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「ArcheAge」オフラインイベント「ArcheAge 進水式」レポート

サービス開始日程や追加要素が発表。甲冑を着た戦士たちによる激しいバトルも披露

7月15日開催

参加費:無料

場所:ベルサール秋葉原

 ゲームオンはWindows用MMORPG「ArcheAge」の正式サービス開始発表会、「ArcheAge 進水式(ローンチングセレモニー)~いざこの果てしなき大海原へ~」を開催した。場所はベルサール秋葉原。参加費は無料。

 このイベントは、7月11日よりオープンサービスを開始した「ArcheAge」のオフラインイベント。ゲームに関する重要な発表が行なわれるということで会場には200人以上のユーザーが訪れ、入場規制も行なわれるほどの盛況となった。

 イベントでは弊誌でも既にお伝えしている正式サービスの日程や月額料金、また正式サービス開始後の追加要素についても発表があったほか、「日本アーマード・バトル・リーグ」による試合のデモンストレーションや、イベント参加者による10vs10の海戦が行われた。

【会場の様子】
会場入口ではエルフの美女や、甲冑を着た戦士が参加者を歓迎していた
会場には試遊できるブースも用意されており、参加者たちは貴重なグライダーなどの操作を体験していた

「ArcheAge」運営プロデューサーの野田真央氏
開発元のXL GAMES CEOのジェイク・ソン氏

 イベント開始に先立ち「ArcheAge」の運営プロデューサーの野田真央氏は本作への意気込みとして、「この先ゲーム業界はどうなっていくのかと考えてみると、確かにモバイルゲームが主流になっているかもしれません。ただ、『ArcheAge』では初めてオンラインゲームに触れた時に感じた、ドキドキ感・ワクワク感をまた体験してもらえるのではないかと思います」と話した。

 また「『ArcheAge』の世界では誰もが正義の味方になることができますし、大海原へと冒険に旅立つ冒険者になることもできる。そんな可能性を持ったゲームです」とゲームの魅力について語ってくれた。

 その後本作の開発元のXL GAMESCEOジェイク・ソン氏もステージに登壇し「短時間で楽しめるモバイルゲームが全盛の中、じっくりと遊ぶゲームを開発するというのは馬鹿げた考えだと思われるかもしれません。ですがだからこそ流れを変えたいのです、もう一度ゲームの楽しさ、冒険の楽しさを感じて欲しいのです」と話し、改めて「ArcheAge」にかけた熱い思いを伝えていた。

【セレモニーの様子】
「ArcheAge」船出を祝うセレモニーとして「支綱切断」が行なわれた。これは新たな船を建造する際に、船舶を造船所に繋げている最後の綱を切る儀式なのだという

 その後弊誌でも速報でお伝えしているが、サービスに関する様々な重大発表が行なわれ、7月23日から正式サービスがスタート、料金は30日1,750円であることが発表された。またユーザーのプレイスタイルにあわせて90日5,000円のプランや、1日250円のプランも用意される。この発表はユーザーにも概ね好評の様で、観客席からは歓声も聞こえてきた。

 その他にゲームを更に楽しむアイテムとして、最大4キャラクターまで拡張できるキャラクタースロットや、強さに影響を与えないアバターアイテム、ゲーム内でテレポートする際に使用する「冥府の石」という消耗品、他のプレーヤーを復活させる「復活の呪文書」という消耗品が課金アイテムとして発売される予定だという。

 ユーザー間では「ArcheAge」の世界で生産活動などを行なう際に必要になる「労働力」を回復するアイテムも実装されるのではという噂もあったが、野田氏はゲームに与える影響が大きいので7月23日の段階での実装は見送り、今後ゲーム内経済などのバランスを見ながら、将来的には実装するかもしれないと発表した。またもし発売する場合もアカウント毎に個数制限を行なうなど、バランスを壊さない様に調整する。

 なおインターネットカフェで「ArcheAge」をプレイする際は基本無料でプレイでき、またインターネットカフェから接続している時間は労働力の回復スピードが2倍になる。

 正式サービス開始の7月23日にはゲーム内でも様々なアップデートが行なわれる。現在Lv40までとなっているレベルキャップがLv50に開放され、あわせて高レベルキャラクター向けの新エリアが解放される。西大陸では「ロングビーチ」、「ボーンプレイス」の2エリアが、東大陸では「ロカのチェス駒」、「グラスランド」、「ハリハララヤ廃墟」、「ハスラ」の4エリアだ。

【重大発表内容】
正式サービスは7月23日よりスタート
最も気になる月額料金は1,750円。90日で5,000円や、1日で250円というプランもある
ゲームバランスに大きく影響を与えない課金アイテムも実装される

【解放予定の新エリア】
7月23日から合計6エリアが開放される

 その後会場では、中世ヨーロッパの戦闘さながらに甲冑を身にまとい、ロングソードやメイスといった武器を使って戦う「バトルオブザネイション」の日本リーグ「日本アーマードバトルリーグ(JABL)」とゲームオンのスポンサーシップが発表され、競技のデモンストレーションが行なわれた。

 今回のデモンストレーションでは1vs1のルールと、3vs3のルールの2つのルールで試合が行なわれた。特に3vs3のルールでは奇襲をかけ2vs1に持ち込む選手も居て、戦況がダイナミックに変化していった。

 大会実況では、オンラインFPS「Alliance of Valiant Arms」でお馴染みのリングアナウンサーmejika氏が実況を務めていたが、参加者が武器を本気で振り回していたり、甲冑同士が思い切りぶつかり合ったりするあまりの迫力に思わず言葉を失ってしまう場面もあった。

【「日本アーマードバトルリーグ(JABL)」による競技デモンストレーション】

 また会場では来場者が参加して、「ArcheAge」を使用した10vs10の海戦も実施された。海戦では西大陸、東大陸それぞれ10人ずつに分かれ、小型帆船同士による対決が行なわれた。大砲などを使い相手の帆船を破壊するか、船を操舵しているGMを倒し、船を乗っ取れば勝利となる。

 西大陸のプレーヤーは帆船の他に用意されていた小型の船「アドベンチャークルーザー」2隻をあえて使わず、帆船の大砲と相手帆船に直接乗り込む戦法を取っていた。特に操船を担当していた[GM]Tahyang氏が大砲を上手く敵船の方に向けるなどかなり善戦していたが、最終的に乗り込んできた東大陸のプレーヤー達に倒され船を乗っ取られてしまった。

 参加できなかったユーザーも、スクリーンや、参加プレーヤーのモニターを覗き込むなど興味津々だった。船を操っていた[GM]Tahyang氏が見当はずれの方向へ船を動かした時は観客から「Tahyangかわいい!」という声も聞こえてきて、ゲームユーザーと運営チームの距離がすでに近くなっている「ArcheAge」の雰囲気を感じさせた。このほか、イベントお馴染みの抽選会が行なわれイベントは幕を閉じた。

 最後に野田氏は、「これはゴールではありません、ここからがスタートなんです」と力強く話した。イベント開始前から多くのユーザーが訪れ、入場規制までかかるほどの盛況で、本作に対するユーザーの期待値の高さを改めて感じたイベントだった。

【JABLの競技デモンストレーション】
実況を務めるのはAVAの大会でもお馴染みのmejika氏
甲冑を着た戦士たちの戦いは迫力満点だった

【10vs10の海戦】
野田氏も配信席へ移動し、GMルシウス氏と実況を行なった
ゲームに慣れたプレーヤーが多かったのか、大砲を使ったり、グライダーで直接乗り込んだりと「ArcheAge」らしい様々な戦いが起きていた

(八橋亜機)