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PS3「龍が如く5 夢、叶えし者」ついに発売!

夢を追う者と夢を失った者の物語を紹介

発売中(12月6日 発売)

価格:8,800円

CEROレーティング:D(17歳以上対象)

 セガが12月6日に発売したプレイステーション 3用アクションアドベンチャー「龍が如く5 夢、叶えし者」。本作は、5つの大都市を舞台に4人の男と1人の少女の夢を追い続ける熱き生き様を描いたアクション・アドベンチャーゲーム。今回は、「遥・秋山編」と「品田編」の情報を紹介する。

“夢”を追う少女と男が出会うとき、新たな物語が幕を開ける

 シリーズ初の女主人公「澤村 遥」と、前作で活躍した「秋山 駿」が登場する「遥・秋山編」。物語の舞台となるのは大阪・蒼天堀。アイドルを目指す「遥」と、新たな事業を起こすため蒼天堀にやってきた「秋山」。2人は運命的な再開を大阪の地で果たすが、それは新たな物語の始まりだった。

物語の舞台となる大阪・蒼天堀の街並み
【タイアップ企業紹介(一部)】
かに道楽
がんこ寿司
ダイコクドラッグ
ドン・キホーテ
金龍ラーメン
串かつ だるま
鶴橋風月

遥・秋山編ストーリー紹介

 大阪・蒼天堀。1年前、芸能事務所ダイナチェアの社長・朴美麗にスカウトされ、沖縄から単身この地へやってきた遥。優勝すれば大手レコード会社からのメジャーデビューが約束されているという人気テレビ番組「プリンセスリーグ」の決勝戦を目前に控え、歌やダンスのレッスンに余念がなかった。

 遥は、朴が全国を探しまわってついに見つけたダイヤの原石。しかし、少し前まではどこにでもいる普通の女の子に過ぎなかったのだ。足りない技量を天性の勘と気力でなんとか補ってはいるものの、遥が一人前のアイドルとしてステージに立つには、絶対的に時間が不足していた。

 さらにレッスンの合間を縫うように、ファンを獲得するための地道な営業活動がスケジューリングされており、休む暇はほとんどなかった。

 1日が終わる頃には身体は疲れ果て、マネージャーの堀江にアパートまで送ってもらうような毎日。だがそれでも、遥はこの千載一遇のチャンスをものにし、“アイドルになる”という夢を実現させるため、泣き言ひとつ言わずに励んでいた。全ては、自分の夢を後押ししてくれた、桐生、そして沖縄の家族のために。

 遂に始まったプリンセスリーグ決勝戦。

 遥は、対戦相手である大阪芸能所属のアイドルユニット、「T-SET」の“まい”と“あずさ”と出会う。表向きの愛想とは裏腹に、ライバルである遥に陰湿な妨害を行なうT-SETのふたり。さらにそのマネージャー中井も、遥と堀江に対し、敵意露わに接してくる。だが関西最大手の事務所、大阪芸能と、遥の所属するダイナチェアでは事務所の規模が違いすぎる。何をされても、黙って耐えるしかなかった。

 “夢の舞台裏”の厳しさを思い知らされる遥。それでもどうにか決勝戦第1ラウンドをやり遂げる。

 しかし、事務所に戻った遥をさらなるトラブルが見舞う。ダンストレーナーの荻田が、遥の育成方針をめぐって朴と対立し、解雇されたのだった。プロは結果がすべて。そう告げる朴の言葉は、遥自身にもプレッシャーとなって重くのしかかる。

 仕事に関し一片の妥協も許さない朴。だがその厳格さは“夢”にかける想いの強さ故であった。ある時朴は、遥のメイクのまずさを指摘する。早くに母親をなくした遥は、化粧のやり方など今まで誰にも教わったことがなかったのだ。呆れながらも、自ら遥にメイクの手ほどきをする朴。突然の朴の行動に、遥は嬉しくてつい笑みを漏らしてしまう。

 「女の子には、母親が必要よね」。

 遥の心の空白を埋めるように、朴は遥を連れて街へ繰り出す。仕事の疲れも忘れて、ショッピングを楽しみ、レストランで食事をして、ゲームセンターで遊ぶ遥と朴。その姿はまるで、どこにでもいる普通の母娘のようだった。

 その帰り道、タクシーの車内で朴は遥に自らの過去、アイドルという存在について、そして“遥に託した夢”について語る。朴が自分にかける想いの強さを知った遥は、なんとしてもプリンセスリーグで優勝することを固く決意するのだった。

 だが……

 翌日、堀江からの電話を受け事務所に駆けつけた遥が目にしたものは、“自殺”して変わり果てた姿となった朴だった……。

 同じ頃、秋山駿は蒼天堀にいた。スカイファイナンス蒼天堀支店。新たな事業を起こすため大阪へとやってきていた秋山は、以前金を融資した女・朴美麗が自殺したという報せを受ける。ダイナチェアに駆けつけた秋山は、そこで澤村 遥と運命の再会を果たす。

 朴の“夢”にかける想いの強さを知っていた秋山と遥は、朴の死が自殺では有り得ないと断定し、独自に捜査を開始する。それは大阪芸能そして近江連合直参逢坂興業という関西芸能界の暗部、極道社会にまで迫る危険な闘いの始まりだった……。

遥・秋山編に登場するキャラクター

CV:高塚正也

【堀江 博(ほりえ ひろし)】

 ダイナチェア芸能事務所の社員で、遥のマネージャー。人当たりがよく、年若い遥に対しても誠実に接する好青年で、大阪に知人のいない遥にとっては数少ない頼れる人物。メジャーデビューを目指す遥を売り込むため、各方面に地道な営業活動を行なっており、ライブやテレビ番組出演など様々な仕事の話を取ってきている。しかし詰めが甘い点も目立ち、仕事上のミスを社長の朴に叱責されることもしばしば。

 堀江自身、かつてアイドルのファンだった過去があり、人々に夢と希望を与えるアイドルという存在をサポートする仕事に誇りを持っている。

CV:竹内良太

【荻田 冠(おぎた かん)】

 関西で活動するフリーのダンストレーナー。遥をプリンセスリーグで優勝させ、アイドルとしてメジャーデビューさせるため、日夜厳しく指導している。

 遥の才能を評価してはいるが、デビューまでの猶予がなさすぎるため、せめて歌かダンス、どちらかに絞るべきだと主張するも、朴に聞き入れてもらえず、プリンセスリーグでの優勝は半ば諦めている。特に、当初1年がかりで遥を育てるという話だったはずが、予定が前倒しになり、わずか半年の猶予しかなくなってしまったことに関しての不満は大きく、日々朴に対して苛立ちを募らせている。

 ある日、ダンスの指導について朴に口出しをされたことで苛立ちが限界に達し、口論に発展、遥のトレーナーを降りることとなる。そんな荻田に対して、朴は “契約違反”だと告げ、違約金の支払いを要求するのだった。やがて仕事を失い、借金で首が回らなくなった荻田は、ある行動に出る……。

CV:小原雅人

【クリスティーナ】

 業界では名の知られた伝説的なダンストレーナー。表舞台に出ることは少ないが、その指導で才能を開花させたスターは世界中に多い。金や権力で動くタイプの人間ではなく、自分が才能を感じ取ったダンサーにしか指導しない。

 現在、大物アーティストのコンサートのため蒼天堀を訪れており、毎晩のように1人で飲み歩いている姿を目撃されている。その噂を聞きつけた朴は、デビューまで猶予のない遥を短期間でなんとかして一人前にするため、クリスティーナに遥のトレーナーになってもらおうと考える。

 そんな折、遥の友人のダンサー・アカリもクリスティーナに師事するべく、彼のもとを訪れていた。伝説のトレーナーが選ぶのは果たして遥か、それともアカリか。2人の友情を引き裂くかのように、クリスティーナは非情の決断を下すのだった……。

CV:山田真一

【中井(なかい)】

 関西芸能界の最大手、大阪芸能の社員。期待の新星T-SETを鮮烈にデビューさせるため、早くからテレビ局内にも強引な売り込みをかけており、プリンセスリーグのプロデューサーの万田とも親密な関係を築いている。弱小ながら健闘しているダイナチェアのことを目障りに感じており、ことあるごとに遥や堀江にちょっかいを出してくる。

 威圧的な態度が目に付くが、大手を自負しているだけのことはあってT-SETのアイドルとしてのパフォーマンスには絶対的な自信を持っている。

CV:石川英郎

【金井嘉門(かない かもん)】

 逢坂興業若頭。近江連合のフロント企業として、産廃処理などで莫大な利益を上げている逢坂興業の専務。2m近い巨体で、特に痛みに対しては鈍いとさえ言えるほどの耐性をもつタフな男。

 逢坂興業の実態は渡瀬組、高知組に並んで近江三幹部のひとつに名を連ねる直参団体であり、金井はその若頭でもある。だが、極道としての活動は巧妙に秘匿されており、府警でさえも決定的な証拠を掴めずにいる。

 近江七代目の危篤に端を発する跡目争いにおいて、自分の親・逢坂興業会長を八代目とするため、極秘裏に行動を開始する。跡目を継ぐにふさわしい功績をあげるために必要な“あるもの”を探しており、その手がかりとなる人物・遥をつけ狙う。

15年前に“夢”を失った男が、再び走り出す

 「龍が如く」シリーズ初登場となる「品田辰雄」は、元プロ野球選手というこれまでにはない肩書きを持つ新しいタイプのキャラクターだ。物語の舞台となるのは名古屋・錦栄町。この町を舞台に、15年前に起こった事件の真相を探るため、金で結ばれた男たちの熱き戦いが始まる。

物語の舞台となる名古屋・錦栄町の街並み
【タイアップ企業紹介(一部)】
かぶらや
カラオケ館@名古屋
だるま(居酒屋)
はなこ@名古屋
山本屋本店
世界の山ちゃん

品田編ストーリー紹介

 名古屋・錦栄町で三文風俗ライターを営み、その日暮らしをする男、品田辰雄。その日も怠惰に夕方まで寝ていたところ、玄関のドアを叩く宇野の声に起こされる。宇野の用件はわかっている。借金の返済を催促しにきたのだ。そのまま居留守を決め込み、2度寝をしようとする品田。だが、そこにもう1人、別の男が現われる。

 高杉浩一。いわゆる“闇金融”を営み、名古屋を支配する極道組織・名古屋組との関係も噂される危険な男である。だが、既にこの界隈で品田に金を融資するような金貸しは高杉のほかにはなく、品田にとっては大事な生命線でもあった。借金が返せないなら、指を切り落とし、その保険金で返してもらうまで……。冷酷に告げる高杉の言葉に肝を冷やした品田は、夕方から取材の予定が入っていたことを思い出し、逃げるように家を飛び出すのであった。

 取材に向かった先は、風俗店「ふと桃Club」。相手はもちろん、品田のお気に入りの風俗嬢みるく。品田は15年以上のキャリアを持つこのベテラン風俗嬢を、ことあるごとに記事に書いて紹介しては編集部に呆れられているのだった。だが、その日みるくは店を無断欠勤していた。彼女の身内にトラブルが起きていることを知った品田は、なんとしても締め切りまでに取材を済ませて記事を書き上げるため、トラブルの解決に乗り出す。

 そんな品田の涙ぐましい努力の賜物である原稿料も、もらった先から高杉に回収されてしまい、手元には小銭すらロクに残っていない有様だった。その時、懇意にしているバーのマスター、牛島から連絡が入り、会いに行く事に。そこで品田は、名古屋の街で極道がらみの事件が起こり、危険な雰囲気が街に立ち込めていることを知る。

 そんな大変な一日がようやく終わろうとしていた時、家路を急ぐ品田の前に1人の男が現れる。男は帽子を深くかぶっており、サングラスとマスクで顔は見えない。明らかに品田を待ち構えていた風の男に構わず、横を素通りしようとする品田。だが、そんな品田の背中に、男はこう呼びかけるのだった。

 「元名古屋ワイバーンズ、背番号47番、品田辰雄。お前に頼みたいことがある。お前が15年前に全てを失うことになった9回裏のサヨナラホームラン……。その真相を調べて欲しい」。

 15年前……長年の夢だったプロ野球選手。4年のファーム生活を経ての一軍昇格。代打で出場した9回裏の初打席。そして放ったサヨナラホームラン。

 だが……

 身に覚えのない野球賭博の疑いをかけられ、たった一夜にして夢を奪われた品田。以来15年、怠惰に暮らしながら、諦めきれない夢をなんとか忘れようと努めていたのだ。そんな眠っていた品田の過去を揺り起こすかのような男の言葉に、品田は思わず叫び声をあげてしまう。

 「サヨナラホームランの真相ってなんだよ!? あれは実力で打ったんだ。真相なんて何もねーよ!」。

 翌日、品田のもとを再び訪れた謎の男の手には、2,000万もの大金。事件の真相を暴けば、報酬として支払うという。それでも頑として事件への関わりを断り続ける品田。だが、そこに高杉が現れたことですべてが動き始める。

 借金の返済のため、そして15年間抱え続けた想いに決着をつけるため、品田は遂に謎の男の依頼を受けることになる。だが、その調査は簡単なものではなかった。当時の状況を知るチームメイトたちへ接触を図る品田。そこで次々と起こる謎の死亡事故。

 その先で品田を待ち受けていたのは、球界、極道社会、そして名古屋の街を包む黒い陰謀の渦だった……。


品田編に登場するキャラクター

CV:戸田 真衣子

【みるく】

 錦栄町の風俗店「ふと桃Club」在籍の風俗嬢。品田のお気に入りのベテラン風俗嬢。ことあるごとに品田の取材を受けては、地元スポーツ新聞の風俗欄に登場している。かつて人生のすべてを失い、失意のどん底にいた品田が店を訪れて以来、15年間も品田が懇意にする間柄。

 2012年12月。数週間前にも品田に取材を受け紙面に出たみるくだったが、この日も再度取材を受けることになっていた。しかし品田が店を訪れると、みるくは無断欠勤。このままでは原稿が書けないと困り果てる品田。急いでみるくに電話をすると、身内に起こった意外なトラブルを相談されるのだが……。

CV:坂口哲夫

【宇野(うの)】

 錦栄町で鍼灸医を営む男。品田とは旧知の仲で、品田が元プロ野球選手だったことを知っている数少ない人物。大の風俗好きで、特に新人ばかりを好んで指名する趣味がある。顔を見ればすぐに無心してくる品田を苦々しく思ってはいるが、品田の持つ耳寄りな風俗情報だけは重宝がっているため、なかなか縁を切れないでいる。

 頭の中は欲望でいっぱい。ロクでもない中年男性にみえる宇野だが、仕事となるとその表情が変わり……。借金と風俗、不思議な縁で結ばれた品田のよき理解者。

CV:梅津秀行

【牛島史哉(うしじま ふみや)】

 錦栄町で「ダイニングバー牛島」を営む男。名古屋の店の例に漏れず、コーヒー1杯の値段でモーニングを食べさせてもらえるため、金のない品田は毎日のように牛島の店に顔を見せている。牛島も品田の極貧事情をよく知っているため、ツケで食べさせることもあり、日々借金取りに追われる品田にとって、恩人と呼べる存在。

 錦栄町の商店街組合の会長もしており、街の事情にも精通している。15年前の野球賭博事件を追う品田にとっては、当時の名古屋の事情を知る唯一の情報源。しかし過去を聞いてくる品田に対し、牛島はあまり口を開こうとはしなかった……。彼が知る「名古屋」の過去とは一体?

CV:安井邦彦

【酒井篤志(さかい あつし)】

 元名古屋ワイバーンズ選手。15年前の野球賭博事件の際、セカンドとして試合に出場していたが、代打出場の品田に交代してベンチに下がっていた。

 引退後は球界から離れ、錦栄町を中心に工事現場で土木作業員として働いている。15年前の事件の真相を追う品田と、ある現場で再会することになるが……。

CV:青山 穣

【真鍋幹二(まなべ かんじ)】

 元名古屋ワイバーンズ選手。15年前の野球賭博事件の際、ワイバーンズの4番打者として試合に出場していた。長らく2軍にいた品田にとって、憧れのバッターだった人物。

 球界引退後は市内で焼肉店を開業し、成功を収めている。15年前の真相を追う品田に、真鍋はある衝撃の事実を告げることになる……。

CV:平井啓二

【澤田有希(さわだ ゆうき)】

 現役の東京ギガンツのエースで、通算197勝。名実ともに球界を代表する名投手。15年前の野球賭博事件が起こったとされる試合では、品田の初打席の対戦相手として登板していた。以来、2度と対戦することのなかった2人の天才。しかしその因縁は15年以上前、高校時代から続くものだった……。

 甲子園で初対決する品田と澤田。勝負に勝った澤田はその後優勝を果たし、ドラフト1位で球界へと入ったのだった。そして15年前の試合。既にプロとして活躍していた澤田は、その日一軍初打席となった品田と勝負し、負ける。しかしその後の二人の道は、光と影……まさに天国と地獄というほどの違いがあった。

 月日は流れ2012年12月。球界を代表する投手となった澤田。互いに生涯最大のライバルと認め合う二人が、再びマウンドで対峙することはあるのか……?

CV:森田順平

【冨士田(ふじた)】

 元名古屋ワイバーンズ監督。15年前、品田の野球賭博事件が起こった時の監督。事件後は騒動の責任を取って辞任、以来球界から長らく遠ざかっている。

 二軍の指導法と反りが合わず、半ば腐りかけていた品田の才能を見抜き、直々に指導を施した過去がある。品田とっては自らの才能を開花させてくれた恩師のような存在。15年前の賭博疑惑の際は、最後まで品田のことを守ろうとした唯一の理解者ともいえる人間。

 品田の球界追放から15年が経った、2012年12月――球界を離れていた冨士田の名前が再び表舞台に登場する。「冨士田元ワイバーンズ監督、ギガンツの新監督に就任」。ニュースを知り、恩師の復帰に喜びながらも、戸惑いを隠せない品田。一方冨士田は、何かを決意したかのような表情で、就任会見に臨むのだった……果たしてその真意は?

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(志賀康紀)