PS3ゲームレビュー

黒船来航! 異国文化漂う雅な幕末ライフ
“まじめバカゲー”最新作やいかに?

「侍道4」

  • ジャンル:アクション・アドベンチャー
  • 発売元:株式会社スパイク
  • 開発元:株式会社アクワイア
  • 価格:7,770円
  • プラットフォーム:プレイステーション 3
  • 発売日:発売中(2011年3月3日)
  • プレイ人数:1人
  • CEROレーティング:D(17才以上対象)


 「侍道」シリーズは侍が生きた時代の日本で、侍となって自由に生きていくというゲームだ。渋い設定ではあるが決して生真面目なゲームではなく、随所におバカなテイストが盛り込まれているのがポイント。それが、独特な“まじめバカゲー”的な魅力を作り出しているシリーズだ。

 今作の舞台は“黒船が来航し開国した幕末”。江戸文化に欧米諸国の異文化が入り交じり、それがシリーズの魅力であるおバカテイストで彩られていて、なんだか異様な世界になっている。そんな斬新な世界で1人の侍の人生が繰り広げられる「侍道4」が、どんなゲームなのか。お伝えしていこう。


【オープニングムービー】


■ 舞台は開国直後の日本! 「幕府勢力」、「外国勢力」、「攘夷勢力」がにらみ合う町

阿弥浜の町で1人の侍として生きる。頼れるのは己だけ。激動の時代を侍としてどう生きるのか?

 物語の舞台は、イギリスから黒船が来航した幕末。開国した港町「阿弥浜」だ。ここに1人の侍が降り立つところから物語は始まっていく。プレーヤーこと主人公だ。

 阿弥浜には3つの勢力がある。ひとつは、幕府の決めた方針に従い阿弥浜を取り仕切っている「幕府勢力」。黒船に乗って和親条約を結ぼうと日本にやってきた「外国勢力」。和親を結ぼうとする幕府と外国に対して愛国の攘夷を掲げる「攘夷勢力」。いずれもそれぞれに信念を持っていて、そして一癖も二癖もあるキャラクターが登場する。

 この3つの勢力が織りなす物語の中で、自分は1人の侍としてどのように生きていくのか。どの勢力に協力していくのか。それとも、関係ないと言わんばかりに他のことを楽しんで好きに生きていくのか。自由に楽しめるのが侍道だ。エンディングも数多くの種類がある。


幕府の決めた方針に従い阿弥浜を取り仕切っている「幕府勢力」。代官の琴吹は堅真面目だが、鬼怒川三姉妹は拷問が好きで、残虐姉妹と恐れられている
黒船に乗って和親条約を結ぼうと日本にやってきた「外国勢力」。少女は英国公使のローラ・リータ、危険な匂いのする男はジェンキンス伯爵、女性は海兵隊隊長のメリンダ・デカメロン。名前にいろいろとつっこみどころがあるが、それもまた侍道だ
日本を憂う愛国者の集団「攘夷勢力」。その活動はどこか敵役チックというか、現代でいうテロリストに近い

攘夷派や幕府派が毎日のように争っているという阿弥浜の町に1人の侍が訪れるところから、物語が始まっていく

 プレイの流れとして、本作は1周のプレイで全部の要素を味わうものではなく、何周もプレイして「今回はこの勢力のシナリオをみよう」とか、「今回はこういうプレイをしよう」というように、各勢力の物語やいろんな要素を楽しんでいくというスタイル。自分の武器や持ち物、前回プレイでの開放された要素などを引き継ぎつつ、繰り返し遊びこんでいく。

 阿弥浜のフィールドは町を中心に、9つのエリアでできている。今作では、幕末の日本の町並み以外にも、イギリスの人が住む西欧の建築もあるのが特徴的。これまでのシリーズは純和風の世界でどこか色合いの地味なところがあったのだが、イメージビジュアル的にも今作は全体的に華やかだ。

 阿弥浜での1日は昼、夕方、夜とわかれていて、なにかイベントをこなしたり、寝たりすると時間が進む。前作ではフィールドを移動すると時間が経過していたが今作では変わった。だが今作でも、3勢力のイベントや夜這い、拷問(町中で悪事を働くと強制的に発生する)など、なにかしらイベントがあると時間が進み、同時間帯の他のイベントは消えてしまうという面がある。

 こうしたところから、ある程度「今回のプレイではこういうプレイをしよう」と決めてその周のプレイを進めることになってくる。基本的にどの勢力のシナリオイベントも昼、夕方、夜と毎日きっちりとあるので、あまり隙間がない。もう少し間に余裕のある進行でもよかったように思う。

 今作ではじめて「侍道」をプレイする人にとっては、フローチャートを追うのが非常にわかりやすくなっている。一方で、シリーズ作経験者であったり、1回のプレイであれもこれも楽しみたいという人だと、寄り道する隙間があまりないのが気になるところだが、効率的に無駄な周回プレイをせずに済むようにという配慮からのフローチャートの採用は、評価できるのではないだろうか。


3勢力のいずれに加担するのか、それ次第でひとつの事件もまるで立場が変わってくる。他にも、シリーズでおなじみの人物との出会いなど、イベントは様々。異国文化にも見所がたくさんだ

戦闘はシームレスに始まるチャンバラアクション。相手の隙を突き、防御を崩し、1撃を決める

 本作の戦いは刀や槍を使っての剣術アクション。□ボタンで小技、△ボタンで大技を放ち、R1ボタンでガード。ステップやジャンプ、さらにガード時の押しや引き、蹴り技やつかみ投げを駆使して相手の態勢を崩し、技を決める。戦いのシチュエーションによっては、峰打ちで相手の殺気のみを絶つのも大事だ。

 剣術には流派がたくさんあって、流派ごとに構えや技が異なる。流派ごとに段位があり、戦って熟練するにつれて様々な技を習得していく。特に構えは外見もモーションも大きく変わるのでこだわりたくなるポイント。「やっぱり居合い斬りがかっこいいだろ? 」とか、「いやいや、やはり二刀流でござろう」というように、自分好みのスタイルを追求していける。本作全体に言えることなのだが、自発的にいろいろと試してみるとおもしろさを発見できてハマっていくような魅力がある。

 強敵との戦いや、多数の敵に周りを囲まれてしまった時には、「また、つまらぬものを斬ってしまった」こと、通称「つま斬り」の出番だ。「つま斬り」を発動すると、通常時の何倍ものスピードでの連続攻撃が可能になり、流れるように相手を斬りつけていく。斬られた敵はその場に立ち尽くし、刀を鞘へ戻すとともに、血しぶきを上げて一斉に崩れ落ちる。まさに、「また、つまらぬものを斬ってしまった」と思わず言いたくなるような奥義だ。


奥義「つま斬り」は普段の倍以上の速度で攻撃を繰り出せるようになる大技。斬られた敵は立ち尽くし、刀を納めるとともに、一斉に崩れ落ちる

 死んでしまった場合は、リトライするか、セーブして終えるか、セーブせずに終えるかを選ぶことになる。リトライは死ぬ直前からやり直すというものだが、特徴的なのはセーブして終えるという項目。これは今の侍の死を記録し、次から新しい侍として最初からプレイしなおすというもの。つまり、2周目に移るということだ。

 2周目以降には「生きた証」という新システムが反映される。これは、先のプレイの様々な証が次のプレイに影響されるというもので、まず、持っていた武器が世界に流通する。誰かが拾い、愛用していたりするわけだ。所有者を見つけたら戦って取り返すこともできる。また、死んでしまった場所には花も手向けられている。


死して屍を拾う者はいないが、システムは「生きた証」というものを残してくれる。右の画像のように、死んだ場所には花がたむけられる
死ぬ前に使っていた武器は誰かの手に渡ってしまう。見つけたら、「それは拙者の武器だ!」と言わんばかりに斬りかかって取り戻そう

命を支える活力を食事で補充。レストランではステーキも食べられる! ……この時代の日本でステーキが食べられたかなど、細かいことを気にしては立派な侍にはなれない
カジノや賭場、釣りなども楽しめる

 戦いやメインストーリー以外にもいろいろなことができるのが「侍道」の魅力。たとえば、腹が減ったら食事をする。左下の丸いゲージが、紫が活力、緑が命になっていて、命がなくなれば当然死んでしまう。そして、その命を支えるのが活力というわけだ。活力は行動すると減り、特に戦いではどんどんと減っていく。活力がある限り時間が経てば命は自動回復するので、活力を保つのは非常に大事だ。

 食事にはいろんな種類がある。店で寿司を食らうもよし、そばを食すも良し。携帯用におにぎりなどを買っておくのもプレイのポイントになる。また、欧米文化の食事処「レストラン」もあって、なんとステーキも食べられる。もちろん食事には銭がいる。お代を払わず踏み倒すこともできるが、そんなことを続けていると治安が悪くなり、街は荒れていく。だが、それを楽しむもまた良しだ。

 銭はいずれかの勢力に協力するとお礼にもらえたり、町中での依頼「なりわい」をこなすことでも報酬としてもらえる。「なりわい」にも、たとえば夫婦の別れ話を仲介したりとか、ユニークなものがたくさんある。

 このほかにも、「道場」を譲り受け自分の道場を開いたり、おなごを口説いて「夜這い」をかけることもできる。釣りをしたり、花札を楽しめる「賭場」が夜に開かれたり、西欧の「カジノ」にも条件を満たせば入れるようになりギャンブルを楽しめる。


夜這いもできちゃう「侍道」。まず侍はストレートに「惚れた」と話しかける。会話を弾ませ、トドメのセリフでOKをもらえれば、夜這いの準備完了。夜に家屋に忍び込み、宿へと連れ去るのだ。さすればその後は……! 夜も侍でござる! 夜も侍でござる!

オンライン辻斬り「いま、斬りにゆきます」では、アップロードされた他プレーヤーの侍が自分の世界に現れ、襲いかかってくる

 今作の新要素であるオンライン辻斬り「いま、斬りにゆきます」も大きな特徴。これは、プレーヤーたちの侍のデータがアップロードされ、そのデータが他のプレーヤーの世界に出現するというもの。リアルタイムのオンライン対戦ではないのでご注意頂きたい。

 送り込まれてくる侍のデータはまさにプレーヤーの数だけいて千差万別。格好も、そして強さもプレーヤーの数だけだ。辻斬りはこちらを見かけると問答無用で襲いかかってきて、勝つと武器や所持品をもらえるが、負ければ死が待っている。戦闘に入ると逃げられない(別のフィールドに移動できない)ので、負けたらリトライしてやりすごすことになる。

 一方、自分のアップロードされたデータの勝敗は、ログで確認できるようになっている。せっかくなら、売られている着物や小物で奇抜な格好をしたデータにして、別の世界のプレーヤーを驚かせたいところだ。なお、オンライン辻斬りはオプションで有り無しを切り替えられるほか、キャラクターの強さ(所持している武器の強さ)で、受け付けるデータを絞ることもできる。

 実際のプレイでは、簡単に言うと他プレーヤーの侍の“データ”がたまに登場して、戦いになるというものであり、あまり目立つシステムではなかった。だが、武器を徹底的に鍛えていたり、キャラクターの見た目に凝っていたりと、プレーヤーごとにやりこんでいるキャラクターと戦えるのは魅力。ぜひ次回作以降にもさらなるオンライン機能に期待したいところだ。


プレーヤーの育てた侍は、姿も強さも千差万別。負ければ死が待っている。自分のアップロードされたデータがどんな戦いをしているかは、右の画像のようにログで見られる


■ 選択次第で大胆に展開されていくストーリー。ユニークな展開も、シリアスな展開も。

 実際にストーリーがどのように進んでいくのか、序盤のプレイを紹介しよう。黒船に乗ってはるか欧米より日本へやってきた異人が住まうという港町、阿弥浜に1人の侍が訪れるところから物語は始まる。

 西欧文化が入り、これから新しい時代がやってくる。侍はどのように生きていくべきか。「今このとき、そしてこれからの時代のために、本当に守るべきものとは何だろう」。それが本作の大きなテーマだ。

 渡し船に乗って阿弥浜を目指していると、船頭の親父が話しかけてきた。イベントシーン中でも吹き出しのマークが出れば、返事したり口を挟んだりできる。逆にそういうときに黙っているのもありで、なんらかのリアクションがあったり、時には展開に変化も起こる。

会話にいろんな選択肢があり、それによって展開が変わるのがシリーズの伝統。これはローラが助けを求めているシーンの選択だ。すきあらば変な選択肢が入ってくるのが「侍道」らしさ
戦闘中にセリフを言えるときもあり、画像のように許しをこうこともできる
般若党に縛り上げられ、気づけば、まな板の上の鯉ならぬ、線路の上の侍。通りがかった堂島との会話でも、まだ悪ふざけな選択を選べる

 港に降り立ってみると、なにやらあたりが騒がしく、人だかりができている。野次馬に加わってみると、なにやら争いが起きている。赤い着物を着た、「般若党」と呼ばれる者たちが刀を手に暴れているようだ。町娘に「お侍様、どうにかして! 」と声をかけられ、争いに巻き込まれてしまう。

 襲ってきた「般若党」をしりぞけると、なにやら西洋の女児が男に捕まり、助けを求めているのが見えた。ここで最初の勢力選択になり、何かセリフを選ぶことになる。選択肢は3つ。ひとつは、「娘から手を離せ」、もうひとつは「おのれ…卑怯な……」、最後は「拙者も混ぜてくれ」だ。……最後はなんだかおかしい気もするが、この悪ノリというかおバカなテイストが「侍道」の魅力だ。

 ここでひとつめの「娘から手を離せ」を言えば、そのまま1人で般若党と戦闘となり外国勢力に気に入ってもらえる。また、「おのれ…卑怯な……」と手をこまねいていると幕府勢力の加勢が加わり乱戦のなかで幕府勢力に見込まれる。「拙者も混ぜてくれ」なら、攘夷勢力の味方として加わるわけだ。

 「娘から手を離せ」を選んではみたものの、般若党に取り囲まれてしまった。多勢に無勢だ。戦闘中にも吹き出しマークが表示されていればセリフを言うことができ、この場面では土下座して許しをこうこともできる。試しに選んでみたものの、当然許してくれるわけもなく、般若党に縛り上げられてしまった。シーンが変わって意識を取り戻すと、線路の上に寝かされていた。

 遠くから何かが近づいてくる音が聞こえる。これはいかん! 「誰か、誰か! 」と、セリフを選んでいると、そこになにやら無愛想な男が近づいてきた。だが、この男、無愛想なうえに態度も冷たい。いっぱしの侍が縛り上げられ、線路の上に転がされているという恥を忍んで、助けを求めているというのに。こういうときには何も言わず助けるのが礼儀であろう。こんな男に助けられずとも、きっと他にも誰かきてくれるはずだ! 「これは拙者の趣味だ、邪魔をしないでくれ」と追い払う選択を選んでみた。

 すると、男は本当にどこかに行ってしまった。遠くから馬が引く乗り物が近づいてくる! さっきの男はもういない! 助けてくれ! うわぁぁぁぁぁ……。 画面が赤く染まり、ゲームオーバーになってしまった!

 というわけで、本作はこのように選択肢次第でかなり大胆に展開が変わってくる。作品全体に漂うおバカなテイストはもちろんストーリー展開にも発揮されていて、ちょっと変な選択肢をふざけて選んでみると「そんなバカな! 」と思わず笑ってしまうような展開にもなっていく。遊びこむ中で、いろいろと試したくなるのが大きな魅力だ。

 一方で、ここまでに紹介したようなユニークなものではなく、シリアスな展開もしっかりとある。侍とは何か、正義とは何か。激動の時代のなか、各勢力が信念を持って行動しているなか、1人の侍としてどのように生きるのか。まさに「侍道」という名の通りの熱く渋いストーリーも楽しめる。



■ 世界のスケールの小ささ、ストーリーへの反映度、不具合や処理落ちは残念なところ

フィールドのスケールが小さく、それが物語全体のスケールも小さく感じさせてしまっているのが惜しいところ
敵味方が入り乱れる戦闘では、たびたび処理落ちが発生する。非常にもったいないので、ぜひパッチなどの対応で改善を期待したい

 ここでは、プレイして気になったところを指摘していこう。まずひとつは、フィールドのスケールが狭いということで、3勢力をはじめとした各種の要素がすべてひとつの町に集結してしまっていて、しかも町のフィールドは全て隣接している。街道など町の外のフィールドもあるにはあるものの、何か用事がない限り行くことがない。そのため、プレイのほとんどが町の近所をいったりきたりする変化の乏しいものになってしまっていた。

 外のフィールドで旅の気分にいるところを突然襲われたりとか、何か隠しイベント的なものを見つけたりとか、そういった魅力が今作では薄い。町の近所をいったりきたりしている感覚は、物語のスケールも小さく思わせてしまうところがある。

 今作では自分の家がないのも残念なところ。宿に泊まるか、人目に触れないところに敷かれているゴザで野宿をするということになるのだが、やはり、自分の家があればよかったと思う。

 また、家がないところからもそうだが、主人公が阿弥浜で暮らしているという感じが薄く、これはストーリーにも言えるところだが、どこか部外者のような印象がある。前作だと勢力に加担することで次第に頼られるようになっていき、最終的には中心人物のようにもなれたものの、今作では親密度の発展や変化があまり感じられなかった。

 上記の点はテイストの問題であり、あくまで今作はこうなんだと割り切ってしまえば、残念ではあるがまだいい。だが、それよりも気になるのは戦闘時の処理落ちだ。

 だいたい8人以上での戦闘になると処理落ちがきつくなってくる。自分1人対多数の敵というときはまだいいのだが、敵も味方もいるという場面では、通常時の半分ぐらいのスピードになってしまうことがあった。こうした多人数の乱戦がたまにあるという程度ならまだ良かったのだが、シナリオのイベント戦は多人数の乱戦になるものが多く、何度か処理落ちに遭遇した。

 このほか、武器の持ち替えや道具の使用など、インターフェイスにも改善して欲しいところは多い。すでに何度かアップデートされているが、さらなる改善を期待したいところだ。



■ 厳しいところもあるが、“まじめバカゲー”なB級的魅力は健在。改善に期待したい

激動の時代のなか、侍とは、つらぬくべき正義とは。バカゲーのなかに、しっかりと味わい深いテーマもあるのが魅力

 新システムが多数加わり、黒船の来航した幕末という舞台により、バラエティ感も強まった本作。あいかわらずのおバカなセンスも随所にみられ、何周も遊びこむうちにその奇妙な味わいにはまっていくところは、シリーズ作同様に独特の魅力を持っている。遊びこんで「侍道4」の世界に馴染んでくると、独特な魅力にハマってくるところがある。武器を鍛え、作り、流派を育て、道場を育てるといった楽しみだ。プレイ後の評価で得られるポイントで様々な特典も解除できるので、やりこんでいく魅力はシリーズ同様に楽しめる。

 また、3勢力のシナリオも多彩で、最初は全編に感じられるおバカなテイストに「バカだなー本当にバカだなー」と笑いつつ(ほめ言葉だ)、やりこんでいくと、“侍とは”という渋みのテーマがじわじわと感じられるようになっていく。今作もまた、“まじめバカゲー”なB級的な魅力が感じられる。プレイするときはまず現状配信されているアップデートを行なってからがいいだろう。また、できれば、今後もアップデートでのさらなる改善を期待したいところだ。

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(2011年3月30日)

[Reported by山村智美 ]