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「ArcheAge」の世界を見る・作る・遊ぶ~「見る」編~

本日よりオープンサービス開始! のどかな緑地から五重塔、プチ名所まで、ライターオススメの観光スポットをご紹介

7月11日12時より オープンサービス開始

ArcheAgeには草原、森林、砂漠など多種多様なロケーションが存在する

 ゲームオンは、7月11日に新作Windows用MMORPG「ArcheAge」のオープンサービスを開始した。「オープンサービス」はいわゆる「オープンβテスト」とほぼ同義の言葉で、無料で一定期間ゲームがプレイできるというサービスだ。

 弊誌ではゴールデンウィーク前後に行なわれた小規模テスト「ファミリーテスト」に参加し、既にレポートをお届けしているが、今回はサービス開始直前ということで、改めて「ArcheAge」について紹介する。

 「ArcheAge」は一言でいうと「プレーヤー次第で無限の可能性が広がるMMORPG」だ。狩りやインスタンスダンジョン、レイドボスといったMMORPGのお馴染みのコンテンツから、多種多様な騎乗動物(中には牛もいる)、大小様々な船やグライダーという多彩な乗り物、そして盗みやプレーヤーキラー(PK)といった犯罪とその裁判まで多様なシステムが用意されている。

 プレーヤーはこれらのコンテンツをプレイするだけでも十分楽しめるが、さらに踏み込んで、プレーヤー達が自ら紡ぎだすオリジナルのストーリーが本作の最も大きな魅力だ。

 というわけで今回の連載では弊誌のオリジナルストーリーをお届けしたいと思っている。記事は全部で3回。テーマを「見る」、「作る」、「遊ぶ」とそれぞれ絞り、集中的に紹介していく。ただし紹介する内容はあくまでも遊び方の1つなので、この記事を参考に読者オリジナルの物語を作り出し、そしてその物語を他のプレーヤーと一緒に楽しんでほしい。

 なお本作の種族は西大陸出身と、東大陸出身に分かれているのだが、筆者のメインキャラクターは西大陸出身のキャラクターの為、全体的に西大陸の話題が多めになっているのはご容赦頂きたい。

基本の観光スポット、プレーヤーの拠点になる街々

 「見る」をテーマにした第1回目の今回は、まずはもっとも基本となる「ArcheAge」の街を紹介していきたい。この世界には大小様々な街や村が存在している。どの街にも見どころはあるのだが、今回はその中でも特にお気に入りの街を紹介する。

正統派中世ヨーロッパ風の城郭都市「マリアノープル」

 「マリアノープル」は西大陸にある城郭都市だ。温暖な気候に恵まれており、周囲は緑が豊富で見た目も美しい。海には隣接していないものの、海に通じる川もあり海へのアクセスも容易だ。西大陸のプレーヤーであればLv20台で到達できるだろう。

 どこを見ても“絵になる街”なのだが、特にメジャーな観光スポットは町の中心にある巨大な噴水や、聖堂などだろう。また大学もあり、この付近には「学生」というNPCがいる。エリア毎に付近を歩いているNPCの名前が少しずつ違っているので、そこにも注目しながら観光すると更に楽しめる。

 筆者オススメの観光スポットは、城郭の外の住宅地だ。「住宅地なんてどこにでもあるんじゃないか」と思われるかもしれないが、緑が広がるフィールド、美しい川、そして風車という組み合わせはここにしかない。住民達がどんなプレイスタイルで遊んでいるかで風景も変わるが、筆者がプレイした時は美しい木が生え並び、沢山の家畜が飼われている、のどかな風景が広がっていた。

【マリアノープル】
筆者オススメの観光スポットは城郭の外の住宅地だ。風車と川、そしてプレーヤー達の住宅というコントラストが美しい

五重の塔から鳥居まで。どことなく日本を感じさせる「リュート港」

 「リュート港」は東大陸の「ソングランド」というエリアにある主要都市の1つだ。こちらも温暖な気候で緑が広がっているが、周囲は山に囲まれており、高低差に飛んだ地形が特徴的だ。

 この街は和風の味付けになっている。東大陸は全体的にアジア地域の影響を受けているが、その中でもこの街は特に日本文化の影響が強い。遊郭や鳥居など日本らしい建築物の他、周囲には桜の木が生えており、七夕の短冊飾りまである。

 特徴的な街の中でも、見どころはなんといっても五重の塔だ。周囲の山々と合わさって、周囲一帯だけが全く違う雰囲気を漂わせている。神秘さもあるので一見の価値はあるだろう。ちなみにグライダーを使うと五重の塔の屋根に乗ることも可能なのでどの階層に着陸できるか挑戦してみるのも面白い。

 東大陸のプレーヤーであればマップを開き道沿いに進んでいけば迷うことなく到着できるだろう。港が隣接しているため西大陸の種族もアクセスしやすいので頑張って遊びに行ってみて欲しい。

 なおあくまで余談だが筆者も船に乗って探検しにいったのだが、うっかり海岸に船を置きっぱなしにしてしまい、東大陸の種族のプレーヤーに船を完全に破壊されてしまった。西大陸の種族が探検に向かう際は、船を見つかりにくい場所に置くか、到着したらすぐに収納することを強くお薦めする。

【リュート港】
五重の塔や鳥居など日本らしい建築物が沢山ある。ほかにも、色気漂う「歓楽街」などもあるのでぜひ探検してみて欲しい

モデルハウスに船に戦車……。アトラクションが一杯の「蜃気楼の島」

 「蜃気楼の島」とは普段の冒険の世界とは別の次元にあるエリアだ。本ゲームでは西大陸の勢力と東大陸の勢力が敵対しているという設定だが、このエリアではお互いに攻撃ができない、平和なエリアとなっている。なお両勢力はそれぞれ言語が異なるという設定なので、チャットでコミュニケーションはできない。

 このエリアは家や船、城などの設計図を販売している。「ArcheAge」で何かを作ろうとするならば避けては通れないエリアだ。ここは展示場も兼ねており、モデルハウスや家具、船や戦車が展示されている。モデルハウスの中に入ることも可能だし、船や戦車に乗り込んで運転する事もできる。様々なアトラクションがあるので、実際にあるなら「週末は家族連れにオススメ」とでも言うべきスポットだ。

 気になるアクセス方法だが、世界各地に設置されている「次元の扉」というゲートからアクセスできる。その気になればレベル1からでもアクセスが可能だ。

【蜃気楼の島】
モデルハウスが立ち並ぶエリア。大きく西洋風とアジア風の2つのテイストに分かれている
船に試乗することも可能だ。遊んでいたら座礁してしまったためやむなく放置。その後がちょっと気になっている
戦車に試乗すると大砲を撃つこともできる。モデルハウスに向けて撃ってみたのだが壊れることはないようだった

開発者の遊び心を感じる。「ArcheAge」のおもしろ観光スポット

 さて、ここまでは比較的真面目なエリアを紹介してきた。しかし「ArcheAge」にはちょっとおかしなスポットもあるので、筆者が見つけた面白スポットを紹介しよう。

「最近の若者はこれだから……」、若者を憂う言葉が書かれた石碑

若者を憂う言葉が書かれている石碑。まさか「ArcheAge」の世界でもこんな言葉を目にするとは思ってもいなかった

 「最近の若者はこれだから……」と上の世代が若者を憂うのは、古代から逐一繰り返されてきたと言われているが、「ArcheAge」の世界にも若者を憂う記録が石碑に残っていた。

 曰く「若い男女はイチャつくばかりである。できの悪い若者のせいで未来が心配だ」とのことだ。特にクエストに絡んでいるわけでもなく、独立して存在するその文言は「開発者の恨みか何かか?」と勘ぐってしまうようなおかしみがある。

 この石碑は西大陸の「ステア村」から道沿いに少し南下したところにある。「ステア村」は「ヌイアン」という種族のスタート地点なので、ゲームを始めてすぐに見つけられる。

よく見ると少し変……。ユニークなNPC達

 「ArcheAge」の世界には様々なNPCが居る。クエストを依頼するNPCから商人まで様々だ。しかしよく見ると少し変わったNPC達も存在している。

 その1人が「誤って脱獄してしまった海賊」だ。他の海賊達と一緒に収監されていたそうだが、仲間が脱獄する時に誤って仲間に付いて行ってしまったのだという。街に行く度胸もなく、監獄にも戻れず、ポツンと取り残されているのが哀愁を感じさせる。

 他にもなぜか動物の姿をしている案内人や、仕事をサボっている偵察兵なども登場する。クエストを進めていくと彼らに会えるので、ひと通り進めて見ることをオススメする。なお「誤って脱獄してしまった海賊」は「ゴールド平原」に登場する。西大陸のLv30付近のクエストで彼に会うことができるはずだ。

「誤って脱獄してしまった海賊」に、なぜか動物の姿をしている案内人。他にも「よく見ると少し変」なNPCが登場するので、ぜひ彼らを探してみて欲しい

(八橋亜機)