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コーエーテクモゲームス「仁王β版体験版先行試遊会」を開催
β版をいち早く体験できた先行試遊会をレポート
2016年8月22日 13:48
8月20日、コーエーテクモゲームスはソニー・インタラクティブエンタテインメント本社(SIE)にて、「仁王」β体験版先行試遊会を開催した。当日は、抽選で選ばれた一般ユーザー約80名が来場し、一足先に“死にゲー”を体験していた。
イベントは、13時スタートの第一部と16時スタートの第二部が準備され、一般ユーザー約80名は40名ずつ、当選した部での体験会に参加するという形が取られた。
α版からの改良だけでなく、数々の新規要素も追加に
最初に登壇したのは、「仁王」のディレクターである早矢仕洋介氏と安田文彦氏。早矢仕氏が「仁王のコンセプトは“戦国死にゲー”なので、何度も死ぬものの、ついついもう1度プレイしてしまい、そこで先へと進めるゲームとなっています」と解説。また「舞台は日本なので、皆さんのよく知る武将も登場します」と付け加えた。
ここで、α版から大きく変わった部分として、新たにチュートリアルが追加されたことが発表された。「α版ではいきなり戦いになってしまうため、よくわからないうちに落命(本作における主人公の死亡=ゲームオーバー)してしまうという意見をいただいたので、“道場”という形で操作を実際に行なうチュートリアルを付けました」と、実際に安田氏が隣でプレイしながら早矢仕氏が解説した。
このほかにも、敵をロックオンした際のカメラワークや新たな施設・鍛冶屋の設置、通常よりも難易度が極めて高いモードである“逢魔が時”、さらにはフレンドと2人でオンラインプレイが楽しめる“常世同行”などが追加された。
新規追加となったもう1つの要素に、メインストーリーとは別にサブミッションがあり、これも早矢仕氏が解説しながら安田氏が隣でプレイを進めていたのだが、解説中に落命してしまい、会場を湧かすという場面も。先に行なわれていた第一部でも同じシーンで落命したようで「同じ場所でゲームオーバーになってしまいましたね」と苦笑いしていた。
この後、ステージ背後にズラリと設置された特設ステージで、早速先行体験が行なわれた。実際にプレイを見ていると、“死にゲー”の異名通り、次々と落命していたのが印象に残った。この時間は、後ろに開発スタッフが控えており、疑問に思ったことなどをその場で聴けるようになっていた。一般ユーザーが開発陣とふれあえる機会は少ないため、非常に貴重なイベントだったとも言えよう。
「Bloodborne」プロデューサーと「仁王」ディレクターがボス戦に挑んだ結果は……?
ニコニコ生放送でも流されたイベント後半は、開催場所がSIEということで「Bloodborne」シリーズのプロデューサー山際眞晃氏と、PR・宣伝担当の北尾泰大氏がゲストとして登場。来場した理由を2人は「先日神楽坂でごちそうになったので」と冗談交じりに説明し、会場の笑いを誘っていた。
同じコンセプトのゲームと言うこともあり、山際氏は「仕事として1日『仁王』しか遊んでない日もありましたよ。β体験版は既に100回ぐらいプレイしました」と、ドヤ顔で発言。それを受け、山際氏が「鬼の棲む島」のミッションに登場するボス・怨霊鬼を倒せれば、「仁王」関連商品を来場者と視聴者にプレゼントするということになり、早速チャレンジすることに。
華麗な動きで敵の攻撃を避けつつ確実に体力を削るごとに歓声が上がるものの、攻撃を食らうと一撃のダメージが大きいために、すぐ瀕死に近い状態になってしまう。緊張したプレイが続くなか、体力を回復させつつ粘るも、相手のHPを半分ちょっと削ったところで落命してしまった。せっかくなのでもう1度、ということで再スタートするが、今度は半分もダメージを与えずに終了してしまう。会場から「あーっ!」という悲痛な叫び声が上がる中、北尾氏が意気揚々と「プランB」でいきましょうと提案。実は、イベント開始直前に打ち合わせした、安田氏にプレイしてボスを倒してもらうという展開だった。
山際氏に代わりPS4のコントローラを握る安田氏だったが、主人公が装備していた木槌ではモーションが大きいため、普段使い慣れている刀と違い上手に操作できず、善戦むなしく落命してしまう。台本に書かれていないまさかの展開に、時間的にラストチャンスということで装備を得意の刀に変え、再び戦いを挑む安田氏。先ほどまでと違い神がかった動きを見せ、会場や視聴者から“これはいけるのでは!?”と思われた矢先、ボスの攻撃を受け落命してしまった。とはいえ、会場からは健闘をたたえる拍手がおこり、最終的にはプレゼントが振る舞われることに。結果として、大盛り上がりを見せたイベントとなった。
なお、β体験版は8月23日から9月6日まで無料配信されるものの、期日を過ぎるとプレイすることもできなくなってしまうため、この間にみっちりと遊び込んでほしいとのこと。今回も開発陣へのフィードバックが行なわれるので、一足先に体験したい人はもちろん、ゲームを自分の手で良くしたい! という意気込みを持っている人はぜひプレイしてほしい。
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