びながら街を移動する様子は、「ドラゴニカ」の世界が我々の住んでいる世界と全く違った世界であるという、“異世界感”を強く感じさせる。もちろん、この街以外にもフィールドではジャンプ台やハシゴなどのギミックがマップのいたるところに仕掛けられている。「ドラゴニカ」のフィールドは単純に右や左に進むだけではない、立体的な構造になっているのだ。

 「ドラゴニカ」の戦闘はスピード感があり、さらに4つの職業全部が「攻撃型」というとても思い切ったデザインになっている。インスタントダンジョンでは積極的に攻撃した方が高い評価が得られる。結果として、パーティーメンバー全員が我先に獲物を狙い、ひたすら攻撃しながら前に進んでいくのだ。どれだけ派手な攻撃ができるか、どれだけ多くの敵にダメージを与えるかを競う感覚はぜひ体験して欲しい。派手なスキルに加え、敵のやられパターンの豊富さ、地形の面白さが戦闘をより楽しくしてくれる。

 なお、本作のストーリーに関して少し疑問に思ったところがある。本作にはスタート時にRPGらしくオープニングムービーが流れる。たとえば、戦士か魔法使いを選んだ場合には、戦士の男の子「ミル」と魔法使いの女の子「アル」が冒険に出るきっかけが描かれる。しかし、ムービーに登場するキャラクターがプレーヤーキャラクター、つまり本人なのか、それとも志を同じくする同士、つまりNPCなのかがわかりにくく、実際のゲームの展開でもこのムービーに関連したストーリーは語られないため、せっかくのストーリーが宙ぶらりんになってしまっているのだ。今後このオープニングのエピソードをどう回収していくかは注目したい。


キャラクターは顔パターンと髪型、髪の色が設定できる。職業によって装備も大きく変わってくる
クエストを受け街の外へ。キャラクターの服装のかわいらしさや、モンスターのデザインにも注目。全体的に明るい雰囲気だ
パーティーでガンガン攻撃できるゲーム性、マップには高く飛び上がるギミックがあったり、転職やペットなど定番システムも入っており、様々なアイデアが詰まっている作品だ。
中盤の拠点となる風の港ブリーズ。中央が海になっていて、円い外周に建物あるというユニークな街だ。中央の海の上には小さな島が浮いている



■ 同じボスが連続して出現することで強く印象に残るインスタントダンジョン「ミッションマップ」

ミッションマップではリーダーがマップの難易度を決める。アイテムを入手するために何周もするプレーヤーも多い
斧を持ったボス。何度も戦うことで攻撃パターンを把握して有利に戦える

 「ドラゴニカ」のゲームの展開は、人々からの依頼を受けて、対象のモンスターを倒すなどの任務を達成するというクエストを中心とした流れになっている。この世界ではモンスターがいきなり凶暴化するなど怪しい動きがあるため、プレーヤーは街の人々から依頼を受け、調査していくのだ。「ドラゴニカ」には通常フィールドの「ワールドマップ」とインスタントダンジョンである「ミッションマップ」が用意されており、プレーヤーはこれらを行き来してストーリーを進めていく。

 「ドラゴニカ」では「英雄クエスト」というメインクエストがあり、ここでの展開がストーリーに大きく関わってくる。英雄クエストは様々なインスタントダンジョン“ミッションマップ”が用意されており、1~5までのレベルで構成されている。最後に登場するボスモンスターを撃破することでレベルクリアとなり、新たなレベルに挑戦できるようになる。

 ミッションマップでは敵に対しての攻撃割合や、パーティーのボーナス、何度も挑戦しているか、など様々な評価ポイントがあり、高評価を得ると多くのアイテムがもらえる。アイテムにはお金が増えるマネーパックやボーナス経験値の他、装備などがもらえる。このため装備を得るために何度もミッションマップに挑戦するというプレーヤーも多い。「ドラゴニカ」のパーティーは最大4人。パーティーを募集すると頭の上にウィンドウが出て、プレーヤーはそれをクリックするだけで参加できる。ミッションマップの入口ではプレーヤーが多く集まっており、募集を開始するとすぐにパーティーが埋まる。

 「ドラゴニカ」ではサーバーは2つだが、対応レベルを表示したチャンネルを用意することでレベルの近いプレーヤーを集める工夫をしている。チャンネル1は1-20のプレーヤーを対象としており、対象のプレーヤーがサーバーに入ると+5%のボーナスが入る。このためレベルの近いプレーヤーが集まりやすく、パーティーが組みやすい。「ドラゴニカ」はどの職業も攻撃中心のため、「この職業がいないとクリアできない」というシチュエーションはない。その場でパーティーを作り、わいわい楽しめるというカジュアルな楽しさを実現している作品だと感じた。

 ミッションマップに登場するボスは1~5まで強さと外見がわずかに変わるものの、基本的には同じボスである。キャラクターがレベル20に到達するまでには5つのミッションマップが用意されているが、狼がボスのマップが2つ、その次は斧を持ったモンスター兄弟で、いささかバリエーションに乏しい。この点について開発スタッフに聞いてみたところ、「ボスの攻撃パターンを覚えて攻略して欲しい」という思惑があるとのことだった。

 実際に何度もボスと戦い、ふとこれまでのプレイを振り返ると、「あの時は狼と戦っていたなあ」としっかり記憶に残っている。デザインが同じボスが繰り返し登場する展開は最初は不満に感じたのだが、ゲームを進めていく中で印象が変わってきた。確かに強く記憶に残るのだ。あえて繰り返させることでプレーヤーにストーリー展開に対しての“イメージ”を印象づけているのは、面白いアプローチだと感じた。今後どんなボスが出てくるのか楽しみだ。

 ミッションは中盤からフィールドの構成も立体的になり楽しくなってくる。大ジャンプで足場に飛び乗ったり、画面奥まで奥行きがあったりと様々なギミックに驚かされる。アイデアを積極的に取り入れてマップを作っている姿勢に好感を持った。また、ミッションマップを進んでいるときはパーティーメンバーの性格が如実に出るのも面白い。人よりも早く多くの敵を攻撃するためにどんどん前に進むプレーヤーもいれば、敵を全滅させないと次のマップに進めないため、しんがりで確実に敵を倒す人もいる。親密なプレーヤーが集まれば息のあった連携の楽しさも体験できそうだ。

 ワールドマップでは「一般クエスト」に対応した敵を倒していく。ワールドマップでの狩りはソロ中心のバランスだと感じた。プレーヤーキャラクターの攻撃力が高く、ソロでも充分戦えるだけでなく、クエストに対応するモンスターを狩るため、1つのマップでもあちこちに移動する必要があり、パーティーが組みにくいのだ。ワールドマップのソロプレイで一般クエストをこなしながらレベルを上げ、ミッションマップでストーリーを進めたり、何周もミッションマップに挑戦することで装備を整える、というのが「ドラゴニカ」でのプレイスタイルのようだ。


序盤の狼のボスのいるミッションマップ。女の子のペットが奪われ凶暴な狼に変えられてしまう。この科学者の正体は
斧を振り回すモンスター兄弟、サンカ・クンカと戦う。兄のクンカは弟よりも体が大きく攻撃力も高い強敵だ
ジャンプ台を使って高い足場に飛び乗ったり、マップの構造はより凝ったものになっていく。中央はサンカに化けて敵の本拠地に侵入するというミッション。右はマップクリア時のアイテム入手画面ランダムで様々なアイテムが入手できる。
海辺での戦い。巨大なサメのボスが行く手に立ちはだかる



■ 転職することでよりはっきりした特性を発揮。スキルの取り方で自分なりの戦い方を

戦士のスキルツリー、使い勝手のいい攻撃スキルが揃っている
ナイトのスキル攻撃だけでなく防御力も高くなる

 次に「ドラゴニカ」の操作について紹介したい。「ドラゴニカ」はキーボードでのプレイを前提としているが、オプションで設定することでゲームパッドでもプレイできる。アクション性の高いゲーム性のため、パッドを使ったほうがより直感的にプレイできると感じた。「ドラゴニカ」のスキルはショートカットに登録して使う形式で、キーボードの方がより多く登録でき、アイテムなどもスムースに使えるが、よく使うスキルをゲームパッドのボタンに割り振ることで快適にプレイできた。アイテム等、ボタンの足りないショートカットはキーボードで押すという形でゲームを進めた。

 今回筆者は戦士でプレイしてみた。身長以上の大きな剣を振るパワフルな職業だ。キャラクターのスキルはツリー形式になっており、戦士の場合は打撃技中心の技と、敵を空中に跳ね上げる技がある。また巨大なハンマーを振り下ろす攻撃も特徴で、スキルを多く取っていけば炎をまとったハンマー攻撃「フレームハンマー」と氷をまとった「アイスハンマー」が使えるようになる。

 戦士で1番強力な攻撃は「エアランチ」で敵を上空高く跳ね上げ、体を回転させ竜巻を起こす「ストームブレイド」でダメージを与える方法だ。また、ジャンプしてから剣を叩きつける「カットダウン」は敵のど真ん中に飛び込むのに便利で、強化することで攻撃の当たった敵を跳ね上げられるようになるのでストームブレイドやジャンプ攻撃を繋げることもできる。また、ハンマーのスキルは地上でそのまま多数の敵を攻撃でき、さらに倒れた敵への追い打ちにも使えるので重宝する。

 気を付けたいのはスキルのモーション中にダメージを受けるとアクションがキャンセルされてしまうところだ。コンシューマーのアクションゲームのようにダメージを受けても無敵にはならないので、敵の集団と対峙している場合、大ダメージを受けてしまうこともある。「ドラゴニカ」はスキルが派手でゲームのテンポも速く、つい強引に突き進もうとしてしまうが、特に飛び道具を使ってくる敵には注意が必要だと感じた。

 キャラクターがレベル20になると転職クエストが受けられる。戦士は防御力重視の「ナイト」と、両手剣を使える攻撃力の高い「グラディエーター」に。魔法使いは味方の支援と敵の弱体化魔法を覚える「アコライト」と、攻撃魔法に特化した「ウィザード」に。弓使いはより強力な弓の攻撃ができる「ハンター」と、マシンガンや手榴弾などユニークな攻撃ができるようになる「レンジャー」に、盗賊は緊急の回避技や接近した敵に攻撃を加える技を覚える「クラウン」と、敵の能力を低下させたり姿を隠すスキルを手に入れる「アサシン」になれる。現在は2次転職まで実装されており、各職業の特色を更に強化する上位職が用意されている。

 今回は戦士からナイトに転職してみた。転職初期のスキルはの空中からダイブして敵に突進する「エアスマックダウン」や、空中の敵にピコピコハンマーを叩きつける「エアブロー」といった技で、どちらもジャンプしてからでないと使えず、転職直後は新スキルよりも従来の戦士のスキルの方が使い勝手が良く感じた。スキルツリーの後半には仏像を敵に叩きつけるという罰当たりな範囲攻撃「ダイブツプレス」やデッキブラシを突き出しながら敵に突進する「ブラシジャブ」といった強力な技があるので、成長させていけば戦士のスキルの出番は少なくなりそうだ。

 ナイトは防御系スキルも充実している。敵の攻撃を盾で受け流せるパッシブスキル「シールドマスタリー」、体力の最大値が上昇する「ボディアクティベーション」、一定時間盾でのブロック率を上昇させる「パリィ」、敵の攻撃を食らってものけぞったり倒れない「アイアンウィル」、他にもいくつもの防御スキルがある。ボス戦でパーティーの盾として活躍してくれそうである。敵の攻撃を受けきるキャラクターとして活躍できそうだ。

 「ドラゴニカ」にはPvE戦だけでなく、PvP要素も用意されている。団体戦や個人戦だけでなく、ギルド戦といった要素も用意されている。まだ予定の段階だが、種族間戦争の要素も実装されるとのことで、今後は成長したキャラクター同士の戦いというのがクローズアップされていきそうである。PvPでは対モンスターとは違うスキル構成、プレーヤースキルが必要となりそうでこちらにも注目していきたい。


炎のトンカチ攻撃、フレームハンマー。敵を跳ね上げるエアランチ。空中の敵を竜巻で切り裂くストームブレイド
空中から突進するエアスマックダウン。一定時間ブロック率を上げるパリィ。敵から攻撃を食らっても姿勢が変化しないアンアンウィル


■ 定番のラインナップを揃えた課金アイテム。アバターは「アバレット」で入手

アイテムショップ。ラインナップは定番のものがそろっている
アバターアイテムの当たる「アバレット」。1回のプレイは300NP

 1月20日より追加された「ドラゴニカ」の課金アイテムはネクソンポイント(NP)を消費して購入できる。このため、ネクソンの他のタイトルをプレイしているユーザーはそのままポイントが使える。ちなみに、ネクソンポイントは1NP=1円である。

 課金アイテムのラインナップで特に強力なのが「エターニティーポーション」だ。ゲーム内のポイントで買えるアイテムと違い瞬時にHP、MPを回復してくれるため使い勝手がいい。エターニティーポーションは総回復量が決まっており、使い切るまで何度でも使用できる。HPの場合は合計HP回復量10,000のポーションが100NP、20,000が200NPである。緊急時に備えて持っておきたいところだ。

 ミッション中に敵に倒されてしまうと、瞬時に復活するためにはゲーム内マネーが必要で、復活を繰り返すと所持金がかなり削られてしまう。そこで課金アイテムで復活することでゲーム内マネーの支出を抑えられる。レベル19までは1つ30NPの「オウムの羽根」、レベル39までは1つ60NPの「青い鳥の羽」というアイテムを使うことで完全復活できる。こちらも保険として持っておきたい。この他には、1度行った場所に移動できる「テレポートカード」、エンチャントや強化での保護や成功率を上昇させるアイテム、スキルの初期化、チャンネル内に声を届かせる「メガホン」、インベントリー拡張アイテムなど定番のアイテムが揃っている。

 「ドラゴニカ」にも、他のオンラインゲームで「ガチャ」や「ランダムボックス」と呼ばれるタイプのクジ「アバレット」が用意されている。アバレットの賞品は全て外見を変更できるアバターアイテムで、「アバレットコイン」という課金アイテムを購入するとプレイできる。コインは1個につき300NPだ。アバレットをプレイすると大きなルーレットが表示され、ここに賞品となるアイテムがランダムで表示される。表示するアイテムは5回まで変更可能で、賞品の内容を決めたところで、ルーレットを回し、ルーレットが止まったアイテムをゲットできる。

 アバターアイテムは腕、上半身、下半身、靴、頭のセットでデザインされており、アバレットでは1度に1パーツしか入手できない。他のランダムボックスに比べ望みのアイテムがルーレット上に表示できるとはいえ、なかなか揃えにくい。1回300NPというのも割高に感じる。アバレット以外にも入手できるアバターアイテムも欲しいと思った。「ドラゴニカ」においてはアバターも魅力的なコンテンツなだけに、ハードルを下げた提供法も考えて欲しい。


 「ドラゴニカ」は、しっかりしたレスポンス、攻撃が楽しくみんなでわいわい楽しめるゲーム性、細かいところまで作り込まれたグラフィックス、ストーリー要素が生み出す世界観など、プレイしていて楽しいゲームとなっている。レベル60までキャップが解放され、コンテンツの充実も他のタイトルに引けを取らない。「アクションMMORPGをプレイしてみたい」というユーザーにお勧めできるタイトルだ。

 プレイしはじめると、軽快なゲーム性、どんどん先に進んでいくストーリー、バラエティーのあるフィールドと、込められたアイデアとボリュームに感心させられるだろう。「ドラゴニカ」は比較的レベルが上げやすいタイトルとなっており、まずはモンスターを倒す、ストーリーを進めるという直線的なプレイがたっぷり楽しめる。今後のテーマはレベル上げのみでない楽しさの提供というところだろう。

 「ドラゴニカ」の今後の実装予定としては、家を買える「ハウジングシステム」連れ歩ける「ペットシステム」の追加がアナウンスされている。現在の「ドラゴニカ」でも“お試しペット”を連れ歩くことができ、風の港ブリーズではハウジングシステムの「モデルハウス」を見ることができたりする。また、先行してサービスされている中国や台湾の要望を実現したためか、PvP要素も更に充実していくということで、今後が楽しみなタイトルである。


アバレットはまずルーレット上のアイテムを選んでからルーレットを回す。手にはいるのは1パーツのみだ
左はエンチャントの成功率を上げる課金アイテム「エンチャントストーン」。中央はマイホームのモデルハウス。左はお試しペットがもらえるクエストだ
転職することでより派手なスキルが使え、戦闘はさらに楽しくなる。左下はやられてしまった画面。復活するには、課金アイテムがなければかなりのゲーム内マネーの出費となる

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(2010年 1月 28日)

[Reported by 勝田哲也 ]