東京ゲームショウ 2011レポート

「Kinect スポーツ: シーズン 2」でスキー、ベースボール、ゴルフを体験!
誰でもすぐに熱戦可能! ホームラン競争などのミニゲームも


9月15日~18日 開催(15日、16日はビジネスデイ)

会場:幕張メッセ

入場料:1,000円(一般/前売り)、1,200円(一般/当日)、小学生以下は入場無料


 日本マイクロソフト株式会社は9月14日、品川の本社にて東京ゲームショウに先駆け「Gears of War 3」、「Forza Motorsport 4」、「Kinect スポーツ: シーズン 2」の3タイトルを紹介するプレスイベントを開催した。

 本稿では、「Kinect スポーツ: シーズン 2」を紹介したい。「Kinect スポーツ: シーズン 2」は2011年10月27日発売予定で、価格は5,880円、CEROレーティングはA。本作はベースボール、ゴルフ、テニス、スキー、アメリカンフットボール、ダーツの6つの競技が楽しめるKinect専用スポーツゲームだ。

 今回はスキー、ベースボール、ゴルフを楽しむことができた。それぞれの持つスポーツのエッセンスを、Kinect を使ったユニークなゲームにアレンジしており、楽しい体験ができた。デモンストレーションを行なったのは開発元の英Rareで本作のLead Producerを務めるBrent Poynton氏とLead DesignerのTravis Ryan氏。2人はノリノリでゲームのポイントを紹介してくれた。



■ 高速で旗門をくぐるスキー。ノリノリの実況や、障害物競走のアクティビティも楽しい

英Rareで本作のLead Producerを務めるBrent Poynton氏
Lead DesignerのTravis Ryan氏

 「Kinect スポーツ: シーズン 2」は前作「Kinect スポーツ」の続編に当たり、前作の競技とは異なるベースボール、ゴルフ、テニス、スキー、アメリカンフットボール、ダーツの6つの競技が楽しめる。Kinectを使い、全身でプレイが楽しめる。これまでもE3などで試遊台を設置し、幾つもの競技をアピールしていたが、今回初めてスキーを紹介した。

 今回デモに使われたのバージョンは日本語版でメニューなども全て日本語化されていた。競技をしていると「いいですね」、「素晴らしい立ち上がりです」など、スポーツ番組での中継風の気分を盛り上げてくれる。今回体験したタイトルはどれもすぐにルールを覚えて楽しめるものだった。間口が広く、誰でも楽しめる作品だと感じた。

 どの競技もシングルプレイ、マルチプレイ、そして別のルールで対戦が楽しめるミニゲームの「アクティビティ」が用意されている。マルチプレイはオンライン、オフラインでプレイ可能だ。オフラインでのマルチプレイの場合、画面分割による同時プレイが可能なもの、交代でKinectの前に立ち1人ずつプレイするものもある。

 スキーの場合は難易度によって3つのコースが用意されている。シングルプレイでもNPCの対戦者と争う形になっており、コースを高速で滑り降りていく。1つのコースには右ルートと左ルートの2つがあり、1プレイではそれぞれのコースを走って対戦者とタイムを競う。

 スキーでは高速でコースを滑走していく。コースには2本の旗で作られた「旗門」が用意されていて、これを通過していく。旗門にぶつかってしまうと遅くなり、通れないと減点されてしまう。プレーヤーは画面の前に立ち、体を傾けることでキャラクターを左右に移動させる。高速に動きたいときは体全体を左右に動かす。また体を屈ませるとスピードが上がる。ジャンプポイントもあり、タイミングを合わせて実際に飛び跳ねることで、キャラクターがジャンプする。

 筆者も挑戦してみたのだが、初めてだとキャラクターを旗門にくぐらせるのが難しかった。またジャンプは早めを心がけなければならないと感じた。ジャンプに関しては大きく飛んでしまうと、かなり足音がしてしまうが、小さく飛ぶだけでも認識する。練習することで膝を柔らかく使う大きな音のしないジャンプも可能とのことだ。

 スキーのアクティビリティは「ダウンヒルドッジ」というもので次々に出てくる障害物を避けていく。障害物は左右だけでなくジャンプで越えたり、しゃがんでくぐらなくてはいけない物も出てくる。プレーヤーは最大3回まで障害物に当たっても大丈夫で、何コースまで進めるか競う。3ミスでゲームオーバーで、コースをクリアすればミスが1つなくなるがコースが進むごとに難易度が高くなる。上級者向けのモードだと感じた。


スキーはシングルプレイでもNPCとの対戦となる。体を振って左右に移動し、ジャンプして、高速でコースを滑走していく
対戦。コツをつかめないと旗門を通るのは難しい。うまくいかないとあっという間に対戦相手に置いて行かれてしまう
アクティビリティの「ダウンヒルドッジ」。障害物を避け、ミスしないようにどこまでコースを進めるか挑戦する。3ミスでゲームオーバーで、コースをクリアすればミスが1つなくなるがコースはどんどん難しくなる



■ タイミングを合わせるだけでホームラン。打撃重視で爽快なベースボール

タイミングさえ合えばホームランを量産できるベースボール
シンプルでルールを覚えやすいゴルフ

 ベースボールはその名の通り、Kinectで遊ぶ野球ゲーム。シングルプレイの場合、プレーヤーはバッターである攻撃側と、ピッチャーと他の捕手を操作する行防御側を交互にプレイしていく。攻撃側のプレイはタイミングを合わせてバットを振る。スイングのタイミングさえ合っていれば打つことが可能で、球の位置などは問題ないようだ。

 打球の際、前に踏み出しながらスイングすると飛距離はアップするがタイミングがシビアになる。ヒットの場合、プレーヤーは塁に向かってダッシュしなくてはならない。その場で腿を上げ腕を振って足踏みするとキャラクターが塁に向かって走る。ここから足を前にのばして床におろすとスライディングする。

 防御側の場合は、まずピッチャーとしてバッターに向けてボールを投げる。直球とカーブが投げられ、真上から振り下ろすかすくい上げて投げるようにすると直球、サイドスローの様に体の横から中心に向かって手を振るとカーブになる。手の振りはスピードに大きく影響する。またバッティングと同じように踏み出しながら投げるとスピードがアップする。ピッチングの場合はキャッチャーが指示を出してくるので、この提案を受けいれるのもいいだろう。

 敵に打たれた場合は野手に画面に変わる。飛んでくるボールに向かってて野市を調整すれば捕球できる。弱い打球の場合はグローブをはめてない手でも捕球可能だ。打球が強い場合は、グローブをはめてない手で取ろうとすると、はじいてしまう。この時ボールが上に跳ね上がるのでそれを改めてグローブを付けた手で取ることができる。グローブをはめてない利き手を落ちてくる球の位置にのばし、はじかせ改めてグローブの手で捕球する、というのも本作においては有効だ。

 このように本作のベースボールはKinectならではのゲームとして大胆にアレンジされている。簡単な操作で誰でもベースボールをしている気分にさせてくれる。アクティビティの「ホームランヒーロー」はさらにシンプルで、ピッチャーからの球を10球連続で打つ競技で、合計の飛距離を競う。筆者は今回初挑戦したが、初めてでもホームランが連発できた。実際のプレイでもかなりの乱打戦になりそうである。

 また「チャレンジプレイ」という要素が明らかになった。同じように「Kinect スポーツ: シーズン 2」を持っている友人に、自分が出したアクティビティのハイスコアをメッセージで友人に「挑戦状」を送ることで、友人はこのメッセージを受け取った後、いつでもこの記録に挑戦でき、勝つことができればゲーム内ポイントの報酬を得ることができる。従来のオンライン対戦と違い非同期でいつでも挑戦できるソーシャルゲーム的対戦要素だ。

 この他、ゴルフも体験できたがこちらは以前のレポートを参考にして欲しい。この後Poynton氏とRyan氏に制作の話を聞いた。「Kinect スポーツ: シーズン 2」ではユーザーが持つスポーツのイメージをいかにゲームへとアレンジするかに心を砕いたという。昨年に比べKinectそのものも研究が進み、Rareスタッフもより機能を理解した。高い精度を求められるダーツは、こういったハードとソフトの進化があったからこそ実現した競技だという。

 そして今作で実現できた大きな点では「ボイスコマンド」がある。ベースボールでは選手交代など声を出してできる。ゴルフではクラブの変更をボイスでできる。また、気の早い話だが次回作でどんなスポーツを入れるかと聞いたところ、Ryan氏は「早すぎる質問だが、個人的には“スモウ”も面白いかも(笑)」と冗談をまじえてコメントした。

 最後にユーザーへのメッセージとして、Poynton氏は「ぜひ私達のゲームをエンジョイしてください。TGSで私達のゲームを体験してください」。Ryan氏は「実際のスポーツで、ダーツやゴルフをプレイしている人はプレイ中大きな笑みを浮かべている。私達のゲームは同じように微笑みを浮かべてもらえるゲームです。よろしくお願いします」とユーザーに語りかけた。

 TGSで「Kinect スポーツ: シーズン 2」はスキーとベースボールを中心に試遊台を出展する。どちらも2人でのプレイが可能だ。またゴルフもこれまで出展されなかったコースをプレイできるということで、TGSで本作に是非触れて欲しい。


走ったり、投げたり、ベースボールのエッセンスをうまく抽出している。ホームラン時などプレーヤがポーズをとると、キャラクターも画面内で誇らしげに
アクティビティの「ホームランヒーロー」。バットを振るだけの、シンプルだけど熱い競技だ
弊誌でも何度か紹介しているゴルフ。グリーンではしゃがむとカップまでのラインを確認できる

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(2011年 9月 15日)

[Reported by 勝田哲也]