株式会社セガからのXbox 360用3Dロボットアクション・シューティング「電脳戦機バーチャロン フォース」(以下、「フォース」)。このXbox 360版「フォース」では、特定の条件を満たすことで、新たな機体の支給を受けて自分の機体として使えるようになる。しかし、元となったアーケード版よりは機体支給を受ける条件は格段に楽になっているものの、アーケード版から愛機にしている機体を使えなかったり、敵として対戦した機体を使ってみたいと思ったものの支給されていなかったりと、使いたい機体が使えないこともままある状況だ。
そこで、今回は特別企画としてXbox 360版「フォース」で機体支給を効率よく受けるための情報をお届けしよう。この記事が、ほしい機体が支給されていない人にとっての助けとなれば幸いだ。
■ 機体支給を受けられる条件を再確認
ミッションモードクリアもしくはランクマッチでの対戦が必要
ランクマッチで対戦した場合はたまにだが、ミッションモードでミッションをクリアすれば必ず何らかの機体支給が受けられる |
まず、機体支給を受けられる条件について再確認しておこう。機体支給を受けられるのは、ミッションモードをクリアした際と、ネットワークのランクマッチで対戦した場合のみとなっている。アーケードモードをプレイしたりプレーヤーマッチで対戦しても、機体支給を受けられないので注意してほしい。
さらにミッションモードについては、ミッションをクリアすることが必須となる。自機が撃破されるのはもちろん、ミッションクリアの条件を満たせずミッションを失敗した場合も機体支給は受けられない。
ランクマッチについては、勝敗に関係なく何戦か対戦することで機体支給を受けられるようだ。ただし、ランクマッチで対戦後に毎回機体支給を受けられるわけではないので、何回か対戦する必要がある。筆者が試してみた印象としては、約10戦ほどランクマッチで対戦しないと機体支給を受けられないので、時間がかかりやすい。
そこで、ここからはミッションモードで効率よく機体支給を受けるための情報を中心に、紹介していこう。
ミッションはクリアタイムによって評価が変化する。短時間でクリアするほど評価が高くなり、レアな機体が支給されやすくなるようだ | ミッションを失敗した場合には、機体支給は受けられない。クリアしにくい場合は、ミッションの目的にあった機体に変更することも考えたい |
■ まずは序盤のミッションモードにチャレンジ
AI機体をセットしてAIポイントを稼ぐのも忘れずに
ミッションモードには、1st、2nd、ARCADEの3つのOPERATIONに10個ずつ分けられており、1つ目から1つずつクリアすることで、次のミッションにチャレンジできるようになっている。1stの序盤のミッションについては、それほど難しくないため、「フォース」は初めてという人でも何回かプレイすればクリアして機体支給を受けられるのではないだろうか。
ただし、忘れないでほしいのが、僚機としてAI機体を連れていくこと。アーケードモードやミッションモードにAI機体をつれていくことで、AIポイントを得ることができる。取得したAIポイントはターミナルモードでプレーヤーの好みに振り分けて成長させることができるので、機体の特長や戦術に合わせて育てていこう。
AIポイントを取得するには、ステージ上に隠されているディスクを発見するか、アーケードモードやミッションモードをクリアすればいい。難易度の高いミッションに挑戦するときに備えて、序盤のミッションモードからAI機体を育てておこう。
AI機体としておすすめしたいのがライデン 512E2。ライフが大きく致命傷を受けにくい上に、遠距離にも届く武装を持っているため、優秀な援護機体となってくれる。特にこだわりがなければ、まずはライデン 512E2をAI機体として育てることをおすすめしたい。
1機のAI機体が取得できるAIポイントは50ポイントまでになっており、共闘・射攻・射防・近攻・近防・動作の6つの項目に10ポイントまで振り分けることができる。よって、すべての項目を最高値まで育てることはできない。
AIポイントの振り分け方のおすすめとしては、まずは射防・動作・共闘に振っていき、プレーヤー機がダメージを受けたときにレスキューダッシュをしてくれるように育てていきたい。その上で、機体の特長に合わせて射攻・近攻・近防に残りのポイントを振っていこう。ライデン 512E2の場合は、遠距離からの攻撃が強力なので近攻以外の項目にポイントを振るといいだろう。
■ AI機体が育ってきたら高難易度のミッションにもチャレンジ!
EX OPTIONを使えばより楽にクリアできる
序盤のミッションとは違い、高難易度のミッションをクリアすると、多数の機体支給が受けられるようになっている。機体支給をより多く受けるには難易度の高いミッションをクリアしていきたい。よって、ある程度AI機体が育ってきたら、高難易度のミッションにもチャレンジしていきたい。
しかし、難易度が高いだけにミッションに失敗してしまうこともあるだろう。そんな人のために、Xbox 360版「フォース」にはEX OPTIONというお助け機能が用意されている。どうしてもクリアできないミッションがあるときは、EX OPTIONを使うことで、クリアできるようになるはずだ。
EX OPTIONは、アーケードモードやミッションモードをプレイ中に取得したクリスタルを使って、プレーヤー機のライフや攻撃力を強化できる。EX OPTIONの割り振り方は、基本的には攻撃力を優先しておけば、クリアまでにかかる時間を短縮しやすい。その代わり、ランクはAどまり。SやSSは取得できない。
例外として、戦闘後にライフゲージが回復しないミッションと、敵機を攻撃する必要のないディスクやクリスタルを回収するミッションについては、ライフを強化するようにふり直すといい。EX OPTIONのポイントについては、プレーヤーの自由に振り直すことができるので、ミッションに合わせて変更していこう。
AI育成に使うディスクと同様に、EX OPTIONに使うクリスタルも、ステージ上のどこかに隠されている | クリスタルを取得した数だけ、EX OPTIONで自機を強化できる。基本的には攻撃力の強化をしておくのがおすすめだ | ミッションによっては、攻撃力よりも生き残ることを優先したほうがいいものもある。こういったミッションでは、ライフゲージを強化するといい |
■ より楽にダメージを与えられる
ボス戦を含めたCPU戦攻略を紹介
難易度の高いミッションのCPUは、漠然と攻撃しているとなかなか攻撃を当てることができない。しかし、CPU機の行動にはパターンがあるため、その弱点をつくことで、安全にダメージを与えていけるようになる。ここからは、CPU機のパターンをついて攻撃する方法について紹介していこう。
まず、覚えてもらいたいのが、牽制しながらCPU機の視界外へ移動し、ジャンプさせること。そのまま牽制して空中ダッシュさせることができれば、着地のスキにダッシュ攻撃などを狙っても、反撃を受けづらくなる。ダッシュ攻撃やターボショットなどのスキの大きい攻撃を仕掛けるときは、CPU機が空中ダッシュしたときに狙うようにしたい。
もう1つ、有効なのが目の前のCPU機からターゲットを外すこと。こうすると、CPU機は高確率でこちらにダッシュ攻撃を仕掛けてくる。CPU機がダッシュしたら、すれ違うようにダッシュしつつ、ターゲットを戻してダッシュ攻撃で反撃すれば、より素早くダメージを与えられる。コツは敵機がダッシュした直後にこちらもダッシュし、ターゲットチェンジしてからダッシュ攻撃中の旋回を常に入力すること。ダッシュ操作→ガード入力→ターボボタンを押しながら旋回操作という手順できれいに回頭してダッシュ攻撃が可能なので覚えておきたい。ダッシュ攻撃中の旋回が十分でないと、こちらのダッシュ攻撃も当たらないので、ダッシュ攻撃中の旋回が苦手な人は、チュートリアルの応用テクニックにこの項目があるので、入力を確認してからトレーニングモードで練習しておこう。
・ ヤガランデ戦では攻撃を受けた際のダメージが大きい
回避と攻撃のメリハリをつけるのがポイントだ
後半には、アーケードモードの中ボスであるヤガランデや最終ボスであるアジム&ゲランとのミッションも用意されている。これらのミッションは、1戦するだけでミッションクリアとなるため、1ミッションあたり数十秒でクリアできる。機体支給だけが目的の場合は、これらのミッションを繰り返すことで、次々と機体支給を受けられるわけだ。
ヤガランデ戦をクリアするためのコツは、攻撃を受けた際のダメージが大きいため、ヤガランデにターゲットされたら回避に専念すること。ヤガランデから攻撃を受けてダウンさせられた場合は、僚機にターゲットが移るので、攻撃はこのときに行ないたい。
また、ヤガランデは広範囲への攻撃を持っているので、僚機の近くで行動していると流れ弾を受ける可能性が高い。無駄なダメージを受けないように、散開して行動することも大切だ。
以上のように、攻撃と回避の切り替えをきっちりと行ない、散開して行動することで、楽にヤガランデを倒せるようになるはずだ。ヤガランデを倒せないという人は、この2つを心がけて再チャレンジしてもらいたい。
・ 中央に集まったときが攻撃のチャンス
アジム&ゲラン戦では避けながら攻撃することが必要だ
アジム&ゲラン戦では、敵2体が中央に集まるまでは、有効なダメージを与えられなくなっている。中央に集まるまでは、回避に専念して、余計なダメージを受けないようにしたい。
アジム&ゲランがステージ中央に集まったら攻撃のチャンス! ただし、攻撃を受けてダウンさせられてしまうと、十分なダメージを与えることができずにタイムアップになりやすくなる。時おり円形に発射されるレーザーを左に移動して避けた後に、ターボショットなどの攻撃を狙うようにしよう。
ステージ中央にアジム&ゲランが集まった際に与えたダメージが100%を超えると、2回目に集まった際には攻撃パターンが変わり、レーザーを乱射するモードになる。この場合は、中央とステージ4隅からレーザーが飛んでくるので、4辺の中央で待機しておき、辺の中央から左右どちらかの辺の中央に移動することで、攻撃を回避できる。この間にダメージを与えることも重要なので、レーザーを回避しつつも攻撃することも忘れずに。
もう1つ大切なことが、僚機が行動不能になったときは、レスキューダッシュなどでライフを分け与えて復活させることだ。アジム&ゲランは有効なダメージを与えられる時間が限られているので、倒すには2機分の攻撃力が必要不可欠といっていい。僚機が倒されてしまった場合は、攻撃を回避しながら近づいて助けてあげよう。
■ ミッションモードを協力プレイでクリアすれば
特定機体の狙い撃ちも可能
1人でプレイした場合に、複数の機体支給を受ける際2機目に支給されるのは、自分が操作している機体のカラー違いとなっている(カラーが全てそろっている場合はノーマルカラー)。しかし、ミッションモードを協力プレイでクリアした場合には、2機目には自分か相手プレーヤーが使っている機体のどちらかが支給されるようになっている。
つまり、相手に自分のほしい機体を使ってもらって、協力プレイでのミッションモードをクリアすれば、単純に1人でミッションを繰り返すよりも高い確率で、ほしい機体の支給を受けやすいわけだ。
ただし、注意点としてネットワーク越しのミッションでは、EX OPTIONが使用できない。そのため、EX OPTIONを使わずに、2機以上の機体支給を受けられるミッションをクリアできるだけの実力が、両方のプレーヤーに要求される。
また、相手プレーヤーに自分のほしい機体を、ボイスチャットやメッセージ機能などを使って伝える必要があったり、そもそも相手プレーヤーが自分のほしい機体を持っていなければならないなど、いくつか条件をクリアしなければならない。しかし、特定の機体のみがほしい場合に条件をクリアできれば、1人でミッションモードを繰り返すより早く、機体支給を受けられる。Xbox 360版「フォース」をプレイしている友達がいるなら、連絡をとってみてはいかがだろうか。
アーケード版の稼働から9年後の移植だけに、かつてアーケードで一緒にプレイした人とネットワーク上で再会することもあるだろう。ネットワーク越しの協力プレイでは、EX OPTIONこそ使えないものの、機体支給を得られるだけではなく、いい成績でクリアすればSランク以上の記録を残すこともできる。ネットワーク越しのミッションモードで、機体支給のついでにSランク以上の成績を友達と目指してみるのも面白い。
ネットワーク越しのミッションモード協力プレイは、幻獣戦機ヤガランデ邀撃がオススメ。2対1での戦闘なのでEX OPTIONがなくてもクリアしやすく、2体の機体が支給される上に、1ステージで終わるので戦闘時間も短くてすむ | 機体支給が複数の場合、2機目は自機の色違いか、相手が使っている機体が必ず支給される。お互いに持っていない機体を使えば、持っていない機体を交換しやすいわけだ |
■ ほしい機体が手に入ったら
いろいろな遊び方に挑戦してみよう
「フォース」の実績は比較的用意に取得できるものが多いが、さまざまなモード専用の実績が用意されている。まずは実績を解放しながら、いろいろなモードを試してみてはいかがだろうか |
効率よく機体支給を受ける手段を紹介してきたが、いかがだったろうか。Xbox 360版ではアーケード版よりも格段に機体支給を受けやすくなったものの、自分の使いたい機体が支給されておらず使えないのは、やはり残念なもの。今回紹介した情報を活用すれば、機体支給を受けやすくなるはずなので、まだ使いたい機体をもらえていない人はぜひ試してみてもらいたい。
少し心配なのが、機体支給を受けるために同じミッションを繰り返しているうちに、燃え尽きてしまう人がいるんじゃないかということ。しかし、機体のコレクションはあくまで「フォース」の楽しみ方の一部。ネットワーク上で見知らぬ人と対戦したり、アーケードモードでのタイムアタック、ターミナルモードで閲覧できる勲章を集め、実績の解除など、さまざまな遊び方ができるのもXbox 360版「フォース」の魅力なので、ぜひいろいろな遊び方を試してもらいたい。
特に、ネットワーク上のランクマッチでも機体支給は受けられるので、使いたい機体をゲットしたら、ランクマッチにもチャレンジしてみてほしい。ネットワーク対戦では、さまざまなプレーヤーによって、いろいろな機体を使ってそれぞれの戦術を駆使しての対戦が繰り広げられており、CPU戦では味わえない多種多様な戦いが待っている。
楽しみ方は人それぞれだが、個人的には「電脳戦機バーチャロン」シリーズの中でも「フォース」だけが持つチーム戦の奥深さを楽しむには、ネットワーク対戦が1番だと思うので、ぜひ1度はネットワーク対戦を体験してもらいたい。最初はこてんぱんにやられてしまうかもしれないが、上手なプレーヤーのリプレイデータを保存してWATCHモードで参考にすれば上達も早い。用意されたさまざまなモードや機能を駆使して、この年末年始はXbox 360版「フォース」にどっぷりとハマってみてはいかがだろうか。
(C)SEGA
CHARACTERS (C)AUTOMUSS CHARACTER DESIGN:KATOKI HAJIME
http://www.sega.co.jp/
□「電脳戦機バーチャロン フォース」のページ
http://vo-force360.sega.jp/
(2010年12月27日)