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ガンホー、「パズドラ感謝祭2013」開催
3DS「パズドラZ」も体験! 超トップクラスのパズル技術も飛び出した「チャレンジカップ」
(2013/4/29 22:19)
ガンホー・オンライン・エンターテイメントは4月29日、「パズドラ感謝祭2013」を東京ドームシティ内プリズムホールで開催した。
「パズドラ感謝祭2013」は、スマートフォン用パズルRPG「パズル&ドラゴンズ」(パズドラ)のオフラインイベント。「パズドラ」は昨年2月にリリースされて以来、4月28日に1,300万ダウンロードを突破するという爆発的なヒットを記録しており、初のオフラインイベントということで会場には開催前から行列ができ、開場後も入場制限がかかるほどの大盛況となった。
会場ではニンテンドー3DS「パズドラZ」の体験コーナーや専用アプリを使用したタイムアタック大会、そしてステージでは「パズドラ」の最新情報公開などが実施された。
「パズドラZ」に触ってきた! 見所は3DS用に進化した演出とグラフィックス
デモ機初公開という「パズドラZ」体験コーナーでは、実際に「パズドラZ」に触れることができた。今回体験できたのは「パズドラ感謝祭2013」用に用意されたダンジョン1ステージ。
ゲームではプレーヤーキャラクターがおり、一般的なRPGのようにフィールド上を移動しながら、何らかのきっかけによって「パズドラ」のダンジョンに突入する、というものになるようだ。ダンジョン内では、「パズドラ」おなじみのパズルでモンスターを攻撃しながらステージを進めていく。
ダンジョンやキャラクターは3Dで表現されており、アニメーションや攻撃エフェクトの演出によってより派手な印象を受ける。ステージの途中では「闇のドロップを指定数消せ!」といったものや「行きたい方向のドロップをより多く消せ」などと「パズドラZ」ならではの要素も加わっていた。
スキルを発動させるとカットインが入ったり、光っているドロップを消すと画面に「Z」の文字が現われて攻撃力が上昇したりするような演出もあり、パズルの面白さは変わらないまま、アプリ版をさらにパワーアップさせたゲームになるようだ。
「エヴァ新劇場版」とのコラボが発表。「パズドラ」新情報発表会
最新情報が紹介されるステージでは、代表取締役社長の森下一喜氏、「パズドラ」プロデューサーの山本大介氏が登場し、「パズドラZ」が紹介された。「パズドラZ」はアプリ版リリースの初期から温めていた企画だったそうで、昨年夏ごろから開発がスタートしたのだという。
登場するモンスターは7割から8割程度を新規に描き下ろし、3DSの機能を活かして3Dで表現されている。また魔法石などの課金アイテムは一切必要ないシステムになっているので、子供や家族で安心して楽しめるという。
また会場には月刊コロコロコミックの“ムラ神”編集長が登場した。コロコロコミックの誌面では、今後「パズドラZ」の最新情報が掲載されていくが、これは森下氏と村上氏は「ことあるごとに縁がある」仲であること、さらに「『パズドラ』を子供にも楽しんでほしい」という森下氏の思いが村上氏の共感を得たことから実現したもの。村上氏は「全面的にバックアップする」ということで、この場で「パズドラ」の漫画展開も決定された。
「パズドラ」の発表としては、まず「エヴァンゲリヲン新劇場版」とのコラボレーションが発表された。期間は5月27日から6月9日まで。これは「エヴァンゲリヲン新劇場版:Q」のブルーレイディスクとDVD発売を記念したコラボとなっている。詳しい内容は明かされなかったが、碇シンジ、式波・アスカ・ラングレーのイラストが公開された。
また4月29日12時より、新たなノーマルダンジョン「伝説の大地」が公開された。ここには新キャラクターの「ヘビーメタルドラゴン」が登場する。「ヘビーメタルドラゴン」は敵の体力を35%減らすスキル「グラビティブレス」と、リーダースキルにドラゴンタイプの攻撃力を3.5倍にする「龍の逆鱗」を持っている。
「降臨ダンジョン」に登場するキャラクターとしては、「ゼウス・ディオス」、「ヘラ・ウルズ」などが新たに発表された。「ゼウス・ディオス」は5月、他のキャラクターはそれ以降の登場になる予定。また究極進化の「ヴァルキリー」のイラストも発表された。
このほか、1,300万ダウンロード突破を記念したイベントも4月30日より実施される。今回はゴールデンウィークイベントとも重なっているため、特に「友情ガチャ」に焦点を当てたイベントが実施される。
実機デモで全長70mドラゴンも登場した「ラグナロク オデッセイ エース」ステージ
ステージでは、PlayStation Vita用アクションゲーム「ラグナロク オデッセイ エース」カンファレンスも実施された。
登壇したのは、森下氏率いる「ラグナロク オデッセイ エース」チーム。巨大なモンスターを高速アクションで狩るという前作からのコンセプトはそのままに、今作では新戦闘システムの「ACEスキル」や成長する武器「ハラモナスウェポン」といった要素が加わっている。
「ACEスキル」は、6種類ある職業ごとに新たに加わったスキルで、「アサシン」では敵を気絶させる、「クレリック」なら味方の回復などの支援的スキルといったように特徴が異なる。各職業に設定された必殺技のような位置づけになっており、コンボに組み込むなどすることで前作とはまた違った戦い方が繰り広げられる。
また「ハラモナスウェポン」は、武器を成長させる時に方向性を選択できるというもので、好みに合わせた成長が可能となったもの。一部の武器は形状も変化するようになっている。
そして今作では、強力なモンスターの一群として「大竜族」が加わる。「大竜族」はことあるごとにプレーヤーに立ちはだかるドラゴンとなっており、その1体として「ニーズヘック」の実機デモが紹介された。
「ニーズヘック」は尻尾まで含めると全長70mある巨大なモンスターで、口から吐き出す炎と空中に作り出す魔法陣による攻撃が特徴。「強くて凶悪で格好いい」を目指して制作されたそうで、ゲーム画面では巨体をぶんぶん振り回しながら攻撃するニーズヘックの様子や、空中コンボで立ち向かっていくプレーヤーキャラクターの様子が見られた。大竜族はまだまだ控えているそうなので、「強力な装備を用意して挑んで欲しい」ということだ。
なお本作は7月11日としていた発売日の延期が発表されている。現在の発売日は未定だが、森下氏は「最後の調整の段階に入っている」と話していたので、大きな延長にはならないようだ。
神懸かり的な高得点が連発! 「パズドラジャパンカップ」
ステージイベントの目玉となったのは、会場で日本一の「パズドラ」ユーザーを決める「パズドラジャパンカップ」の開催。
「パズドラジャパンカップ」は、大会専用アプリを使用したタイムアタック大会。この大会用のステージは、スピンオフアプリ「パズドラチャレンジ」の1ステージとして配信されており、敵モンスター、ステージ数、味方キャラクターがあらかじめ決められている。クリアタイムと最大コンボ数、総ターン数の合計点数が最後に表示されるので、これを競うという大会だ。通常の「パズドラ」と異なっているのは、1回の操作で4色のドロップを消すとそれ以降のコンボは攻撃力が16倍になるという点。
相対するモンスターはこの「4色消し」を駆使しないと倒せない体力に設定されており、いかに4色のドロップを素早く消すかがポイントで、出場者のトップレベルのコンボ術が大会最大の見所となっていた。ステージ上では、準決勝と決勝が開催された。
決勝に進出したのは、アメーバ night選手、ショータ選手、リク選手の3名。390名参加の中から勝ち進んできた猛者でありながら、それぞれ13歳、15歳、12歳という若さ。準決勝では会場からどよめきが起こるほどのコンボを連続で次々と決めまくり、実力はトップ中のトップであることは疑いようがない。
決勝戦ではタイムアタックを3回行ない、その合計得点で競われた。中でも最も実力を発揮したのはアメーバ night選手。1回目を24,000点台、2回目を25,000点台、3回目は23,000点台と高得点を維持しながら点数をまとめきり、文句なしの優勝を飾った。特に2回目の25,176点は圧巻で、本人は「幸運」振り返ったが、合計5体いるモンスターをほぼ全員1ターンで倒すという神懸かり的なプレイだった。
優勝したアメーバ night選手には、優勝トロフィーと「パズドラ」のクレジットに名前が載る権利が授与された。「名前が載る権利」は今後開催される「パズドラジャパンカップ」の賞品として恒例にしていくという。
今回初めての開催となった「パズドラ感謝祭」は、親子連れから女性プレーヤーまで、実に多くの来場者で溢れていた。特に「パズドラジャパンカップ」の決勝進出者を見ればわかるように、トッププレーヤーが10代前半に集まっているというのもタイトルの大きな特徴だろう。ゲーム業界の新たなトレンドとなった「パズドラ」の勢いを直に感じられる場所として非常に新鮮であったし、森下氏は閉会式で「ここまで来たら次回もやるしかないでしょ!」と堂々の第2回の開催も宣言していたので、次回の開催も大いに期待していきたい。