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PS3/WIN「信長の野望・創造」フル3Dの全国1枚マップで描かれる戦国時代

大名の人生を連続クエストで体験できる

2013年 発売予定

メインビジュアル

 コーエーテクモゲームスは、「信長の野望」シリーズの最新作「信長の野望・創造」をプレイステーション 3/Windowsで2013年に発売する。価格、CEROレーティングは未定。

 歴史シミュレーションゲームの老舗シリーズとして1983年3月にシリーズ1作目が発売されて以来、30年の間に13作品がリリースされてきた。14作目となる今作では、「新時代の創造」をコンセプトに据え、プレーヤーは自身の手により天下布武を目指すこととなる。

 「創造」では、日本全国をフル3Dで描かれた1枚マップとして表現されている。3Dであることからズーミングで細かいところまでチェックすることができ、視点を切り替えながら発展する城下町や四季の変化の美しさを楽しむ事ができる。また、城下町には田畑や消化などが建ち並び、成長し拡大していく。プレーヤーの政策により、商業を重視すれば大商業都市となるし、農業を強化すれば大穀倉地帯となる。

 城は、シリーズ最多となる300以上の城が登場する。複数の城から出陣した軍勢が連携して挟撃、敵を城から誘い出す策謀などダイナミックな合戦も繰り広げられる。部隊同士のぶつかり合いとなる「会戦」は、迫力ある戦いが描かれ、映画さながらのダイナミックさで描かれるという。もちろん、周辺勢力との同盟や援軍の要請を得るために根回ししておくなど外交工作も重要な要素の1つとなる。

 シリーズ初の試みとしては、次々に起るクエストの連続により大名の人生を描く「フリークエストシステム」がある。クエストの合間には戦国時代を堪能できる歴史イベントが挿入され、1つの物語を楽しめる。ここでもクエストを達成しながら史実の道を歩むことはもちろん、自分だけの歴史を作り上げていくこともできる。

【3Dの1枚マップで描かれる】
今川家が治める三河から、武田家の領国である信濃方面を一望したところ。徳川家康の生地である岡崎城を足がかりに、今川義元は織田信長のいる尾張へ迫っていく。岡崎城の周囲には、水田や町が広がりつつある
越後を本拠とする上杉家の領地は、日本海に沿って長く伸びている。上杉謙信の居城である春日山城は、日本でも有数の山城として有名。海を背にして山を越えた先には、宿敵である武田家が立ちはだかる
元服した織田信長が、その覇業を開始するときの尾張。交通の要衝である清洲城は、北に斎藤氏、東に今川氏、西に北畠氏と、多くの強豪に囲まれ四面楚歌の状態。織田家内外の敵と戦いながら、信長は天下統一を目指す
甲斐・信濃には、武田信玄の治める領国が広がっている。有能な家臣に恵まれている武田家は、険しい山や大きな川に囲まれながらも、城下を豊かに発展させていく。中でも躑躅ヶ崎館は、武田家の領国経営の要となる城下町
北条早雲の躍進以降、北条家は広大な関東平野において、着々と影響力を増していく。関東を席巻する北条氏康が治める小田原城は、難攻不落の堅城として名高く、城下町も大きく広がる可能性を秘めている

【プレーヤーの政策により城下町は変わっていく】
越後の山によって天然の要害を持つ春日山城から、城下町をのぞんだ画面。山全体が巨大な城郭のような大きな山城になっている。山のふもとには城下町が広がり、プレーヤーの思うままに発展させることができる
織田信長の居城である清洲城は、尾張の中心にたたずむ平城。山城とは異なり高さはないが、周囲は幾重の堀に囲まれ堅牢なつくりとなっている。城の周囲に広がる城下町は、水田や商家、民家などの区画に分かれ、まだまだ発展していきそうだ。商業の発展に力を入れた信長らしく、清洲城下には多くの商家が広がっている
清洲城の城下町の「開発」を行なう画面。プレーヤーは「奉行」を任命し、「石高」、「商業」、「兵舎」のいずれの開発を行なうかを選ぶ。この3種類の要素が国の基盤であり、これらの要素を伸ばすことで国力を高めていく
城下町の発展が進むと、新たに土地を開拓し、城下町の「区画」として拡張していくことができる。「拡張」を行なうことで、その区画を開発できるようになる。この画面は、どの区画を拡張するかを選択する画面。どの区画をどのように開発するかを選択することで、国のかたちが大きく変わる。このように城下町を広げていくことで、国力が高まるだけでなく、見た目も大きく変化していく
城下町には、「特殊施設」と呼ばれる、特別な効果を持つ建物を「建設」することができる。施設を建設することで、その区画から得られる収入が大きく変化し、国づくりの幅を広げていける。ここでは、特殊施設を建設する区画の選択をしている

【合戦と外交】
どの勢力に外交の「工作」を行なうかを選ぶ画面。同盟や援軍を依頼するには、工作によって「信用」を積み重ねる必要がある。勢力は外交に対する姿勢を持ち、それによって信用の得やすさが変わってくる
「信用」を使って「交渉」を行なう画面。婚姻によって勢力間の関係性を深めたり、一時的な同盟を組むことで状況を改善したりと、「信用」次第でできることが変わってくる。平時こそ「信用」を得るために「工作」をし、ここぞというタイミングで自勢力に有利な「交渉」を進めるといいだろう
合戦に向け、部隊が出陣する画面。本作では、出陣する武将や兵数を手動でも自動でも設定することができる。従来作通りの細かい設定だけでなく、おおまかな設定ができるようになったことで、より気軽によりテンポよく合戦に挑むことができる
部隊の進軍ルートを設定している。多面作戦を繰り広げる本作の合戦では、部隊の進軍ルートの設定が戦局を大きく左右する。敵を最短距離で攻めるだけでなく、遠回りして迂回することで敵を挟撃したり、陽動によって敵を引きつける間に他の城を落としたりと、戦局全体を把握しながら大きな尺度で采配をふるうことができる
部隊の行動を命令する画面。形態の変化を行なうことで部隊の形を指示したり、敵城を焼討したりと、状況に即した細かい采配をとることができる

【会戦】
合戦は、俯瞰視点と近接視点である「会戦」を切り替えることができる。俯瞰視点が戦略級の作戦立案を楽しむのに対し、会戦では戦術的な采配の妙を楽しむことができる。会戦は自軍と敵軍がぶつかりあう直前から始まる。俯瞰視点とはまた別の、迫力ある画面で部隊同士が激突する様を、ダイナミックに味わうことができる

(船津稔)