東京ゲームショウ 2011レポート

ユービーアイソフト新作タイトル試遊レポート
「アサクリ」最新作、「Child of Eden」など秋冬向けの主力タイトルが勢ぞろい


9月15日~18日 開催(15日、16日はビジネスデイ)

会場:幕張メッセ

入場料:1,000円(一般/前売り)、1,200円(一般/当日)、小学生以下は入場無料


 ユービーアイソフト株式会社は「東京ゲームショウ 2011」にプレイステーション 3用やXbox 360用、PlayStation Vita用のタイトルを出展した。今年は自社のブースは出さずに、ソニー・コンピュータエンタテインメントブース、日本マイクロソフトブース、スクウェア・エニックスブースにそれぞれのプラットフォームに対応した試遊コーナーを設けた。

 このレポートでは、スクウェア・エニックスブースとマイクロソフトブースに出展されていた、この秋から冬にかけての据え置き用タイトル「アサシン クリード リべレーション」、「Child of Eden」、「ドライバー:サンフランシスコ」、「マイケル・ジャクソン ザ・エクスペリエンス」の試遊レポートをお届けしたい。




■ マルチプレイがさらに楽しくなった「アサシン クリード リべレーション」

エツィオ・サーガ3部作の完結編

 PS3/Xbox 360用アクションゲーム「アサシン クリード リべレーション」はUbisoftのフラッグシップタイトル「アサシン クリード」シリーズの最新作。主人公エツィオ・アウディトーレの人生を描く3部作の完結編となる今回は、多様な文明が交錯するルネッサンス時代のコンスタンティノープルを舞台に、最後の戦いが始まる。発売は2011年冬の予定で、価格は未定。

 毎回、実在の事件や人物が登場する本作。今回は、エツィオがオスマン帝国の後継者争いに巻き込まれる。さらに今作は、第1作目の主人公でエツィオの祖先でもあるアルタイルが重要なカギを握る存在として登場する。

 ワイヤーにひっかけて高所を移動する「フックブレード」による新アクションや、材料を集めて爆弾を製作する「ボムクラフト」がシングルモードの新システムとして追加される。


【スクリーンショット】
新ギミック「フックブレード」でさらに移動の自由度が増した

 前作から導入され好評を博したオンラインマルチプレイもさらに改善され遊びやすくなって登場する。試遊台では8人で行なう「デスマッチ」というモードを体験できた。これはほかのモードよりもマップが狭い代わりに、敵の位置を示すレーダーがないというスリリングなモード。

 マップは少し高い場所に登れば一望できてしまう程度の広さで、8人いるとあちこちで暗殺したりされたりしているシーンに遭遇する。密度が高いだけに気が抜けないが、逆にロスなくボーナスを狙っていくにはもってこいだ。

 「アサシン クリード リべレーション」のマルチプレイは、自分が暗殺者となってターゲットを狙いつつ、自分を狙う別の暗殺者からは逃げるという、ほかにはないシステムが特徴。なるべく目立たないようにステルス状態で敵を倒せば特典が高くなる。状況に応じたボーナスもある。

 前作からのフィードバックを受けて、今作ではプレイしやすいように細かい改善が入るとともに、プレイでたまる「アブスターゴ クレジット」というお金で、ペルソナのカスタマイズが可能になった。さらに、背中に自分やチームのマークを入れられるようになった。マークはオリジナルの画像をアップロードすることも可能だ。


【8人で遊べるマルチプレイの試遊台】
レーダーがなくなったことで目標を見つけにくくなったが、逆に見つかりにくくもなったので、ステルスのテクニックが非常に重要になる



■ 幻想的な雰囲気が女性にも好評「Child of Eden(チャイルド オブ エデン)」

海外でも非常に高い評価を得た新感覚のシューティング

 独自の世界観を作り出すキューエンタテインメントの水口哲也氏が開発した、PS3/Xbox 360用シナスタジアシューター「Child of Eden(チャイルド オブ エデン)」が日本でいよいよ10月6日に発売される。価格は6,279円。

 「Child of Eden」は音楽とシューティングを融合させ、撃つたびに音楽と映像が融合、変化、進化するという新しい感覚を味わえる1人称視点のシューティング。全人類の記憶アーカイブ「エデン」で、人格を再構成するプロジェクト「ルミ」の最中に突如システムを襲ったウイルスを浄化して、エデンに希望と平和を取り戻すことが目的となる。

 電脳世界と、記憶のアーカイブスという2つの要素が織りなす有機的で美しい世界観を、水口氏がプロデュースする「元気ロケット」がポップで幻想的な楽曲で彩る。KinectとPS Moveに対応しており、体感コントローラーを使うことで、さらに没入感のあるプレイ体験を味わえる。


【スクリーンショット】
電脳空間の中に広がる、幻想的な風景と音楽を楽しもう

 今回は3D立体視でのコントローラー操作を体験した。Kinectでは右手でロックオン、左手でトレーサーというバルカン砲を操作、両手でボムを使うが、コントローラーではその3つの操作がボタンに割り振られている。体感コントローラーとは感覚は違うが、コントローラーでも変わらない没入感で「Child of Eden」の世界を楽しむことができることがわかった。

 めまぐるしく変化していく画面は哲学的な雰囲気。人工的なオブジェクトだが、動きはとても有機的でコンピュータウイルスは生物のように描かれている。ボタンを押している間にロックオンをして、離すとレーザーを発射するという操作感はあまり従来のシューティングには見られず新鮮だ。

 ステージは「マトリックス」、「エボリューション」、「ビューティ」、「パッション」、「ジャーニー」の5つ。シューティングとしての難易度はそれほど高くないので、初心者でも十分に楽しめる。中・上級者向けにはハードモードや、全クリアすると遊べるようになる上難易度の非常に高いEXステージも用意されている。


【3D立体視でのコントローラー操作】
1人称視点のゲームなので3D立体視との相性は最高。ゲームへの没入感が一層増加する
【Kinectでの操作】
両手で別々の操作をするのが最初は難しそうだが、慣れてくると瞬時にカーソルの位置を動かせるKinectの利点が生きる



■ 130種類の実車に乗り放題「ドライバー:サンフランシスコ」

アルカトラズ刑務所やゴールデンゲートブリッジなどの名所見物も楽しい

 広大な街を自由に走り回れる「ドライバー」シリーズの最新作が、サンフランシスコを舞台としたPS3/Xbox 360用ドライビングアクション「ドライバー:サンフランシスコ」だ。発売は11月10日で、価格は7,329円。同じ日に3DS版の「ドライバー:レネゲイド 3D」も発売される。

 主人公ジョン・タナーは宿敵チャールズ・ジェリコが仕掛けた罠で大事故に見舞われてしまう。その事故でタナーは「シフト」という特殊能力を身に着ける。この能力を使うと瞬時に別の車を運転している相手に乗り移ることができる。シフト時には、サンフランシスコを俯瞰する地図の中から、走る好みの車を選ぶこともできる。

 ストーリーモードではこの能力を使って次々に車を乗り換えながら、ジェリコを追い詰めていく。さらに乗り移った車によっては、サブミッションが発生することがある。例えば警察に追われている車に乗り移ると、逃げなければならないし、警察の車なら犯人を追う。ほかにも護衛や、ターゲットの追跡、特定のオブジェクトを破壊するミッションもある。


【スクリーンショット】
レトロカーやスーパーカーなど新旧の名車が勢ぞろい

 試遊ではゲーム開始時のチュートリアル部分をプレイできた。日本と車線が逆なので、つい反対車線に入ってしまうとどんどん走ってくる車にぶつかってしまう。風景や車はリアルだが、ドライビングシミュレーター的ではなく、カジュアルで多少ハチャメチャな感じを楽しむゲーム。70年代のカーチェイス映画をオマージュしているそうで、なるほど車の壊れ方や当たり方が、いかにもそれらしい感じだ。ボンネットがひしゃげてミラーが外れて、これはもうだめだと思ったら、すぐに「シフト」で新しい車に乗り移れるのが嬉しい。

 本作にはトランザムやムスタング、スバルのインプレッサ、ジープ、ランボルギーニ、アルファロメオなど130種類の実車が登場する。スポーツカーだけではなく、タクシーやパトカー、バスやトラックも走っている。乗ってみたい車を見つけたら、とりあえずシフトを試してみると、たいていの車には乗れてしまう。

 リアルに再現されたサンフランシスコの街を自由にドライブして名所を巡ってもいいし、6人が参加可能なオンラインマルチプレイで、友達と一緒にタイヤを軋ませながらの激しいカーチェイスを繰り広げてもいい。自由度が高く、自分なりの楽しみ方で遊ぶことができるのが最大の魅力だ。


【「ドライバー:サンフランシスコ」試遊台】
壊れても台車はいくらでも走っているので、気兼ねなく街を吹っ飛ばせる



■ なりきって踊ろう「マイケル・ジャクソン ザ・エクスペリエンス」

マイケルになりきってポーズを決めよう

 「マイケル・ジャクソン ザ・エクスペリエンス」は、マイケル・ジャクソンの名曲で“キング・オブ・ポップ”になりきれるダンスゲーム。「TGS 2011」では日本マイクロソフトブースでKinect版を試遊できた。

 試遊でも、マイケル・ジャクソンのヒットソング30曲の中から好きなものを選べるということで、今回は「BAD」を踊ってみた。ダンスには練習モードの「PRACTICE」、ダンスをする「DANCE」、歌を歌う「PERFORMANCE」、マイケルになりきる「MASTER PERFORMANCE」の4つから自分が遊びたいモードを選ぶ。

 ダンスは、右側に出てくる次の動きの予告画像と、バックダンサーの動きを頼りに踊っていく。マイケルの決めポーズを中心に、初心者でも無理なく遊べる動きで1曲ぶん踊りきると軽く汗をかいている感じだ。

 ダンスのシンクロ具合で得点が入る。といっても得点はあくまで指針程度で、何点以上取らなければ次に進めないという性質のものではなく、基本的には好きな曲でマイケルになりきることができればいいというファン向けのタイトルだ。試遊台では本格的なムーンウォークを見せてくれる人や、画面など関係なくただただ盛り上がってダンスしている外国人もいてパフォーマンスで周囲を沸かせていた。


【スクリーンショット】
誰もが知っているマイケルのヒットナンバー30曲を収録


【Kinectの試遊台】
一般日にコスプレの外国人がノリノリで踊っていた

【アサシン クリード リべレーション】
(c) 2011 Ubisoft Entertainment. All Rights Reserved. Assassin’s Creed, Ubisoft and the Ubisoft logo are trademarks of Ubisoft Entertainment in the U.S. and/or other countries.
【Child of Eden】
(c) 2010 Ubisoft Entertainment. All rights Reserved. c 2010 Ubisoft Entertainment. All rights Reserved. Child Of Eden, Ubisoft and the Ubisoft logo are trademarks of Ubisoft Entertainment in the US and/or other countries. Microsoft, Xbox, Xbox 360, Xbox LIVE, and the Xbox logos are trademarks of the Microsoft group of companies and are used under license from Microsoft. . “PlayStation” is a registered trademark of Sony Computer Entertainment Inc.
【ドライバー:サンフランシスコ】
(c)2011 Ubisoft Entertainment. All Rights Reserved. Driver, Ubisoft and the Ubisoft Logo are trademarks of Ubisoft Entertainment in the U.S. and/or other countries.
【マイケル・ジャクソン ザ・エクスペリエンス】
(c)2011 Ubisoft Entertainment. All Rights Reserved. Ubisoft and Ubisoft logo are trademarks ofUbisoft Entertainment in the U.S. and/or other countries.c2010 Triumph International, Inc. AllRights Reserved. The Michael Jackson name and associated logos are trademarks of TriumphInternational, Inc. in the U.S. and/or other countries.

(2011年 9月 17日)

[Reported by 石井聡]