ニュース
水野良氏も登場! 「ロードス島戦記オンライン:良き再会亭の宴」開催
ゲームの魅力やCBT、トークショウなど、盛りだくさんのイベント
(2016/1/15 13:15)
ゲームオンは1月14日、東京・渋谷のキリストンカフェ東京にて、Windows向けMMORPG「ロードス島戦記オンライン」のイベント「良き再会亭の宴」を開催した。
本イベントには、「ロードス島戦記オンライン」のプロデューサー合田真二氏、ブランドマネージャーの加藤仁氏に加え、開発元であるL&K Logic KoreaのCEO ナム・テクウォン氏、「ロードス島戦記」の原作者であり「ロードス島戦記オンライン」の監修も務める水野良氏が登場。本作のゲームシステムのディテールが紹介された上、登壇者達による「ロードス島戦記」のトークライブが行なわれた。
なお、イベントではプレミアムCBT(クローズドβテスト)を実施することも発表された。実施期間は、2016年1月29日17時から2月1日正午。プレミアムCBTでは、プレイレベルは20まで、プレイ可能MAPは、ザクソン周辺、ザクソン村、アラニア周辺までとなっている。募集人数は10,000名。GAME Watchでは読者枠として300名を用意していただいている。申し込みは下記リンクで行なうことができる。
※テスターへの応募データおよび抽選結果は、すべてゲームオンで管理されます。弊社では応募内容や当選確認についてはお答えできませんので、あらかじめご了承ください。
カジュアルなゲーム性に「ロードス島戦記」のこだわりを盛り込む
イベントでは合田氏と加藤氏が、ゲームの映像を交えながら「ロードス島戦記オンライン」の魅力と、細かいゲームシステムを紹介した。本作は、クォータービュー型の2DMMORPGで、ゲーム性は「ハックアンドスラッシュタイプ」となっている。マウス1つで操作できる、「お茶を飲みながら気軽にプレイできる」ようなゲーム性を目指しているという。
「ロードス島戦記オンライン」では、プレーヤーは冒険者ギルドに所属して、依頼やクエストをこなしながら冒険を進めていく。小説「ロードス島戦記」の登場人物に関わるクエストも用意されており、パーン(小説の主人公)たちの7番目のパーティメンバーとして、大きな騒乱に身を投じていくという。ストーリーは原作に忠実な作りになっており、原作1巻「灰色の魔女」をプレーヤー視点で体験できる。また、原作にはない幕間のエピソードや、加藤氏によるマニアックなネタも用意されているとのこと。
続いて紹介されたのは、プレーヤーキャラクターのクラス。まずは、「エスカイア」。敵の攻撃を一手に引き受ける盾役で、攻撃よりも防御を得意とする。対象の敵意を上昇させる「プロボーク」などは、まさにエスカイアらしいスキルと言える。
「オラクル」は、いわゆるヒーラーだ。回復や補助のスキルを得意とするパーティの生命線とも言えるクラスである。LP(他のRPGで言うところのHP)とMPの回復だけではなく、キャラクターを蘇生させることもできるため、パーティには必須となる。スキルは、原作にも登場している回復スキル「トランスファーメンタルパワー」や、敵を魔法で攻撃する「フォース」などが用意されている。
「マジックユーザー」は、古代魔法での攻撃を得意とするクラス。魔法使いと言えば伝わりやすいだろうか。眠り効果のあるスキルで敵を阻害して、多数の敵に襲われた際に対処できるのが特徴だ。スキルは「プロテクション」や「ファイアボール」などがある。
キャラクターにはアクティブスキルやパッシブスキルに加え、「リアクションスキル」という独自の要素が存在する。リアクションスキルは、「チェイン」と「クラス」の二種類から成り、どちらも戦闘の要となる重要なものとなるという。
チェイン発動の条件は、「敵に攻撃すること」、「指定されたスキルを使うこと」で、発動率をUPさせることができる。もう1つのリアクションスキルである「クラス」は、発動条件を満たすと、各クラスの特性に合わせたスキルが発動するというものとなる。会場では、オラクルの「フレーズ・オブ・マイリー」や、マジックユーザーの「イモータリティ」といったリアクションスキルが紹介された。非常に奥の深そうな「リアクションスキル」だが、今回は概要のみの紹介にとどまった。さらなる情報の公開に期待したい。
そして「ロードス島戦記オンライン」は、コミュニケーション要素も充実している。ゲーム内で「ルーム」を生成して、ユーザー同士で気軽にチャットできるため、ゲームの攻略を教え合うのはもちろん、「ロードス島戦記」に関係のない話題で盛り上がるのも、全てプレーヤーの自由だ。
ルームには“セキュリティ機能”が付いており、フレンドのみなど、特定のプレーヤーだけが入場できるように制限をかけることもできる。ほかにも、パーティ検索機能では、条件を絞り込んで、プレーヤーを検索/勧誘することも可能。もちろん、パーティに入っていないソロプレーヤーの検索も可能だ。
続いて紹介されたのが、成長要素。本作には一般的なキャラクターレベルのほかに、「冒険者技能」というステータスを、合計4種類ほど用意されている。
「冒険者技能」には、直接的な攻撃能力を上昇させる「冒険者技能_成長」。パーティを組んだ時の経験値増加や、アイテムの入手率など、戦闘要素以外の能力を向上させることができる「冒険者技能_冒険」。クラスの組み合わせによってスキルが解放される「冒険者技能_職業」などがある。4つめの「冒険者技能_狩り」は、現在のところ詳細は明かせないということだ。
入手できるアイテムに関しても「アイテムオプションのランダム付与」、「古代語が付与されたアイテム」、「制作」、「検索」の4つのキーワードが用意されている。「アイテムオプションのランダム付与」はアイテムに様々な効果が付与される要素。例えば「魔術師のローブ」に、防御力と装備効果がランダムで付与される。同じ名前のアイテムでもオプション効果で有用性が大きく違ってくる。
さらに「古代語が付与されたアイテム」はかなりレアなものになる。「古代語」というさらなるボーナスがもたらされるという。「制作」は、レシピを使ってアイテムを作れるシステム。そして「探索」は、フィールドを探索して宝箱を発見できる機能で、ゲームではスペースキーを押すことで冒険中にフィールドを調べられるという。
「ロードス島戦記」の魅力は? 熱い想いがあふれるトークライブ
ゲームの紹介の後は、合田氏、加藤氏、ナム氏、水野氏による「ロードス島戦記」のトークライブへ。提示されたテーマに合わせてゲスト達が語り合う形で進行した。最初のテーマは「ロードス島戦記の好きなエピソード」についてだ。
加藤氏は、小説第1巻「灰色の魔女」で、ベルドとカシューの対決シーンを挙げた。謎の矢が飛んできて最終的にカシューが勝利するこの戦いだが、「誰が矢を放ったのか」という謎が残されており、これが戦記物っぽくて魅力的だと氏は語った。
加藤氏は以前矢を放った人物について水野氏に尋ねたが、上手くはぐらかされたとのこと。水野氏も、「自分が答えを言ってしまったらガッカリしてしまう人も多いのでは」と、明言を避けていた。
ナム氏は、1巻の最後でカーラと対決するシーンを推しており、次回作への可能性を持たせた興味深いエピソードであるとコメントした。ナム氏は1988年に発売された小説はもちろん、25周年を記念して出版された新装版も読んでおり、新装版ではウッドチャックのセリフのニュアンスも変わっていて非常に興味深かったと感想を語った。
続いては、「今だから言える、ロードス島戦記に関する自身のエピソード」というテーマ。この話題についてナム氏は、自身が開発を担当したオンラインRPG「RED STONE」のエピソードを披露した。同作でウィザードがファイアーボールを撃つ動作は、ロードス島戦記でカーラがファイアボールを撃つときに、肩の上に炎を創り出してから発射するシーンを参考にしたと明かした。
「好きなキャラクターは?」という話題では、加藤氏が「ディードリット一択でしょう」と即答。ナム氏も、同じくディードリットが好きとコメント。一方の合田氏は、オルソンを推す。厳密にはオルソンだけではなく、オルソンを取り囲む人間関係や、シリーズとの関係性などを含めて好きなのだそうだ。
水野氏は好きなキャラクターについて、「書きやすいキャラクターが好き」と作家ならではのコメントをはさみつつ、大ニース、小ニース、レイリアを挙げていた。また、自身がTRPGをプレイする際、盗賊と魔法使いを使う機会が多かったため、この2つの職業が好きだと語った。
最後は「ロードス島戦記の魅力は?」というテーマ。本テーマでは、まずナム氏が、他のファンタジーと比べて設定に力を入れており、ファンタジーを知らない人でもハマれるところだとコメント。合田氏は、スッと文章が入ってくる感じが鮮明に残っていると振り返っており、「ロードス島戦記」をきっかけに色々な小説を読むようになったと続ける。このとっつきやすが魅力なのでは、とコメントした。
水野氏は「魅力がわかっていたら、書くのにこんな苦労はしていない気がします」と苦笑しつつ、当時、自身が好きだったTRPGやファンタジーに影響を受け、真面目に書いたことが共感を得たのではと分析していた。ただ、ここまで人気の作品になるとは思っていなかったので、現状には自分が1番驚いていると語った。
イベント終盤では、「ロードス島戦記オンライン」のナレーションとカシュー役を、声優の中田譲治さんが担当することが発表された。他の出演声優陣については、後ほど発表されるとのこと。