ニュース
【PS Plusフリープレイレビュー】GWにプレイしたい「ドローン・トゥ・デス」!
「MXGP2」と「PS Plus Challenge!」を達成するためのヒントも紹介
2017年4月27日 13:53
「PlayStation Plus」の無料配信タイトルのなかでも、プレイステーション 4(以下、PS4)用のゲームを取り上げる本コーナー。毎月開催されている「PS Plus Challenge!」の対象タイトルや、話題性があり多くのユーザーから高い評価を得ている作品にスポットを当てて紹介している。
今月は対象期間が5月9日までと、ゴールデンウィーク期間がまるごと含まれている。すでに4月分は終盤になりつつあるが、ゴールデンウィークが始まるこれからが遊び時とも言えるので、ぜひご注目いただきたい。
ちなみに、今月の「PS Plus Challenge!」の賞品は先月と同様「PS Storeチケット」1,000円分。当選者はチャレンジを達成した応募者のうちから抽選で100名が選ばれる。今月はチャレンジの対象が2本あるため、最大で2通まで応募することが可能だ(ただし、重複当選はしない)。本稿では「PS Plus Challenge!」達成のコツも解説しているので、プレイのご参考にしていただければ幸いだ。
「ドローン・トゥ・デス」の「PS Plus Challenge!」に挑戦
「PS Plus Challenge!」達成時間
20分
※時間は筆者が実際に挑戦して応募条件達成までにかかった時間
「ドローン・トゥ・デス」は、「ゴッド・オブ・ウォー」や「ツイステッド・メタル」などを手掛けてきたゲームクリエイターのデイビッド・ジャッフェ氏がディレクターを務めた3Dアクションシューター。氏が製作したタイトルの例にもれず、ユニークかつ斬新な作品に仕上がっているであろうことは、タイトルからもご想像いただけるとおり。「Drawn to Death」=「死ぬほどお絵かき」と名付けられた本作は、その名のとおり、高校生の落書きによって生み出された中二病キャラクターたちが“黒歴史ノート”のなかで戦いをくり広げるというものだ。
本作は、まずキャラクターデザインが最高に素晴らしい。悪魔の力を得たガンマン、拘束具風のロングコートを着たサイボーグ吸血鬼、ギターを手にして戦うパンクロッカーなどなど、色物・曲者がズラリとそろっている。コンセプトは、男子中高生が考えた中二病的キャラクター(笑)。これだけでも、一般的な作品とは一線を大きく画していることがわかる。
かといって、ゲーム性がおろそかになっているかというと、そんなことは決してない。R2ボタンで銃撃、□ボタンでリロード、R1ボタンでグレネードを投擲。また、×ボタンでジャンプ&ダブルジャンプ、○ボタンで強力なスペシャルアタック、左スティックとL2ボタンを組み合わせるとナビゲーションムーブを行なえる。
いわゆるTPSの操作システムで、必要なアクションが過不足なく取り入れられており、システム部分はシンプルでわかりやすい。破天荒なグラフィックスとは裏腹に、ゲームの根幹は緻密かつ入念に作り込まれているような印象を受けた。
また武器の種類が豊富なのもうれしい。はじめのうちは数種類の武器しか使用できないが、ゲーム内のミッションをクリアすると徐々にアンロックされていき、最終的には25種類以上の武器が使えるようになる。もちろん、使用できる武器が増えることは、戦略の幅が広がっていくことを意味している。
そして、本作の最大の魅力はそのユーモアのセンスだ。たとえば、ゲームの案内役であるカエル紳士。カエル解剖図のイラストのようなビジュアルもさることながら、とにかく口が悪い。プレーヤーをヒマ人やゴミクズ、あろうことか××××野郎呼ばわり。暴言と下ネタの嵐は、笑わずにはいられない。
先で紹介した武器もセンス爆発。一般的なアクションシューターであれば、遠距離武器は銃火器と相場が決まっているが、本作ではエミリー(排泄物を投げるサル)、ジョーおじさん(棺桶に入った死体)、ドッジボール・ダン(下半身が千切れ飛んだドッジボールの選手)などなど、突っ込みどころ満載である。
なかんずくは、カエル紳士の暴言に耐えながら操作方法を学ぶトレーニング(チュートリアル)。あえて詳細は書かないが、とくにリロード方法の解説はどんなに気難しい人でも笑ってしまうこと請け合いだ。「TPSに慣れているので、チュートリアルなんかプレイする必要なし」という方も、本作のトレーニングだけはプレイしてみることを強く強くオススメする。
本作の「PS Plus Challenge!」は、ランクマッチかフリーマッチで初めてのキルを達成し、トロフィー「義父の野郎ムカツクわ(゜Д゜#)」を獲得すればOK。キルとは対戦相手のHPをゼロにして倒す(相手は1ミスになる)ことで、たとえ最終的に負けたとしても、相手を倒した時点で達成できる。本作はライフがかなり多めに設定されているため、バズーカのような攻撃範囲が広い武器をメインにして戦えば、TPS初心者でも比較的条件を達成しやすい。筆者もはじめてのオンラインプレイで、とくに苦労もなくトロフィーを獲得できた。
超型破りなキャラクターと落書きのようなバトルマップ、そしてしっかり練られたシステムが融合した3Dアクションシューター。オンラインの対人戦がメインだが、キャラクターに十分なライフが用意されているため、初心者対上級者でもワンサイドゲームになりにくい。TPSに慣れていない人やアクションゲームが苦手な人でも気軽に楽しめる作りになっているので、ぜひ1度プレイしてほしい。トレーニングモードしかプレイしないとしても、それでもダウンロードする価値を持つ稀有な1作である(笑)。
「MXGP2 - The Official Motocross Videogame」の「PS Plus Challenge!」に挑戦
「PS Plus Challenge!」達成時間
10時間30分
※時間は筆者が実際に挑戦して応募条件達成までにかかった時間
今月ご紹介するもう1本は、昨年の6月に発売されたオフロードバイクのレースゲーム。モトクロス世界選手権(MXGP)の公認タイトルである「MXGP 14: The Official Motocross Videogame」(タイトルの「14」は、2014年度版であることを示している)の続編で、Team HRC(ホンダ)に証属している現役ライダーの成田亮氏が監修に参加している。モトクロス世界選手権2015を舞台とし、オンライン対戦の導入や屋内競技場の追加、バイクのカスタマイズなど、大幅なボリュームアップを果たした。
本作はゲーム画面を見てもわかるとおり、リアリティを追求した超本格派のバイクレーシング。操作方法を大まかに説明すると、現実のバイクと同じようにアクセル・ブレーキ・クラッチという3つの要素を組み合わせて走行する。デフォルト設定ではR2ボタンがアクセル、L1ボタンがクラッチ。ブレーキも、×ボタンのギアブレーキとL2ボタンのフロントブレーキ、そしてR2ボタンを離す(=アクセルをもどす)ことによって作動するエンジンブレーキがある。
そのほか、ギヤのアップ・ダウン、おもにコーナーで利用する前後左右への体重移動など、操作アクションはじつに多彩。実際にバイクに乗る人なら、本作の操作が現実のバイク運転に限りなく近いことがおわかりいただけると思う。逆に、バイクを運転しない人にとっては、ゲームのなかで現実とほとんど変わらないバイクの運転(操作)を楽しめるというわけだ。操作する器機の形状こそ違えど、本作を極めれば現実世界でもバイクの運転ができるのではないかと思えるほどのリアリティを感じられた。
本作の楽しさは言うまでもなく、バイクを走らせることにある。実際にバイクを運転したとしてもレースまで出場した経験のある人は少ないと思うが、本作ならばゲームを通して気軽にバイクレースへ参加することが可能だ。
イベントやグランプリに出場して1位を狙うも良し、タイムアタックで自己を磨くも良し、あるいはオンライン対戦で世界中のライダーたちと腕を競うのもいいだろう。また、カスタマイズでは40を超える実在のパーツを使用してサスペンションやブレーキといった設定を変更できるため、遊び方の幅が非常に広い。
その一方で、個人的に気になったのが難易度の高さ。本作はリアリティ重視のため、走行中のバイクには独特の慣性がかかる。筆者も含め、レースゲームに慣れてない人には、かなりハードルが高いように感じた。もう少し手取り足取りのチュートリアルがあってもいいように思う。
そんな本作の「PS Plus Challenge!」は、ハスクバーナ製のバイクでレースに勝利し、トロフィー「メイド・イン・ハスクバーナ」を獲得すること。ハスクバーナ製のバイクを手に入れるには、メインメニューでカスタマイズ→マシン→Husqvarnaの順に選択すればいい。あとは、そのバイクを運転して勝つと「メイド・イン・ハスクバーナ」を獲得できる(ゲームモードや難易度は問われない)。
ただし、新たなバイクを入手するにはクレジット(Cr.)が必要。クレジットはレースを完走すれば獲得できるが、1度に手に入る量は少なめなので、まずはハスクバーナ製のバイクを買えるようになるまで何度もレースを重ねる必要がある。
筆者はレースゲームに不慣れなこともあって、ハスクバーナ製のバイクを買えるだけのクレジットを貯めるまでに10時間近くかかってしまった(笑)。レースゲームに慣れているかどうかで達成までの時間は大きく変わるだろうが、早くとも5時間前後、筆者のようにレースゲームに不慣れな場合は10時間以上かかってしまいそうだ。
モトクロス世界選手権2015をテーマにしたリアスティックな1本。細部にいたるまで再現された運転性はグラフィックスと相まって、まさに新世紀の「エキサイトバイク」と言ったところか(たとえが古くて申し訳ないが)。難易度が高めなので、プレイする人を選ぶ部分はあるものの、コーナーリング(初心者が最初につまずくポイント)のコツをつかめば、おもしろさが飛躍的にアップする。モトクロスのファンにはもちろんオススメだが、バイクを運転する人には1度はプレイしてほしい作品だ。