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【特別企画】この冬クライマックスを迎える「チェンクロ」の魅力を徹底考察
第1回:初心者も熟練者も納得! 「チェンクロ」の3つの魅力を徹底解説!
(2015/12/10 15:00)
セガゲームス ネガネットワークスカンパニーがiOS/Androidにて展開しているチェインシナリオRPG「チェインクロニクル ~絆の新大陸~」(以下、チェンクロ)。サービス開始から約2年半となる本作だが、そのシナリオがついにクライマックスを迎えることになった。
12月10日より、第2部最終章シリーズ“Climax Chapters”「年代記の大陸編」が配信スタート。「主人公」たち「義勇軍」の戦いは「フィーナ」の故郷である「年代記の大陸」へと舞台を移し、その物語は最高潮の盛り上がりを見せてくれることだろう。
今回の連載企画では、「チェンクロ」から途中で離れてしまったユーザーや、「チェンクロ」にまだ触れていない潜在的なプレーヤーにスポットを当て、今「チェンクロ」はどうなっているのか? 今だから楽しめる「チェンクロ」という切り口で3回に渡って本作の魅力を振り返っていく。もちろん最終章「年代記の大陸編」を楽しんでいるユーザーにとっては、己の「義勇軍」の旅路を振り返る記事ともなるので楽しんでいただきたい。
熟練者はうなずき、初心者もよくわかる、「チェンクロ」の3つの魅力
そんなわけで連載第1回となる今回は、「チェンクロ」を語るうえで外せない3つの魅力を紹介。それは「ストーリー」、「キャラクター」、「バトル」の3つである。
ストーリー本編は幹であり、キャラシナリオは枝となり――
今や多くのスマホ向けRPGがリリースされており、この3つを魅力と語る作品も数多い。だが、「チェンクロ」は約2年半前よりリリースされており、何より一日の長がある。とくにジャンルで「チェインシナリオRPG」と冠しているように、シナリオ、ストーリー面に関しては多くのスマホ向けRPGの中でも群を抜いていると言えよう。
ストーリーは「ユグド大陸」各地を舞台にした「第1部」と、外界の大陸を舞台にした「第2部」に分かれており、「第1部」は10章、「第2部」は今回配信された「年代記の大陸編」を合わせて7章となっている。
「2年半でそれだけ?」なんてことはもちろんない。このメインストーリーのほかにも、各土地を舞台にした「外伝」(現在7つ・各14~16話)や、特定のキーキャラクターを仲間にすることで見られる「チェインストーリー」(現在17つ・各8話)とボリュームたっぷりな作りとなっている。
こういったメインストーリー外のシナリオのクオリティも高く、色が異なる「ユグド大陸」各地にまつわる話や、複数のキャラの思惑が複雑に絡み合う話など、プレーヤーを飽きさせることはない。その出来栄えからは、どれだけ「チェンクロ」においてシナリオが重視されているかを知ることができるだろう。
また、これらの大きなストーリーが幹ならば、各キャラクターごとに用意された「出会いの物語」、「絆の物語」、「運命の物語」は枝であり、その先に実る果実だと言える。本作の全キャラには1~3つ(レア度が高いほど物語の数も多め)のショートストーリーが用意されている。これらの物語は最初から開放されているものもあれば、キャラクターが一定のレベルを超えたときに開放されるものもある。
どちらにも言えることだが、この「出会いの物語」、「絆の物語」、「運命の物語」を読むことで、キャラクターたちへの思い入れがグンッと深まるのが「チェンクロ」のシナリオの最大の魅力だろう。普通ならポイッと売却してしまうような「N(ノーマル)」、「HN(ハイノーマル)」のキャラにも、「義勇軍」に参加する目的がある。それ以外にも、意外なキャラクターの一面を見ることができたりと、「出会いの物語」、「絆の物語」はメインストーリーを楽しむのとは別の、プレーヤーとキャラクターの絆を結びつける物語として機能している。さらに「絆の物語」をクリアすることで、キャラクターによっては新しい「アビリティ」を習得できるのだが、その話はもう少し後にしておきたいと思う。
キャラクターは600人超え、個性豊かすぎる「義勇軍」
本作の設定で優秀だと思ったことが、「選ばれし勇者様御一行」ではなく「義勇軍」として「主人公」が名乗りを上げたことである。「主人公」の地味さ加減は物語中でもネタにされるぐらい(実際はパーティコスト対策として優秀!)であり、その代わりにおしゃべり役となる妖精「ピリカ」は、「そんなツッコミありなの!? ってか、ピリカが突撃の号令出すの!?」と、こちらのツッコミ重ねを要求するコミカルさを持っている。
また、メインとなる「義勇軍」の仲間たちも、聖騎士や商人もいれば、漁師、海賊、悪人、興行格闘家(プロレスラー的な)、ケモノ耳メイド……挙げればキリがないほど多彩な人物が集まっている。これでは「選ばれし勇者様御一行」は無理があり、やはり「義勇軍」と名乗るしかない。それぞれの事情で「義勇軍」に参加したキャラたちは、上記した「外伝」や「チェインストーリー」、そして2部で新たに配信された「ショートストーリーズ」(詳しくは後日解説)で絡み合い、その魅力を深めていく。もちろん全キャラクターが絡んだシナリオは存在しないが、それこそが逆に、プレーヤーの妄想を引き立ててくれる余地とも言えるのだ。
さらに、ストーリーには登場するが「義勇軍」には参加しない、脇を固めるキャラクターたちも魅力的である。イベントの報酬で数人は「義勇軍」に参加しているが、まだまだ「義勇軍」入りを熱望されているキャラクターも多い。
ここで個人的な話をしたいのだが、私は「壱領忍衆頭目チヨメ」というキャラクターが大好きである。第1部の後半にオープンとなる「炎の九領」のSSR(最大レア)である彼女は、当時攻撃力の値が最高値でありながらアビリティの微妙さ加減もあり、ほかのSSRより人気が低かった(と個人的に思う)。私も1枚取ったのでコレクション欲は満たされたのだが、彼女の「絆の物語」がおもしろかったのである。「壱領(炎の九領で1番力がある)忍衆頭目」という役職からクールなイメージだけを感じていたのだが、「絆の物語」では「主人公」に自信のある「お色気」が通じないと知って、ひどく落ち込んでしまうなんともかわいらしい一面を見せてくれた。
これが先に書いた「プレーヤーとキャラクターの絆を結びつける物語」として私にビビッと来てしまい、気がついたら4凸(最大レベルまでの限界突破)をして、A武器(最高ランク)を一切の躊躇もなく持たせていた。他人のパーティを助けるリーダーに設定している期間も長く、そのせいかフレンドが一時減ったこともある……だが、それを超えてこその思い入れが「チヨメ」にはあったのだ。
というようなエピソードが、「チェンクロ」をプレイしている人には必ずあるはず。もしくは、これから出会う誰かが、それはレアリティは関係なく、愛するキャラクターになってくれるはずである。ちなみにチヨメは11月のアップデートでアビリティが上方修正され、能力面でも頼れる存在になった。お気に入りのキャラクターが強くなるというのは、これまた嬉しいことなのだ。
バトルでも絆が「義勇軍」の力となる
ここまでみっちりとストーリー、キャラクターの魅力を語ってきたわけだが、育てたキャラクターを活躍させるバトルもおもしろくなければならない。そのRPGとしての「当たり前」を「チェンクロ」は実現してくれている。
基本はオーソドックスな「ラインディフェンス」型の戦闘だが、どちらかというと前衛職を敵陣に送り込む「ラインオフェンス」的なバトルが特徴。現在は戦闘スピードも3倍まで選択することができ、ザコ戦などのストレス問題も解消済み。戦闘中、スキルを発動する際のボイスやカットインも「当たり前」と現在はなったかもしれないが、それを2年半前から試みているのが「チェンクロ」のすごいところである。
そして、バトル面での特徴が、1人につき最大2つ持つ「アビリティ」の存在である。自己や仲間をサポートする、この「アビリティ」を開放するためには上記の「絆の物語」をクリアする必要があることも。ここで上記の「ストーリー」、「キャラ育成」、「バトル」の3つの魅力が独立してではなく、相互に魅力を高め合って存在していることが「チェンクロらしさ」であることが伝わったかと思う。
第2部に入って間もない昨年の秋頃には「絆アビリティ」システムというものも導入された。これはパーティの各キャラに、サポートとして別キャラの能力やアビリティを付与することができるというもの。これも同じ酒場(ガチャ)出身のキャラではボーナスが付いていたりと、能力重視で選ぶかキャラクター同士の関係重視で選ぶか迷いどころだ。