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「GOD EATER 2 RAGE BURST」×「プレコミュ」PS4版最速体験&超合同開発サミットを開催

PS4版を初プレイ!

10月25日 開催

 バンダイナムコゲームスは、今冬発売予定のプレイステーション 4/PlayStation Vita用ソフト「GOD EATER 2 RAGE BURST」のプレコミュ会員向け体験会を開催した。この体験会ではPS4版が初めて体験できるほか、ユーザーからの意見を交えつつ製品の改善点を検討していく開発サミットも行なわれている。イベントは25日、26日の2日間開催されるが、25日の模様とプレイレポートをお伝えしていこう。

 なお、最終日の開発サミットの様子は、ニコニコ生放送にて10月26日より(開場:17時25分 開演:17時35分)配信されるので、観られる方はそちらもぜひチェックして頂きたい。

PS4版プレイインプレッション!

ずらり並んだ席にはPS4版と大きなモニター、さらにPS Vitaも置かれていた

 この日はPS4版の試遊版が初公開され、その画面の美しさやDUALSHOCK 4による操作感を確認できた。また、新要素「ブラッドレイジ」や新神機「ヴァリアントサイズ」を試しつつ、新アラガミ「クロムガウェイン」討伐に挑めるようにもなっていた。

 実際にプレイしてみると、新神機「ヴァリアントサイズ」はモーションが大きく出がちょっと遅めではあるが、△攻撃やブラッドアーツのリーチが非常に長く、攻撃を当てやすい。特殊攻撃のラウンドファングでなぎ払うと刃が展開して鎌が巨大化! さらにスタミナが続く限り連続攻撃ができる。このラウンドファングからの派生攻撃として巨大な鎌を咬刃を展開した状態で垂直に振り下ろすバーティカルファング、さらにそれを手前に引き戻すことでアラガミを引き裂くクリーヴファングと、一連のダイナミックな連続攻撃ができた。これまでにない爽快感のある神機だ。

PS4版でプレイできたのはブラッドレイジ練習用に喚起率ゲージが常に満タンでブラッドレイジに何度でも挑戦できる「ガルム討伐」と、通常のルールで新アラカミに挑める「クロムガウェイン」討伐の2種類

新神機「ヴァリアントサイズ」
ヴァリアントサイズは攻撃の出は遅めな大振り攻撃だが、特殊攻撃ラウンドファングが特にリーチが長く、当てやすい。バーティカルファングの振り下ろしから、引き戻し攻撃は爽快感抜群! さらに今回の試遊ロムではラウンドファングから派生する攻撃全体を強化するブラッドアーツ「サベージバイト」がセットされていたので、その使いやすさはさらに際立っていた

 新要素の「ブラッドレイジ」は攻撃を当てていくことで高まっていく「喚起率ゲージ」を100%以上に高めていくのが最初のステップになる。今回のミッションでのゲージ上昇は、感覚的には攻撃が2ヒットすると1%上がるかなといったところで、1ミッションあたり1回か2回発動できるぐらいだった。

 次に「誓約」を選択。例えば「結合崩壊させる」という誓約なら、時間内にどこか一カ所でも結合崩壊させられれば誓約達成!ブラッドレイジが発動する。逆に達成できなかった場合は喚起率ゲージが0に戻ってしまう。

 誓約を達成してブラッドレイジが発動すれば、無制限にステップ可能になり、攻撃力も飛躍的に上昇する。一度に複数の誓約を課して達成するほど、ブラッドレイジの効果は高まるが、あまり欲張りすぎると、誓約達成できないということになってしまう。このあたりは状況と腕次第というわけだ。

新要素「ブラッドレイジ」
自らに誓約を課すことで、それを達成したときに圧倒的な力を手に入れる「ブラッドレイジ」。この日の誓約は時間内に一定ダメージを与えるか、結合崩壊させるかだったが、他にもたくさんの種類があるようだ

 PS4版では、なんといっても大画面で遊べる魅力が大きく、グラフィックスもPS Vita版よりも精細に、フォントやUIもくっきりと見られる。今回はPS4版はシングルプレイのみだったのだが、おそらくマルチプレイ時の処理落ちにおいても、心配がいらないのではないだろうか。

 DUALSHOCK 4での操作は、L2/R2ボタンをうまく使っているのが印象的で、ブラッドレイジはL2+○/×/△/□ボタンの組み合わせにより、誓約の上下選択や決定を行なえるようになっていた。多少クセはあるが、覚えてしまえばスムーズに使える操作となっていた。また、タッチパッドの左右押し込みでもメニューやアイテム使用が選択でき、そちらも慣れると直感的に使えた。

PS4版はなんといっても精細感のあるグラフィックスを大画面で楽しめるところが魅力。DUALSHOCK 4による操作も、独特なものではあったが操作しやすくまとめられていた

 PS Vita版ではPS4版と同じく「クロムガウェイン」討伐が楽しめるようになっていたが、こちらは2人でのマルチプレイで挑めるようになっていた。マルチプレイの中では特に、「いつブラッドレイジを発動するか、誓約を開始するか」という、いわゆる使いどころを探る重要性が垣間見えていた。

 また、PS Vita版においてはシリーズ作からの流れもあって順当な進化と言えるのだが、今回の注目だったのは、東京ゲームショウ2014からユーザーインターフェースが改修されたバージョンになっていたところだ。ブラッドレイジ時の誓約表示をはじめ、多岐にわたる調整が行なわれている。ブラッドレイジUI改修のポイントについては公式ブログでその詳細が紹介されているので、そちらもご覧いただきたい。

【PS Vita版】
PS Vita版ではマルチプレイで「クロムガウェイン」討伐が楽しめた

「超合同開発サミット」――体験後のユーザーの意見を聞いて、その場で調整も!

試遊を楽しんだ後は、「超合同開発サミット」で開発陣に意見を直接伝える!!

 試遊を終えた参加者は引き続き、プレイエリアの隣にある大きな会議場へと進んでいく。そこでは、開発陣に直接意見を伝える「超合同開発サミット」が行なわれた。この体験会でも意見を吸い上げて、よりクオリティを高めていこうというわけだ。

 参加したのは、バンダイナムコゲームスよりプロデューサーの富澤祐介氏、バンダイナムコスタジオより総合ディレクターの吉村広氏、ディレクターの依田優一氏、さらに開発を手がけているシフトよりゲームデザイナーの山本雄太氏、福上哲也氏、堀江一夫氏が参加した。

 6人はまずそれぞれのテーブルに散らばっていき、各テーブルでの意見をヒアリング。ヒアリング時間終了後にどんな意見が出ていたかを持ち寄って、紹介するという形式になっていた。どのテーブルも出だしこそ遠慮がちな空気はあったが、一度ゲーム内容への要望を話すと、ディスカッションは加速していた。

 以下に、いくつか出ていた意見と、それに対する開発陣のレスポンスをまとめてみた。

・ユーザーからの提案その1

 ブラッドレイジ中はステップ無制限は快適だけど、攻撃が特別なものがなくて寂しい! レイジ中のみ使えるフィニッシュ的な限定ブラッドアーツが欲しい! あと銃にも!

・開発陣のレスポンス

 それは確かにそうですね。何かブラッドレイジ中に出せる気持ちいいものを考えていきたいと思います。他にもマルチプレイ中で、アラガミが逃げたタイミングに誰かがブラッドレイジを発動すると、無制限ステップで1人が先行状態になってしまい協力感が薄くなってしまうという意見がありました。そこは大事なところなので、誰かがブラッドレイジを発動したら、共闘してくれる仲間にも恩恵があるような形を考えていきたいと思います。

・ユーザーからの提案その2

 誓約を選ぶ時にどれぐらいの誓約達成が狙えるのか、状況が掴みづらかったです。アラガミの結合崩壊の度合いとかがもう少し分かるようにして欲しい!

・開発陣のレスポンス

 例えば、「結合崩壊させる」という誓約なら、楽に結合崩壊させられるところが残っているかどうかで難易度が変わってしまうというところがありますね……。例えば、誓約を選ぶ表示のところに「オススメ」みたいな、達成できそうな度合いを表示するなどするといいのかなと思います。

 といったように、やはり新要素ブラッドレイジ関連のものが目立っていた印象だ。

 こうして一通りの意見紹介が終わると、吉村氏はステージの裏手へ。なんとそこには、シフトのプログラマー陣が開発機材を持ち込んで控えており、「出張開発室」として、初日、2日目のイベント中に出た意見の中から「これは!」というものを、その場で実装し始めるというのだ。実際に、この日の午前中に出た意見の「喚起率ゲージが100%以上になったら赤文字にして!」という意見が反映され、実装されていた様を見せてくれた。

 ちなみに、この日のPS4版ではDUALSHOCK 4のタッチパッド押し込みについても話が出たのだが、そちらは想定していたキーアサインになっていなかったそうで、本来は「左半分押し込みで作戦」、「右半分押し込みでアイテム」というものになるそうだ。こちらはすぐに修正したいということで「NOWやることリスト」に入っていた。

 直接意見を聞くだけでなく、その場で修正と実装まで行なうあたりが「超」合同開発サミット」ということで、その積極的な姿勢には驚かされるばかり。終了までにどれほどゲーム仕様が変わっていくのか、発売までにどこまで進化していくのか、来場者にも楽しみになったイベントといえるだろう。

【超合同開発サミット】
「超」合同開発サミットとなった理由は、「出張開発室」の設置にあった。意見の中から「NOWやることリスト」入りしたものがすぐに反映されていくという
【会場の様子】

(山村智美)