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【PS Plusフリープレイレビュー】今月のイチオシは「リトルビッグプラネット3」
トップダウンシューター「ALIENATION」と「PS Plus Challenge!」達成のコツも紹介
2017年2月14日 17:09
「PlayStation Plus」で無料配信されているタイトルのうち、プレイステーション 4(以下、PS4)用のタイトルに焦点をしぼってご紹介する当コーナー。注目タイトルのレビューとともに、毎月開催中の「PS Plus Challenge!」を達成するのためのヒントも併せて解説していく。
今回のチャレンジは、人形「リビッツ」が不思議な惑星バンカンを冒険する「リトルビッグプラネット3」と、特殊アーマーを装備して大量のエイリアンと戦う「ALIENATION」の2本。「リトルビッグプラネット3」はSumo Digital開発によって2014年にパッケージ版とダウンロード版が発売され、「ALIENATION」はHousemarque開発により2016年にダウンロード版が発売されたタイトルとなっている。
なお、今月の「PS Plus Challenge!」の賞品は先月に引き続き「PS Storeチケット」1,000円分で、チャレンジを達成した応募者から抽選で100名が当選者に選ばれる。チャレンジの対象が2本あるため、最大で2通まで応募することが可能(重複当選はなし)。応募方法の詳細は、「PS Plus Challenge!」の公式ページをご確認いただきたい。
「リトルビッグプラネット3」の「PS Plus Challenge!」に挑戦
「PS Plus Challenge!」達成時間
2時間
※時間は筆者が実際に挑戦して応募条件達成までにかかった時間
タイトルに「3」とついていることからもわかるとおり、本作は同名シリーズの第3弾。第1作目と第2作目はPS3用のタイトルで、ともにイギリスのゲーム会社メディアモレキュールが開発を担当し、旧ソニー・コンピュータエンタテインメントから発売された(1作目はPSPやPS Vitaにも移植されている)。3作目となる本作は、2014年にPS3およびPS4用ソフトとして登場。かわいいキャラクターとユーモラスな物語、そして前作を上回るゲーム性により大いに話題を集めた。
ゲームは、基本的に横スクロールの2Dアクション。左スティックでキャラクターを移動させ、×ボタンでジャンプを行なう。そのほか、方向キーで表情を変えたりR3ボタンでその場に座り込んだり、L2+R2+左or右スティックで手を振ったりすることも可能。とはいえ、それらは感情表現の意味合いが強く、アクションとして必要になるシーンは少ない。
本作をプレイして感じたのは、2面性を持った作品だということ。1つは、アクションゲームなのだから当然とも言えるアクション性。ハードの高性能化にともない複雑の一途をたどる傾向にあるコンソールゲームにあって、本作のシンプルなアクション性は非常に小気味よいプレイ感を保っている。レスポンスの良さから来る爽快感と、バラエティ豊かなステージを冒険するワクワク感は、2Dアクションゲームの王様である「スーパーマリオブラザーズ」に通じるものを感じた。
また、シンプルさを主軸にしつつも、斬新なシステムを採用している点にも注目したい。その1つが奥行きで、具体的に説明すると、各ステージには手前ラインと奥ラインがあり、左スティックの上下で自由に移動できる。たとえば、前方に壁があってパッと見では通れそうにない場所でも、壁が手前ラインだけなら奥ラインから通り抜けが可能。そのほか、奥にある段差をジャンプで登ったり、スロープで手前に滑り落ちたり、弾むパッドで手前や奥へジャンプで往復したりなど、文字どおりゲームに“奥行き”を作っている。
もう1つ、本作の持つ一面がパズル性で、ギミックの利用や仕掛けを作動させてステージを進むという要素。どうやって道を作るのか? それを考えて試行錯誤をくり返すこと、そして苦労の甲斐あって先へ進むための道を発見したときは快感を得ることができる。
そんな本作の「PS Plus Challenge!」は、トロフィー「ピョコンが一匹」を獲得すること。ピョコンは本作から加わった新キャラクターで、ノスタルジーウッドの湿地帯で3つのオーブを見つければ、プレイアブルキャラクターとして操作できるようになる。物語上、3つのオーブは必ず見つけることになるので、プレイを進めていけば確実に獲得できるが、そこへたどり着くまでの時間はやや長め。ステージに配されたパズル要素をすぐに解けるかどうかによって大きな差が出るものの、平均すると約2~3時間ほどか。ゲーム全体から言えば、RPGで1人目の仲間がパーティに加入するあたりの序盤の感覚に近い。
軽快なアクション性と思考型のパズル性を併せ持つ一作。アクション部分はそれほど難易度が高くないため、「パズルは好きだけどアクションは苦手」という人も楽しめる。全体的に世界観がかわいらしいので、女の子にもオススメ。日本製の作品とは一味ちがうユーモアあふれる2Dアクションを、この機会にぜひプレイしていただきたいと思う。
「ALIENATION」の「PS Plus Challenge!」に挑戦
「PS Plus Challenge!」達成時間
5時間30分
※時間は筆者が実際に挑戦して応募条件達成までにかかった時間
今回ご紹介するもう1本は、これまた海外発のアクションゲーム「ALIENATION」。タイトルからもご想像いただけるとおり、エイリアンと人類の戦いを描いた作品だ。
本作は多彩なアクションを使いこなして戦うトップダウンシューターで、移動は左スティック、攻撃をはじめとする特殊アクションはすべてLボタン&Rボタンに割り当てられている。
もう1つ重要なのが、右スティックによるエイム(照準を目標に合わせること)で、本作では赤外線スコープ銃のように銃弾の軌道が表示され、右スティックで自分の周囲へ発射方向を変えられる。敵と戦うときは「右スティックで銃弾の軌道を変更→R2ボタンを押して銃撃」という手順を踏まなければならい。
正直、筆者の勝手な先入観で「バイオハザード」的な“移動→エイム→銃撃→移動→エイム……”といった戦闘を想像して最初は操作しづらいと思ったのだが、左右のスティックと別々に動かせることに気づくとガラリと変わる。つまり、移動と攻撃を同時に行なえるのだ。
これが予想を超えて面白い。照準が少しズレている場合は右スティックを操作するのではなく、プレーヤーが移動したほうが(エイミングの方向はそのまま)着弾地点の微調整が利く。左右のスティックを逆方向に入力して(←+→、↑+↓など)こちらに向かってくるエイリアンから逃げ回りつつ銃撃することも可能だ。エイリアンが大挙する戦場をただ1人で駆け回り、あらゆる方向へ銃撃する様は、カプコンの名作アクションシューティング「戦場の狼」を思い出してしまった(たとえが古くて申し訳ないが)。
また、各アクションにクールダウン(銃撃はリロード)を設けている点も秀逸。たとえばR1ボタンの円を描くような軌道で全方位を攻撃する近接攻撃、L1ボタンの高速で移動できるダッシュはかなり強力だが、各アクションに「連続使用はできない」という制限をつけることで、それぞれを併用して戦うアクションゲームに仕上げている。
そんな本作の「PS Plus Challenge!」というと、“オーパーツ”の武器を入手してトロフィー「ピカピカな兵器」の獲得すればいい。“オーパーツ”というのはドロップアイテムのレベルのことで、もっとも高いのがオーパーツだ。レベルが高いとはいってもステージ4~5あたりまでには入手できるはずだが、1つ注意したいのがミッションの難易度。難易度は「ルーキー」→「プロ」→「ベテラン」の順に高くなっていくが、ルーキーではドロップアイテムが出現せず、条件を満たすことができない。筆者は最初そのことに気づかずルーキーモードを延々とプレイし、「いつまで経っても出ない! “しあわせのくつ”並みのドロップ率だな!」などと思ってしまった(笑)。
そのため筆者自身は、達成までに5時間30分ほどかかってしまった。運が絡むので100%とは言えないが、実際には2時間程度、3時間あれば確実に入手できるといったところだ。
最初のうちは操作が難しく感じるかもしれないが、慣れれば慣れるほど爽快感が増し、スタイリッシュな戦いも可能になる。難易度をかなり細かく調整できるため、初心者から上級者まで幅広い層が楽しめる点も◎。アクションゲームが好きなら、1度はやっていただきたいタイトルである。