インタビュー
「セガ3D復刻アーカイブス」インタビュー第2弾!!
ついに3DSの「テーマ」も登場!
(2014/12/17 00:00)
ついに3DSの「テーマ」も登場!
―― そういえば、セガさんも「ぷよぷよ」を皮切りに、3DSのテーマに参入されましたね。
奥成氏: はい。「セガのテーマはまだか!」というご意見を頂きましたので、「3D復刻アーカイブス」にあわせて、テーマを作りました。この記事が公開される時にはテーマに関してはまだ発表されていないと思いますが、12月17日の10時よりまず2種類のテーマが配信されます。
「セガハードシリーズ」と題した連作で考えていて、今回は本作に合わせまして1つが「メガドライブ」のテーマで、ひとつが「ゲームセンター・ハイテクセガ」というテーマです。「3D復刻アーカイブス」に、アーケードとメガドライブのソフトが収録されているということで、そのイメージをより盛り上げてもらおうと作ったもので、セガ社内の有志が集って……。
堀井氏: 本当に集ってそうですね。
奥成氏: 「メガドライブ」に関しては、メガCDのブート時に流れるBGMをバックに、いろんなゲームのSEが鳴る、というものになっていて、このSEに使われているゲームがすべてわかったらかなりのメガドライブファンだと思います。上画面にはメガドライブの中期パッケージ、下画面はメガドライブの後期パッケージをイメージしたものになっています。オススメはスリープから復帰したときのサウンドですね。多分元ネタがわからないと思いますが、「ファンタシースターII」の音が流れます。
――元ネタを探すのは楽しそうですね。
奥成氏: カーソル音は「ファンタシースターIV」とかね。キャンセル音は「レンタヒーロー」のものですね。そういう小ネタで構成されています。
――こうなったら、あとはNew3DSのきせかえプレートをぜひ出して頂きたいです(笑)。
奥成氏: 機会があればぜひやってみたいと思いますが、そういう話はまだいただいていません(笑)。もう1つの「ゲームセンター・ハイテクセガ」のテーマは、1989年のセガのゲームセンターというモチーフで作ったものです。これは前からやりたかった企画で、BGMはあえて環境音にして、ゲームセンターの騒音をMIXして作りました。
堀井氏: 実際の音を使っているんですか?
奥成氏: ベースを高田馬場ゲーセン・ミカドで、セガのゲームだけ起動して遊んでいるところを収録して……「アフターバーナーII」や「パワードリフト」などなどですね。ミカドにないゲームは別に各々収録してMIXしています。「89年縛り」ということにして、ぶつからない範囲でかなりのタイトルの音を入れました。1989年当時にゲームセンターにあってもおかしくないゲームと制作者の思い入れでセレクトしています。「ちょっとこれ古すぎじゃない?」っていうのも入っていたりするんですが(と3DSをスリープから復旧させる)。
この復帰音は「ペンゴ」からなんですが、89年のゲームセンターにはなかなか見かけないゲームかもしれません。そういう意味ではちょっと変わったゲーセンかもしれませんが、思い入れで入っています。これであなたの3DSもゲーセン気分になれます(笑)。89年というのは丁度メガドライブが発売された頃の時代のイメージだと言えばわかりやすいかな。
――かなりにぎやかで、雰囲気ありますねー。これに、一連の「セガ 3D復刻プロジェクト」のタイトルのジングルがかぶると、かなり盛り上がりますわー。
奥成氏: そうですね。3DSのメニュー上に当時のゲームセンターの喧騒が再現されるという。12月17日に発売されますので、ぜひ。
そして本作に関連したテーマがさらに1週間後の24日に配信されます。こちらはエムツーさんに作っていただいたもので、セガ製のものとはまた違った趣のテーマになっています。お楽しみに!
――なるほど、こちらはゲームの音楽がBGMに流れていますが曲も長いですね。テーマでここまで長いBGMが入れられるんですねー。
奥成氏: セガのテーマは本作以外にも「ぷよぷよ」や「ソニック」が配信中ですが、うちも頑張ります。今後もいろんなものを配信していければいいなと思っています。もちろんウチの有志で密かにやるんですけれど(笑)。
最後に……! でもまだ続きます!!
――さて、いよいよ発売となりますが、皆様にメッセージ等あれば、お願いします。
奥成氏: このインタビュー連載の最終回だったはずの「3D サンダーブレード」から、今回の間に、いろいろなことがありました。「CEDEC AWARDS 2014」でのエンジニアリング部門優秀賞受賞、国際3D先進映像協会での「3Dグッドプラクティス・アワード 2014」本賞受賞、デジタルコンテンツエキスポでのディスカッション。本当にいろいろな賞やお話をいただくことができましたが、これもひとえにこの連載を読んで盛り上がって下さった皆さんの応援があったからこそだと思います。ありがとうございました!
堀井氏: ありがとうございました!
奥成氏: この連載と化したインタビューは、夏の「3D サンダーブレード」が最後と思っていたにも関わらず、まさかさらに2度も続いて、私も嬉しかったです。今度こそ本当に最後のインタビューとなりましたが、この2年間、皆さんと楽しい時間を過ごせました。ありがとうございます。シリーズの集大成となった「セガ3D復刻アーカイブス」をよろしくお願いします。
なお、連載はここで終わりますが、実は第2期タイトルを来年から海外で随時リリースすることが決まりまして、エムツーさんにはもうしばらくこのシリーズの開発を続けてもらっております。
堀井氏: やってます!
奥成氏: ということで、「俺たちの夢は終わらないぜ!」……という前向きな台詞で今回は締めますか! 長い間ありがとうございました!
――ありがとうございました。
堀井氏: あれ? 並木を待たせているんですが……。
奥成氏: そうだった!
というわけで、無事にインタビューは終了……だが、今回、こちらからのオーダーはまだあった。エムツーのサウンドディレクター、並木 学氏に、「セガ 3D復刻プロジェクト」で初めて導入されたであろう「環境音」の話題の発端から「セガ3D復刻アーカイブス」に至るまでのサウンド関連の話題をお伺いすることができた。
収録は当然の如く、膨大な時間を要したため、こちらは別稿にてお届けする(12月18日公開予定)。そちらもご覧いただければ幸いだ。
【おまけ:Newニンテンドー3DSでプレイするとどうなる?】
前回のインタビュー収録後に発売となった「Newニンテンドー3DS」。これでプレイするとどうなるのか? を実際に確認することができたので、ご報告しよう。
基本的にはゲームに関しては「ニンテンドー3DS」とほぼ同じ。細かいところを見てみると、リプレイの早送りがスピードアップする点に気づいた。どうやらCPUのパワーアップの恩恵を受けているようで、結構な速度差だった。
それと、若干表示関連に違いがあり、オープニングデモなどでNew3DSの方がスムーズになっているような気がするが、Newでない場合に気になるか、と言われると……並べてみると違いがわかるが、プレイに影響はなさそうだ。
© SEGA
Bare Knuckle: MUSIC ©YUZO KOSHIRO
Ecco the Dolphin was originally created by Ed Annunziata.