PS3/Xbox 360用RPGシューター「ボーダーランズ2」先行体験レポート
4人での協力プレイを満喫! 力を合わせて敵を蹴散らし、荒野を爆走!
テイクツー・インタラクティブ・ジャパンは、10月25日に発売を予定しているプレイステーション 3/Xbox 360用RPGシューター「ボーダーランズ2」の先行体験会をテイクツー・インタラクティブ・ジャパン本社で開催した。
体験会のテーマは「協力プレイ(Co-op)」である。協力プレイで「ボーダーランズ2」はどのような楽しさがあるか、今回は序盤からの2人での協力プレイ、4人でのマルチプレイ専用コンテンツ、4人でのストーリープレイの3つの体験をしてきた。
「ボーダーランズ2」は最初から最後まで通して協力プレイが可能であり、力を合わせれば戦力は大きく増す。4人で車に乗って爆走したり、倒れた仲間を復活させたり、4人の特殊能力を活かした戦い方と、協力プレイでしかできない楽しさを味わうことができた。
■ 序盤から2人でプレイ。武器を自慢し合いながら、敵に立ち向かう楽しさ
Vaultハンター「サルバドール」は一定時間両手に武器を持って攻撃できる |
Vaultハンター「マヤ」は敵を異空間に捕らえられる。スキルを取ることで、ここから様々な効果をもたらせる |
「ボーダーランズ2」は最大4人での協力プレイが可能で、フレンドもゲームを進めていれば、進行状況が把握できるようになっている。相手がオンラインの時はいつでも自分のゲームに招待できるし、フレンドのゲームに参加することもできる。
Xbox 360の場合はXbox LIVEを介して招待できる。PS3はPlayStation Networkを介して招待可能だ。フレンドだけでなく、「オンライン パブリック」の状態でプレイしていれば、誰でも途中から入れるし、こちらから飛びこむこともできる。海外サーバーとの制限はなく、他国のプレーヤーともプレイできるが、Xbox 360とPS3のプレーヤーが一緒にはプレイできない。
ストーリーモードではいつでも協力プレイが可能で、進行度はホストに従う。協力プレイでは、人数が増えると敵の強さが変わる。人数が増えれば敵も強くなるが、連携することでこちらの戦力は大きく増し、何よりもボイスチャットを介して声を掛け合って戦うのが楽しく感じた。また、画面分割による協力プレイも可能で、この場合2人目のプレイ用に新しいユーザーを追加する必要がある(Xbox 360の場合は“ゲスト”でもプレイ可能)。
本作のプレーヤー達は一攫千金を夢見るVaultハンターとして、この星を支配するハンサムジャックに立ち向かう。本作ではアクストン、サルバドール、ゼロ、マヤの4人のキャラクターが主人公となる。オープニングムービーで彼らはハンサムジャックの乗る列車を狙う。4人のキャラクターそれぞれの特殊能力を活かして、並み居る敵を撃退し進んでいくのだが、これはハンサムジャックの罠だった。4人が先頭車両で見たのは時限爆弾。爆弾の大爆発と共に4人は風雪地帯に投げ出される。
気がつくと前には箱形の脳天気なロボットがいる。クラップトラップと名乗る彼はプレーヤーキャラクターの死体を埋めるべく穴を掘っていたのだが、生きていると知るとナビゲーションを買って出て、一緒にこの地帯からの脱出をはかる。同時に、プレーヤーキャラクターの脳に謎の少女がテレパシーを送ってくる。少女によると、クラップトラップと行動することが、ハンサムジャックを倒す道に繋がるらしい。こうして冒険が始まるのだ。
「ボーダーランズ2」はRPGシューターである。プレーヤーは、敵を倒したり、街で買ったり、様々な場所のコンテナから武器を集め、頻繁に装備をアップグレードしながらゲームを進めていく。武器にはショットガンやスナイパーライフルといったカテゴリーがあるが、面白いのは、より良い武器は単純にパラメーターの数値が上がるのではなく、“攻撃”が大きく変わるところだ。同じライフルやハンドガンカテゴリーでも、武器によって敵を燃焼させたり、酸を浴びせかけたりして追加ダメージを与えるものもある。さらに光の弾が飛び散って拡散するような武器や、ホーミング性のあるものなど武器の性質そのものが変わってしまうものまであるのだ。
グレネードなどの特殊武器も同様で、シンプルな手榴弾に留まらず、投げると四散し、範囲攻撃を加えるクラスター爆弾のようなもの比較的序盤から出てくる。銃剣がついていて近接に強かったり、スコープがついていて狙撃にも使えたりするものもある。特殊な効果がなくても火力やリロード速度、装弾数といったパラメーターがいい武器もあり、どの武器を使っていこうか目移りしてしまう。
今回は2人で序盤からゲームをプレイしてみた。片方が囮となっているときにもうひとりが攻撃に集中するという感じで進めていけたのだが、すぐにかなりきつくなった。敵の攻撃はかなり強めで、何も考えずに前に出るとすぐに倒されてしまうのだ。キャラクターには「シールド」と、「HP」があり、シールドは減ってもすぐに回復するが、HPが減ってしまうとアイテムを取る必要がある。シールドは敵の猛攻であっという間にはがされてしまう。砲台を使ってきたり、グレネードを投げてきたり、強力な攻撃を繰り出してくる敵もいて、何度も倒されながら状況を分析し進んでいくバランスだと感じた。
武器に関しては、特に序盤だと「驚き」が楽しい。偶然、手に入れた武器が思わぬ弾を発射して、「これは何だ?」と2人で驚いたりする。相手が強力な武器を入手すると嫉妬したりもする。ルートや敵の攻略などの情報共有も楽しいが、新しいおもちゃを自慢し合う子供のように、入手した武器でワイワイ話し合うのが楽しく感じた。
レベルが5になると、スキルポイントが入手できる。それぞれのキャラクターは多彩な特殊能力を持っていて、今回筆者がプレイしたサルバドールは一定時間両手で武器を持ち、回復力が跳ね上がる。そして一緒にプレイしたアクストンは砲台を呼ぶ能力がある。敵の攻撃力が高めなためか、サルバドールの場合は攻撃能力を過信して前に出てやられる場合が多かった。アクストンは砲台を置けば後は自動で攻撃してくれるのでかなり強く感じた。戦い方にもよると思うがが、アクストンはソロでもオススメのクラスだと感じた。
2人で協力して敵と戦う。レベル5からはそれぞれの特殊能力が開放され、戦いの戦略性が増す |
■ 大量の敵に立ち向かうサブミッション。4人で敵を殲滅せよ!
4人で敵に立ち向かうのは、エキサイティングな体験だ |
4人で乗り物に乗って爆走。敵を轢き、蜂の巣にして進む |
次に「Hyperion Slaughter」というミッションを4人でプレイしてみた。このミッションはメインストーリーとは切り離された、マルチプレイを前提とした“サイドミッション”となる。プレイするためにはレベル30以上でなくてはならない。このようなマルチ前提のサイドミッションが多数用意されているという。
「Hyperion Slaughter」は5ラウンドを戦い抜くとクリアとなる。1ラウンドで複数の波状攻撃、いわゆるウェーブがあり、ラウンドをクリアするとインターバルが設けられそこで武器や弾丸の補充していく。プレーヤー達は弾薬や武器などの自販機が並ぶ建物からスタートし、エレベーターで下りて円形状のステージにメンバー全員が入るとスタートとなる。
ラウンド1では、HPは高いが動きが鈍いロボット群が相手となる。狙いやすく、当てやすい敵だが、体力が高くなかなか倒せない。しかもロボットの中には強力な攻撃をしてくる敵もいて、油断すると大ダメージを受けて倒されてしまう。倒されてもすぐにゲームオーバーではなく、ゲージが表示され、時間と共に減り始める。この間は移動はできないが攻撃はできる。ゲージが消える前に敵を倒せば「セカンドウィンド」というルールによって復活できる。また、仲間が近付くことで復活させてもらうことも可能だ。
攻撃はかなり厳しく、助け合わなくてはあっという間に敵の攻撃に飲み込まれてしまう。ゲージがなくなり復活できなくなってしまうと、自販機のある部屋から再スタートとなる。ラウンド中はエレベーターが作動しないため、再スタートしたプレーヤーは、現在戦っている他の仲間の手助けができず、健闘を祈るしかなくなってしまう。ラウンドをクリアするためには、いかに倒されないかが攻略の大きな鍵となる。
ロボット群を撃退すると、今度は反対の方向から人間型の敵が来る。大きくジャンプすることができる機動力のある敵で、狙撃で弾を当てるのが難しい。出現位置を覚えていればまとめてダメージを与えることも可能だが、引き寄せてマシンガンやショットガンのような近距離に強い武器で倒していった。ラウンドが終了すると弾丸などを補充できるが、資金が少ない場合はジリ貧になる可能性もある。ラウンド中の敵の攻撃は激しいが、敵が落とす武器を拾って売る、というのも大事な戦略だと感じた。
ラウンドが進むと様々な敵がでてくる。面白かったのが、「変形」するロボット。まるでトランスフォーマーのように、飛行形態に変形し空を飛び回ってこちらを攪乱し、そこから着陸して強力な攻撃を浴びせかけてくる。他にも重装備の人間タイプや、怪物のような外見の生き物なども登場した。
この時はゼロというキャラクターで戦ってみた。ゼロは刀を使う強力な近接攻撃がウリなのだが、最初は近付くことが難しくあっという間に倒されてしまった。囮のホログラムを発生させ、それに攻撃する敵を背後から襲うと大ダメージが与えられるのだが、乱戦中ということであまりうまく使えなかった。マヤは敵を空中に浮かせたり、敵から体力を吸収して他プレーヤーを回復したりできる。今回スタッフにこのマヤをプレイしてもらったっため、かなり助かった。また、アクストンの砲台はかなり役に立つ印象だった。
味方から離れすぎないように、ダメージを食らいすぎないように、敵とうまく距離を取り、最適な武器に切り換えながら戦う。敵の攻撃をいかにかわし、こちらの攻撃を当てるかがテーマとなる。「ボーダーランズ2」にはカバーアクションはなく攻撃時には身体をさらしているため、一気にダメージを受けてしまうこともある。4人での連携はとても楽しかった。
最初は苦戦していたものの、ラウンド4まで進めることができた。ここでは空中からホバーで浮遊する揚陸艇が出現し、そこからスナイパーが下りてきた。遠距離から強力な攻撃をしてくるため身を隠して反撃するが、圧倒的な体力なため刃が立たなかった。「Hyperion Slaughter」は5ラウンドまである。今回はレベル30のキャラクターで挑戦したが、ラウンド3まではいけたものの、それ以降はレベルも装備も足りないと感じた。ちなみに、レベルキャップは50だという。「Hyperion Slaughter」のクリアに必要なレベルも同じくらい必要ではないかと感じた。
この後、4人でメインストーリーのクエストをプレイしてみた。「人間になりたい」というロボットの夢を叶えるクエストで、ロボットは「人の服を着れれば私は人間になれる」と信じ込んでおり、近くにある無法者達のアジトを襲撃し、殺して服を奪ってきて欲しいと言うのだ。しかもその後は、「私も人間のような柔らかい肉体が欲しい」と、今度は人間の手足をもってこいと要請してくる。
しかも彼が「人間になってしたいこと」は、「食べ物を食い、欲望を抱き、ローンを支払い、愛のない結婚生活を送りたい!」などと、ズレまくっている。「ボーダーランズ2」はこういうブラックジョーク的なノリに充ち満ちている。タガの外れたブラックジョークの世界で激しく戦う楽しさを満喫できる。
4人でのプレイでは、特に車に乗るのが楽しかった。車は様々な種類があるようで、最初は2人乗りのバギーで、1人が運転手、1人が砲手で2台で進んだ。道を確かめつつ、あっちの方が近いとか、ここが通れるとか相談しながらドライブし、並み居る敵をぶっ飛ばす。さらに4人で乗れる車もあった。この車は爆発する樽を無限に打ち出すことができ、かなりの迫力だった。
4人で声を掛け、広大な地域を移動し、クエストをクリアしていくのはかなり楽しかった。「ボーダーランズ2」の4人プレイはオススメである。ストーリーはもちろん、本作では、ゲームのクリア後、レベル50のキャラクターが4人で立ち向かわなくては勝てない巨大な敵と戦えるサブミッションも用意されている。「ボーダーランズ2」の本当の楽しさは、4人での協力プレイにあると言っても過言ではないだろう。
アクストンのスキル。砲台を呼び出し敵を攻撃する | ||
サルバドールのスキル。正面から突っ込み、敵に弾を撃ち込みまくることができる | ||
ゼロは接近戦が強力だ。ピンチになるほどに強くなるスキルも | ||
マヤのスキルは、味方を癒すこともできる。マルチプレイで特に頼りになるキャラクターだ |
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(2012年 10月 18日)