NHN Japan、「ドラゴンネスト」のオフイベント「Battle Tournament 2011 in 福岡」を開催
「シードラゴン」ハードコアネストと「グリーンドラゴン」の12月21日実装を発表


11月26日開催

会場:iBOX 小倉駅前店



 株式会社NHN Japanは、福岡県北九州市小倉にあるネットカフェ「iBOX 小倉駅前店」で、自社でサービスしている2タイトルを扱った、2日間連続のオフラインイベントを開催している。初日の11月26日には、Windows用オンラインアクションRPG「Dragon Nest(ドラゴンネスト)」のオフラインイベント「Battle Tournament 2011 in 福岡」が開催された。

 今回は、正式サービス前の体験会イベント以来の開催で、サービス開始後に行なわれる「ドラゴンネスト」の大規模なネットカフェイベントとしては、大阪に続く2会場目。大阪ではトーナメントだけの大会だったが、小倉では12月以降のアップデート情報発表や、来場者の疑問や要望に運営が答えるQ&Aコーナーなどが盛り込まれた豪華版だ。当初は32名の募集だったが、100人以上の応募があり、その中から抽選で選ばれた56人が参加した。

 会場では、12月21日のアップデート「ダブルドラゴンネスト」で、「シードラゴン」のハードコアネストと「グリーンドラゴン」ネストの2つが実装されることが発表された。このレポートでは、会場で開催されたトーナメントの様子や、発表された最新情報をお届けしたい。


【会場の様子】
会場の「iBOX」は小倉駅のすぐそばにあるネットカフェ。ビリヤードやダーツ、カラオケなどが幅広く楽しめる大きな店だ
来場者全員が引けるリアルガチャで、「ドラゴンネスト」グッズや、ゲーム内アイテムが当たった



■ 4対4の熱いチーム戦。「占領戦」トーナメントで盛り上がる

「ハンゲ太郎」こと荒井淳氏
運営の山縣周一氏
「アイリーン」のコスプレをしたゲストの神沢友美さん

 九州地方での「ドラゴンネスト」の大規模イベントは、正式サービス前の体験会イベント以来。会場のネットカフェは小倉駅を出てすぐの交通の便がいい場所になる。来場者は北九州近辺を中心に、遠くは熊本や隣の山口県などからも訪れていた。ほとんどが若い男性で、トーナメントのために使い慣れたマイキーボードやマイゲームパッドを持参している人もいた。

 司会進行は、ハンゲームオフラインイベント担当者でTwitterでもおなじみの「ハンゲ太郎」こと荒井淳氏と、運営の山縣周一氏が担当。ゲストにイベントガイドNPC「アイリーン」のコスプレをした神沢友美さんを迎えてアットホームな雰囲気の中、スタートした。メインコンテンツは、10月26日に実装されたばかりの新しいPvPコンテンツ「占領戦」を使った4対4のトーナメント。来場者はAからNまで、4人1組の14チームに分かれて戦った。

 「占領戦」は5対5の最大10人で参加できるチームバトル戦。通常のPvP戦とは異なり、相手をただ倒すのではなくマップの中に数か所ある「聖物」を占領することでポイントが入る。5分間で多くのポイントを獲得するか、先に200ポイントを先取したチームが勝利する。終了1分前には「クライマックスモード」に入り、リスポーンの待機時間が減少して、占領した時のポイントが倍増するなど逆転のチャンスが生まれる。今回は「聖物」が縦に3つ並ぶ狭いマップ「古代寺院(M)」が使われた。

 試合はトーナメント用の専用サーバーで行なわれた。使用するキャラクターはあらかじめ準備されており、自分が使いたい職業を選んでログイン、スキルセットとUIのカスタマイズを行なう。参加している中には、ゲーム内でかなり勇名を馳せているユーザーもいて、「誰それもいるらしい」と噂する声が聞こえていた。来場者が1名足りないNチームには、「ドラゴンネスト」日本運営プロデューサーの杉浦俊輔氏が助っ人として参戦するひとコマもあった。

 占領戦はまた先月実装されたばかりの新規コンテンツということもあって、来場者の中には占領戦を遊んだこともないユーザーもいて、最初は手探りのスタートだったが、慣れと山縣氏の的確なアドバイスもあり次第に見ごたえのある戦いが増えていった。占領戦は対人戦ではポイントが入らないため、いかに早く「聖物」を占領してそれを守り抜くかが重要になる。そのため範囲攻撃のある職業が有利で、アカデミックのメカダックを防衛に効果的に使うシーンも見られた。

 準決勝では回線落ちで何度も試合をやり直すこともあったが、決勝戦では2つのチームが激しく攻守を入れ替えながらの接戦となり、最後はとられた場所を確実に取り返す作戦で最後にリードを広げたFチームが優勝した。

 優勝したチームには日本でも数名しか持っていない「ゴールドデュエリスト」の称号と、記念の盾などがプレゼントされた。「勝ち負けよりも楽しんでいこうと思っていたので、楽しめてよかったです」と参加者は感想を語っていた。


【トーナメントの様子】
「アイリーン」神沢さんが、優勝トロフィーを紹介手作り感あふれるトーナメント表山縣氏が実況を担当した
店内には計16台の対戦台が用意されたアイリーンが助っ人にたつも、コントローラがなく断念代わりに運営プロデューサー杉浦俊輔氏が助っ人で参戦



■ 次回のアップデート12月21日に2つの“ドラゴンネスト”が追加!

「グリーンドラゴン」
「シードラゴン」ハードコアネスト
12月21日と具体的な実装日も発表された

 最新アップデートの発表コーナーでは、12月21日に「ダブルドラゴンネスト」が実装されることが発表された。1つは、11月24日に実装されたばかりの「Catastrophe(カタストロフィー)」でストーリー上重要な意味を持つモンスター「グリーンドラゴン」の実装。これは「カタストロフィー」で実装されたストーリークエストの後半部分も同時に実装される。

 もう1つは、「シードラゴン」の超難易度バージョン、「シードラゴン ハードコアネスト」の実装で、こちらはこのイベントでの発表が世界で初めての情報になる。同時にレジェンド等級のアイテムも実装される。

 「実装までに、ゼリーやその他もろもろを使って、ダンジョンに行くための準備をしておいてください」と山縣氏。他にも、トーナメントの待ち時間などを利用して行なわれた質疑応答のコーナーで、今後の予定がいくつか判明したので、こちらは質問と合わせて箇条書きでまとめてみた。

Q: 「カタストロフィー」の大砲がまぶしくて目が痛いのでなんとかしてくれませんか?

山縣氏: エフェクトが少しまぶしいのだと思うので、少し抑えるよう開発と協議して、ほかのバグとともに対応する予定です。

Q: 「アイリーン」はくまさんパンツだけですか?

山縣氏: アップデートで変化します。大きなアップデートがあるとアイリーンのパンツが変わります。カボチャになったりサンタになったりイチゴになったりしています。韓国の開発にパンツだけの絵が描いてあるグラフィックスのデザイン画があるんです。それくらい、なんとしても入れると開発者が言って、毎回変えています。リアル「アイリーン」については、ご想像にお任せします。

Q: 乗り物の種類は増えますか?

山縣氏: 今後もどんどん増やしていきます。アップデートに合わせる形になると思いますが、馬以外の、いろいろな形のものも考えていこうと思っています。

Q: ノーマルやマジックアバターに比べると、レアアバターがダサく見えるのですか気のせいですか?

山縣氏: 気のせいです(笑)。アバターは韓国で作っていますが、メイドのように日本で作っているものもあります。かっこいいアバターを実装できるように、今開発会社と詰めているので、来年にはかなり能力だけではなく見た目でも遊べるようにします。

Q: PvPサーバーの統合はあるのですか?

山縣氏: 僕らも統合したいと考えています。しかしサーバーごとにキャラクターのデータベースが違うこともあり、難しい面があります。PvPをすごく盛り上げていきたいと思ってるので、開発会社と協議して進めていきたいです。

Q: スパイラルなど、50エピック強化コードの復活はいつですか?

山縣氏: 現在、開発会社で修正を進めています。時期はまだ言えませんが、何とか復活させようと思っています。

Q: 今後追加予定のキャラクターについて、答えられる範囲で教えてください。

山縣氏: 新キャラクターの候補は、今のところ開発会社で考えている段階です。今のところ、素早い接近戦が得意なキャラクターと、ムチ的な何かを使う中距離で戦うキャラクターが候補として挙がっているようです。

Q: 「グリーンドラゴン」では最速討伐イベントは開催しないのですか?

山縣氏: ちょうど11月24日に韓国では「グリーンドラゴン」が実装されていますが、あちらの開発によると、日本のユーザーの強さに合わせると韓国では今年中にクリアするのは無理なのではないかという話です。日本でもそのくらいの強さになるので、完全に「シードラゴン」のイベントと同じ形ではないかもしれませんが、盛り上げるためのイベントを考えていきたいです。

Q: アバターのアイテムをどうしても能力で選んでしまう。外見だけを変更するシステムが欲しいです。

山縣氏: まだ予定は未定ですが、実装する予定で動いています。どういった形になるかはわかりませんが、気軽にできる形で実装していきたいと思っています。



 最後はじゃんけん大会で締めた後、今後も全国でイベントを開催していきたいです、と挨拶してイベントを終了した。終了後には来場者がスタッフを囲んで、聞き足りなかった部分について突っ込んた質問をしていた。

 今回のイベントを九州大会と考えると、今後日本全国で同じようなトーナメントが行なわれ、ゆくゆくは日本一決定戦のような形に進化していくのか、そんな疑問を杉浦氏にぶつけてみた。杉浦氏は、そういった形でのトーナメントは当然考えていきたいが、そのためにもまずは職業バランスの調整を優先して、対人が盛り上がるよう初心者用のチャンネルやクエストなどを整備していくつもりだと語ってくれた。また、これまでは弱い職業を強くするという一方的な形での調整が多かったが、今後は強い職業を弱くするという方向でも考えていきたいとのことだった。

 会場に来ていた来場者は、イベント中こそ少々ノリが悪かったが、内に秘めた楽しみ方が九州男子流なのか、イベント終了後には「また福岡でやってくれますか?」とスタッフに聞いている姿もあった。スタッフによれば、次回は北の方で開催するそうだ。


終了間際に行なわれたじゃんけん大会希望者参加の記念撮影終了後は、来場者に質問攻めにあっていた

Published by NHN Japan Corp.
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(2011年 11月 26日)

[Reported by 石井聡]