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「音」がキーワードのVRホラー「Stifled」、開発はたった5人のゲームスタジオ

敵はプレーヤーの恐怖を「聞いて」いる。PS VR搭載のマイクを利用した新感覚ホラーゲーム

9月21日~24日 開催

会場:幕張メッセ

 東京ゲームショウ2017(TGS2017)の2日目である9月22日、ホテルニューオータニにてGattai GamesのPlayStation VR用ホラーゲーム「Stifled」の発表会が行われた。

 本作は「音」をキーワードにした作品。真っ暗闇の空間で、プレーヤーは音によって周囲にあるオブジェクトの輪郭を捉えられる。音の種類は環境音や何かの行動により立てられた音、そしてプレーヤー自身が発する声など。PS VRに搭載されたマイクが音を拾うことで、たとえば何かに驚いた声やささやき声も周囲を把握する音源となる。

 しかし、音を頼りに行動しているのはプレーヤーだけではない。敵はプレーヤーが不用意に立てた音を感じ取ってプレーヤーを探し出す。ゲームではソナーのように波紋が広がることで周囲の輪郭が露わになるが、プレーヤーの波紋は白、敵の波紋は赤で表示される。敵がプレーヤーを探しているとき、不注意に音を立てれば瞬く間に敵の餌食となってしまうのだ。

Gattai Gamesのジャスティン氏

 本作の主人公がなぜ暗闇に閉じ込められたのか、音を出すことで周囲の情報がわかるのか、といった情報はストーリーに関わってくるためとして明かされなかった。しかしVRで、しかも内蔵マイクを使用して「音を立てる」瞬間を利用したゲームというのは新しい感覚なのではないだろうか。ホラーゲームということで、不意の刺激に驚いて声を上げてしまうこともあるだろう。本作ではそういった声すらもピンチを招くトリガーとなり、そこから恐怖体験が重なることが想像できる。

 本作はVRを使ったゲーム体験に新たな風を起こし、従来のホラーとは一線を画した高い没入感のある恐怖体験ができそうだ。